大阪城後、拡充前くらい
ツグミの刀の内七振りは、他の本丸と
より正確には、和泉守だけは後に他の本丸でも打刀として顕現されるようになったが、やはり微妙に仕様が違う。いずれも、最盛期或いは現在に至るよりも以前に、磨り上げられるなどして長さが変わったという逸話を持つ刀である。…和泉守は人口に膾炙している話に太刀として登場していた故の混同で太刀として顕現していたわけなので事情が違うのだが…。
今剣、大倶利伽羅、長谷部、骨喰、宗三、堀川の六振りは刀剣男士としての人格すら一般と異なっている。いずれも、顕現した姿であった時の記憶しか持たず、姿を変えた後の事は記録としてしか知らないのである。当然、記録としてしか知らない時代の知刃は見知らぬ相手も同じである。
だから、堀川と和泉守の関係性が非常に面倒なことになっている。
「…まあ、俺にどうこうできる話でもないか」
「どうした?」
「リカとズミの関係が微妙なの、キヨたちが気にしてるだろ。でも、どうこうできる問題じゃないな、って」
和泉守にとって堀川は確かに己と共に主の佩刀だった刀なのだが、堀川にしてみれば、ただの見知らぬ刀なのである。脇差としての堀川を知る面々曰く、和泉の相棒としてよく世話を焼いていたそうなので、そのギャップたるや、同一刀剣かを疑われるレベルである。打刀の堀川も面倒見はいいが、どちらかといえば同刀派の切国の方をよく気にかけている。
「…まあ、あれはどうしようもないな」
そう返した大倶利伽羅も、光忠や鶴丸と微妙な関係である。特に、こちらは太刀として顕現していた大倶利伽羅と直接の面識がある分余計にそう感じるらしい。主であるツグミや、作り手に縁があるらしい(叔父甥のようなものらしい)長谷部にべったりしたがるのを見て何とも言えない顔をしている。大倶利伽羅に言わせてみれば「独りは嫌いだし、傍らに己より小さいものがいる方が落ち着く」らしいが。小さいもの扱いされた長谷部はとても不本意そうな顔をしていた。実際、大太刀の大倶利伽羅は身の丈が190cm近くあるし、180を越えるか越えないかくらいの長谷部より背が高くはあるのだが。
そもそも、ツグミの刀は主の傍に居たがるものが多いのだが、その内でも五指に入るぐらいのべったり具合なのである。違う姿で顕現している分、存在が不安定なのではないか、という話もあったが。
「そういうものとして顕現した以上、どうするもこうするもない。この本丸で新しく関係性を作り直す他ない」
「ロミがそう言うならそうなんだろうね」
こうして異なる形で顕現するのが良いことか否か、ツグミにはわからない。少なくとも、本刃は気にしている様子がないのである。気にするのはいつも、周りの他の刀だ。
こんのすけから伝えられた内容に、ツグミは頭痛がするという顔をした。
「確かにバランスが悪いのは否めないが、余計なお世話というやつだな」
「一応、解体された本丸から他の審神者の元へ向かう気になった刀剣の受け入れ、という面もあるのですが」
「だが、メンツからいってそれが本質じゃないのは明白だろう。単に被る刀剣だが引き取ってくれ、というにはピンポイントすぎる」
脇差の骨喰と堀川、短刀の今剣、打刀の大倶利伽羅、長谷部、宗三の計六振りをこの本丸で引き取れという話だった。ツグミの体質(?)を考慮し、顕現した状態で送ってくるらしい。
実際、現在の所五振りしか確認されていない脇差の内二振りが他の刀種になっているというのは、若干困ったことではあるのだが。最近確立された二刀開眼は脇差と打刀の協力技である。この本丸は打刀は多くいるが、脇差は少ない。そもそも太刀以上の大きさの刀は夜戦に向かないという問題もあるのだが。…まあ、苦労はしているが困っているという程でもない。なんだかんだ、提示された戦場は踏破し、刀帳も埋めているのだから。
「主さまは期待されているのですよ」
「嬉しかないね」
「――どうしたのです?主」
「あ、モト。…近い内に、六振り刀を引き取れとさ。その中には宗三左文字もいる」
「…成程。残りの五振りは長谷部、倶利伽羅、骨喰、堀川、今剣、と言った所ですか?僕たちと顔を合わせた時どうなるかが見物ですね」
「…君らは今の所演習に連れていっちゃいけないって言われてるしねぇ」
無用の混乱を招かぬため、とのことだが、今後解禁されることはあるのやら。ツグミも余所の彼らを見た事はあるが、確かにかなり別刃だとは思う。
「まあ、混同する可能性はないだろうし、その点は心配していないんだけど…どうもなあ」
「いいんじゃありませんか。他の刀にとっても、そちらの僕たちの方が馴染みがあるのでしょうし」
「君らがそういうこと言うのが嫌なんだよ」
ツグミは顰め面をした。
顕現した時に刀がコンバートされるので、顕現する前は通常通り 基本変化組は前の主の話をしない。後、3スロット
自分で顕現した刀はあだ名呼び マノ、ロミ、シゲ、モト、バミ、リカ、ズミ、アツ、トシ、リク、ハチ、キヨ、ヤス、エト、ラン、シオ、ウラ、ソネ、ユキ、タト
刀種が変わってるのは大太刀:今剣、大倶利伽羅(広光) 太刀:長谷部(長谷部国重)、宗三(義元左文字名乗り、碧い)、骨喰 打刀:和泉、堀川(真作)