まえがき
全年齢のつもりで書いていますが、念のため15禁にしておきます。
一行全角４４文字（ハーメルンでのデフォルト？）として、改行位置を調整しています。
ヒトの居なくなった宿泊施設。
ベッドの上で、かばんがサーバルに膝枕をして、耳掃除をしていた。
かばん 「上と下、どっちが先がいい？」
サーバル 「……上は敏感だし、かばんちゃん、やり方がわからないでしょ？だから、下で……」
かばん 「ここはヒトと変わらないんだよね。不思議な感じ……」
サーバル 「そんなにじっくり見られると恥ずかしいよ……」
かばん 「サーバルちゃんが恥ずかしがるなんて珍しいね。かわいい」
サーバル 「だって、ここ汚いかもしれないし」
かばん 「汚くないよ。サーバルちゃんの体に汚い所なんてないよ……。汚れが付いたら落と
せばいい。それだけだよ」
サーバル 「それってやっぱり汚いってことじゃ……。みゃああ」
かばん 「ほら、くるくるー……。穴のまわり、こすると気持ちいいよね。おわったら、ここも
ふいてあげるよ」
サーバル 「ふああ……。じらさないで……いれて、よ……」
かばん 「小指くらいなら入るかな？」
サーバル 「うみゃっ！ なにするのー？」
かばん 「大丈夫。爪は切ってあるから。やっぱり奥までは入らない……。ぼくと同じだね。
……ちょっと濡れてるね。ぬるっとしてる」
サーバル 「ぬるっと、とか言わないで……。さっきお風呂入ったからだよ」
かばん 「たぶん、ぬれていたほうが痛くないよ……ぐりぐり」
サーバル 「んん、んっ……。指じゃなくて、その、その棒を……」
かばん 「わかった……。じっとしててね。ゆっくり入れるから」
サーバル 「ちょっと、怖いかも……。みゃあああ……いたっ！ いきなり、奥まで入れないで」
かばん 「ごめん、痛かった？ 自分でする時と違って、感覚がわからないんだ。このあたり、 かな？ 一番奥までは入れてないよ」
サーバル 「うう、痛い……。動かさないで」
かばん 「そんなに痛い？ 初めてだからかな？ ……奥の方、慣れるとすごく気持ちいいん
だけど」
サーバル 「ぬいて、こわいよかばんちゃん」
かばん 「怖がることないよ。やさしくしてあげるから……。ちょっと浅いところ、こすって
みるね」
サーバル 「みゃっ」
かばん 「気持ちいい？ ここかな？」
サーバル 「みゃああ……ふわぁぁ……」
かばん 「ぼく、サーバルちゃんの気持ちいいところ、わかってきたよ」
サーバル 「んっ……。フレンズによって、気持ちいい、ところ、ちがうから……」
かばん 「ちょっと強くしてみるね」
サーバル 「うみゃあぁ！ ……んっ、んんっ……みゃあああ……なにこれ、すごい、すっごい
きもちいー……」
隣の部屋。
フェネックとアライグマがベッドの縁に座っていた。隣の部屋から、かすかにかばんとサーバルの声が聞こえていた。
フェネック 「さすがだねーかばんさん」
アライグマ 「なかよしなのだ」
フェネック 「良すぎるくらいだね」
アライグマ 「アライさんも、あれ、やってみたいのだ」
フェネック 「…………アライさん、される方がいいのかな？」
アライグマ 「気持ちよさそうなのだ。フェネックにしてもらいたいのだ」
プツン
フェネックが、アライグマを押し倒した。
アライグマ 「なにするのだ！」
フェネック 「アライさんが悪いんだからねー」
アライグマ 「フェネックやめるのだ！ みみそうじは脱がす必要ないのだ！」
フェネック 「みみそうじ？ 何のことかなー」
フェネックは、いつも通りの棒読みっぽい口調だった。
おわり
あとがき
読んでいただきありがとうございます。
ただの耳掃除です。
普通、こういうものは最後にネタばらしをすると思うのですが、都合によりタイトルでネタばらしをしています。
［ 投稿日時 2018/03/29 01:44 ］
※ 一回削除して再投稿したため、最初の投稿日時はこれよりも前です。正確な日時は不明です。