刀剣たちと過ごす日々   作:ペンギン隊長

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鍛刀解禁 
創作刀剣男士 鍛刀できる刀がゲームより増えてる 多分実装刀も多い 特命組は鍛刀できない
続きは多分別タイトルになる(まだ書いてない)


鎖された君の銀の庭7

 

 

小鳥たちの本丸は諸事情により監査部の保護下にある。このため、担当官も総務部秘書課ではなく、監査部本丸管理課の人間になる。あと、偶に最初に様子を見(かんさし)にきた小豆やら長義やら顔見知りの政府刀が様子を見に来る。

「というわけで、小鳥ちゃんの鍛刀禁止令の撤回が叶ったので、今日は保留されていたチュートリアル鍛刀をしてもらうことになった」

「で、あんたが立ち会いってわけ?」

「"できない"可能性もあるから報告も必要だし、手間が省けるだろう」

「鍛刀の相槌は初期刀として登録されている山姥切国広でお願いします。ほとんど形式的なものになりますが」

今回の小鳥の初鍛刀、立ち合いは規則通りのこんのすけと初期刀に加えて、監査の長義と担当官、姫鶴もいる。

「場合によっては二回以上試行してもらうことになるから」

「一種類固定かも、って?」

「可能性はあるよね」

「あるね…」

そもそも小鳥に鍛刀禁止令が出ていたのだって、その"一振り"の降臨を危惧してのものである。色々な法則を無視してでも現れたって不思議はない。

「そんなに拙い感じなんですか?」

「……小鳥ちゃん次第、かな」

小鳥がどう捉えるかでもあるし、小鳥がどう対処するかでもある。

 

 

 

ともあれ、揃って鍛錬所に移動した。あまり広い部屋というわけではないので追加組は外だが。

「資材は50ずつでよろしくお願いします」

「お願いしまーす」

鍛刀式に資材を渡して依頼する。表示された時間は明らかに短刀ではない六時間だった。確実に御大です本当にありがとうございました。事情の分からない小鳥と切国以外が真顔になっている。

「…これで、六時間待つのか?」

「え、いえ…こちらの手伝い札を使うことで、直ちに鍛刀を終えることができます」

一応小鳥も鍛刀以外のチュートリアルは受けているので、手伝い札は使ったことがあるし知っている。手入れでしか使ったことがないが。

「それじゃお願いします」

手伝い札によってすぐに鍛刀が完了し、一振りの刀剣…否、神器の剣が打ち上がり、小鳥に差し出された。

「…小鳥様、この剣に見覚えがあったりしますか?」

「うん、僕が一番最初に降ろしたのと同じ奴だと思う」

小鳥は剣を受け取り、鞘から抜いた。誉桜が舞う。

「私は天叢雲剣、あるいは草薙剣。お前が道を誤らない限り、この力をその手に預けよう、我が主」

剣はそう言って小鳥の手に口付けた。

「え、あ、はい、よろしくお願いします」

「おれの嫁に何してんの???」

「お前と出会うよりずっと前から主は我が愛し子だが???」

剣と姫鶴が睨み合う。そこに割って入って無事でいられるのは小鳥だけなので、こんのすけが小鳥に助けを求める視線を送る。小鳥はちょっと困った顔をして剣の袖を引く。

「あーえっと、天叢雲剣さん?」

「アマノで構わない。どうした、主」

「できれば、姫鶴と喧嘩しないでほしいなって。絶対とは言わないけど、一緒に暮らすことになるわけだし、共同生活に支障をきたさない程度にしておいてほしい」

「…。まあ主の願いであれば留意はしておこう。ただお前と契約している刀剣であればともかく、アレは気に入らんが、主がそれを望むのであれば見逃すことにする」

不服そうな顔ではあるが、剣はそう言い切った。

「…これはガチなのでは」

「愛し子にガチもガチじゃないもあるんですか?」

「気に入ってる度合いというか」

それこそ、気に入ってるから死なないように守ってやる(命令は聞かない)から、気に入ってるからできる限り要望は聞いてやる、くらいまで。度合いというか気に入られ方という可能性もあるか。何にせよこの剣はある程度小鳥の要望を聞くつもりがあるらしい。

「それから、もう一回鍛刀するんだっけ?」

「あ、はい。もう一度お願いします。使用する資材の量は小鳥様の任意で構いません」

「ん…とりあえず50ずつでいいかな」

再びの鍛刀で表示された時間は30分、短刀が出てくる時間である。手伝い札ですぐ完了して小鳥に差し出された短刀を見て、姫鶴が「あ」と声を漏らした。小鳥が鯉口を切ると誉桜が散る。

「ぼくは謙信景光。あまくみないでもらいたい!」

「けんけんだぁ」

「あ、姫鶴」

「知り合い?」

「ん。けんけんも上杉の刀だから」

謙信は元々小柄で毛利の小さい子判定に入る刀だが、やはり亜種顕現が起こっているのか、小鳥とあまり変わらない背の高さになっている。ちなみにアマノは公式に顕現記録がないので本来の身長は不明だが、現在は切国よりちょっと高いくらいである。

「…鍛刀そのものは問題なく行えるようだね。それじゃあ、これでレポートをまとめたら問題なくチュートリアルは完遂扱いということで」

「ありがとうございました」

「後、俺が言わなくても他のやつが指摘するかもしれないが…色んな刀種をそろえた方がいい。もちろん鍛刀ばかりに資材を費やすのはよろしくないけれど、君なら加減できるだろう」

「そうですね…」

移籍組もいるので、現在この本丸に所属していない刀種は主に長物になるが。長物の鍛刀はそれを狙ったレシピじゃないと難しい。基本すり抜けでくるタイプではない。

 

 

 

 




(まあこの形式での続きはまだ書いてないんだけど、ちゃんねる風のこれと同じ設定で時間軸が後の奴はしぶの方で出してるけどね)
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