Fate/crescent 蒼月の少女【完結】 作:モモのすけ
「……フゥ、随分と静かになっちまったな」
破壊の跡が残る地面に胡座をかいて、ライダーはつまらなそうに消し飛んだ島の光景を眺めてぼやいた。片耳が千切れたのには全く関心がないらしく、側頭部から血が流れ落ちているのを気にしている様子はない。
セイバー・オルタは無謀にも手を出してきた魔術師らを鏖殺するため、令呪の加算を得てカッ飛んでいった。ここに残るサーヴァントは今のところ彼のみだ。
「チ……見てくれくらいは気にしろ、狂人」
女が鬱陶しそうに彼の傷を見ると、その傷はたちまちのうちに再生していった。耳の形まで完全再現、時間を巻き戻したのかとさえ思える最高位の回復魔術である。
「いい魔術だな。一体どこで仕入れた?」
「……随分と昔、東南アジアに天才の域を超えて神域に至ったと謳われる医者が居てね。治療を専門とした魔術師の家系が、ただの小遣い稼ぎで調子に乗りすぎたらしい。その連中は消されたが、その前に仕入れておいた」
「成る程、成る程。しかし、テメェも相当だよな。その力は人が易々と手にしていいようなものじゃああるまい」
「生まれつきの、呪いに近いものだ。こればかりはどうしようもない」
首を振る女魔術師。彼女は会話を切り上げて、今も黒煙を上げている破壊の跡に視線を移した。
食い荒らされたような傷跡を残す地面に触れると、やや面倒臭そうに顔を顰める。
島に張り巡らされた結界は「外からの攻撃や干渉を弾く」性質を有していたため、内から放たれた聖剣の衝撃波は受け止めることなく湖へ逃がす事が出来たようだったが、ゆくゆくは計画の要となる島本体がこのザマでは格好がつかない。
「ふむ、修復にはやや時間を有しそうだ。少しばかり、あの騎士王の聖剣を甘く見ていたか」
「エクスカリバーだろう? 人々の願いを糧に鍛え上げられた
彼の言葉は無視して、早速とばかりに島の修復作業に取り掛かる女魔術師。その姿を見て、「これ以上の闘いは無しか」とつまらなそうに溜息を漏らしたライダーだったが──、
「ん? 待てよ、まだ茶々入れてきた馬鹿野郎がいるじゃねえか」
頭から電球マークを飛ばすような気楽さで、ライダーは顔を輝かせる。少年の姿にふさわしい無垢な笑顔の裏側にあるのは、「この際誰でもいいから敵を殺したい」という強烈な殺害衝動だけだ。
「ハッハ、おいマスター。そういやテメエが連中を皆殺しにしたあたりで、だいぶ遠くから狙撃してきた奴がいたの覚えてるか」
「当然だ。そも、まず最初の一手として恐らく神殿を穿ったのも、恐らくはそれと同一のサーヴァントだろう」
「つまりは敵だな?」
「そう焦るな。──言われずとも、貴様が存分に戦える準備は整っている」
ローブの切れ端を地面に擦らせながら、女魔術師は億劫そうに西の方角へ腕を向けた。
先ほどの弾道発射位置をおおまかに予測しつつ、ざっと十種類を超える魔術を自分に重ね掛けして双眼鏡を遥かに上回る精度の視力を得る。
更には風速を捉える魔術、空間把握に適した魔術、その他諸々の魔術を彼女は
「おおよその座標を確定した。今から貴様をそこに飛ばす。その先は貴様に一任する、自由に暴れて殺すがいい」
「了解だ」
今まで消化不良で終わってきたサーヴァント達との死闘で昂ぶった加虐心を、この敵でようやく発散する事ができそうだ。
あまりの高揚に全身から火花を散らしながら、魔術師が令呪を行使するのを待ちわびる。
「令呪をもって命ず。行け、ライダー」
令呪に命じた命令は至極単純だった。
脳内に思い描いた座標にライダーを"飛ばす"イメージを強固に保ち、一画の令呪が閃光と共に消失する。
瞬間、彼の身体が空間から掻き消え──、
「よう女、早速だが死んでくれ」
刹那の後。
ビルの屋上で茫然とするアナスタシアの眼前に、ライダーは笑顔を浮かべて降り立っていた。
◆
「よう女、早速だが死んでくれ」
アナスタシアは、信じられないものを目撃していた。
──いや、その時に至るまでに、もう何度も信じられないものを目撃してはいたのだが。
壊滅した代行者たち、乱入したランサーに胸を貫かれても治癒するあの女、無謀にも横槍を入れた見知らぬ魔術師に最後は謎の剣士ときていた。もう頭の中は混乱しきりで、多少冷静になれたといえども何からどう手をつけて考えればいいかすら分からない、そんな状況の真っ只中のことだった。
島の方から、嫌な視線を感じたのだ。
殺意の篭った視線がアナスタシアの全身を舐め回し、その感覚に悪寒を覚えた直後、その少年は虚空から突然として現れていた。
──早速だが、死んでくれ。
言葉の意味を解するよりも速く、代行者として覚醒した身体は反射的に動いていた。
全力で首を振り、彼女の頭蓋がコンマ数秒前にあった場所を雷撃を纏った拳が突き抜ける。空気すら灼き切る不気味な音が耳朶を打ち、アナスタシアは咄嗟に距離を取った。
「……お? なんだテメエ、普通の魔術師なら頭が粉々に爆散してる筈なんだが」
信じられない。令呪の奇跡に頼ったとしても、向こうのマスターはどうやって、遥か十キロ以上離れたこの場所の座標を正確に把握し、令呪の命令に落とし込んだのだ。
不可解は不可解のまま、戦闘は考える余裕など与える訳もなく加速していく。
「チッ‼︎」
サーヴァントが瞬間的に目の前に現れるという状況においてなお、アーチャーの反応は素早かった。
腰からサブマシンガンを二丁抜き放つと、容赦なく金色の少年に弾丸を浴びせかける。
「っと、いけねぇ。ついつい目的を見失うとこだ。マスターを先に殺しちまったんじゃあ、テメエのようなサーヴァントとの闘いが愉しめねえじゃねえか──なァ⁉︎」
ぎゅんっ‼︎ とライダーの身体が疾駆する。
その様はまさに疾風迅雷、全身に爆ぜ散るような雷を纏わせた彼はまるで一筋の雷光だった。ビルの屋上を弧を描くように駆け抜け、弾丸の間をすり抜けてアーチャーへと肉薄する。
「アーチャー……ッ‼︎」
駄目だ──アーチャーは遠距離戦闘に特化したサーヴァント。明らかに徒手空拳の至近戦闘を得意とするのであろうあのサーヴァントを相手にするには、彼は相性が悪すぎる。
アナスタシアは秒を待たずに黒鍵を
──が。
「邪魔だ、女」
鉄骨をも穿つ威力のそれらは、しかし呆気なく宙空ではたき落とされ、同時にライダーの掌から放たれた雷撃の槍がアナスタシアの身体を貫いた。全身を雷撃特有の嫌な感覚が走り抜け、アナスタシアは数メートル吹き飛ばされてダクトに叩きつけられる。
「で。まずはテメエからだ、アーチャー」
アナスタシアの方を見ることすらせずに彼女の無力化を済ませたライダーは、残忍な笑顔を浮かべながらアーチャーの懐に潜り込む。
アーチャーの反応は、しかし間に合わない。
たった一息の挙動。その間に実に二十四の拳打を全身に叩き込まれ、アーチャーの顔が苦痛に歪んだ。硬く閉じた唇の間から吐血した血が溢れ、彼の全身を不気味な紫電が駆け抜ける。
「不意打ちになっちまったとはいえ……なんだ、意外とつまんねえ敵だったな。テメエら」
至極残念そうに呟きながら、ライダーは合わせた両手の内側で極大の雷撃を作り上げた。
叩きのめされたアーチャーは、高さ数十メートルのビルの屋上から飛び出し、真っ逆さまに真下の路上へと墜ちていく。そこに追撃の極大雷槍が襲い掛かり、遥か下方の路上で激しい爆風を巻き起こした。ビルの窓ガラスが爆炎を受けてオレンジ色に染まり、アスファルトの下から露出した水道管が多量の水を吹き上げる。
「で、残るはテメエか」
ぎろり、とライダーの双眸が雷撃を受けてうずくまるアナスタシアの姿を捉える。
「…………っ」
そのおぞましい殺気を受けて、アナスタシアは理解した。この男は確かに殺気を持っているが、それは憎しみや敵だからという分かりやすい理由から発生したものではない。
彼はただ楽しいのだ。単純に、彼が「殺意を抱いた上で対象を殺す」という行為からこれ以上ない悦楽を得ているからこそ、あのサーヴァントは相手に殺意を叩きつけた上で心いくまで惨殺する。
「さっきのは失敗だった。ああ、俺の悪い癖だ本当に。つい興が乗りすぎると、ついつい本気で全力で全霊で相手を潰しちまう……」
さっきの、というのはアーチャのことを指しているのだろう。
街のど真ん中に堕ちた雷撃は、二車線道路のど真ん中で凄まじい破壊を撒き散らしていた。意識を向ければクラクションに悲鳴、怒号が聞こえてくる遥か下の路上を横目で眺めながら、ライダーは自分を戒めるように拳で頭を小突く。
人々の恐怖を浴びるようなその姿は、まさに彼を象徴しているとも言えた。
「動物を、特に人間って奴らを殺す時に一番愉しめるのはな、当然ながら向こうが死を恐れている時だ。恐怖、悲鳴、命乞い、謝罪、なんでもいい。そういったモンを挟まぬ殺しなど、俺にとっちゃあ
狂気を語るライダーの姿に、アナスタシアはどうしようもない恐怖を覚えた。無意識のうちに一歩後退しながら、それでも彼を睨みつけて宣言する。
「そんなもの……私は認められません。貴方は狂っています」
「狂っている、だと? ふ、はははははははッ‼︎ そんな事は百も承知だ、たわけ。なにせ昔から散々、貴様は狂っていると言われ続けてきたんでなァ‼︎」
ライダーの姿が掻き消えた。
咄嗟に目を見開いて彼の姿を探す、そんな事をしている時点で勝敗は決していた。
パチパチ、と稲光が弾ける不気味な音が聞こえた時には、既に彼の小柄な体がアナスタシアの背後で手刀を突きつけていた。
「貴様に大役を授けてやる。その白い喉から出し得る限りの悲鳴を上げ、俺を愉しませるという役目をな。
「……つ゛‼︎」
アナスタシアは、無我夢中で右手を背後に振り払った。
──だが、軽い音を立てて拳が止まる。
小柄な体のどこから出ているのかという怪力でもって、ライダーは代行者の筋力を真正面から受け止め、圧倒していた。押し込もうがぴくりとも動かない右手を見て、今度こそアナスタシアの心に絶望がよぎる。
金髪を逆立てたその姿は、本当に熾烈で苛烈だった。
その異様に怯んだアナスタシアが何かを言うよりも速く、ライダーの腕が胸元に伸びる。
「おっと。こいつは何だ」
ライダーが掴み取ったのは、アナスタシアがお守り代わりに胸元にぶら下げていた木彫りの十字架だった。
それは幼い頃、両親が死ぬ寸前に渡されたものだ。魔と呼ばれる者らに全てを奪われた後、たった一つだけ残った思い出。それを奪われたと分かった瞬間、アナスタシアの顔色が僅かに青くなる。
「……それを……返してください」
「この俺が収奪したものを返せ、とくるか。無知厚顔にしてあまりにも不敬だな、女」
「貴方の正体が何であれ、そんなものは関係ありません……‼︎ 私から大切なものを奪うというのなら、私は貴方に真っ向から歯向います‼︎」
異様な視線がアナスタシアの体を貫いた。まるで視線という名の矛を喉元に捻じ込まれているような恐怖がアナスタシアを縛り付け、開いた口から言葉を発することができなくなる。
この恐怖は──単純に、次元が違う。
これは恐らく彼が持つ力の一種だ。単純に威圧感や強さで相手に恐怖を刻むのではなく、ライダーという存在が「恐怖を振りまくもの」と認識されていたが故に、何らかのスキルとして昇華した特異能力。だからこそ、その恐怖は代行者とて例外なく屈服させる。
「俺が怖いか? それを恥じる必要はない、至極当然のことだ。生前、俺は生前「恐怖をふりまくもの」と周囲や民草に認識され
手足の震えを抑え込み、今にでも逃げ出したい気持ちを堪えながら、アナスタシアは彼の目から目線を外そうとしなかった。
その意思の強い瞳を見て、ライダーの表情がわずかに翳る。
サーヴァントですら、この威圧を纏った彼を相手にする時は特定のステータスが一ランク下がるという枷を押し付けられる。人間ならば言わずもがなだ。気弱な奴ならば失神するか悪くて発狂するか、もしくは訳もわからず傅いて許しを請う。
だがアナスタシアは、確かに手足は頼りなく震えていたものの、それでもしっかりとライダーの姿を捉えていた。
「
「それを……返しなさい」
怖い。怖いけれど、それを奪われてしまうのはもっと怖い。だからアナスタシアは虚勢だとしても立ち続ける。
毅然として言い張るアナスタシアをしばらくじろじろと眺めた後、ライダーは手元の十字架に視線を落とした。
「いいだろう。テメェに興味が湧いた。質問に答えたならば返してやらんこともない……が、場合によっちゃあ即座に殺す」
一歩間違えれば殺される緊迫感を孕んだ空気の中、アナスタシアは覚悟をもってその言葉に頷いた。
元より選択肢などあるわけがない。近接戦に関して、特に高い戦闘能力を持つと思われるこのサーヴァントを前にして未だ存命であるこの状況が、そもそも奇跡に近いものだった。
「テメェが神の教えを捻じ曲げる代行者とかいう存在であることは、今は不問にしてやろう。その上で、同じ主を讃える者として貴様に問う」
ライダーの手はゆっくりと持ち上げられ、アナスタシアの頭に向かって向けられた。掌の中で極小の雷電が荒れ狂い、不気味な輝きがアナスタシアの目を眩ませる。
間違いなく──次の返答次第で、あの雷はアナスタシアの頭蓋を消し飛ばすのだろう。
「──呪われた子と定められたからか、俺は生まれつきの狂人だった。他者の痛みに対して心を痛めるのではなく、悦楽を覚えるような人間だったんだ。民草の上に立つような地位を得ても、その歪みだけは変わる事は無かった。もうこれはどうしもないのだと、そう諦めもした……」
ライダーは少年の容姿に似つかぬ、遠い昔を思い返す老人のような表情を浮かべ、己の過去を語り続ける。
「だが、そんな俺にも希望はあった。とある男に出会い、俺は変わる事が出来たんだ。主の教えに従い、敬虔な信徒であろうとする時だけだが……俺は俺自身の歪みから逃げる事が出来た」
木彫りの十字架を優しく握りしめながら、ライダーは笑う。
アナスタシアはなぜか、自分自信が絶体絶命の状況にある事を忘れそうになっていた。この男は敵同士だが、同時に彼女と通ずるところを持っている──そう、理解したからか。
「血を見るか、戦の気配が濃くなれば俺は元に戻りかけた。それを宥めるのは別の女の役目だったんだが……まぁ、それはいい。そとにかく俺は狂人でありながら信徒という、矛盾した生き方を続けていた。だがそんな事が本当に可能なのか? 貴様のような頭のおかしい奴が敬虔な信徒として生きていけるわけがない、主は許さない──そう、何度自問した事か」
「………………」
「結局、俺自身では答えは出せなかった。そこで、だ。暇潰しにしては大仰だが……いい機会だ、同じ信徒のテメェに聞くとしよう」
ライダーは一度言葉を区切り──、
「俺のような狂人が、果たして真の信徒となり得ると思うか?」
アナスタシアは無言のまま、その問いを受け止めた。
思い沈黙がビルの屋上を包む。聞こえてくるのは強い風の音、ビルの下でざわめく人々の喧騒と消防車のサイレンの音くらい。
その沈黙は数秒だったのか、あるいは十秒を超えていたのか。
アナスタシアはゆっくりと口を開くと、詭弁も嘘もない自らの意見をライダーに告げる。
「貴方は存在する限り、きっとその煩悩からは逃れられないでしょう。また、貴方の歪んだ心はきっと元には戻らない。けれど」
アナスタシアは、こちらを見上げるライダーの目を覗き込み──、
「それは、貴方が何を信じるかとは関係ありません。自分が狂っていることが枷になると言うのなら、その枷を引きずってでも自分は信徒たり得るのだと、自分自身の力をもって証明するべきです」
──確固とした口調で、そう言い放った。
ライダーは一瞬だけ静止すると、次の瞬間弾けたように笑い出す。
今の答えのどこに笑う要素があったのかさっぱり理解できないアナスタシアは若干の困惑を感じつつも、相変わらずの無表情で腹を抱えるライダーを眺める。
「……ああ、そうかよ。答えまで同じとは、全く」
くるりと踵を返し、ライダーは自らアナスタシアから離れた。その身体からは異様な殺気も重圧も消え去り、彼の小さな背中には何の重みも感じられない。
「オラよ。それは返してやる」
「あ……」
放り投げられた十字架を、アナスタシアは大切に握り締めた。
気分を良くしているという事は、アナスタシアが口にした答えは、彼が求めていたものと同じだったという事なのか──。
予想外の展開に多少戸惑いながら、アナスタシアはじりじりと離脱の準備に入る。が、アナスタシアがビルの屋上から飛び降りようとした直前に、ライダーの方から「待て」という声が飛んできた。
「最後だ。見逃す代わりに、テメェの名前を教えやがれ」
静かに押し殺すような声で、ライダーは彼女の名前を尋ねる。
「……私の名は、アナスタシア。アナスタシア=グレチニシコワ=イリイーニチナ」
「ハッ。──くだらねえ」
未だ身体に紫電を這わせたまま、ライダーは遠い夜空を仰ぐ。
その僅かな沈黙の間に、彼は一体何を思ったのか。
さっきのものよりもずっと心地のいい、ただ静かな沈黙があった。ライダーはやはり彼女にその顔を見せぬまま、さも当然とばかりに──、
「イヴァン4世」
「……え?」
「それが俺の名だ。それだけ覚えて、今すぐこの街から去るがいい。テメェが死にたがりの大馬鹿だってんなら別だがな──」
その言葉が最後だった。
イヴァン4世……かつて雷帝と呼ばれた少年は、雷鳴に似た轟音だけを残し、ビル群の向こうへと消えていったのだった。
【ライダー】
真名:イヴァン雷帝
初代かつ原初の
大規模な恐怖政治をもって貴族たちを弾圧し、ロシア全土を恐怖で支配した。幼い頃から心の内に残虐性を秘めており、さらにとある事件をきっかけとしてその傾向は極端化していく。しかしそれとは対照的に、信仰心の深い信徒としての一面も有していたという。
本来のクラスは「狂戦士」。しかし今回は騎兵として召喚されたため、狂気が薄い頃の幼少期の姿で顕現している。
〈ステータス〉
筋力B、耐久C、敏捷A、魔力D、幸運C、宝具A
〈保有スキル〉
対魔力D
騎乗C
矛盾精神A
無辜の怪物B
【矛盾精神A】
聖人と兇人が同居したような精神、とも称される彼の精神がスキルとして発現したもの。平時は落ち着いた物腰で、誰に対しても平穏に接するものの、一度闘いが起こってしまえば彼の精神は豹変する。
また、平時においても時たま豹変する事がある模様。
【無辜の怪物B】
在りし日、人々から「恐怖を振り撒くもの」として認識されたイヴァン雷帝に付与されたスキル。意図的に恐怖を相手に叩きつける事で行動を縛り付け、筋力、耐久、敏捷のランクを一段階低下させる。
【
ランク:B
種類:対人宝具
皇帝という存在を作り出した原初の一である彼は、その存在そのものを宝具として昇華させた。雷帝の異名に謳われるその熾烈さを表すように、イヴァン雷帝は身体中に超高電圧の雷撃を纏っており、それを活用する事で稲妻のような速度での高速移動を可能とする。
真名を開示する必要もない常時発動型宝具であり、騎兵で召喚された場合はオマケとして幻想種の雷馬が曳く馬車を召喚できる。