戦闘描写が難しいな………。
ピットから飛び出してアリーナステージにいるオルコットが待っているポイントに着いた。
鮮やかな青色の機体『ブルー・ティアーズ』。その外見は、特徴的なフィン・アーマーを四枚背に従え、どこか王国騎士のような気高さを感じさせる。
「織斑さん。女性を待たせるのはマナー違反ですわ」
そう言って俺に非難の言葉をかけるが表情から不機嫌さは感じなかった。
「すまない、待たせたな」
少し時間が掛かってしまったので待たせてしまったので俺はオルコットに謝った、代表候補生の経験からなのか余裕と優雅さを兼ね備えている。
「あら?専用機で戦うとお聞きしましたがどうかしましたの?」
「ああ、トラブルがあってな。今回は訓練機で戦う事になったんだ」
「そうでしたか………それは仕方ありませんわ」
「まっ、専用機が届いたとしても初期設定から戦うハメになるんだ。オルコットさんのような代表候補生相手に一次移行(ファーストシフト)を待ってくれるなんて事はしないだろ?」
「ええ。私はどんな相手にも手加減をいたしませんわ」
「そうだよな……」
オルコットは代表候補生だ。たとえクラス代表決定戦とはいえ慢心したり手加減なんて事は失礼だと思ってるんだろうな。
「さて、そろそろ始めませんか?」
そう言い、オルコットはスターライトMKⅢを構える。表情が引き締まり目元から真剣さが伝わる。
「ああ……こい!」
俺はオルコットに向かってそう言い戦いの火蓋は切られた。
「先手必勝ですわ!」
オルコットは俺に目掛けてレーザーライフルのトリガーを引き閃光が襲い掛かる。
「っと」
俺は間一髪そのレーザーをかわす事が出来た。
思ったより速いな………。
「初撃をかわすのはさすがですわ」
「そうか?結構ギリギリだぞ」
オルコットは俺がかわした様子に感心していたが表情からは驚きはなくむしろかわして当然と言わんばかりだ。
「ここから本気でいかせて頂きますわ。さあ、踊りなさい。私、セシリア・オルコットとブルー・ティアーズの奏でる円舞曲(ワルツ)で!」
そう言いフィン状のパーツが分離して展開し、俺に襲い掛かる。
射撃、射撃射撃射撃まるで雨ごとく降り注ぐ。しかも正確の上に死角からも狙っくる。
「ちっ……当たったか……」
と言ってもかすり傷程度だがかなり不利だ。
とりあえず搭載しておいたマシンガンを取り出して銃撃を放つ。
オルコットみたいに正確射撃ではないのでこれはあくまでも牽制程度にしかならない。
(よしっ!)
マシンガンの弾丸をかわすのを確認して一気にオルコットさんに接近していく、その途中で槍を取り出して近くにいたビットを壊していく。
「なっ!?」
俺の動きに驚いた表情に変わるオルコット。そのスキに槍が当たる範囲まで近付いていき。
「くらえ!」
そのまま突き攻撃を放つ。
ガキン!派手な音と一瞬の火花。俺の攻撃は当たったかに見えたが………。
「間一髪ですわ」
オルコットは俺の槍を防いでいた。
スターライトを盾にせず近接用の武器を取り出して、ショートソードをクロスにして槍先を防いでいた。
「………やるな」
「あなたの方こそ……」
お互いに実力を出しあい笑みを浮かべた。
「その機体は近接にあまり強くなさそうだからうまくいけばそのライフルを壊す事が出来ると思ったんだがな……」
「確かにブルー・ティアーズは中距離射撃型ですが弱点である近接に対応出来るように訓練していますわ」
「なるほどな……」
オルコットの言葉に俺は高揚している、目論見は外れたが代表候補生にふさわしい実力だ。
「今度はこちらの番です!」
オルコットはショートソードで槍を弾いて、ビットが俺の目の前に射撃を放ち、再び距離を取る。
「今度は近寄らせませんわ」
俺の攻撃に近接は不利と悟ったのかオルコットは先程よりも正確にしかも俺が近寄らせないよう上手く射撃をくり出す。
「っ!?」
しかも俺が動く方向に先読みしての射撃か………やっかいだな………。
まずはビットを壊す!
俺は槍をしまい投げナイフを取り出し、ビットに目掛けて投げた。
「ブルー・ティアーズが!?」
ビットを全て壊されオルコットの表情から動揺が見えた。
今だ!!
俺はそのスキを逃さず、一気にオルコットに接近し、ブレードを取り出して斬りつける。
「きゃあ!?」
スキをつかれてのダメージに思わず悲鳴をあげるオルコット、この様子を見てこのまま畳み掛けようとしたが………。
「ブルー・ティアーズは6機あってよ!」
これ以上の追撃はさせまいと腰部から広がるスカート状のアーマーからミサイルが発射する。
「ちいっ!」
ミサイルが迫るのをナイフを投げて破壊するがせっかく距離を詰めたのが再び離れてしまう。
「強いですわ……」
オルコットは俺の向かってそう言ってきた。
「そうか?あんまり実感はないぞ」
「ここまで追い詰められるとは正直予想はしていませんでしたし、貴方が本当にIS初心者とは思えませんわ」
「うーん、正直ISに関しては初心者だぞ」
「なら何故こんなに扱えるんですか?」
「まあ、強いて言うならこの訓練機についてよく知ってるくらいだぞ」
「そ、それだけで……」
俺の言葉を聞いてオルコットの表情は驚いていた。
そこまで驚く事か?
まあ、これが自分とオルコットの考え方の違いかな?
「ここから勝負にいかせてもらう!」
俺はオルコットに目掛けて一気に距離を詰めていく。
「負けませんわ!」
俺の接近を許すまいとライフルを連射してくるがビットがなければ避けるのは楽になる。
だがオルコットの表情からは焦りはなく、これくらいは想定内と言わんばかりだった。
再び、ライフルからレーザーが発射され簡単に避けれると思ったいたが、しかし―
「なっ!?曲がった!!」
突如としてレーザーが曲がり、俺の目の前に閃光が襲いかかった。
「くっ……」
とっさに左手に装備していた盾で防御するが油断していた俺にとっては直撃を避けようとギリギリの行動だ。
「くっ!?」
レーザーは盾の装甲ごと貫通し、左手に痛みを感じた。
しかも盾は完全にダメになり、中に仕込んであるシールドピアスは使い物にならなくなった。
不味いな………決め手がなくなった事よりもレーザーが曲がった事に疑問を感じた。
「どうですか私の切り札は?」
「まさかレーザーを曲げてくるは思わなかったぞ」
「これが私の切り札偏向射撃ですわ」
そう言ってオルコットは顔から笑みを変わる。
「そう簡単には勝たせてはくれないか………」
「私も代表候補生としてそう簡単には勝たせるつもりはありませんわ」
「だよな……」
とりあえず左腕をブンブンと振り痺れを和らげる。
さすがに効いたなこれは………。
「今度はこちらの番ですわね!」
オルコットは反撃と言わんばかりにレーザーを発射してくる。
しかも嫌らしい事に俺が避ける方向に曲がってくるのでシールドエネルギーは徐々に減っていくだけだ………。
「このまま沈めてあげますわ」
勝ちを確信したオルコットは俺に向かってそう宣言するが正直こちらが不利には変わりない。
ならば一か八か、だな……。
訓練機もそろそろ限界に近い、これ以上長引けは負けるのは確信だからな。
多少のダメージは覚悟の上だ!
オルコットがレーザーを発射しようとした瞬間。
今だ!
俺は瞬時加速を使い、オルコットに向かってブレードを突き付ける。
「うおおぉぉぉぉっ!」
途中でレーザーがかするがおかまないなしに進んでいく。
そのままオルコットの右肩に当たりその勢いのまま背中を斬りつける。
「つうっ!?」
オルコットは苦痛に顔を歪めるがチャンスは今しかない。
「これで終わりだ!!」
俺はオルコットの装甲の無い部分を素早くブレードを連続斬りで仕留める。
そして―
『試合終了。勝者―織斑一夏』
ブザーと共にアナウンスが流れて俺の勝利は確定した。
何とか勝てたな………。
ちょっとギリギリなところはあるがまずは初勝利にホッと胸を撫で下ろした。
とりあえず一夏が使った武器はマシンガン、槍、投げナイフ、ブレード。
セシリアはもっと後に偏向射撃イベントがありますが今回は早め出させて頂きました。
次は箒のご褒美イベントです。