私を助けたのはとある店長兼ヒーローだった   作:水被り

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オリキャラ三人の個性が出てきます。
後書きは上流の設定を書きます。


No10 更に上の子

第1種目は50m走で魔理華と上流は走る準備をしていた。

 

「ピルア」

 

魔理華は速くなる呪文を唱え、走る合図を待った。

 

『位置について、よーい(パン!)』

 

合図が鳴ると魔理華は全力で走った。が、走る速さは上流のほうが上回っていた。

 

『2秒42』

 

「うっしゃあああぁぁ!」

 

『3秒19』

 

「あなた、単純な増強じゃないの!?」

 

「よくぞ聞いてくれたな!オレの個性は『グレードアップ』、力、速さ、物の大きさなどを10倍までグレードアップ出来るのだ!」

 

上流はカッコつけながら自分の個性を説明した。

 

「けどな一度に複数グレードアップすることができなくてな、力をグレードアップするとその力だけしか使えないんだよな」

 

「それでもすごい個性だと思うぞ」

 

「お前そろそろ走る番だろ」

 

「ああそうだな、じゃあいってくるわ」

 

次に走るのは五舞手和と衣月永鬼の二人、手和は両手で何かをして、永鬼は手に持っている何かを見ていた。

 

『位置について、よーい(パン!)』

 

「グルアアアァァッ!!」

 

永鬼は獣のような雄叫びを上げ、四つん這いになって走り出した。

手和は大の字に体を広げ、宙に浮いていった。

 

『3秒98、4秒52』

 

先に着いたのは手和、手和の体の周りには手袋があちこちについていた。

永鬼は顔の形が少し変わって獣みたいになり、猫耳が前よりも大きくなっていた。

 

「手和ちゃん、その手袋は」

 

「これは私の個性で作った手袋です。この手袋を自由自在に操ることができて、手袋をいっぱい作って自分の体を持ち上げてもらったのです」

 

手和はそういうと手袋をあちらこちらに飛び回らせた。

 

「そうなんですね、衣月さんは...」

 

「永鬼でいい、オイラの個性は『獣人』、丸いものを見ると獣みたいになるんだ」

 

永鬼の体は獣じみた姿から徐々に人間の姿に戻っていった。

それから種目は続いて行き、生徒たちは個性を自由に使っていった。

 

魔理華と上流は状況に応じて力を強くしたり、足を速くしたりしていった。

手和は手袋を使って宙に浮いたり、何枚も重ね着して握力を上げたりした。

永鬼は野生の気のままに種目を進んでいった。

 

次の種目がボール投げになり、緑髪の男子の番になった。

 

「そういえば今思い出したんだが」

 

「ん、なんだ」

 

永鬼がふと何かを思い出し、上流に話しかけた。

 

「試験が終わってすぐの時、緑髪の奴があの巨大仮想ヴィランをぶっ飛ばしたって言う噂を聞いたんだ」

 

「「「えっ!!」」」

 

その話を聞いてしまっていた魔理華や手和、そして上流は驚きの声を上げた。

 

「嘘だよなそれ!あの馬鹿デケー奴をぶっ飛ばしたなんて嘘だよな!」

 

「実際見た奴がいっぱいいたから本当だと思う」

 

「じゃあ、あの子がもしかして話に出てきた」

 

「緑髪の、奴」

 

緑髪の男子がボールを持って構えた。

どれほどの者か見てみたい四人は緑髪の男子から目を離さなかった。

そして思いっきりボールを投げつけた。

 

『46メートル』

 

「......あれ?」

 

記録は普通だった。まさかの普通の記録が出たため、四人共は違う意味で驚いた。

緑髪の男子も個性が出せなかったことに驚いていた。

 

「個性を消した。つくづくあの入試は合理性に欠くよ、お前のような奴も合格できてしまう」

 

「個性を消した...、もしかしてイレイザーヘッド!」

 

魔理華は個性を消すということを聞いて思い出した。

 

「知ってんのか?あの人のこと」

 

「ええ、抹消ヒーロー イレイザーヘッド。仕事に差し支えるからメディアの露出を嫌っているヒーローだからあまり知らないけど」

 

「なんか、クールだな」

 

そこからは緑髪の男子が先生の指導を受けていた。

その後、先生は緑髪の男子にボールを渡し、緑髪の男子は何かブツブツと呟いた。

 

緑髪の男子は意を決してボールを投げようとした。投げ方は見たところ至って普通。だが

 

「うえっ!?」

 

「なっ...!!」

 

そのボールは遥か遠くに爆豪と同じくらいの勢いで飛んでいった。

それを見た上流と永鬼は思わず声が出てしまった。

魔理華と手和は予想以上のことに一瞬頭が真っ白になった。

 

正気に戻った魔理華は緑髪の男子を見た。男子の握り拳の指の一本が腫れていて、痛いのを堪える顔が見えた

おそらく個性を使った反動で腫れたのかもしれない。魔理華は頭を絞りその答えを導いた。

 

「コラァ!訳を言えデクテメェ!!」

 

爆豪は緑髪の男子に向かっていった。

だが先生が布で爆豪の動きを止めた。爆豪は無理矢理進もうとするが布が硬く破れなかった。

 

「ったく、何度も何度も個性を使わすなよ」

 

「俺はドライアイなんだ!」

 

(個性すごいのにもったいない!)

 

先生がそう言うと時間がもったいないから次の種目の準備しろと言い生徒たちは種目の続きを始めた。

 

全部の種目が終わり結果が発表されていった。魔理華はいい成績を取れたため、いい順位に入っていた。

魔理華が気になったのは最下位の人、最下位の人の名前は緑谷出久、緑髪の男子を見ると悔しいと顔に出ていた。

この子すごいのに除籍になるなんて、魔理華はそう思った。

 

「ちなみに除籍は嘘な」

 

「..................」

 

「君らの個性を最大限引き出す合理的虚偽」

 

「「「はあああぁぁぁぁぁっ!!!???」」」

 

まさかの嘘にみんな驚愕し、大声を上げた。

 

「あんなの嘘に決まってるじゃない。ちょっと考えればわかりますわ」

 

(き、気づかなかった......)

 

(気づかなかったな......)

 

魔理華と上流は心の中でそう呟いた。

 

「嘘でよかった、誰一人除籍しなくて」

 

「これにて終わりだ。教室にカリキュラムなどの書類が置いてあるから戻ったら目通してとけ」

 

テストが終わり、生徒たちは教室に戻っていった。

 

 




次回予告

「今回は大丈夫だったか?」

「はい、なんとか」

「そういえばお前、緑髪の子を気にしてたな。もしかして」

「違います、そんなんじゃありません」

「今日は赤飯でも炊くかな」

「話を聞いてください!」

次回 いざ、訓練

「私のヒーローコスチュームがいよいよ出てきます!」

「更に向こうへ」

plus(プルス) ultra(ウルトラ)!」



オリキャラ設定

名前 矢那雲(やなぐも) 上流 (あがる)

年齢 15歳

趣味 ボクシング

特技 クライミング

好物 パイナップル

外見 灰色のボサボサの髪 キリッとした目

性格 頑張り屋

個性 グレードアップ

力や速さ、物の大きさ、体の強度などを10倍までグレードアップすることができる。一度に複数グレードアップすることはできない。7倍以上グレードアップすると、腕や足の強化の場合は筋肉痛、体の強度の場合は全身の疲れなどの副作用を引き起こすことがある。

あるヒーローに憧れて、そのヒーローの母校である雄英高校に入学した男の子。時々人をいじって遊ぶことがあり、気の強そうな爆豪のいじりネタを只今探している。他の人と協力したがるが、何故か他の人に頼りたくない。
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