刀剣たちと過ごす日々   作:ペンギン隊長

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アマノがガチ初期刀√ グレー政府
鍛刀禁止にはなっていない カウンセラー本丸(出陣・遠征はしない)
必要な資材は支給される 練度上げさせないためというのもあるかも
時間軸は…うん
最初から極状態で降りるのもありかなって


雨の降る庭1

 

 

 

それ(・・)の訪れに呪術師たちは半ば恐慌状態に陥った。ある意味で当然だ。"その剣"は、見た者を呪う。帝の血筋でさえも例外ではない。己の認めたもの以外が己に触れる事を許さない、そういう剣なのだ。

試験官がそれを降ろしてしまった者に還すことを促す。よくわかっていない顔をしながらも、彼女はごめんなさい、還ってもらえますか、と問うが、それは微笑して首を振った。そして、依代刀の問題で顕現が解け、剣だけが残った。

 

 

刀解など勿論できるはずもなく、政府は次善の策を選ばざるを得なかった。とりあえず彼女は他の審神者と同じように必要最低限の教育を受け、自らの本丸を持つ事になった。

 

 

 

 

「我が名は天叢雲剣。草薙剣と言った方が通りがいいか?…まあ、よろしく頼む」

「俺は赤鴉(せきあ)。名前長いけど何て呼んだらいい?」

「好きなように呼べばいい。様々に呼ばれるのは慣れている」

「って言われてもなあ。あだ名とか自分で付けた事ないから何て呼べばいいかわからないんだ」

「お前の呼びたいように呼んでくれれば、本当にそれでいいのだがな…ふむ。では、そうだな…アマノ、と呼んでくれ。呼び捨てでいい」

「わかった。アマノだな」

赤鴉はにこりと笑みを浮かべた。

「(ああ、俺の主可愛い…尊い…)」

「…どうした?アマノ」

「…いや、なんでもない。そうだ、本丸内はもう見て回ったのか?」

「ううん、まだ。うんでも、部屋割とかも決めなきゃだし、一緒に見て回ろっか」

「ああ」

「あ、あの、主さま」

「ん、何?こんのすけ」

「その前に一度、鍛刀を行ってはどうでしょうか。二度手間、三度手間になってしまいますし!」

「ん、それもそうだね。確か、鍛刀は鍛錬所でやるんだよね。案内してくれる?」

「はい、ただいま」

「・・・」

 

 

 

通常のチュートリアルと同じALL50は30分の表示、こんのすけの勧めによるALL300は10:01:00となった。どちらにも手伝い札を使う。短刀と太刀が一振りずつ。

「よっと。俺は厚藤四郎。兄弟の中だと鎧通しに分類されるんだ」

「私は数珠丸恒次と申します。人の価値観すら幾度と変わりゆく長き時の中、仏道とはなにかを見つめてまいりました」

「アツシとずじゅまる、ずじゅ、じゅじゅ……ツネツグだね。俺は赤鴉。よろしく」

「ああ、よろしくな、大将」

「よろしくお願いします」

「(俺の主がこんな可愛い)」

「…で、そっちの兄さんは…」

「俺の初期刀のアマノ…天叢雲剣。ちなみに厚が二振り目で恒次が三振り目の刀だぞ」

「ってことは大将、審神者になったところなんだな」

「ああ」

「天叢雲剣…お噂はかねがね伺っております。かの神剣が、まさか刀剣男士として降りておられるとは」

「赤鴉が特別なのだ。他の審神者の元へ降りるつもりは今のところない」

そもそも、姿を見せる気もない。

「ん、なんか先輩方も何でこいつ此処に?!って顔してた」

 

 

 

三振りの顔を順番に見比べ、赤鴉は厚の手をとった。

「厚が一番頼りになりそうな気がする」

「?!」

「え、おう。ありがとな、大将」

「お、俺だって、頼りになるっていうか、頼りにならないなんてことはないんだからな?!」

「いや、なんかアマノも恒次も生活力低そう。というかアマノに関しては日常生活という概念がなさそう」

「いや、顕現した時に主から知識を受け取っているから、ちゃんと知ってるからな、経験は皆無でも」

「そうですね…私も俗世には疎いかもしれませんが、一通りの知識はありますよ。私の名の元になった主は、私を何処にも持ち歩いていましたから」

「いやあ、俺も自分が困らない程度の知識しかないからなあ…他人のフォローが出来る自信がないんだ。ってわけで、厚とご飯作ってくる」

「…大将、俺もそういう経験ないぜ?」

「寧ろあったら怖いわ。いや、厚はなんか、突飛な事はしなさそうだなって」

体格も同じくらいで厨が狭いとかならないだろうし。

「まあ、大将の頼みは断らないけどさ」

 

 

 

「ってわけで、なんかこの本丸のゲートは戦場に繋がらないんだってさ。後方支援に徹することが役目らしくて」

「後方支援…ですか」

「他の本丸の刀剣を一時的に預かって治療したりするとかなんとか…まあ、受け入れは俺たちが本丸での生活になれるまで待ってくれるそうだけど。…俺別に医者とかじゃないんだがなあ」

「…まあ、赤鴉を危険に晒す恐れが低いことは評価しよう」

「俺たちは…大将の護衛役ってことでいいのか?」

「一応そうなんじゃないか。なんか"治療の必要な刀剣"の中には暴れるものもいるかもしれない、そうだから」

よく考えると飯時にする話でもなかったかな。

「…あ、演練システムは使えるらしいから、全く戦う機会がない、ってこともないんじゃないかな」

部隊登録はしなくていいと言われたが。

 

 

 

 

 

 

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