IS―ヒロイン達は一夏のお嫁さん!?   作:夜光華

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セシリアの口調を書くがムズい………。




第3話

「――であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられ―」

 

すらすらと山田先生が教科書を読んでいく、クラスのみんなは真剣に授業を聞いている。

 

かくいう俺もIS対しての知識や参考書などを読んでいるので授業に関しては問題ない、問題ないがしかし―

 

さっきの事が頭から離れないんだよぉぉぉぉぉぉっ!!

 

何、このイベントは!?

 

幼なじみの箒と6年ぶりに再会したと思いきや、いきなり抱き締められてキスされて婚約者宣言だぞ!!

 

こんな事初めてだぞ!もう一度言うぞこんな事初めてだぞ!!

 

ちらりと箒を見ると授業に集中しているのか俺の視線に気付いていない……。

 

俺の唇には箒の唇の感触がまだ残っている。

 

ほぼ不意討ちに近い形だから、あんまり意識した事はなかったが箒に対して異性を感じた事は確かだ。

 

6年前はどちらかと言えば凛々しい感じで幼なじみだったので異性としては全く感じなかったが………6年の歳月はここまで変わるとはな………。

 

ただ気になる事はある。

 

それは箒が俺の婚約者となった事だ、いつの間にそんな約束を交わしていたのかわからない。

 

篠ノ之のおじさん逹と千冬姉がそんな感じの話をして決めたのだろうか?

 

 

千冬姉は何でこの事を俺に話してくれなかったのかは疑問に思うし、正直戸惑う事しか出来ない。

 

この授業中を山田先生の授業内容を聞きながら、この件に関して考えていた。

 

――――――――――――

 

「うぁ………」

 

2時間目も終わり、休み時間になったが相変わらずの状況は変わらない…………。

 

そこまで珍しいのかはわからないでもないが1時間目の休み時間より女生徒が増えているような気がした………。

 

もうだめだ………俺のライフはもうゼロよ………。

 

女生徒逹の針のむしろのような視線地獄に早くも逃げたい気持ちになりつつあった…………。

 

 

「ちょっとよろしくて?」

 

「ん?」

 

若干現実逃避気味だった俺を呼び戻すかのように訪ねてくる女生徒がやって来た。

 

腰にまで伸びている金髪が鮮やかでわずかにロールが掛かっており、ブルーの瞳が俺を見据えていた。

 

「聞いてます?お返事は?」

 

「あ、ああ聞いてるよ。何か用かな?」

 

俺の返事に違和感を感じたのかちゃんと聞いてるかどうかを尋ねてきた。

 

「いえ、このクラスに男性操縦者が居りますので少しお話をしようと思いまして声を掛けたのですが………大丈夫です?」

 

女生徒は俺の表情から察したのか心配気に聞いてきた。

「正直に言えばキツイな……わかるだろ……この視線地獄が……」

 

俺は後半部分のトーンを落として顔をそのままにして廊下に向けて目線で伝えた。

 

「まあ、珍しいのかも知れませんわね……これも男性操縦者としての仕事の内ではなくて?」

 

「勘弁してくれ……」

 

女生徒の言葉に思わず俺はゲンナリとなってしまう。さすがに手を振って喜ばせるような真似はしたくはない。

 

「えっと……確かイギリス代表候補生のセシリア・オルコットで間違いないよな?」

 

「ええ、間違いありませんわ」

 

「代表候補生みたいにモデルやアイドル活動なんかした事ないんだよ………慣れるにはそうとうかかるぞ」

 

 

そう国家代表とは違い、代表候補生とは言い方は悪いが代えがきくポジションだ。

 

その為IS操縦だけではなかなか認知されないのでこうしたモデルやアイドル活動に近い事をして認知度を上げて知ってもらう事となっている。

 

まあ、大抵が外見からして魅力的な人達がやるのだから当然受けはいいのは確かだな。

 

かくいう俺も千冬姉が国家代表の時にモデルの仕事や写真集を出していた事があったのでそれを持っている。

 

引退した今は希少価値にすらなっている為、ネットオークションに掛けられいた値段を見て正直驚いた事は内緒だ。

 

まあ、内緒にする必要はないが一億近い値段まではね上がっていた事は記憶に残っている。

 

 

大金出してまで見たいのかよ!?

 

この事を弾に聞いてみたら、熱狂的な千冬姉信者逹がこれを手に入れようと必死になっているらしい………。

 

正直、千冬姉の人気は恐れ入るな………。

 

「どうかしまして?」

 

「あっ、いや何でもないんだ……」

 

思い返しながらオルコットを見ていた事に気付いたのか首を傾げて俺を見詰めていた。

 

「1つ聞いてもよろしいですか?」

 

「ああ、いいよ」

 

「入試の時にISで教官を倒したとお聞きしましたがそれは本当ですの?」

 

「ああ、本当だ………って言っても正直、勝った感じがしないんだよな………」

 

「それはどういう意味かしら?」

 

俺の返答に訝しげな表情に変わるオルコットに説明してやった。

 

その日のIS入試の相手は山田先生だったが開始する前から緊張感からか顔を青ざめさせて、俺と対峙していたが試合開始の合図と共に暴走、俺に向かってきたので簡単にかわした。

 

とここまではいいのだが追撃してくる処かそのまま壁に激突、山田先生は気絶してしまい試験終了となってしまった。

 

結果的には勝ちを拾った形だが正直、実感のわかない勝利だったな…………。

 

その後、正座しながら千冬姉に説教を喰らう山田先生を目撃したのは忘れない。

 

「……確かに微妙ですわ……」

 

「だろ、わかってくれるか?」

 

「ええ……」

 

俺の説明を聞いて納得した表情のオルコットとここでチャイムが鳴り休み時間はお開きとなった。

 

「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する」

 

一、二時間目と違い、千冬姉が教壇に立ち、授業をするようだ、ちらりと山田先生をノートを手に取り、メモろうとしていた。

 

「ああ、その前に再来週に行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな」

 

ん?代表者?クラス対抗戦?

 

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席……まあ、クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点ではたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更は出来ないからそのつもりで」

 

千冬姉の説明にざわざわと教室が色めき立つ。まあクラス長ともなれば色々と面倒な仕事をやらねばならないんだろうな………。

 

中学の時に生徒会を経験してるのでそこら辺の大変さはわかる。

 

「はい、セシリア・オルコットがクラス代表に立候補いたします」

 

手を上げて、自ら率先するオルコットにお〜とクラスメイト逹が感心した声をあげる。

 

オルコットの行動に凄いな、と感心した俺だったが―

 

「そして、織斑一夏さんを推薦します」

 

おお、そうか織斑一夏を推薦するのかそうかそうか……って

 

「ええっ、俺!?」

 

オルコットの言葉を聞いて思わず声をあげてしまった。

 

さっきまでの感心していた時間を返せ!!

 

「オルコット、何故織斑を推薦するのだ?」

 

立候補したにも関わらずに俺を推薦した事に理由を訪ねる千冬姉、確かに俺も気になるな、うん。

 

「はい、普通のクラス代表でしたら織斑さんにお任せしてもいいのですがISでの対抗戦は別です」

 

「ほう……」

 

「対抗戦は実力がトップの方がやるべきです。しかし唯一無二の男性操縦者である織斑さんに白羽の矢が当たるのは確実。ですが物珍しいからとか話題性があるとかでは正直に申しますとそんな理由では織斑さんに失礼にあたります」

 

オルコットさんの理由にクラスの皆の表情が曇った。

 

おいおい、図星かよ………。

 

「ですのでここは私と織斑さんとISでの対決を行い、それを判断基準にして頂いて改めてクラス代表を決めてもらいたいと思います」

 

オルコットの提案に皆が静まり返った、確かにこれなら俺も助かるし、何よりもオルコットさんの言う通りなら正直堪った物じゃないな……。

 

「よかろう。来週の月曜日の放課後。第三アリーナで行う。織斑とオルコットはそれぞれ準備をしておくようにしておけ」

 

「はい」

 

「わかりました」

 

千冬姉の言葉に俺とオルコットは頷いた。

 

「では織斑さんお互いに真剣勝負でいきましょう」

 

「ああ、手加減はしない全力で相手するよ」

 

そう言いお互いに握手を交え健闘する約束をかわした。

 

「さて、話は纏まったな。では授業を始める」

 

千冬姉が纏め、そして授業が開始した。

 

それにしてもオルコットさんと試合か………とりあえず調べておかないとな。

 

1週間の間をどうするかの予定を考えつつ、目の前の授業に取り組む事にした。

 




感想ありがとうございます。

なるべく返信はしますのでちょっと時間がかかりますのでそこら辺は勘弁して下さい
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