通販で一般物資は買えるが、資材はだめ まあアカウントとかあるので離れからは使えないが
翌日のおやつ時に男は少女を訪ねてきた。
「やあ、小鳥ちゃん」
「あ、こんにちは、実休さん」
「霊力を受け取りにきたよ。自分でできそうかな」
「…あんまり、自信ないです。コアシステムも、チャージはできたけどどうしてできたのかわからなかったので…」
少女は眉尻を下げる。男は玄関脇のベンチに腰かけた。少女は少し迷ってその隣に座る。
「急いでいるわけではないし、ゆっくりでいいよ。ほら」
男が手を差し出すので、おずおずと少女は両手で掴んだ。
「ううん…」
少女は見様見真似で霊力を流そうとするが、いまいちうまくいっていない。もっとも、単純に接触によってゆっくりと伝ってはいるのだが。少女が奮闘するのを男はただ微笑んで見ていた。
「霊力、流れ…ました?」
「流れないねぇ。まあ、触れて熱が伝わるくらいの割合で伝ってきてはいるけれど」
「ううん…」
指をもにもにされるのを男は微笑ましげにしている。子猫がじゃれついてきているくらいの扱い。
結局一時間ぐらいして伝ってきた霊力が十分すぎるくらいの量になったので切り上げさせた。
「霊力は自由に操作できるにこしたことはないよ」
「そもそも自分の霊力?がいまいち知覚できてないというか…」
「だろうねぇ」
ちゃんと自分の霊力を操作できるなら基本的に垂れ流しにはしないのだ。まあ保有量が生成量より低いと貯めておけなかったりはするのだが。
「此処にいる間に、少しでも掴めるといいね。それじゃあ、また明日」
「また明日…」
そんな感じで五日過ぎたところで、どうやら少女は単なる迷子ではないようだと男は考えを改めた。政府からのアクションが無さすぎる。政府にとっては予定通りなのか、なんらかの誤魔化し…例えば、少女とこの本丸に送られてくるはずだった罪人のデータがまるきり入れ替えられてるとか、が行われているのではないかと。
いずれにせよ少女は厄介なトラブルの被害者だ。しかも何の情報も持っていない。ただ待っていても事態は進まないだろう。
「今日で六日目になるわけだけど、君はどう思っているんだい?小鳥ちゃん」
「…迎えは来てもらえないんじゃないかなって」
「選択肢はあまりないけれど…君はどうしたい?」
「どう、と言われても…何も思いつきません。どうしたらいいのか、全然わからない。転移門も使えないし」
上位権限で使用に制限がかかっているので現世に戻るどころか、万屋や戦場にもつなげない。まあ少女が無暗に出ていくこともできないのは初期刀すら持たされていないからというのもある。
「僕があげられる選択肢は、此処に留まるか、それとも、僕についてくるのか」
「…実休さんは何処かに行くの?」
「ああ。薪を寄越さないのなら、自分で探しに行かなきゃいけないからね。完全に此処から離れるか、此処を根城にして巡るのかはまだ決めてないけれど」
「探しものがあるの?」
「探しもの、と言われると少し違うかな。僕には、僕の役目があるんだ。それが果たせないなら、此処で大人しくしている意味はないんだよね」
「…?」
相変わらず男のまとう炎が少女を焼くことはない。少女はううん、と考えた後に言う。
「この世界のことについて、僕はあまりものを知らないみたいだし、どっちかというと鈍臭い方だからついていって役に立てる自信はないけど…僕にできることがあるなら、実休さんのお手伝いがしたい、です。何もしないでぼーっとしてるのってやだし」
少女がそんなことを言って無邪気に笑うので、男は目を丸くした。
「…そう。それなら…君には、霊力を貰おうかな」
「?それだと、今まで通り、じゃない?」
「鉄火場に連れていって怪我をさせるのも可哀想だし。…今までより沢山、分けてもらうよ、ってこと」
そう言って男は少女に口付ける。少女は驚いてフリーズした。唇を割って入った舌が口内を探り、体液に混ざった霊力を味わう。脱力する躯を抱きとめ、男は微笑んだ。
「いいね。前から、美味しそうだと思っていたんだ」
「おいし、そう?」
「君はうまく自分の霊力を操れないだけで、霊力そのものは豊富に持っているようだったから、食べたら美味しそうだなって」
「たべ、られちゃうの?」
「霊力をね。…粘膜接触による霊力供給って言ったら、わかるかな」
「…!」
身を固くする少女に男は囁く。
「今なら逃がしてあげてもいいけど、どうする?小鳥ちゃんは処女、だよね」
「っ、え、あ、えっと…う…あんまり、乱暴には、しないでください」
「…逃げないの?」
「手伝いたいって言ったのは自分だし…此処で逃げたら、ずっと逃げなきゃいけなくなる気がするもん。ちょっと怖いけど…絶対嫌、って感じでは、ないし…」
「…そう。…それなら、あまり手加減しなくてもいいかな」
男は少女を抱き上げて離れの寝室に運んだ。そして、少女をベッドに降ろして押し倒す。
「こうなったら、途中でやっぱり止めてはきかないから…その時は大人しく諦めてね」
「やめてって、言いたくなるようなこと、するの?」
この状態に至っても実感がわいていないのか、空惚けたようなことを言う少女に、男は再び口付ける。どう振舞えばいいのかわからないのか、ぐっと拳を握ってファイティングポーズみたいになっている少女の頬を撫で、躯の力を抜くように促すように背をなぞる。
「んっ…」
「僕を恐ろしく思うんだろう?無防備な姿を見せるのは、余計に怖いんじゃないかな」
「…実休さんが怖いというか、初めてのことで、どうなるか、勝手がわからないから怖いというか…」
「性交に対する知識自体があんまりない?」
「…実写で見たことはないけど、絵とかフィクションとか、生物学としての知識くらいはある、よ…?」
「つまり、おぼこいんだね。…僕に身を任せてくれていればいい。処女はあんまりだけど、女の子を抱くのにはそれなりに慣れてるから」