Fate/crescent 蒼月の少女【完結】 作:モモ太郎
──夜闇を照らす月光の中を、電車は速度を緩めず走り続ける。
「気を付けてくれ、アサシン。奴ら
「敵でしょ。それだけ判れば、いい」
風が荒々しく吹き抜ける車両の屋根の上、アサシンは紫陽花色の短髪を激しく揺らしながら呟いた。
かなりの速度で走る車両に並走するように滑空するのは、数百の白い影だ。よく目を凝らせば、それらは小鳥を模して作られた紙人形だという事が分かる。
白い群れは水中の魚群の如く一斉に旋回すると、一斉にその姿を鋭い槍に変えて、
「────くるよ」
次の瞬間、莫大な破壊力と制圧力を伴った槍の豪雨が、アサシンと倫太郎の頭上に降り注いだ。
だがその速度は、サーヴァントからすれば余りにも遅い。
アサシンは軽く倫太郎の手を掴むと、自らの身体に引き寄せるようにして攻撃を回避。先程まで立っていた列車の屋根に大穴が開き、巨大な鉄の箱がぐらりと揺れる。
「速度は全然、大した事ない。けど……」
起伏のない声で淡々と呟きながら、アサシンは手元が霞むほどの早業で黒衣の下に隠し持った短剣を投げ放つ。
先の突撃をも上回る速度で飛翔する数本の刃。
そのどれもが的確に目標を捉えた。空を飛ぶ自律人形の内、数匹の翼に黒光りする短剣が突き刺さると、それらは例外なく墜落していく。
「簡単に殺せても、数が多い……厄介」
──そう。単純に数が多い。
彼女の能力は強力だが、その真価は少数の敵との戦闘に於いてしか発揮されない。奴らのような多数を強みとする敵を相手どるのは不得手と言える。
(けど、所詮は自律人形だ。僕が魔術を使えば──)
手にした木刀を握り締めたが、頬を伝う冷や汗は拭えない。ここに於いてもまだ震えてくる手に呆れて、倫太郎は思わずきつく歯を噛み締める。
(ちくしょう。まだ……此の期に及んでもまだ僕は、魔術を使う覚悟すら持ち合わせてないのか⁉︎)
「……マスター。無理してる?」
「聖杯戦争に参加した時から無理は承知だよ。魔術を使えば死ぬって訳じゃないんだ……やらなくちゃ、この戦いには生き残れない」
震え上がる心を叱咤して、倫太郎は息を吐いた。
(イメージしろ。数が多くても、しょせん奴らは紙だ。繭村の真髄を見せるまでもない……纏めて
緩い曲線を描く列車の屋根の上にしっかりと両足を乗せ、意識を体の中心線に集中させる。
自らの胸の中心に杭を穿つような、そんな想起を因子として、彼は一つの魔術を完成へと導いていく。段階の進行に呼応して、背中の魔術刻印が魔力の奔流にざわめいた。
活性化した魔力が無数の筋となって淡い緑色に輝き、その輝きは彼の右腕を伝って、木刀の刀身にまで張り巡らされる。
だが──その瞬間だった。
「ッ⁉︎」
いつも眠そうな顔を崩さないアサシンが初めて焦燥の表情を浮かべた直後、先の数倍の速度、サーヴァントすら反応も難しい速度で、紙人形達が一斉に襲い掛かる。
それは、唐突かつ完全な奇襲だった。
奴らは飛翔体型のまま、まだ射出体制にすら入っていなかった筈だ。
脳が状況を理解した間に、紙人形達は半分以上の距離を詰めている。網膜に焼き付くのは、数百の穂先。
明確な「死」のイメージが、魔術行使のイメージを上回る。
──魔術の発動が妨げられる。
「くッ‼︎」
彼に死が追い付く、その寸前。
ボロボロの黒衣が眼前に翻り、倫太郎の身体が再び強く引っ張られた。
首筋を槍の一本が掠める程の際どさで、致死の豪雨を回避。激しく揺れ動く電車の屋根の上を二人して転がりながら、死に物狂いで態勢を立て直す。
「はッ、はッ……‼︎ ……何だ、今の。アサシン、君は……⁉︎」
「ぅ……ぐ。三本、掠っただけ……」
少し苦しげな声に、倫太郎の顔がさっと青ざめる。
つう、と彼女の脚を鮮血が流れ落ちていた。庇った際に傷を負ったのか、脇腹から決して少なくない量の血を滲ませる彼女を見て、倫太郎は必死で思考を冷却する。
(急いで治癒魔術を……いや、落ち着け。今、奴らは僕の魔力に反応したのか⁉︎ たぶん魔力発動源を狙って、高速で特攻する性質……恐らくは魔術師殺しに特化して、凶悪に改良を重ねられてる‼︎)
魔力を使えば奴らはそれに反応し、速度を数倍に跳ね上げて襲い掛かる。現代で言えば熱感センサーみたいなものだ。
魔術で高専しようとした魔術師に対し「後の先」を取る、まさに魔術師を殺す事に特化した使役人形と言えるだろう。あれ程の出力を誇る自律人形は、到底現代の魔術師には作り出せない。
「なら、仕掛けてきてるのはキャスターか……⁉︎」
サーヴァントには相性の悪い相手に、己の魔術まで完封された。
一瞬キャスターのマスターであり、今日の朝にわざわざ宣戦布告を叩きつけてきた少女の顔が浮かんだが、無視。
身体の芯に氷柱を挿し込んだような寒気に全身が震えるのを自覚しながら、焦燥感に追われるように加熱された思考を続ける。
「落ち着いて、まだ君は立てるでしょ。すぐに、へこたれないの」
「……ああもう、わかってるさ‼︎」
半ば意地で、倫太郎は消えかけの闘志を再燃させた。
紙人形達は旋回しつつ、列車と付かず離れずの距離を保っている。このまま無為な戦いを繰り広げても、待っているのはジリ貧の果ての破滅だ。電車の上は狭いし、アサシンの傷も無視できない。
あと数秒もすれば、再度の突撃がくる──。
そう予測して、倫太郎は素早く周囲に視線を巡らせる。
(このままじゃ……何かないか。アサシンの能力、魔力を使わず、奴らを一網打尽に……)
──と。それは必然か、天啓か。
刹那の閃光めいた考えが倫太郎の脳髄を駆け巡り、彼は咄嗟にアサシンの手を掴んでいた。
「…………なに?」
全身を包む烈風に目を細めながら、倫太郎は視線を電車の進行方向へと向ける。正確には、その先に待っているモノに。
「上手くいけば、魔力を使わずに奴らを完封できる……かもしれない」
「じゃ、すべき事を教えて」
「うん……けど、被害が……とんでもないことになるというか」
「あー、もう。迷ってる暇ないでしょ。急いで」
「わ、わかったよ! くそ、魔術協会の連中め……後で聖杯戦争の被害とか全部僕に押し付けられても知らんふりするからな……」
軋む音が響く。夜空を舞う数百の小鳥が、一斉に射出態勢に移る。
が──その前に運良く電車は錆びれたトンネルに侵入し、小鳥達は標的を失って再び飛翔形態に逆戻り。
天井に頭を擦らぬように姿勢を低く屈めたまま、倫太郎とアサシンの二人は手際よく作戦会議を終え、電車の最後尾を睨み付ける。
「って感じで──いける?」
「まかせて。さて……予想どおり、きたね」
紙人形達は一糸乱れぬ動きで、トンネルに入った電車の数メートル後方を追走してきた。
照明の少ない暗い闇の中。細められた倫太郎の眼球が、トンネルいっぱいに広がる数百の影を確かに捉える。トンネルの内部は狭く、最早彼らに逃げ場は存在しない。
──だが、それは相手も同じ事だ。
「剣鬼、抜刀────」
幾度となく口ずさんだ、詠唱の一小節。
所定の構えをとり、潤沢な魔力を木刀に注ぎ込む。だが魔術を使う必要はない。魔力を使うだけで奴らは反応し、倫太郎を貫かんと迫ってくる。
ぎゅあっっ‼︎ と一様に人形が捻れた。
一秒後の死が嫌という程認識できる。これは死んだと、倫太郎の本能が煩いくらいに叫んでいる。
(……けど、それでいい)
一秒後の死。それは即ち、これから確実に奴らは槍へと姿を変え、倫太郎を串刺しにする為に突撃してくる事を意味する。
つまり──今この瞬間、奴らの行動は一本に絞られる。
一度放たれた弾丸が軌道を変えられないのと同じだ。飛翔形態に戻る事もなく、倫太郎の魔力を追って突撃してくるだけ。その速度と攻撃力は恐ろしいが、それと引き換えに奴らは回避力を完全に捨てている。
「──────アサシン‼︎‼︎」
烈風に呑み込まれそうな声は、しかし確かに少女の耳に届いていた。
暗殺者は既に、両目を覆っていた包帯を解いている。
その奥から現れるのは禍々しき魔眼。青白い瞳孔が拡がり、彼女の瞳が妖しく輝く。彼女の刃に貫かれたが最期、待っているのは不可避の死だ。
──例えどんなモノであれ、彼女の瞳からは逃れられない。
──その魔眼は森羅万象の死を紐解き、一切を殺し尽くす。
「はあッ‼︎」
アサシンが一本の短刀を投擲し、鋭い刃は寸分違わずトンネルの天井に突き刺さる。
直後、異変があった。
低い地響きと共に、天井の一部が沈み込む。ただの短刀を起因とした崩落は次々と連鎖し、紙人形達の前方を塞ぐ形で大質量の土砂が降り注いだ。
奴らが土砂を回避することはできない。倫太郎の魔力を追いかけるが故に、紙人形は自ら崩落する土砂の中に突っ込んでいく。
「っ……‼︎」
数秒後、間一髪崩落に巻き込まれるのを逃れた列車がトンネルから飛び出し、濃縮された土煙がトンネルの出口から噴き出した。
絶大な威力を誇る、数百の長槍による突撃──それを誘発された紙人形たちは例外なく土砂に埋もれ、一匹たりとも追ってくる気配はない。
車掌もまさか背後でトンネルが崩壊しているとは思うまい、と倫太郎は思わず苦笑して、
「とりあえずお疲れ様、アサシン。……帰ったらすぐに治療しよう。ゆっくり落ち着ける環境なら、なんとか回復魔術も使えるだろうし」
「うん、まかせた」
アサシンの緊張感に欠けた表情は、死線をたった今潜り抜けたとは思えない。「疲れた」とばかりに欠伸さえしてみせる。そんな姿に毒気を抜かれたような気分を味わいながら、倫太郎は無意識に呟いた。
「……君の瞳は、すごく──」
「なに?」
「……今のは、その……なんというか、違うんだよ、頼むから黙って聞き流してくれ。なんでもない、本当に」
「違うってなに?」
今も疾走する電車の上という事も忘れて狼狽える倫太郎に、アサシンは不満そうに顔を近づける。
自然、倫太郎は至近距離でその瞳を覗き込んだ。その瞬間──、
「っ、あ⁉︎」
全身が硬直する。
紙人形達が眼前に迫った時よりもずっと濃く、リアルな死の実感。刹那、全身がバラバラに千切れ飛んだような錯覚を感じ、不恰好によろめく。
(やっぱり、慣れないな……くっ……なんて、強烈な)
やはり、死んだ、と。確かに思った。
自らが死んでいない事に少しの驚きさえ覚えながら、倫太郎は呆然と自らの体に視線を落とす。全身から冷や汗が噴き出す、嫌な感覚。倫太郎が両手両足がきちんとくっ付いているかを確認していると、
「……大丈夫?」
「今のは完全に僕の不注意だ、大丈夫」
「わたしの眼を見たせい、だね。あんまり、不用意に見ちゃ、だめだよ」
それは勿体無い、と倫太郎が思っていていると、ふと気が付いた。
遮る物のない車上に立っているが故に吹き荒ぶ風──その中に、細かな粒が混ざっている。それらは倫太郎の肌を叩き、微かな不快感を与えていたのだ。
(これは、砂粒……? そんな馬鹿な。ここは砂漠じゃないんだぞ)
否。これは砂粒どころではない。──この激しさはもはや砂塵だ。
吹き荒れる風に混じる砂はいつからか痛い程に肌を叩き、思わず目を細める。日本ではあり得ない砂嵐の前に、数メートル先すらも見通せない程に視界が曇る。
「砂嵐だって⁉︎ こんなの日本じゃ起こるわけない……気を付けてくれ、まだ
砂嵐の奥で五芒星が瞬いた直後、轟音が鳴り響いた。向こうから飛来した一本の巨大な大剣が、電車を一撃で断ち切った音だ。
凄まじい衝撃に火花を散らして横転する列車から飛び降り、倫太郎を抱えたアサシンは線路の後方に敵対者の姿を捉える。
「──嘘だろ。な……何なんだ、あれ」
それは、巨大な人影だった。
砂塵の向こうに霞むシルエットは、恐らく悠に十メートルを超えている。
目を凝らせば、その細部が辛うじて見えた。武装は古風な和鎧と、先程投擲した刃渡り数メートルにも渡る巨大な太刀。いや、あの長さでは太刀と言うより鉄塊か。武者兜の奥から覗く人外の瞳が、アサシンの視線を冷ややかに受け止めている。
「へー。みんな合体して、本領発揮……って、ところ? でかいね」
「お、大きいどころじゃない‼︎ アレはもうとっくに使い魔の域を超えてる……サーヴァントにすら匹敵する存在だ‼︎」
事実、その圧倒的な威圧感たるや、彼が交戦したサーヴァントに比類する程のものがあった。
天候にすら干渉する程の力。奇跡を呼び起こす絶対の力。当然の如く魔法の域に達している超常の神秘を振るう相手を前に、倫太郎の思考が真っ白に染まる。
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■──‼︎‼︎‼︎』
絶叫に似た咆哮が、夜に沈む街に響き渡る。
砂嵐が更に強まり、大気に満ちた
魔術師としての本能が倫太郎の脚を一歩退かせたが、アサシンが臆する事は無かった。冷静に、死を呼ぶ視線を眼前の巨兵に投げ続ける。
「アサシン……やれる、のか?」
「わたしに殺せないものは、ない。あいつの死は、もう、視えてる」
アサシンの両眼が、更に輝きを増す。
……彼女が仮にこの両眼を持ち合わせていなければ、勝敗は決していただろう。
アレはゴーレムなどという次元ではない、あの存在は神の眷属に名を連ねる存在だ。倫太郎の本能がそう告げている。多少の攻撃では傷一つ与えられず、膂力だけで言えばサーヴァント数騎分に相当。サーヴァントが有するステータスで例えるならば、他すべての能力もBランクを超えているだろう。並のサーヴァントであれば、容赦なく殲滅するに足る力を持つ。
ステータスでは他の英霊に一歩どころか二、三歩は劣る彼女では、まず勝ち目はない。
──しかし。
体格差、筋力差、魔力量の差、武器の差、リーチの差、俊敏性の差、耐久力の差、幸運の差。全てのアドバンテージを無にする絶対の
「じゃあ、いくよ」
アサシンは、たった一本の刃を構えて、
「加減はしない。──全力で、キミを殺し尽くす」
当然とばかりに、呟いてみせた。
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■‼︎‼︎』
風に乗った少女の声に呼応するように、その巨躯には不釣り合いな速度で十メートルを悠に越える巨兵が跳んだ。
宙を舞う巨影。その威圧感は天から落ちる壁に似ていた。
砂塵の中、暗殺者も同時に走り出している。対照的に姿勢は低く、地を舐めるような疾走。
そして数瞬後、人間数人分はあろうかという分厚さの大太刀が、全てを両断せんと垂直に振り下ろされた。
倫太郎の聴力が一時的に飛ぶ程の轟音が響き渡り、莫大な質量の激突を受け止めた線路が、大地が粉々に粉砕されていく。手榴弾を数十個まとめて爆発させたかのような破壊が巻き起こる。
だが、その刀身の先に暗殺者の姿は無い。
「それじゃ、私は殺せない」
砂塵に姿を隠形するかのように、暗殺者の声が何処からか響く。
だが、名も知らぬ巨兵は出鱈目に大太刀を振り回し、周囲一帯に凄まじい破壊の嵐を巻き起こした。姿が見えぬならばあたり一面を更地に変えれば良い、そんな意思が感じられる圧倒的暴威。
土塊が飛び、衝撃波が踊る。単純な大質量が生む暴力の渦。
そんな中を華麗に跳ぶ、ひとりの影。
「それじゃ、私に殺される」
わざわざ姿を見せた暗殺者の身体に、容赦なく大剣が迫る。
回避不可能。防御不可能。その一撃に秘められた威力は容易く彼女の身体を引き裂き、一撃で死に至らしめる──そう判断したのか、巨兵の動きに躊躇いはない。
だが──。
すぅ、と彼女が刃を走らせた。
それだけ。迎撃にもならない筈の、か弱い一撃。
だが次の刹那、彼女の身を粉砕する筈だった大太刀はあっさりと機能を失った。バラバラに解体され、崩れ落ちていく刀身の雨。その中を駆け抜けて、少女は
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■‼︎‼︎』
アサシンの強烈な殺意に応えるように、巨兵が右の拳を握った。
巨大な両の瞳が暗殺者の姿を空中に捉える。宙を舞う影に狙いを定めると同時、音すらも振り切る神速の拳打がアサシンに放たれたが、空を舞う彼女はその振り抜かれた腕の上を駆け抜けて──、
──すとん、と。
巨躯の胸部、その中心に、一本の短刀を突き刺した。
あまりに脆く、儚い一撃。
その傷は巨兵の大きさからすれば擦り傷にすら分類されない。精々数センチ、堅固な身体にヒビを入れただけだ。
「おわりだね」
しかしそれは、明確な「死点」を貫いていた。
「あれが……直視の魔眼」
倫太郎の乾いた唇から言葉が漏れる。
それは死を視る眼であり、森羅万象の綻びを捉え、「死」という結果を強制発現させる魔眼。それは「魔眼のハサン」という英霊が獲得した、最大にして最強の武装。
例え相手が神であろうと関係ない。
全てを例外なく葬り去る
「……さようなら」
呟きがあった。
砂塵が綺麗に消えると同時、完膚無きまでに「殺された」巨兵の姿は爆ぜるように消滅し、その残滓すらも風に乗って消えていった。
【アーチャー】
真名:シモ・ヘイヘ
フィンランドとソビエトが争った冬戦争において、「白い死神」と恐れられた狙撃手。その恐るべき技量によって数多の伝説を残し、フィンランドの独立に大きく貢献した。
〈ステータス〉
筋力D、耐久B、敏捷B、魔力B、幸運A、宝具B
〈保有スキル〉
氷結の射出A+(弾丸作成、千里眼などの複合スキル)
単独行動A+
対魔力D
【直死の魔眼】
アサシンが保有する異能。
志貴や式といった保有者と比べるとやや性能が高いぶん、本人への反動が大きい。普段は包帯で覆い隠すことで、少しでもその反動を抑えようとしている。