亀更新ですが頑張ります
第2話
俺は2人の背中を追い続けた。
1人は、俺の姉である織斑千冬。
そしてもう1人は篠ノ之束。
2人は俺の大切な人達であり憧れの人でもあった。
この2人はのちに世界を変える、いや変えてしまう出来事を起こしてしまう。
それは白騎士事件、束さんが作ったインフィニット・ストラトス、通称IS。
本来は宇宙の為に開発されたパワードスーツだが世界は厳しかった……。
ISを認めようとせずただ束さんの戯れ言として処理した。
その事がきっかけかはよくわからなかったがただ言える事は強引な手段でISを認めさせた。しかもテロに近い形の自作自演だ。
白騎士事件を目の当たりにした時、ただ悲しかった……白騎士は誰かわからないよう顔を隠していたが俺は千冬姉だとわかってしまった。
白騎士事件の後ISは世界で認められようになり、世界も変わった。ISは女性しか扱う事が出来ないので女尊男卑になってしまった。
それどころか本来の目的から掛け離れて兵器として扱う事となり、歪んだ形で世界は変わった。
それから束さんは行方をくらませ、篠ノ乃家はバラバラになり、箒とも離ればなれになった。
こんな事になってしまい改めて白騎士事件は間違っていた事を確信し、この事件をひき起こしてしまった千冬姉と束さんを止める事が出来なかった自分を悔やんだ………。
それから俺は猛勉強し、体を鍛えてたりして必死に努力した。
周りから心配されたり、気を使われたりしたが俺はそんなに気にならなかった。
もしかしたら白騎士事件で2人は恨まれているかもしれない、それで命を狙われるのなら少しでも守れたり、心の支えに慣れればいい。
それだけが俺の中で決めた覚悟だ!!
―と、思ってた決意はおもいっきり心折れそうです……。
そう何故なら
「はい皆さん入学おめでとうございます。これからSHRを始めますよ」
何で俺IS学園に入学してんだよぉぁぉぉっ!?
しかも周りが女子しかいないからスッゴい気まずいんだよ!!
俺、何かしましたか?俺が悪いことしたなら謝ります…………ごめんなさい……。
誰か助けて欲しいただそれだけです!!
ふと窓側を見ると幼なじみの篠ノ之箒を見つけた。
箒は視線に気付いたのか俺の方に顔を向けて微笑み声にださずに口を動かした。
が・ん・ば・れかよ……薄情だな……まあ、無反応よりは幾分かはマシといえばマシかもしれないな……。
「……くん。織斑一夏くん!」
「は、はいっ!?」
突然呼ばれて思わず声が裏返ってしまった。よく見ると目の前の副担任が俺に向けての視線がわかる。
「と、突然大声をあげてゴメンね。えっと今自己紹介をしていて次は織斑くんの番ですよ」
「わ、わかりました。今します!」
副担任の山田先生に言われて席を立ち上がり後ろを振り向くと俺に向かっての視線地獄が襲う。
うん………無理だわこれ………帰りたい……、でも自己紹介しなきゃな……ははは……。
「お、織斑一夏です。よ、よろしくお願いいたします」
と、とりあえずは無難に頭を下げて終わろうとしていたが女子達の期待に満ち溢れた視線に再び固まってしまった。
お願いだからそんな目で見ないでくれ……俺は皆の期待には応えられないんだ!
すでに俺の頭の中は真っ白でもう何も思い浮かばない………なのでここは
「い、以上です」
伝家の宝刀強制終了を使った。
ガタガタンとズッコケる人達がいたが俺に期待を込められても無理なんだよ!!
今の俺は豆腐メンタル中ですぐにでもぐちゃぐちゃに崩れそうです……。
「お前は自己紹介も満足に出来んのか?」
「へっ?」
突如として背後から声がかかったので振り向くとそこには―
「ち、千冬姉!?」
そう俺の姉である織斑千冬の姿がいた。
黒のスーツにタイトスカートの上につり目が凛々しさを引き立てている。
「な、何でここにいるんだよ千冬ね……んっ!?」
とりあえず俺は真っ先に疑問に思った事を言おうとしたら千冬姉が人差し指で俺の口を抑えて黙らせた。
「織斑先生だ。ここでは私は教師であり、このクラスの担任だ。少し前からこの学園の教師をしている。わかったか?」
千冬姉の説明に俺はうんうんと首を縦に振ると満足したのか指を離して教卓に向かう。
「諸君、私このクラスの担任を受け持つ織斑千冬だ。私の仕事はISについて正しい知識と実力を身に付けてもらう。わからなければ私と副担任である山田先生に聞くようにしっかりと指導していくからちゃんと着いていくようしろ!以上だ!!」
ビシッとそう宣言するとクラス中から黄色い悲鳴が響き渡り、SHRは終了となり。
千冬姉登場から俺は呆然としていて時間がたっていた事を忘れていたのだった。
――――――――――――
「はあ……しんど……」
1時間目の授業終了後、俺は机に体を突っ伏していた。
ただでさえメンタルがガリガリと削られていく上に休み時間に教室にやってくる他のクラスの女子や二、三年生達から視線にもうグロッキーだ。
ちなみに授業に関しては問題なくできるがもうツラいので早く休み時間が終わって欲しいと祈るばかりだ。
「……ちょっといいか?」
「ん?」
突然、話し掛けられたので顔を上げた。どうやら女子同士の牽制に競り勝った強者だろうかと思ったが違っていた。
「……箒?」
「ああ、久しぶりだな…」
目の前にいたのは6年ぶりの再会になる篠ノ之箒。俺の幼なじみであり、トレードマークであるポニーテールは今も昔も変わらなかった。
「ここでは話辛いだろう。場所を変えないか?」
俺を気遣ってくれたのだろうか箒は教室から出れるきっかけをくれた。
「ああ、どこがいい?少し静かな場所にしたいんだが……」
「わかった。ならば屋上にしよう」
そう言い、箒は俺の手を取り屋上に向かって歩き出した。
「お、おい……」
「早くしろ、休み時間は長くないぞ」
突然手を繋いだ事に驚いていたが箒の一言で少し落ち着かない気分だ。
6年ぶりの再会でここまでどぎまぎするのかと正直戸惑っていたりする。まあ手を繋いでいるのも理由の1つだがな………。
そうこうしている内に屋上にたどり着き、箒は繋いでいた手を離した。
ずいぶんと柔らかかったな……と思っていたりしていたのは内緒だ。
「改めて、久しぶりだな一夏」
「ああ、久しぶりだ箒」
俺達の久しぶり再会に笑顔で交わした。
「こうしてまた会えて私は嬉しいぞ」
「そ、そうか……」
箒の喜ぶ顔に思わずどぎまぎしてしまう、6年ぶりなので幼かった時のイメージとは違い大人の女性に近付いている姿に正直意識してしまってたりする。
「再会についての積もる話もあるが休み時間も終わるだろうからその前に大事な話がある」
「大事な話?」
「ああ、そうだ」
そう言って箒は俺に近付いてきて抱き締めた。
「へっ?」
抱き締められていきなりの事に戸惑っていだか箒は俺に寄りかかり、顔を上げて見上げたその瞬間……。
「んっ……」
あろう事か箒は俺にキスをして来た!
頬じゃないぞ!唇と唇同士のキスだよ!って違う!!
「な、なななな……」
俺は突然の事に言葉にならない状態に対して箒は満足気に俺を見詰めていた。
「私は一夏の婚約者になったんだ。よろしく頼む」
そう言ってペコリと頭を下げて屋上から去っていった。
「えっ、ええ―――――――っ!!」
箒の言葉に思わず大声を上げてしまいチャイムが鳴った事を忘れてしまい授業に遅れてしまったが俺の頭の中は混乱していた………。
確かにいい匂いがするなとか唇柔らかかったなとか思ったがそんな事よりも箒が俺の婚約者になった事について正直着いていけなかった……。
ただ言える事はただ1つ、どうしてこうなった!!