ジャパリ・フラグメンツ   作:くにむらせいじ

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 まえがき

 2期ネタです。これの投稿時点では、第10話まで放送済みです。
 多分間違いだらけ(工業的に)です。

 2019/03/26 追記 第11話見ました。このおはなしはアニメ本編と矛盾しています。失敗しました(ある意味成功?)最終回まで見てから書けば良かった……。今更修正できないので、このまま置いておきます。

 2019/04/24 イラスト(挿絵)を追加



〈 機械猫 〉

 

 白い紙に、鉛筆とマーカーで線が引かれていった。※1

 

 会議室で、何かのプレゼンテーションが行われた。

 

 コンピューターに、たくさんの数字が打ち込まれていった。

 

 二次元CADの図面がプリントアウトされた。表題欄にハンコが押された。

 

 コンピューターのモニターに、三次元CADの画面が表示されていた。接合部のアップから、ズームが引いていくと、四角い、少し丸みがある ※2 板状の部品が表示され、くるりと回転した。

 

 三次元CADの画面に表示された部品が、増えていった。

 

 マシニングセンタの回転する刃物が動き、金属を削っていった。

 

 NC旋盤で、回転する金属の棒に刃が当たり、棒を削っていった。

 

 金型が開いて、エンジンブロックが現れた。

 

 薄い金属の板がプレスされ、少し丸みのある部品に形を変えた。

 

 金型が開いて、プラスチック製の部品が現れた。

 

 スチールパイプがベンダーにセットされ、曲げられた。

 

 金型が開き、ゴムタイヤが抜き出された。ごつごつした粗いトレッドパターンだった。

 

 金属の部品に、ドリルで穴が開けられていった。

 

 椅子のスポンジに、合成皮革のカバーが張られた。

 

 金属の部品が溶接されていった。

 

 途中まで組み立てられた部品に、スプレーで塗装が施されていった。下地・さび止め塗装、下塗り、黄色い上塗り、透明なコーティング。

 

 ある程度形になったフレームが製造ラインを流れ、クレーン、ロボット、そしてたくさんのヒトの手によって、様々な部品が取り付けられていった。

 エンジン、バッテリー、駆動系、ステアリング機構、サスペンション、ブレーキ、マフラー、屋根の支柱、シート、インパネ、ハンドル、電装部品、ランプ類、ミラー、外板、ホイール……等々。

 

 数え切れないほどの、ボルト・ナット・その他のねじ類が締められ、部品が組み立てられていった。リベット類でも締結された。電気系統のコネクターが接続されていった。

 

 

 たくさんのヒトの手によって、農業用トラクターが完成した。※3 全体的に角ばっているが、少しだけ丸みのあるデザインだった。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 画像処理ソフトで、トラクターの写真に線が描き足され、角ばったボディーが丸っこい形に描き替えられていった。※4 モニターのわきには、サーバル(元の動物)の写真が貼ってあった。

 

 二次元CADの図面をプリントアウトしたものに、手書きで線や文字が書き込まれていった。

 

 トラクターの外板が取り外された。

 

 クレイモデルが盛ったり削ったりされた。小さな模型と、左半分の実物大の模型が作られた。

 

 コンピューターのモニターに、三次元CADの画面が表示されていた。屋根に大きな猫耳が追加された。ボディーの角ばった外板が消えて、卵のような丸みのある外板が表示された。

 

 車体のフレームの一部がカットされたり、追加されたりした。

 

 大型マシニングセンタの回転する刃物が動き、大きなケミカルウッドの塊を削っていった。

 

 ケミカルウッドのブロックを数個組み合わせると、大きな卵を半分に切ったような物ができた。

 

 ケミカルウッドのブロックを数個組み合わせると、大きな猫耳が付いた、屋根の原型ができた。※5

 

 ケミカルウッドの原型を型取りして、FRPの型が作られた。※6

 

 FRPの型から、大きな卵の殻のような部品が取り出された。それには、つり目のような二つの穴があった。

 

 FRPの型から、猫耳付きの屋根が取り出された。

 

 FRPの型から、猫の足先のような部分がある泥除けが取り出された。

 

 手作業で、FRPのふちをカットしたり、表面をやすりで磨いたり、穴が開けられたりした。

 

 FRPの裏面に、補強材が張られた。※7

 

 大きな猫の耳が付いた屋根、卵の殻のような部品、猫の足のような泥除けに、スプレーで塗装が施された。下地塗装の上に、黄色の塗装。

 

 黄色い塗装の上に、型紙が当てられ、マスキングが施された。

 

 スプレーで、茶色い塗装が施された。

 

 マスキングが外された。黄色いベース塗装に、茶色い斑点模様、という塗装になった。※8

 

 卵の殻のような部品に、“顔”が描かれた。

 

 透明なコーティング塗装が施された。

 

 トラクターのフレームに、卵の殻のような部品が被せられた。ボンネット部分をかぶせると、ちょうど、つり目のような穴にヘッドランプがはまった。内部の電球が瞳のようになった。※9

 

 トラクターの屋根が、大きな猫耳が付いたものに交換された。

 

 後部の牽引フックが、大きめな『?』のような形のものに交換された。※10

 

 泥除けが、猫の足のようなものに交換された。

 

 

 丸みのある形。屋根の上の大きな猫耳。ぱっちりしたつり目と、微笑んでいるような猫口。タイヤに被さる、猫の足のような泥除け。牽引フックは、しっぽになった。

 

 たくさんのヒトの手によって、トラクターは、ネコ科動物のような姿になった。

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 工場からトラックが出て行った。荷台には、ネコ科動物のようなトラクターが載せられていた。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 ネコ科動物のような姿のトラクターは、巨大な動物園、ジャパリパークにやってきた。

 

 トラクターは、トラクターと同じ塗装パターンの、1軸2輪のライトトレーラーを引いた。ライトトレーラーには、食品、水、土木工事用の資材、植木、プレハブ小屋の建材、檻に入れられた動物など、様々なものが載せられた。※11 時にはパークの職員の移動にも使われた。※12

 

 運転手は主にパークの職員だった。その後、改修が施されて、ラッキービーストによる半自動運転や、遠隔操縦も可能になり、無人で走ることもあった。

 

 トラクターはトレーラーを引いて、パーク中を、ゴトゴトとゆっくり走った。照りつける日差しの下も、激しい風雨の中も、雪の上も、砂の上も、石と岩の上も、ぬかるんだ泥の上も。※13

 

 トラクターが故障して動けなくなることもあった。故障したトラクターを、別のトラクターが引いて、ゆっくりゆっくり走っていった。

 

 パークを訪れた子供たちが、トラクターに駆け寄り、顔の部分をバンバンと叩いたり、運転席によじ登ったりした。それを、パークの職員が、少し困った顔で見ていた。

 トラクターの前で記念撮影する客もいた。大きな一眼レフカメラで撮影する客もいた。

 フレンズがやってくると、客はそっちへ向かい、トラクターのそばには職員だけが残った。職員は、トラクターのボンネットをぽんぽんと叩いた。

 

 サバンナで、ジャパリバスが動けなくなった。そこへ、簡易の客車を引いたトラクターがやってきた。バスの乗客は、トラクターの運転手の案内で、トラクターが引いてきた客車に移った。子供は楽しそうだった。大人は困惑していた。乗客を乗せた客車を引いて、トラクターはゆっくりと走った。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 ある日の昼。乾燥した気候の、赤い砂と岩が多い砂漠。

 

 トラクターが、細い道をゆっくりと走っていた。運転席には、黒いベストを着た人物が乗っていた。トラクターはライトトレーラーを引いていた。ライトトレーラーには、もう一人の人物が乗っていた。そして、大きなリュックが二つと、大型のカーボン三脚が積んであった。

 トラクターが止まった。

 二人の人物は、リュックを背負って歩き出した。ライトトレーラーに乗っていた人物が、三脚を担いで歩いていった。二人はトラクターから離れて、林の中へ入って行った。

 

 夜になった。なにかが吠える声が響いた。

 

 二人は戻って来なかった。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 長い長い時間、トラクターは同じ場所にあった。エンジンがかけられることも、ヒトがやってくることもなかった。

 

 乾燥した気候だったため雨は少なかった。だが、照り付ける強い日差しはプラスチックを劣化させ、ひび割れが出来ていった。塗装のつやが無くなり、変色し、所々剥げていった。吹き付ける砂塵も部品を痛めつけ、車体全体を汚していった。じわじわと錆びも進行していった。

 

 ごく低い頻度で、トラクターのもとへラッキービーストがやってきて、簡単な整備と点検を行うことがあったが、車体の傷みは止められず、洗車も行われなかった。

 

 やがて、トラクターが走っていた頃を知るフレンズも、ほとんどいなくなった。

 

 時折、フレンズが、興味深そうにトラクターを見たり、触ったり、座席に上がったり、屋根の上にとまったりした。だがトラクターは動かず、フレンズはすぐに立ち去っていった。

 

 トラクターの顔は汚れたが、ぱっちりしたつり目と、微笑んでいるような猫口は、

そのままだった。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 ある日の朝。

 

 コヨーテのフレンズが、興味深そうにトラクターを見て、座席にあがった。彼女はシートをぎゅっぎゅっと押したりしたが、何も起こらなかった。

 コヨーテが、ハンドルの真ん中をぺしぺしと叩いた時だった。

 「みっ!みっ!(Beep! Beep!)」

 突然、自動車のクラクションのような鳴き声が聞こえた。

 コヨーテは、再びハンドルの真ん中をぺしぺしと叩いたが、何も起こらなかった。

 

 コヨーテは、素早くトラクターの屋根によじ登って、耳の部分につかまりながら遠くを見た。

 道を、青いものが猛スピードで走っていた。だが、速いうえに土煙で隠れていて、はっきりとは見えなかった。

 

 コヨーテは、トラクターの屋根から飛び下りて、走り去っていった。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 ある日の昼。

 

 どこからともなく、灰色のかたまりが飛んで来て、ポヨンとトラクターに当たり、ボタッと地面に落ちた。

 かたまりが落ちた場所から、ムクムクと、黄緑色のスライムのようなものが膨らんでいった。それは、膨らみながら徐々に機械的な形に変化していき、トラクターに似た形になった。※14

 それは本物より少し大きく、全体が黄緑色だった。本物よりも部品が太く粗い感じで、前に巨大な一つの目玉がついていた。それは、トラクター型のセルリアンだった。

 

 トラクター型のセルリアンは、目玉をぐりぐりと動かして、うなり声をあげ、本物のトラクターに尻を向けて、林の方へ走り去って行った。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 トラクター型のセルリアンが生まれてから、しばらく経って。

 

「それにしてもさっきのセルリアン、へんな形だったねー」

「ああ、似たような形のやつがあそこにあるぞ。ほら!」

「なんなの? あれ?」

「トラクター?」

 

 6人のフレンズが、トラクターのそばに歩いて来た。そのうちのひとりは、ヒトの子供のようだった。その子供が、トラクターの運転席に座った。

「パネルニ、ボクヲカザシテミテネ」

 子供が、腕時計型のラッキービーストを、インパネ左側のパネルにかざした。

 

 ブゥーンといううなりと、セルスターターの音に続いて、車体が震え、トラクターのエンジンがかかった。

 

 ふたりのフレンズと、ひとりのヒトと、トラクターの、短い旅が始まった。

 

 ……………………。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 ……………………。

 

 ある日の夕方。

 

「あたしも行く!」

「えー? でも、さっき顔も見たくないって」

「そ、それは……あんたひとりだと心配だからっ!」

 ふたりのフレンズが、トラクターから離れていった。

 

 ふたりのフレンズと、ひとりのヒトと、トラクターの、短い旅が終わった。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 トラクターは、再び、野原に取り残された。

 

 そこは、以前放置された場所よりも雨が多かった。車体の鋼製の部品は、錆びて、数年でボロボロになっていった。塗装は色あせて白っぽくなり、ボロボロに剥がれていった。プラスチックの部品の劣化も進み、ひび割れが進行していった。タイヤは空気が抜けて潰れ、溶けるようにボロボロに崩れていった。

 雨で、汚れやさびが流れて、車体に無数の雨だれのすじができた。猫の目のようなヘッドランプからも、涙のように汚れのすじができた。

 

 ある日、トラクターに興味を持ったフレンズが、トラクターの顔に触れた。軽く押しただけで、トラクターの顔は、割れて崩れ落ちた。フレンズは驚いて走り去っていった。

 トラクターの顔は、一部が、残ったガラス繊維でぶら下がっているだけになった。汚れたヘッドランプが残り、微笑んでいるような猫口は無くなった。むき出しになった内部は錆びだらけで、グズグズに崩れていた。

 

 車軸が折れて、トラクターは地面に腹をついた。屋根の支柱が折れて、屋根が崩れ落ち、粉々になった。

 

 長い長い時間が流れて、トラクターは徐々に形を失い、錆びて崩れた鋼と、砕けたプラスチックの山になっていった。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 ある日の昼。

 

 トラクターのもとへ、老人がやってきた。老人は、白いリュックから、小さな折り畳みの椅子を取り出し、広げた。

 老人は、椅子に座って、スケッチブックを広げて、色鉛筆でスケッチを始めた。さらさらと、慣れた手つきで、風景と一緒に、崩れた錆びの山を描いていった。

 

 絵がほぼ完成したところで、老人は手を止めて、別のスケッチブックを広げた。

 そこには、ぱっちりしたつり目と、微笑んでいるような猫口が描かれていた。

 

 

 ―――――――――――――――――――――――――――――― 

 

 

 さらに長い長い時間が流れて、錆びの山は土に埋もれ、トラクターは砂になった。わずかに残った、特殊な金属やガラスなどが、化石のように砂の中に残った。

 

 

 

 おわり

 

 

 

 

 

 

 

 

 ※1 最初はこんなものでしょうか? デジタルで描くかもしれないですし、精密な絵も描くでしょう。模型も作ると思います。そのあたりは三次元CADのモデリングと行ったり来たりでしょう。マーカーはコピックなどです。

 

 ※2 農業用のトラクターでも、自由曲面が多い外観のものがあります。

 

 ※3 実際には、設計段階での修正が何回も何回も行われ、試作して試験を行い、問題点を洗い出して設計変更して、また試作して試験をして……問題を全てクリアしたら量産です。これは、製品全体だけではなく、個々の部品に対しても行われます。金銭面の問題、下請け会社との連携、スケジュール管理なども重要です。一つの製品が完成するまでには、たくさんのヒトの手と、長い時間と、気の遠くなるような労力が必要です。

 

 ※4 外観を大きく変える改造なので、ほとんど描き直しになります。

 

 ※5 アニメで、屋根の裏面が映るカットがありますが、屋根の裏側には、猫耳型の凹みがありません。それなので、次の二つの構造が考えられます。

 (A)屋根のベースは純正品で、改造時に猫耳が追加された。(一体成型ではない)

 (B)屋根と猫耳は一体成型で、裏側に“目隠し板(補強を兼ねる)”が張られた。

 アニメでは、屋根のベース部分と猫耳の間にはつなぎ目が見当たらないので、(B)だろう、と考えました。型は、耳の縁にPLを通して、前後割りで出来そうです(でも縁の折り返しがアンダーカットになるかも? 型は3~4分割する必要があるかも)。

 

 ※6 FRPか真空成型かで迷いましたが、一般的で安価な、手作業で作られる、ガラス繊維のFRP、ということにしました。

 多分生産数が少ないので、金型は作らなかったんじゃないかと思います。スワンボートみたいなものかな、と考えました。

 

 ※7 一枚だとやわなので、裏に格子状の補強材(リブ)を張っています。アニメを見ると、縦横に汚れの線が何本もあります。この線の裏にリブがある、と考えました。補強材もFRPです。耳の内面は補強材なしでも大丈夫かもしれません。

 

 ※8 結構細かい塗り分けがありますね。猫耳まわりの塗装はサーバルにそっくりです。縁皮嚢(袋耳)っぽいふくらみまでついています。

 

 ※9 ヘッドランプは量産品を流用した、と考えました。位置は動かしたかもしれません。

 ヘッドランプ(目)に、ボンネットカウル(卵の殻のような部品)とツライチの、透明なカバーがあるのか? と思いましたが、アニメを見てもよく分かりません。

 

 ※10 しっぽフックはいいアイデアだと思います。かわいいです。でも、トレーラーが大きく揺れた(跳ねた)時に外れるかも……。チェーンとかで外れ止めをしたほうがいいかもしれません。

 

 ※11 アニメを見ると、トレーラーの後部にもフックらしきものがあります。何両か連結して引くこともあったのかもしれません。空港で預け荷物を運んでいるコンテナや、遊園地の乗り物みたいに。

 2019/03/26 追記 11話見たら正解でした。これは嬉しかったです。でももう1両のトレーラーはどこから? あと、複数連結して走るなら、トレーラーは1軸じゃ無理だと思います。1軸だとシーソーみたいに揺れるし、あんなに乗ったら重いですし。ブレーキかけたらえらいことになるかも。

 

 ※12 本来は、人を乗せて走ってはいけないものです。

 

 ※13 スピードは遅いですが、不整地走破能力はジャパリバスよりも高そうです。

 

 ※14 海底火山から噴出したセルリウムが、どうやってあの場所まで達したのかは謎です。飛んだのでしょうか?

 




 あとがき

 読んでいただきありがとうございます。

 トラクターを、なるべく擬人化せずに主人公にして、その誕生と生涯を書く。こんな変なもの、他に誰も書かない(いたらごめんなさい)と思って書きました。変だけど面白いかは疑問です。
 トラクターを擬人化(姿はそのまま)して、一人称で書いたら面白くなるかもしれません。「ぼくはトラクター」みたいに。子供向けの絵本みたいにできそうです。

 これの投稿時点で、2期第10話まで放送済みです。多分トラクターはもう登場しないと思います。……いや、予想外にクライマックスで活躍したりして……。

 2019/03/26 追記 11話見ました。活躍しちゃいましたね……。嬉しさと後悔が半々です。最終回まで見てから書けば良かった……。


 このトラクターが、あんな場所になぜ放置されていたのか、長期間放置されていたはずなのに、なぜすぐに動いたのか謎です。ラッキービーストによって整備されていたのか、もしかしたら、これを動かしたフレンズがいたのかもしれません。あるいは、空荷で無人運転していて、無線通信が切れて止まった、とも考えられます。

 “ヒトの思い入れが強いものは、強いセルリアンになる” のならば、たくさんのヒトが手間と時間をかけて作った工業製品には、強いセルリアンになる素地があると思います。ここに使用者の思いが込められて、さらに強いセルリアンになるのでしょう。

 第9話の、トラクターがぐるーっと曲がる所が良かったです。トレッドパターンや、ステアリング機構がちゃんとモデリングされているのが良いです。汚しのテクスチャーもいい感じです。
 欲を言えば、バックミラーとテールランプとウィンカーがほしいです。でもあんまりディテールを作り込むと、アニメから浮いてしまうので、このくらいが良いバランスなのかもしれません。この世界の法律がどうなっているのかは不明ですが、多分公道は走れないのでしょう。
 耳の部分に大きなライト(作業灯)を付けると面白いかも?

 このトラクター、エンジンの吸気と冷却がどうなっているのかが謎です。
 排熱は、排気管(煙突マフラー?)で行っているのかもしれません。
 もしかしたら、鼻に見える部分が穴(あるいはメッシュ)になっていて、そこから吸気しているのかも? でもそれだと開口面積が足りない気がします。車体下部に開口部を作ると、泥はねとかが心配です。ボンネットカウルの左右下側(前の泥除けに隠れて目立たない部分)には隙間(アニメではグレーに見える)があるので、そこに吸排気口があるのかもしれません。

 3DCADと3Dプリンターがあれば、模型が作れるんですが(あの曲面のモデリングはちょっと面倒ですが)、どっちも高価なので筆者には厳しいです。筆者は昔、仕事で3DCADを使っていたので、道具がそろえば作れる自信はあるのですが。
 全て手作業で作るのは、相当な根気と時間が必要ですね。それに私の腕では、ちゃんと左右対称に作れないです。まず図面を引いてから……。


 2019/04/24 イラスト(挿絵)を追加しました。これは筆者が黒板(簡易の紙黒板)にチョークで描いた落書きを写真に撮って、PCで彩度を上げるなどの加工をしたものです。本編の内容とはちょっとズレていますが、せっかく描いたのでどこかに上げようと思って貼ってみました。

 
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