Fate/Grand Order 白銀の刃   作:藤渚

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《※始めに》

・こちらの小話は『不定期開催 銀さんと××』同様、会話形式のものとなっております。

・『白銀の刃』本編内で銀魂サイドからサーヴァントとなったキャラクターからの、バレンタインの贈り物&お返しのシナリオと概念礼装を、書いてる奴の妄想で文章にしたものです。

・こちらの藤丸立香は、小説内同様に男性でお送りさせていただきます。

・リアルだとバレンタイン終わってる?大丈夫大丈夫、FGOのほうはまだバレンタインイベントやってるからセーフってことで。





銀さん+αと藤丸 カルデアカカオ祭り(Ⅰ)

 

【坂田銀時 『銀さんの特製・スイーツビュッフェ』 】

 

 

  2月14日 カルデア・廊下にて

 

 

「あっいたいた、銀さ~ん。」

 

「おーぅ藤丸君じゃねえか、んな走んなくても銀さんは逃げねえぞ。」

 

「っとと………あれ銀さん、その下げた袋いっぱいに入ったソレはもしや───」

 

「ふっふっふ………よくぞ気付いたな藤丸、流石は俺のマスターだぜ。」

 

「いや、そんなデカデカと『糖』なんて書いてる目立つエコバッグをさ、しかもこれ見よがしに突き出してる時点でかなり露骨なんだけど。マスターでなくても分かると思うよ。」

 

「へっへ~、何とでもいいな。今の銀さんは突如到来したモテ期によって、テンションもNPも浮かれオーバーチャージMAXだからな!」

 

「凸カレスコ装備してなくてもNPマックスなの?じゃあそのまま周回行こうか?」

 

「そうしたいのは山々なんだがな~、でもホラ今日はバレンタインじゃん?いや~銀さんはンなコトすっかり忘れてたんだけどさ?な~んか歩いて出くわす女子面々が次々にチョコくれるもんだからさぁ?それにホラ、まだ銀さんに渡してない子もいるかもしれないしぃ?そんな子ほっぽってクエストなんてやってらんねーから、悪ぃけど今日の周回、俺はパスで。」

 

「ちぇ~………それにしても、本当に沢山貰ったんだね。エコバックもうパンパンではち切れそう─────あっ銀さん、カードが何枚か落ちたよ。」

 

「え、マジで?アラやだ~俺への愛のメッセージ達が、藤丸君拾って拾って~?」

 

「はいはい、しょうがないな…………お、これってブーディカさんから?こっちは刑部姫からだし、エレシュキガルのもある。ええと何々………」

 

 

 

【 万事屋さんへ

  この間のおやつパーティー、お菓子作りを手伝ってくれてありがとう!銀時君の作ったお菓子、子ども達もとっても喜んでくれてたよ。またお手伝いお願いすることがあるかもしれないから、その時はよろしくね!  ブーディカお姉さんより感謝を込めて 】

 

 

【 銀ちゃん始め万事屋一同様へ

  どもども~おっきーです(‘ω’)ノ 先日は皆さんで姫の原稿のお手伝い、本当にありがとうございました!共に三徹オールして頂いたお陰で無事脱稿出来まして、誠に申し訳なさと共に圧倒的感謝デス☆彡

  また原稿間に合わなくなりそうだったらご依頼しますので、その時はまたよろでっす♪ではでは~(-ω-)/ 】

 

 

【 万事屋さんへ

  この前はサバチューブに投稿する動画の撮影を手伝ってくださり、ありがとうございました。

  ところで次の企画のお話なんだけど、『大激突!夜兎の胃袋VSカルデア料理班!食糧庫が空になるまで終われまTEN!』っていうのを生配信でやるのはどうかしら?せっかくなので、特別ゲストとして神楽のお兄さんのバーサーカー君もお呼びしたいのだけれど………どうか検討のほど、よろしくお願いするのだわ?

  冥界の女主兼最近はサバチューバーデビューも果たしたエレシュキガルより】

 

 

 

「(これは………銀さんへの愛のチョコというより、今まで銀さん達が万事屋として依頼を引き受けたサーヴァントや職員さん達からの、お礼としての感謝チョコの方が圧倒的に多いのでは……?あとエレシュキガルには後で注意しておこう。)」

 

「藤丸、どした?まさか思わず固まっちまうほどに熱烈な愛のメッセージでも書いてたかぁ?(ニヤニヤ)」

 

「え?あ、アハハ……う、うん。それにしても銀さん、カルデアに来てからも万事屋銀ちゃんの仕事、結構順調みたいだね?」

 

「ああ、(QP)集めの為にまた三人と一匹で副業として始めたら、これが忙しいのなんのって。昨日までだって、女サーヴァント連中にバレンタインの買い出しやら試作品の手伝いやら試食やらでてんやわんやだったぜ。」

 

「成程ねえ、でもカルデア(こっち)でも頼りにされてるなんて凄いじゃない。流石伊達に長いこと万事屋やってるだけあるね。」

 

「おう。まあ依頼がバンバン来るお陰で、ここの連中とも早く打ち解けられたってのもあるからな、万事屋様々ってとこだ………ところで藤丸よぉ。」

 

「ん?なに銀さん?」

 

「さっきからお前がぶら下げてる紙袋、それもお前の今日の戦利品か?」

 

「おっといけない、忘れるとこだった………はい銀さん、どうぞ。」

 

 

 【シャララ~ンというSE、キラッキラのエフェクトがかかる背景】

 

 【そして渡される、黄色いリボンの赤い袋】

 

 

「………へ?何コレ、お前もくれんの?」

 

「あ、やっぱり男からだと嫌かな?何だったら今からマイルームひとっ走りしてきて性別女の子に変更してくるから、もっかいやり直す?」

 

「いーよ別に、つか女になっても中身がお前だって知ってちゃ世話ねえだろ。」

 

「あはは、それもそうか。」

 

「ったく………でもまあ、まさかお前からも貰えるとは思ってなかったわ。コレってアレか?バレンタインに便乗した友チョコ的なやつ?」

 

「んん~、友チョコというかは(むし)ろ……サーヴァントの皆の、日頃の頑張りを(ねぎら)う『感謝チョコ』」ってやつかな。」

 

「感謝、か………まあ、それならありがたく頂いとくぜ。サンキューな。」

 

「ところで、チョコあげといてなんだけどさ、銀さん他にも貰った分かなりあるじゃん?本当に食べきれるの?」

 

「藤丸君、俺を誰だと心得てやがる?次期糖分王の座に就く資格を持つこの俺が、これしきのチョコレートを一欠片、いや箱の底に付着したカスの一つも残すことなく平らげてやるぜ!ガ~ッハッハッハ!」

 

「ははは、流石は銀さん………じゃあ俺、他の人にも渡してくるから。」

 

「おお、じゃあな─────いや、ちょっと待て藤丸。」

 

「なに?おかわり分のチョコは無いから渡せないよ?」

 

「ちげーよ、どんだけ(いや)しい奴だと思われてんの俺………まあ何だ。このお返しはちゃんと用意してやっから、期待しててくれよ?」

 

「?………うん、じゃあ楽しみに待ってるよ。」

 

 

   *   *   *   *   *

 

 

  ───1か月後、カルデア食堂前。

 

 

「銀さんに呼び出されたのはいいけど、何の用だろ………お?何だか甘くていい香りが。」

 

「あっ先輩、いらしてたんですね。」

 

「あれ、マシュ?てことはマシュも銀さんに呼ばれたの?」

 

「はい。先程銀時さんに食堂に来るよう言われまして………それにしても、このいい香りは一体何でしょう?」

 

「(ヒョコッ)おっ、来たかお前ら。んなとこ突っ立ってないで早く入れよ。」

 

「銀時さん!は、はい。では失礼します。」

 

「ねえ銀さん、一体食堂で何して─────って、うわぁ!」

 

 

 

 目を丸くして驚く、藤丸とマシュ。

 

 

 

 二人が食堂で見たものは………広いテーブル席にずらりと並ぶ、色とりどりのたくさんのスイーツ達。

 

 

 天高く積まれた、カラフルなマカロンのタワー。それに負けず劣らず(そび)え立つ、色とりどりのロールケーキ。

 

 デコレーションケーキ、カップケーキ、宝石のように輝かしいフルーツタルトやカラフルなゼリーに、生クリームの乗った大きなプリン。他にもシュークリームやカヌレなどが並ぶ中で、一際(ひときわ)目を惹いたのは………甘い香りと共にチョコレートの滝を生み出す、巨大なチョコレートファウンテン。

 そこを囲うようにして、丸いテーブルの上にはカットされたフルーツやカステラ、そしてマシュマロなどが、皿にどっさりと並べられていた。

 

 

「「す………すっごぉぉぉぉぉぉい‼」」

 

「驚いたか?驚いただろ?うんうん、銀さんそのリアクションが見たかったんだよ。」

 

「えっえっ⁉何なに何なのコレ⁉どうしたの銀さん⁉」

 

「これは………いわゆるビュッフェスタイルというものですね⁉それにしても、こんなにたくさんのお菓子が並べられて………あの、もしや銀時さんが全てお作りになられたのですか?」

 

「まさか、所々はエミヤにも手伝ってもらったさ。まあメニューの作成やらは、全部俺がやったんだけどな。」

 

「それにしても銀さん、こんなに張り切っちゃってどうしたの?今日誕生日の人いたっけ?」

 

「おー、誰かバースディの奴がいたら一緒に祝ってやれるけどよ………あーホラ、今日はその、アレだわ。アレあれ。」

 

「アレアレ?オレオレの方は知ってるけど?」

 

「詐欺じゃねえわ鈍朕!じゃなかった鈍チン!314っつったらさ、バレンタインに受けた恩やら仇やらを三倍くらいにして返す日に決まってんじゃん!ほんっとお前、まだ若いんだからそういうイベントと自分の誕生日は忘れちゃ駄目だぞ?」

 

「えっ、てことはこれってバレンタインのお返し?俺あんな少ししかチョコレートあげてないのに、こんな大々的にお返しされたら来年からはトラック一台分くらい用意しておかないと!」

 

「そしたら来年の銀さんはトラック三台分お返し用意しなきゃならねえからマジでやめて‼別にお前だけにってわけじゃねえよ、そうだったらマシュも呼んでねえからな。」

 

「あ、そういえばそうか。」

 

「お前からチョコ貰った後に、マシュからもバレンタイン貰ったからな。ありがとなマシュ、アレ美味かったぜ~。」

 

「いえ、銀時さんのお口に合うことが出来たのなら私も光栄です!」

 

「ん?でも二人分にしたって、この量は多過ぎる………もしかして銀さん、これってもしかして。」

 

「そ。バレンタインデーにチョコくれたヤツら皆への、俺からの(ささ)やかなお礼ってわけだ……………おっと、他に呼んだ奴らもご到着みてぇだ。」

 

 

 

「ごきげんよう銀時、ホワイトデーのお茶会にお招き頂いてどうもありがとう!あら、マスターとマシュもいらしてるのね?それならよかったわ!私ね、この日の為にとっておきのお茶の葉をデオンと選んできたの。貴方の作った美味しいお菓子と一緒に、皆さんで頂きましょう!」

 

「クハハハハ!来てやったぞ銀色の人、さあ(われ)にどのようなもてなしを────にゃ、にゃにゃにゃんとォォォォッ⁉マカロンの塔、チョコレイトの滝、ぷりんにぜりぃに………けけ、ケーキまでこんなに………ここはもしや極楽浄土なのでは⁉えっ嘘、吾いつの間に死んだの⁉酒吞っしゅてーん!」

 

「やっほ~銀ちゃん!僕もお呼ばれしたから来ちゃった!ってわ~!わ~っ‼すっごいね、まるでお菓子の王国だぁ!美味しそ───あり?どしたのサリエリ君、そんな端っこから覗き見なんてしちゃって………はは~ん成程、さては君も銀ちゃんのスイーツ達が気になるんだなぁ?だったら食べたいって銀ちゃんにお願いしにいけばいいんじゃない?え、恥ずかしいって?そんなの一時の感情だよ~。僕なんてさぁ、羞恥心どころか理性も吹っ飛んじゃってるし?ほらっ僕も一緒に頼んであげるからさ、レッツゴ~!」

 

 

 

「す、凄いです……女性だけでなく男性の方々も、ぞろぞろと食堂に集まってきています!」

 

「これもきっと、銀さんが万事屋として………ううん、坂田銀時として紡いだ縁なんだろうね……………本当、凄いなあ。」

 

「ったく、何しんみりしてんだよ。そろそろ新八や神楽、それにダヴィンチ達も来る頃だろうし、無くなる前にお前らも早く食っちまいな。」

 

「はい!では先輩、早速頂きましょう!」

 

「よしきた!俺達も行こう、マシュ─────銀さん、最高のお返しをありがとう!いただきますっ!」

 

 

 

 

 

 

「………最高のお返し、か。」

 

「人理の運命なんかの為に戦って、理不尽に立ち向かって、そんで心も体もボロ雑巾みたいになっちまって………それでも真っ直ぐ前にしか歩いていかねぇお前に、俺はこれくらいのことしかしてやれねえけどよ。」

 

 

 

「─────やっぱ銀さん的には、そうやって美味いモン食って仲間と笑ってる時の顔の方が、ガキらしくて安心するぜ。藤丸。」

 

 

 

 

 

 

 

 

《礼装解説》

 【銀さんの特製・スイーツビュッフェ】

 

 坂田銀時からのバレンタインのお返し。

 食堂に(おもむ)いたら、そこはスイートなパラダイスだった───。バレンタインに次ぐお菓子のフェスティバルということもあり、いつもより張り切った銀さん。マカロンタワーにチョコレートファウンテン、ケーキやその他諸々も合わせてその品数は十数を超える。しかし流石にしんどかったようで、「暫くは台所立ちたくねえや、周回組に加わってもいいかな……」と零していたとか。

 

 

 ─────自身が『白夜叉』と呼ばれていた頃の(よわい)の彼/彼女ら。人理修復という険しい道を駆け抜け、傷を負っても尚足を止めない『彼/彼女(マスター)』の、ほんの一時の安らぎになれば。

 

 

 ※(ちな)みにスイーツは勿論銀さんも食べた。

 本人(いわ)く、『やっぱケーキの相棒は、いちご牛乳しかねえよな。』とのこと。流石に皆ちょっと引いてた。

 

 

 

 

《続く》

 

 

 

 

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