三本立てショートショート、それとおまけ。
【銀さんと藤丸 『よそ見しながらゲームやってると、たまにコマンドカードの選択ミスってることある』】
「な~ぁ藤丸、戦闘の時に出てくる三種類のカードあんじゃん?俺らの顔がついた、あの赤と緑と青いやつ。」
「ああ、コマンドカードね。それがどうしたの?」
「これってさ、5枚しか装備出来ねえじゃんか?しかもどれが何枚ずつとか、宝具のカードだって種類も最初から決まってるし。枚数は違えど全部均等に入れてる意味ってあんのかな~って思ってよ。そうだ、こうしたら一番強ェ組み合わせになるんじゃねえの?(サッサッ)」
「………銀さん、言いたいことはよく分かるよ。でもさ、何も通常から宝具まで全部バスターにするこたないでしょ。見てよコレ真っ赤っ赤じゃん。」
「どうせ敵を倒すってんなら、やっぱ大事なのは
「おーぅ、何つー大
「ん~………FGOって結構複雑なんだな。ただ敵を倒すだけでいいと思ってたが、あぁ~頭痛くなってきた。」
「別に、頭痛起こすほど難しいゲームでもないと思うけどなぁ………あ、じゃあこれならどう?それぞれのカードを食事のバランスに見立てて覚えるってのは。
「待て藤丸、肝心なモンが抜けてるぞ。」
「へ?」
「
「………銀さん相手に、まともな食事バランスの理解を求めた俺が愚かだったよ。」
【銀さんと藤丸+マシュ 『歳喰うと胃なんか勝手に弱ってくるもんなんだから、今のうちにカロリーなんて気にしないで食べなさい』】
チーンッ、(焼き上がりを知らせるオーブンのSE)
「ぃよっし、焼けた焼けた。出来上がりは上々だな、あとは冷めねェうちにアイツらを呼んで────」
「どーもー、たった今そこを通ったら食堂からのいい匂いに誘われた藤丸でっす。」
「お、同じく先輩と廊下を歩いていらしたら、とても香ばしい
「お~、ちょうど呼ばなくても来たな。たった今焼き上がったんだ、食っていけよ。」
「何なに………わぁっ!でっかいアップルパイだ!」
「とても美味しそうです……!もしかして、銀時さんがお作りになられたのですか?」
「まぁな、糖分王を
「それは凄いです………あのぅ銀時さん、
「おう、構わねえけど………(コソッ)何だぁ?藤丸のためにでも作ってやんのか?」
「え、えぇっ⁉それは、その……。」
「ちょっとー、俺のこと放置プレイして、二人で何をコソコソやってんのさー。」
「あぁ悪ぃ悪ぃ。んじゃ、早速食うとするか。」
「先輩、銀時さん。ナイフとお皿をこちらに用意しました。」
「ありがと~マシュ、それでは
「ちゃんと均等に分けろよ、後から来る新八達の分も入ってんだからな。」
「わーってまぁす。マシュ、このくらいでいい?」
「はい………あっ、やっぱりもう少し大きめにカットしていただいてもよろしいですか?図々しくてすみません……。」
「いーのいーの、マシュはいっぱい食べんさい。ところで銀さんはさっきから、冷蔵庫の前で何をガサゴソしてるんだろう?」
「お、あったあった………おーい切ったか?なら一緒にこれも乗せてやるぞ。」
「ぎ、銀さん……それは………っ!」
「お徳用のバニラアイス、ですか?それをどうされるんです?」
「ふっふっふ、見てろよマシュ。これをこうして………まぁるく繰り抜いたアイスを、たった今皿に乗せたアップルパイに─────ドーンッ!」
「あっ!まだ温かいパイの上に、冷たいバニラアイスが乗って………!」
「そしてパイの温もりによって徐々に溶けていくアイスが、香ばしい生地と林檎に絡んでいくんだよ………ああっ何てカロリーの暴力!昨日のトレーニングで消費したエネルギーが、今再び蓄積されようとしているっ‼」
「藤丸、そんなモン気にしないでモノが食える時期なんざあっという間なんだぜ?
「わあァァァ駄目駄目そんなのっ‼お願い銀さんっ、俺にも、俺にもバニラアイスのお恵みをををををっ‼」
「はいはい分かった分かったって。何も目ぇ血走らせてまで頼まなくても………ほらよっ、特別に二個くれてやる。味わって食えよ?」
「はは~ありがたき幸せっ‼」
「あ、あの……私も頂いてもよろしいですか?」
「おお勿論、マシュにも二個やるよ。ほれっ。」
「わぁ……!ありがとうございます、銀時さんっ!」
「んじゃ、俺のにも追加して、と………おーし食うか!」
「やったー!いっただっきまーす!」
「では、私もいただきます。はむっ。」
「もがもが………うん、流石俺。今回も上出来ってとこだな。どうだ~お前ら?」
「むぐむぐ………ん、んんっ⁉こ、これは……‼」
「……美味しい。とても美味しいです!サクッとしたパイの食感も、程よい甘さの林檎も、そして調和のとれたバニラアイスの味と冷たさが
「マシュ、こういう時は難しいことは考えず、シンプルな感想が一番なんだよ。ねえ銀さん?」
「藤丸、口の周りパイ
「はいっ、銀時さん!」
「もごもご………それにしても、このアップルパイ本当美味しいよ。何て言うか、食べる度に力が湧いてくるような………よう、な………?」
「先輩、どうされました?左下の辺りを凝視なさって。」
「………ところで銀さん、一つ聞きたいんだけど。」
「んあ?どうした?」
「このパイに使った林檎って………もしかして、金色か銀色でなかった?」
「おう、よく分かったな。手頃な材料探して倉庫漁ってたら、美味そうな金色の林檎が山積みになってたからな、何個か拝借させてもらったぜ。」
「あーやっぱり、道理で一口食べる度にAPゲージがものっそい勢いで回復していってると思ったよ。」
「あ、本当ですね。これはもう何段目になるのでしょうか。」
「まっ、いいじゃねーか。食ったらまたクエスト周回頑張れよ、俺らのマスターさん。」
「先輩、私もお手伝いさせていただきますので、頑張りましょう!」
「うんっ!頑張る!(モッシャモッシャ)」
【銀さんと藤丸 『絆レベル上昇値が一桁で止まる奴は、手でも握ってほしいんだろうか』】
とあるクエストが終了した画面にて。
ピロロン♪
「おっ、絆レベルが上がったか(ガサゴソ)………ほらよ藤丸、ボーナスの
「わ~、ありがとう………。」
「?………どうしたよ?いつもならもっと馬鹿みてぇに喜ぶってのに。」
「………ねえ銀さん。」
「ああ?何だよ暗い声で。」
「銀さんはさ………俺の事、好き?」
「何だよ今更…………なんて?」
「信用してる?信頼してる?俺がマスターでよかったって思ってる?ねえねえねえ?」
「ちょちょちょっ待て待てって!何なの唐突に⁉そういうジャンルの作品じゃねえって普段から言ってんのお前だろ⁉」
「信頼してるんなら、この勢いで絆レベルあと2、3個くらい上げてみない?ていうか絆レベルが上がる度に石くれるってことは、サーヴァントは皆
「ちょっと前のヤンキーみてぇなカツアゲしてんじゃねーよっ‼石ならたった今くれてやっただろーが‼」
「お願いィィィィィ先払いでいいから
「知・る・か!大体二周年記念やらメンテの詫びやらでちょくちょく石貰ってんだろ?ソレどうしたんだ?」
「えっと………あぁ~………。」
「おい、目ェ逸らすんじゃねえぞ………まさかお前、あんな大量にあった
「あああああやめてェェェェッ‼目の前で溶けていく石が、ピラミッドが作れそうな程に積み重なったマナプリズムの山がああァァァァァァッ‼」
「や~っぱり使い切ってやがったんだな、つくづくガチャ運に恵まれねェマスターだな……。」
「あっ今同情してくれた?同情するなら石をくれっ!」
「それ言いたかっただけだろお前。とにかく絆レベルをちゃんと上げるまで、石はお預けだからな。主人公なんだからルールはきちんと守れよ。」
「そこをなんとか、ねっ?頼むよ銀さん‼『○○○○(ここに好きな☆5サーヴァントの以下略)』のピックアップ今日までなんだよっ‼これ以上リアルマネー溶かしたら家賃払えなくなっちゃうゥゥゥゥゥッ‼」
「カルデアにいるお前が誰に家賃払うってんだっての⁉あぁもうこの野郎くっついて離れやしねえ!ちょっマシュ、マシュさん!ねえちょっと何とかしてェェェッ‼」
【ちょこっとおまけ・松陽さんとフォウ君、そして+α】
「フォーウ。」
「おやフォウさん、どうなさいました?」
「フォウ、フォウッ。」
「えっと、抱っこでしょうか?少し待ってくださいね……よっと。」
「ンキュ、フォ~ゥ。」
「ふふっ、本当に不思議で可愛らしいお声でお話しなさるのですね。
「フォウ?」
「そうだ。私もフォウさんのような話し方をすれば、
「フォウッ。」
「ありがとうございます、では早速…………ふぉ、ふぉ~ぅ。」
「フォウ、フォーゥ?」
「えっ?じゃなくて……ふぉう、ふぉう。」
「フォフォーウ、フォウッフォウフォウ、フォ?」
「ふぉっ………ふぉうふぉうっ、ふぉう!」
「フォーウ。フォフォウフォフォ、フォフォフォイフォッ、ンキュッ。」
「ふぉい⁉あの、ふぉ……………あらら、やっぱり私には難し過ぎたようです。ごめんなさいフォウさん。」
「キュー………フォーウフォイッ。」
「!………それはもしや、『どーんまいっ』と仰ってくださっているのですか?」
「フォウ!」
「やった!やりました!ほんの少しですが、フォウさんのお言葉を理解することが出来ましたよ!」
「フォウフォーゥ!(ペロペロ)」
「ふふっ、くすぐったいです~フォウさん。」
「わ~マスター大変っ!松陽さんとフォウ君のやり取りを傍観していたら、銀ちゃんだけでなくヅラ君とスギっちまでキラキラし始めちゃったよ!」
「アストルフォ殿、これはあまりに尊みが過ぎたばかりに、
「そんなの長々と説明しなくても見れば分かるわよっ!キャ~黒猫なんて身体半分もう透けてんじゃない‼」
「うわ~たたた大変だぁっ‼新八君っ神楽ちゃん、止めるの手伝ってェェェッ‼」
「わわ分かった!皆さんしっかりしてくださ~いっ!」
「………あんな仏様みたいな銀ちゃんの穏やかな顔、初めて見たネ。定春もそうだロ?」
「わう?」