ジャパリ・フラグメンツ   作:くにむらせいじ

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 まえがき

 見た目で読みやすくなるように工夫してみました。でもかえって読みづらくなったかも……。
 一行全角44文字とします。

 2019/01/07 後半部分〈 たのしみかた 〉を追加しました。
 後半は、徐々にエロくなっていく文章です。R-15(全年齢のつもりですが)です。



〈 たのしみ 〉

 

 夕方。温泉宿の畳敷きの部屋。

 

  キタキツネが畳に寝転がっていた。そこへギンギツネがやってきた。

 ギンギツネ「先におふろ……って、ゲームはしないの?」

キタキツネ 「ゲームめんどくさい」※1

  キタキツネは、無気力な感じだった。

 ギンギツネ「どうしたの? 調子わるいの?」

  ギンギツネは心配そうで、声が優しかった。

キタキツネ 「だいじょぶ。めんどいだけ」

  ギンギツネは、キタキツネのそばに座った。

 ギンギツネ「たのしみがなくなっちゃうわよ?」

キタキツネ 「たべる、ねる」

 ギンギツネ「あなたねえ……。それじゃ、フレンズになる前といっしょじゃない」

キタキツネ 「もひとつあった」

 ギンギツネ「え?」

キタキツネ 「つがいがいたら、たのしいよ。あと、こどもも」

  ギンギツネは驚いて、すぐに悲しげな顔になった。

 ギンギツネ「……それは……できないわよ……」※2

キタキツネ 「中から出てくるんだよ。このきもち」

 ギンギツネ「それは、あたりまえのことよ。わたしだって……」

  ギンギツネはうつむいて、キタキツネから目をそらした。

キタキツネ 「サンドスターが、なくなれば……」

  キタキツネの声は、やや小さかった。

 ギンギツネ「え?」

  ギンギツネが目を見開いて、キタキツネを見た。

 ギンギツネ「……あなたまさか、動物に戻りたくなったの!?」

キタキツネ 「戻ってみたい、かも」

  ギンギツネが、キタキツネをにらみつけた。

 ギンギツネ「なに言ってるの!! 絶対にだめよ!!」

キタキツネ 「うああ……。ごめん、ごめんなさい」

 ギンギツネ「みんな忘れちゃうのよ! わかってるの!」

  ギンギツネは、涙ぐんでいた。

 

キタキツネ 「!」

  一瞬、キタキツネの脳裏に、ピンクの髪をサイドテールにした少女の笑顔がよぎった。※3

 

キタキツネ 「戻りたくない。わすれたくないよ、ギンギツネのこと」

 ギンギツネ「…………まったくもう……。へんなこと言わないでよ……」

  ギンギツネは、キタキツネから顔をそらして、目元をぬぐった。

 

  キタキツネが体を起こし、ギンギツネの隣に座った。

キタキツネ 「ギンギツネのたのしみは、なに?」

 ギンギツネ「わたしの、たのしみ?」

キタキツネ 「なにもないの?」

 ギンギツネ「そんなこと、ないわよ? ……おうちとおふろのそうじ……お客さんの応対……

       源泉と、はつでんしょの点検……なわばりの見回り……あまったジャパリまんを

       うめる……」※4

キタキツネ 「たのしいの? それ?」

 ギンギツネ「まあ、それなりに……」

  ギンギツネは苦笑いした。

 ギンギツネ「あとは、あなたのお世話ね……。はあ……」※5

  ギンギツネはため息をついた。

キタキツネ 「たのしみ、つくればいいのに」

 ギンギツネ「そうね……」

  ギンギツネは、キタキツネの顔をじっと見つめた。

キタキツネ 「……?」

 ギンギツネ「あなたといっしょに、おふろ……は、のぼせちゃうから……おふとん。

       いっしょにおふとんで寝る、なんていいわね」

キタキツネ 「いつもといっしょだよ」※6

 ギンギツネ「もっとくっつくのよ。ぎゅーって抱き合うの。あたまをなでたり、おしゃべりし

       たり……。わたしは、あなたのつがいや、こどもの代わりにはならないけど……」

キタキツネ 「じぶんのたのしみだよ、ギンギツネ」

 ギンギツネ「わたしがそうしたいのよ」

キタキツネ 「もっとわがままで」

 ギンギツネ「いいの? んー……。じゃあ、おふろみたいに、ふたりとも、毛……ふくをぜんぶ

       脱いじゃうのよ。つるつるになってくっついたら、きっとあったかくて、きもち

       いいわよ。この体だからできることね」

キタキツネ 「いいけど、おふとんから出れなくなるよ」※7

 ギンギツネ「気のすむまでおふとんの中よ。寝ちゃってもいい。おなかがすいたら、おわりね」

 

キタキツネ  「ふたりでだらだら……」

 

 ギンギツネ 「すやすや」

 

キタキツネ  「ふわふわ」

 

 ギンギツネ 「ふにふに」

 

キタキツネ  「ぷにぷに」

 

 ギンギツネ 「すりすり」

 

キタキツネ  「ぐりぐり」

 

 ギンギツネ 「なでなで」

 

キタキツネ  「はむはむ」

 

 ギンギツネ 「ぺろぺろ」※8

 

キタキツネ  「ちゅーちゅー」

 

 ギンギツネ「ちゅーちゅーはだめ!」

キタキツネ 「えー。ちゅっちゅしたいー」

  キタキツネは、駄々っ子のようだった。

 ギンギツネ「微妙に変わってるわよ!」

  ギンギツネは顔を赤くした。

 

キタキツネ 「ちゅぱちゅぱならどう?」

 ギンギツネ「それはもっとだめ!」

 

キタキツネ 「じゃあ、じゅぷじゅぷ」

 ギンギツネ「あなたなにする気よぅ……」

  ギンギツネは、真っ赤な顔を両手で覆ってうつむいた。

 

  ギンギツネが顔を上げた。そして人差し指を立てて、明るい声で言った。

 ギンギツネ「だいじなのが抜けてるわよ」

キタキツネ 「えーと、あとはー……」

 

 ふたりは顔を見合わせた。

 

キタキタキツネ&ギンギンギツネ 「 ぬ く ぬ く ! 」

 

 ギンギツネ「ふたりで、つるつるになって、おふとんでぬくぬく……。いいわねぇ……」

  ギンギツネは、頬を赤くして、目を細めた。

キタキツネ 「ふたりのたのしみだね」

 ギンギツネ「いますぐしましょう!」

キタキツネ 「さきにおふろー」

 ギンギツネ「えー。……ふふふっ」

 ふたりは顔を見合わせ、笑顔になった。

 

 

 

 前半おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

※1 筆者も、ゲームはめんどくさい、と思っているひとです。めんどくさいうえに、苦手です。

 

※2 フレンズの宿命とも言えるものです。でも、何らかの形でできるかもしれません。

 

※3 深い意味はないです。気にしないでください。

 

※4 ギンギツネは、ここまで忙しく働いていないかもしれません。でも苦労していそうです。

  余った食べ物を埋めるのは、アカギツネの習性です。

 

※5 なんだかんだで、キタキタキツネのお世話が一番楽しい、ギンギツネなのでした。

  (きょうのわんこ風に)

 

※6 原作のセリフによると、温泉宿はぬくぬくしているらしいのですが、周辺は雪深くて寒そうです。それなので、普段からふたりで布団に入って温め合っている、と勝手に設定を作りました。

 

※7 『ら抜き』です。ここは、その方が自然かな、と思って書きました。

 

※8 「ぺろぺろ」は動物のコミュニケーションです。えっちなことではありません。たぶん。

 

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 

 後半〈 たのしみかた 〉

 

 注意:以下は催眠術ではありません。お遊びです。筆者には、そういう知識はありません。でもちょっと危険かもしれない(めまいが起きるとか)ので、実際にやられる場合は自己責任でお願いします。

 

 

 

 前半のおはなしの、『たのしみかた』をひとつお教えします。

 

 

 

 ふたりがあの先何をしたのかを、想像してみましょう。豊かな想像力、空想(妄想?)の力があれば、できるはずです。

 

 

(1)暖かい布団に入って、目を閉じてください。(冬の寒い部屋でやるといいかも)

 

☆ 文を読みながらではできないので、ある程度覚えてから布団に入るか、布団に入って目を閉じている、と想像しながら読むと良いかもしれません。(これは、あくまでもお遊びの文章です。真面目にやる必要はありません)

 

 ゆーっくりと深呼吸して、全身の力を抜いて、リラックスしてください。軽く筋肉を緊張させて、スッと抜くのを数回繰り返します。

 あなたは自由な空想の世界へと入っていきます。あなたは、そこではなんでもできます。全てあなたの自由です。

 

[ ぬくぬく……ぬくぬく……ぬくぬく……ぬくぬく…… ]

 ([ ]内はゆっくりと、やさしくとなえる感じです)

 

 

 

(2)あなたが、作中のギンギツネの立場になった、とします。

 

☆ ギンギツネになりきれたらベストですが、そこまで行かなくても構いません。あなた(ギンギツネ)は、

女でも男でも両方でも、好きな設定で構いません。

 

 あなたはギンギツネです。さっきキタキツネと一緒におふろに入って、今は一緒にぬくぬくのおふとんの中です。ふたりとも、服を全部脱いでしまいました。想像してください。

 

 あなたはキタキツネのことが大好きです。キタキツネもあなたのことが大好きです。

 

[ ぬくぬく……ぬくぬく……だいすき……だいすき……かわいい……かわいい…… ]

 

 

 

(3)キタキツネと抱き合っているところを想像しましょう。

 

 あなたはキタキツネのことが大好きです。キタキツネもあなたのことが大好きです。

 

 あなたもキタキツネも裸です。キタキツネの、あったかくて、やわらかい感触がします。

 あなたがキタキツネを強くぎゅーっと抱いたら、キタキツネも強く抱き返してくれます。

 ここには、あなたと、キタキツネと、ぬくぬくのおふとんだけがあります。それで頭の中をいっぱいにして、それ以外の考えは頭から追い出してしまいましょう。

 

[ ぬくぬく……だいすき……かわいい……きもちいい…… ]

 

 ここまでうまく想像できたら、あなたはとってもしあわせな気持ちになれるはずです。

 

[ ぬくぬく……だいすき……かわいい……きもちいい…… ] ゆっくりと繰り返してください。

 

 

 

☆ エロ要素がいらない場合は、ここから先へ進まずに、まったりぬくぬくを楽しんでください。

 

 

 

 

 

 

 

 

(4)もっと味わってみましょう。五感を使って、キタキツネを感じましょう。

 

 キタキツネの体は、あったかくてやわらかいだけではありません。キタキツネの体をさわってみましょう。

 なめらかな曲面の起伏。ぷにぷにしたところ、意外としっかりした筋肉、骨のかたい感触、ふわふわのやわらかいところ。さらっとした肌。しっとりとした肌。お風呂上りのせいか、ちょっと高めの体温。まだ乾ききっていない、しっとりとした髪。

 そして、ヒトにはない、けもの耳と、太くてふさふさのしっぽ。どちらも、とてもさわり心地がよくて、とても敏感です。

 

 キタキツネの敏感なところをさわると、なにか反応があります。キタキツネは、ぴくっとする? 「やめてよ」と言う? あるいは、目をぎゅっと閉じて、「んあっ」「んんっ」などと、言葉にならない声をもらす? 想像してください。

 

[ ぬくぬく……だいすき……かわいい……きもちいい…… ]

 

 あなたはギンギツネです。耳がいいので、キタキツネの心臓の、トクン、トクンという音や、呼吸の音、かすかな、はぁ、はぁ、という息づかいも感じられるかもしれません。心地よいリズム。落ち着く感じ。でも、もしかしたらキタキツネは緊張して、ドキドキしているかもしれません。キタキツネの心臓の音は、遅い? 速い? 大きい? 想像してください。

 

 あなたの心臓の音も、キタキツネに聞こえているかもしれません。その音は、ゆっくりと落ちついた音でしょうか? ドキドキと、速くて大きい音でしょうか? 想像して、感じてください。

 

 キタキツネが、あなたの耳元でしゃべります。慣れ親しんだあの声です。でもいつもよりも優しくて、ちょっとだけ大人びているかもしれません。あるいは、子供のような声で甘えてくるかもしれません。くすぐったくて、甘くて、ドキドキしちゃいます。

 キタキツネは、あなたにどんなことを言うでしょう? あなたはキタキツネにどんなことを言うでしょう? 想像してください。

 

[ ぬくぬく……だいすき……かわいい……きもちいい……ドキドキする……うれしい…… ]

 

 あなたはギンギツネです。ギンギツネはヒトよりも鼻がいいです。キタキツネは、さっきおふろに入ったので、その髪からはシャンプーのにおいがします。体からは石鹸のにおいがします。※8 かすかに温泉の残り香もします。そして、慣れ親しんだ、大好きなキタキツネのにおいがします。でもいつもよりも近いので、においも強く感じられます。

 あなたは、とっても心地よいにおいに包まれています。

 

 そんなにおいの中に、かいだことのないにおいも混じっています。そのにおいをかぐと、こころがくすぐられたように感じて、頭がぼーっとしてきて、キタキツネのことが、もっともーっと好きになっていきます。

 

[ ぬくぬく……キタキツネ、だいすき……かわいい……きもちいい……くらくらする…… ]

 

 ちょっと体を離すと、目の前には、大好きなキタキツネの顔があります。じっとあなたの目を見ています。

 キタキツネはどんな表情でしょう? 無表情? 頬が赤い? 目が潤んでいる? うれしそう?困った顔? 恥ずかしそう? 想像してください。

 

[ キタキツネ、だいすき……キタキツネ、かわいい……はずかしい……くらくらする…… ]

 

 キタキツネの顔より少し下を見ると、キタキツネの、普段は毛皮……ではなく、服に隠されている部分が見えます。つるつるです。おふとんの中は暗いですが、あなたはギンギツネです。夜目が効くので、全部見えてしまいます。想像してください。

 

[ キタキツネ、きれい……キタキツネ、だいすき……キタキツネ、かわいい…… ]

 

 あなたの体も、キタキツネに全部見られています。

 

[だいすき……だいすき……かわいい……かわいい……きれい……きれい……はずかしい……

はずかしい……ドキドキする……ドキドキする……くらくらする……くらくらする…… ]

 

 キタキツネは、あなたの目の前にいます。ふたりがほんの少し、頭を動かせば、くちびるを合わせることができます。

 

 我慢しなければ、止まらなくなってしまいます。壊れてしまいます。

 

 

[ だいすき……かわいい……きれい……はずかしい……だいすき……ほしい……ほしい……

 がまん、がまん、がまん、がまん、がまん…… ]

 

 

 

キタキツネ 「がまんしないで……。ギンギツネが……ほしい……」

 

 

 

 

  こわれた。

 

 

 

 

[ ………………やわらかーい……おいしい……きもちいい……うれしい……くらくらする…… ]

 

 

 キタキツネの味はどんなだったでしょう? くちびるや舌の感触は? 思い出してください。

 キスは一回では終わりません。軽く小刻みに。深く長く。ふたりが飽きるまで続きます。

 

[ だいすき……だいすき……かわいい……かわいい……きれい……きれい……きもちいい……

きもちいい……はずかしい……はずかしい……おいしい……おいしい……うれしい……

うれしい……くらくらする……くらくらする…… ]

 

 

 キタキツネが、あなたの体のいろんなところをさわってきます。ぺろぺろとなめてきます。

 ふたりは、けものです。さわるときは、手だけではなく、舌も使います。

 

[ きもちいい……きもちいい……きもちいい……きもちいい…… ]

 

 キタキツネは、あなたの頭の上に手をのばしてきました。あなたはギンギツネです。あなたの頭の上にも、大きなけもの耳があります。耳がいいので、とても敏感です。キタキツネはそこをやさしく揉んだり、軽く引っ張ったりしてきます。同時に反対側の耳を甘がみしたり、ちゅうちゅうと吸ったりしてきます。とても気持ちいいです。

 

 キタキツネは、もう一方の手で、あなたのしっぽをなではじめました。あなたにも、太くてふさふさのしっぽがあります。

 キタキツネは、あなたのしっぽをくしでとかすようになでたり、軽く握ってしごいたりしてきます。ちょっと痛いけど気持ちいい、絶妙な力加減です。しっぽの芯の部分には、太い神経が通っていて、脳とつながっています。とても敏感です。あなたはそこをいじられるたびに、ぞくぞくした快感が頭にのぼってきます。

 

 もちろん、あなたの体には、ヒトと同じ気持ちいいところもあります。大好きなキタキツネに、そんなところをいじられたら、なめられたら、どうなってしまうのでしょう?

 想像してください。

 

 ゲームで鍛えられたキタキツネの手指が、あなたの気持ちいいところを刺激してきます。

 それと同時に、キタキツネは、あなたの気持ちいいところを、なめたり、吸ったり、甘がみしたりしてきます。想像してください。

 

[ きもちいい、きもちいい、きもちいい、きもちいい、きもちいい、きもちいい………… ]

 

 あなたもキタキツネの体をいじってあげましょう。なめてあげましょう。

 

 ふたりは大好き同士で、お互いの気持ちいいところをいじりあって、なめ合っています。

 想像してください。

 

[ だいすき、きもちいい……ぬくぬく、きもちいい……かわいい、きれい、おいしい、

とってもきもちいい……はずかしい、きもちいい……うれしい、きもちいい……くらくらする、

すっごくすごーくきもちいい……たのしい、きもちいーい…………だいすき! きもちいい!

きもちいい!きもちいい!きもちいい!きもちいい!きもちいい! …………………… ]

 

 

 

 

(5)今まで想像してきたことを使って、キタキツネと、いろんなことをしてみましょう。

 

 「だらだら」「ふわふわ」「ふにふに」「ぷにぷに」「すりすり」「ぐりぐり」「なでなで」「はむはむ」「ぺろぺろ」「ちゅーちゅー」「ちゅっちゅっ」「ちゅぱちゅぱ」「ちゅるちゅる」「じゅるじゅる」「ぐちゅぐちゅ」「じゅぷじゅぷ」………。好きなことばを選んで、好きなように想像しましょう。

 

 

[ キタキツネだいすき……。すっごくかわいい……。きれいでびっくり……。こんなにおいしい

なんて……。うれしいけれどはずかしい……。とてもとてもきもちいい……。ドキドキがおさえ

られない……。なんだかくらくらする……。でも、たのしい……。おふとんぬくぬく

きもちいい…… ]

 

 

 ここまでできたら、もう、ふたりでできることは、なんでもできます。好きなことを、好きなように想像して、好きなだけ楽しんでください。

 そして、しあわせな気持ちのまま、「すやすや」と眠ってしまってもいいのです。いい夢が見られるかもしれません。

 

 

[ だいすき……かわいい……きれい……きもちいい……おいしい……はずかしい……

 ドキドキする……くらくらする……うれしい……たのしい……ぬくぬく…… ]

 

[ だいすき……かわいい……きれい……きもちいい……おいしい……はずかしい……

 ドキドキする……くらくらする……うれしい……たのしい……ぬくぬく、ぬくぬく……… ]

 

[ だいすき……かわいい……きれい……きもちいい……おいしい……はずかしい……

 ドキドキする……くらくらする……うれしい……たのしい……ぬくぬく、ぬくぬく、ぬくぬく、ぬくぬく………… ]

 

 あなた(ギンギツネ)とキタキツネが満足するまで、眠ってしまうまで、繰り返します。

 

 

 

 

ギンギツネ 「し、しあわせすぎて、死んじゃうわぁ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

☆逆に、キタキツネになって、ギンギツネとじゃれ合っているところを想像するのも楽しいです。

 

 

キタキツネ 「いいけど、おふとんから出れなくなるよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

※9 アニメでは、温泉に浸かっているだけであり、ふたりは、体や髪を洗うことを知らないのでは? とも考えられます。でも、髪からシャンプーのにおいがしたら、すっごくいいじゃないかと思い、こうなりました。

 

 

 




 あとがき

 読んでいただきありがとうございます。


『前半』〈 たのしみ 〉について

 このふたりは、危険なことをしようとしていることに気付いていません。でもこの先は、じゃれ合うだけで、R-18な展開にはならないはずです。ふたり、特にギンギツネが理性を保てれば。
 でも、R-18な展開になってほしい、ような、ほしくないような……。
 ふたりがぬくぬくしているところを、誰かに見つかってしまう、というお約束もありです。

 「湯けむりユートピア」(Japari Cafe2)をヒントにしています。



『後半』〈 たのしみかた 〉について

[ かわいい……きれい……気持ちいい……くらくらする……(4K) ]

 おまけのつもりで書いたら、本編(前半)より長くなってしまいました。「布団に入って、ギンギツネになりきって、キタキツネと抱き合っているところを想像する」だけのはずが、書いてみたら催眠術もどきになってしまいました。

 これは催眠術ではありません。でもこれ、暗示にかかりやすい人にはちょっと危険かもしれないので、実際にやられる場合は、自己責任でお願いします。
 布団の中で目を閉じてやるなら、文章じゃなくて、声(朗読音声)の方がいいかもしれません。

 かなりはずかしい、とろとろに甘い文章を目指して書きました。
 でも抑えています。読み手の想像にまかせている所が多いです。そこを具体的に書くとR-18になってしまいます。全年齢のつもりで書いたんですが、R-15かも……。

 別の話〈 ふたり 〉や〈 ふたりふたり 〉でも応用できそうです。


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