ジャパリ・フラグメンツ   作:くにむらせいじ

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 まえがき

 明るいサーかばです。R-15とします。前話〈 こわれたふたりと。 〉との差がすごいです。
 えっちですが、前半は真面目な(つもりの)おはなしです。後半(おまけ)は下品かもしれません。
 


〈 しげき 〉

 

 サーバルちゃんといっしょにできる、たのしいことを探していたら、はかせが、『いいものがあるです』と、教えてくれた。

 

 サーバルちゃんが遊び疲れてお昼寝しているときに、ないしょで図書館に行った。*1

 図書館の地下には書庫がある。ここには、ほとんど読まれない本や、傷んだ本、そして、はかせが教えてくれた『ちょっと刺激が強い本』がある。

 『刺激』には、思いだしたくない残酷なものもあったけど、はかせが紹介したかったのは、そっちじゃなかった。『刺激』の中には、すっごく甘いものがあった。

 思いだすだけで、はずかしくて顔が熱くなっちゃう、えっちな本。

 でも、好奇心で読みたくなっちゃうんだ。ちょっと夢中になって、何冊も読んでしまった。*2

 

 やっぱり、ヒトって、よくばりな生きものだね。

 子孫を残すために、けものが持っている本能。えっちな快感は、異性とつながることをうながすための、いわばエサのようなもの。*3 それをヒトは、楽しみに変えてしまったんだ。*4

 ヒトは、もっと楽しむために、より気持ちよくなるために、いろいろな方法を考えた。ふつうにつながるだけじゃない。そこ以外のところまで使って気持ちよくなった。体への刺激と想像で、脳をだまして気持ちよくなることもできる。*5 “はずかしい”っていう気持ちさえも楽しんでしまう。こんなことができるのは、ヒトだけだろう。*6

 こういう本には、大げさに描いているものや、うそがあることもわかった。*7 ほんとうのことだけでは満足できなくなったんだ。中にはすごく変なのもあった。*8 ヒトの想像力ってすごい。

 これは、ヒトが料理を生み出したことに似ているね。食欲や味は生きるために必要なものだけど、ヒトはそれを楽しみに変えたんだ。

 でも、よくばりになるのはあたりまえだよね。おいしいんだから。すっごく気持ちよくて、うれしくて、たのしいんだから。

 だいすきな相手となら、もっともっと気持ちよくなれる。これも、おおもとは本能のはず。でもヒトはそれを、ロマンチックだ、なんて思うんだ。

 

 だいすきな相手……

 

 さっき読んだまんがに登場する女の子が、サーバルちゃんに変わった。

 

 ドキドキする。顔が熱い。

 なぜかサーバルちゃんは、首のリボンと靴下だけつけた姿になっていた。*9 でも、いちばん気になる部分が、見えそうで見えない。

 

 ……って、なにを考えてるんだぼくは!

 そんなの、想像なんかしなくても、すぐ近くにいるじゃないか!

 ……あれ? なんか考えかたがおかしいよ……。

 

 頭の中のえっちなサーバルちゃんを消そうとしたら、逆に刺激が強くなっていった。

 ドキドキが止まらない。ほわーんってする。これ、温泉でサーバルちゃんのはだかを見ちゃったときと同じだ。

 そうなる理由がわかった。ぼくは、あのまんがみたいなことを、サーバルちゃんとしたいって思ってるんだ……。

 そんなことしたら、サーバルちゃんを傷つけるかもしれない。本には、すっごく悲しいものや痛いものもあった。あんなふうにはなりたくない。*10

 

 でも、えっちなサーバルちゃんで、頭の中がいっぱいになってしまった。消そうとすればするほど、はっきりしていく。

 動いている。音もある。かわいい声。でもいつもと違って、すっごく甘くてえっちな声だ。

サーバル 「うみゃーん……みゃあーんぅ……」

 おなかの下が、きゅんってして、じわーってくる……。

 はだかのサーバルちゃんと、はだかのぼくが………………。

 

 ……だめだっ!!

 

 図書館のトイレに駆け込んだ。

 本には、ひとりで気持ちよくなる方法もあった。

 ごめんね、サーバルちゃん……。

 

 …………………………。

 

 ……まだ体がふるえている。よかった……こわれちゃうかと思ったけど、おわったみたい。ぼーっとしてて動けない。いまの声、はかせに聞かれてないよね……。右手はよごれてるから、左手で涙をぬぐった。いけないことをしてしまった、はずかしい、っていう気持ちもあるけど、それよりも、ふわふわした感じが気持ちいい……。

 

 ふと、下を見た。

 ここをさわって、気持ちいいって感じたことはあるけど、今のはぜんぜん違う。

 こうなったの、サーバルちゃんのせいだよ。かわいくて、えっちで……えっちで………………。

 

 ……まただ……。

 

サーバル 「うみゃう……んふふ……かばんにゃーん……」

 かばんにゃん!?

 サーバルちゃん、ちょっと休ませてよ……。

 

 …………………………。

 

かばん  「はぁ、はぁ……んはぁ……」

 ……ぼくも、よくばりになっちゃうよ……もっと、もっとサーバルちゃんがほしい、って……。

 

 こんなに気持ちよくてたのしいんだから、サーバルちゃんに教えてあげたい。サーバルちゃんは、きっといっしょに楽しんでくれるはず。ぼくは、想像じゃなくて、ほんもののサーバルちゃんとたのしいことがしたいんだ。

 

 『きっとだいじょうぶ』って自分に言い聞かせる。今はきっと、ぼくの勇気がなくて止まっているだけ。不安とはずかしい気持ちがじゃまをしている。『傷つけるかもしれない』っていうのは、ぼくの言いわけなんだ。

 

 サーバルちゃんに会いに、速足で歩いていく。

 今はまだなにもできないけれど、いつかは……そんなときがくるのかな……。

 

サーバル 「かばんちゃーん! どこ行ってたのー!?」

 サーバルちゃんが、かけ足でやってきた。心配させちゃったかな?

 

 …………………………。

 

 ぼくのカラダの感覚が、ぜんぶ快感に変わって、こころが本能に盗まれても、最後まで残るものがある。消えない、ちいさなひとかけら。

 小さいけれど、だれにも、なににも負けないくらい強い。

 これさえあれば、本能や快楽に飲み込まれても、サーバルちゃんを傷つけることはない。

 理性なのに、衝動や快感のもとかもしれない、矛盾したもの。

 本能よりもずっとずっと深いところに刻み込まれたもの。

 あたりまえに、いつもそこにあるもの。

 たぶん、ぼくが死んじゃっても残るもの。

 まほうの言葉。ぼくのたからもの。

 

 

 

 「 サーバルちゃん、だいすき 」

 

 

 

 おわり

 

 

 

 

 

 

 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

 

 おまけです。(むしろこっちがメインかも)

 

 実はこのおはなし、いちばんの見せ場がカットされています。そこが発想の元になった(最初に思いついた)部分なんですが、あぶない部分をカットしたら、全部消えちゃったんです。

 

 

 

 

 

 

 以下は、カットしたシーンの一部です。まさに断片(フラグメント)

 脚注も読んでいただけると助かります(?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ○には好きな言葉(文字)を入れてください。

 

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 サーバルちゃんがぼくのおしりに顔を近づけて、においをかいだ。

サーバル 「くんくん……ほぁ……」*11

かばん  「やめてよはずかしい……」

サーバル 「ごめんねかばんちゃん、気づいてあげられなくて。発○してつらかったんだね」*12

かばん  「○○じ○う?」*13

 なにを言ってるんだろう?

サーバル 「ひとりで交○ごっこなんて、そんなさびしいことしなくていいんだよ?」*14

かばん  「うええ!」

 ぜんぶバレちゃってる! さびしいこととか言わないで……。

 

サーバル 「わたしがいるじゃない!」

 サーバルちゃんが、ぼくの前にまわって笑顔を見せた。

 

 ドキッとした。サーバルちゃんは天使だった。

 

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

かばん  「なんでそんなのついてるの!? サーバルちゃん○の子だよね!?」

 サーバルちゃんの胸は大きい。やわらかい体の線は、どう見ても○の子なのに……。

サーバル 「女の子でも男の子でも、どっちでもいいじゃない。好きなほうにしようよ」

 好きなほう!? ぼくはサーバルちゃんならどっちでも好きだけど……。*15

かばん  「勝手に設定変えちゃだめだよ! さくしゃさんに怒られるよ!」*16

サーバル 「じゃあ、かばんちゃんは、ふつうの○の子にしようか」

 ちょっと安心した。でも安心していいのかなぁ……。サーバルちゃんの、すごく大きいし……。

 

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

かばん  「わああ! ちょっとまって!」

サーバル 「みゃ?」

 サーバルちゃんは、ヒトのやりかたがわからないんだ。教えてあげなきゃだね。

かばん  「えっと……ヒトは、いきなりそんなことしないんだよ」

 ぼくも本で知ったばかりだけど……。うまくできるかな……。

 

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 サーバルちゃんの、両方の○○びのさきっぽをかするように、両手の親指を動かす。ぎりぎり触れるくらいの加減で。*17

サーバル 「くすぐっ! みゃあ、みゃ、うみゃあぁ……」

 サーバルちゃんは、こすられるたびに、ぴくっ、ぴくっと反応する。気持ちいいみたい。

 こんどは○○びをつまんで、かるく引っ張って、くりくり。

サーバル 「うみゃ! みゃああ! ふああっ……」

 かわいいなあ……。

  ☆ *18

 

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

サーバル 「わー、かわいーなぁー……」

 ぼくがびくびくって反応すると、サーバルちゃんはおもしろがって攻撃してくる。

 ぼくはサーバルちゃんのおもちゃじゃないよ。

  ☆ *19

 

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 そして、ぬれた指をぼくに見せた。

サーバル 「これおし○こじゃないよ? ぬるぬるしてる」*20

 サーバルちゃんは、人差し指と親指をひらいた。透明なぬるぬるが糸をひいた。

かばん  「見せないでぇ……」

 サーバルちゃんが人差し指をくわえて、ぬるぬるをなめた。

サーバル 「ちゅ……かばんちゃんの味、おいしいかも!」

 サーバルちゃんが笑顔になった。

 ぼくは、はずかしすぎて、くらくらっとなった。

  ☆ *21

 

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

かばん  「だいじょうぶだから。だから、もうちょっとこのままで……」

 うまく笑えたかな……。サーバルちゃんとくっついてると、あったかくて、やわらかくて、安心するんだ。それに、いま動かれると、すっごく痛い……。

サーバル 「かばんちゃん……」

 

 つんつん、ちくちくちくって、中でなにかが当たってこすれた。

 ぞくぞくがのぼってきて、ばちばちって頭の中で火花が散るような感じがした。

かばん  「うああっ!! なにこれぇ……なにしたのサーバルちゃんっんっっ……」

 気持ちよすぎるっ!! カラダが、がくがくとふるえた。

 

サーバル 「んふふぅ……」

 サーバルちゃんが、ぼくの反応を見て、うれしそうに笑った。

サーバル 「と○○○だよ! 気持ちいい?」

かばん  「○げと○!?」

サーバル 「ネコのおち○○んには、○○○げがあるんだよ」*22

 サーバルちゃん、途中で設定変えるの反則だよ……。

 ぼくは、もっと痛くなるんじゃないかって怖くなった。

 (中略)

 たくさんのやわらかい○○がゆっくりとこすれる、強すぎる刺激は、ものすごく気持ちよくて、痛みを忘れさせてくれた。これは、サーバルちゃんの、荒っぽいやさしさなんだ。

  ☆ *23

 

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

サーバル 「ヒトの○尾って、すっごくたのしいんだね!」*24

かばん  「うん……でもぼくはちょっと痛かったかな……」

 ほんとは、いまもじんじんしてるんだけど……。

サーバル 「じゃあ、つぎははわたしが○の子になるよ。かばんちゃんは○の子になってね」

かばん  「うええ! そんなかんたんに設定変えちゃだめだよ!」*25

 

 ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ―

 

 

 

*1
 『遊び疲れてお昼寝』していた場所は、図書館から少し離れた所にある原っぱです。

*2
 これは、はかせの狙い通りです。

*3
 これは間違いかもしれません。

*4
 最上級のコミュニケーションの手段にした、とも言えます。

*5
 『体への刺激』には、性的な快感とは無関係なはずの個所も含まれます。性的な快感は、精神面が大きいようです。

*6
 ボノボのような例もあるので、『ヒトだけ』というのは違うかもしれません。

*7
 筆者は、“素直なかばんちゃんがこういうところに気づくのは不自然かな?” とも思いましたが、かばんちゃんは頭が良いので、わかるのではないかと思って書きました。

*8
 読むと引いてしまうような、変態的なものもありますよね。(自分のことは棚に上げて)

*9
 かばんちゃんちょっとマニアックです。

*10
 R‐18の作品では、一般向けでは描きにくいダークなものや、エロ以外の過激な要素を含むものも多いです。

*11
 『ほぁ……』はフレーメン反応です。

*12
 発見……発電……発売……。

*13
 でん○ろ○?

*14
 交易……交際……交番……。

*15
 かばんちゃんは、男の子でも女の子でも“両方”でも、『サーバルちゃんはサーバルちゃんだから』って思っていそうです。性別を意識はするけど、どっちでも好きっていう。これはサーバルちゃんも同じだと思います。

*16
 好きにやっちゃってください。

*17
 足ゆび……足くび……。

*18
 これは、かばんちゃんが、サーバルちゃんに(足裏?)マッサージをしてあげていたところです。

*19
 これは、サーバルちゃんが、かばんちゃんに『おかえし』としてマッサージをしていたところです。

*20
 おしるこ?

*21
 これは、かばんちゃんが作った “ なめこ汁 ” を、サーバルちゃんが食べていたところです。“かばんちゃんの なめこ汁 を、サーバルちゃんが指でかき回す”、“なめこ汁をなめる”、“なめこ汁があふれちゃう”、などは、ちょっとお行儀が悪いので、想像しちゃだめです。“その時の音や声”は、絶対に想像しちゃだめです。

*22
 おちびさん?

*23
 これは、サーバルちゃんが、“自慢のブラシ”で、かばんちゃんをなでていたところです。

*24
 追尾……尻尾……。

*25
 好きにやっちゃってください。




 あとがき

 読んでいただきありがとうございます。

 えらい下品になってしまいました……。こんなサーかばは嫌です。
 エロ要素が強いものばかり書いているので、健全なものが書きたいんですが、思いつくままに書いたらこうなってしまいました。
 このくらいがギリギリかな……(加減が分かっていない)。


 このおはなしでは、かばんちゃんの性別は、女の子とも男の子ともとれるように書きました。おまけは女の子っぽいですが。私は、読者がどっちを想像してこれを読まれたのかが気になります。
 サーバルちゃんは、たぶん(なにかが付いている)女の子です。


 『アイデアノート ジャパリ・フラグメンツ』を書き始めてから約2年が経ちました。こんなに書くなんて、自分でもびっくりです。
 本作は“アニメ2期の放送前に公開したい”と思って投稿を始めたものです。本当は、〈 あげる、もらう 〉あたりで終わるはずだったんですよ。いつまで続くのか、自分でも分かりません。2020/02/02 記

 
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