私を助けたのはとある店長兼ヒーローだった   作:水被り

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ちょっとジャンプのギャグの一つを入れてみました。




No15 ガンバレ魔理華

学校に向かう魔理華はある疑問を抱いていた。

 

前の話に出てきた凶悪(きょうあく)(ヴィラン)。修哉さんがその(ヴィラン)と戦って重傷を負ったなら、ニュースになるはずだと。しかし、ネットで調べてみてもそんな情報はなかった。だとするとよほど大きな力で情報を揉み消したのだろうか、その大きな力とは何なのか、疑問が疑問を呼んで頭の中が疑問でいっぱいだった。

 

「ちょっとそこの貴女(あなた)、聞きたいことがあるのですが」

 

また声をかけられて考えるのを一旦やめて、目の前を見た。

 

「オールマイトが教師になってどう思いますか?」

 

目の前には大勢の記者たちが覆い尽くしていた。

あのオールマイトが教師になるってなったら、メディアが見逃すわけがない。連日前夜こんな調子であった。

 

今、魔理華の心臓の鼓動はドラムロール並みに早くなっていた。もし記者の中に(ヴィラン)時代(じだい)の自分のことを知っている人がいれば、記事になって高校人生即終了(ジ・エンド)になることに魔理華は恐れていた。

 

「そうですね、あのトップヒーローを間近で見れて教師として指導してくれる。そんなことができるとはさすがは雄英だと思います」

 

魔理華は落ち着いた顔で質問の答えを言い、早歩きで教室に向かった。

 

教室に着いた魔理華は席につき深呼吸をして落ち着こうとした。だが心臓の鼓動の速度は速いままだった。魔理華は冗談のつもりで『静かにしろっ!』と念じてみた。

 

そしたら静かになった、心臓が止まったからだ。

 

急に心臓が止まって(くる)しくなり、急いで心臓を叩いた。心臓は普通の早さで動いて一安心した。私の体は一体どうなっているのと一つの疑問が生まれた。

 

オールマイトが教師になることは誰もが知っていることなのかと魔理華はふと思った。

 

 

 

そう、その誰もが......。

 

 

 

_________________________

 

 

 

 

「昨日の戦闘訓練、お疲れー」

 

相澤先生がそう言うと生徒たちの記録の評価した。爆豪は当たり前に大規模攻撃と行動を指摘され、魔理華の無茶な行動を指摘した。

 

「ホームルームの本題だ、今日から君らには」

 

また臨時テストがくるのかとみんなは覚悟したような顔をしていた。

 

「学級委員長を決めてもらう」

 

(((学校っぽいことキターーー!)))

 

生徒たちは一斉に手を挙げて学級委員長になると立候補した。前に修哉からヒーローにとっての学級委員長はトップヒーローとしてみんなを導くことを鍛えられるものと教えられたが魔理華はそういうのに興味がなかった。それに下手して(ヴィラン)であったことがバレないためにも、静かに何もしないでいることが一番であった。

 

飯田の提案で多数決で決めることになった。投票用紙をもらって誰に投票するか考え、緑谷に投票することにした。

 

そして結果発表が出て、緑谷が委員長になっているだろうと見てみた。

 

「えぇ!!!」

 

そこには緑谷4票の下に、魔理華の名前とその横に2票の投票があった。

 

一体誰が投票したのか探し、不自然に目をそらしている手和(しゅわ)と目があってVサインを出した上流(あがる)が犯人だと確信した。このままだと副委員長になってしまう。断るにも皆の空気に押されて断る勇気がなかった。

 

だが心配はない。何故(なぜ)ならもう一人、2票の投票がある八百万(やおよろず)(もも)がいることで、じゃんけんで副委員長を決めることになった。ここで負ければオーケー副委員長の座から即脱出ができる。魔理華は負ける思いでじゃんけんに挑んだ。

 

 

 

 

 

 

 

授業が終わって魔理華は食堂の机に突っ伏していた。じゃんけんで勝ってしまい結局自分が副委員長をやることになってしまった。魔理華の周りには手和(しゅわ)上流(あがる)永鬼(えいき)の三人が席についてご飯を食べていた。

 

「ごめんね魔理華ちゃん、私だと自信がないから......」

 

「お前なら立派な副委員長になれるな」

 

牛丼を食っている上流(あがる)(しば)きたいと頭によぎるが、我慢して置いてあったカレーうどんを食べた。

 

「あの永鬼さん、前々から気になっていたけど衣月(きぬつき)って、あの有名な衣月一門(きぬつきいちもん)と関係してるの?」

 

永鬼(えいき)は質問を聞いて食べ進めていた手を止めた。

 

「衣月一門って何?」

 

魔理華は知らない言葉を聞いて、疑問が声に出てしまう。

 

「衣月一門は動物系ヒーローを輩出している一族だ。そしてこいつはその一門の息子だ。あまりこいつの家族については聞かない方がいい、いいな」

 

上流(あがる)が一通りの説明をして言及するなと注意した。

永鬼(えいき)は止めていた手を動かし食べ進めた。

 

ジリリリリリリリリリリリーーーッ

 

『セキュリティー3(スリー)が突破されました。生徒の皆さんは直ちに屋外に避難してください』

 

ご飯を食べていた途中、急な警報が鳴り響き、アナウンスが避難警告を出した。

 

「あの、セキュリティー3(スリー)って何なんですか?」

 

「校舎内に誰かが侵入してきたんだ。三年間でこんなの初めてだぞ!」

 

手和が隣にいた先輩の人に聞いて、先輩の人はそれに答えた。

魔理華たちははぐれないように手を繋いで急いで避難しようとした。

廊下は避難しようとしている人たちでいっぱいで、今までにない侵入者が来たことでみんな大混乱していた。

 

「い、痛い......」

 

「押しつぶされるぞ、これ!」

 

大混乱の中に入った魔理華たちは避難するにも動けない状態にあった。魔理華と上流は誰が侵入したのか窓ガラスのある方に進んで確かめた。

外には記者たちが先生に詰め寄っていた。侵入者はあの記者たちだとわかった。

 

「皆さん、落ち着いてください!ただのマスコミが入ってきただけです!」

 

魔理華は大声で叫んだが、パニックとみんなの声のせいで誰にも聞こえていなかった。

 

「魔理華ちゃん、助けて......!」

 

「手和ちゃん!」

 

気がつくと手和が流されてどんどん遠くに行ってしまう。何とかしなきゃと魔理華は考えに考える。

 

こんな時、修哉さんなら......。

 

そして、この混乱を何とかする方法を思いついた。

 

「上流さん、声の大きさを10倍にできますか!」

 

「え、やったことはないけど、やってみるわな!」

 

魔理華は手和がいる方に進み、手和の手に届くところまでに近づけた。

 

「手袋をいっぱい作って、上流(あがる)を持ち上げて!」

 

手和(しゅわ)はコクリと頷くと手袋を作って上流(あがる)を持ち上げた。

 

「みんなーーっ!落ち着くんだよなーーーーーっ!!!」

 

十分なところまでに持ち上がったところで上流(あがる)がものすごく大きな声を出した。

 

「そうです落ち着いてください!ただのマスコミです!何もパニックになることはありません!だから大丈夫!」

 

上流(あがる)の他にもう一人、聞き覚えのある声が聞こえた。声がした方を見ると非常口にあるランプの人と同じポーズの飯田がいた。彼も魔理華のようにこの事態を止めるために頑張っていた。

 

外からパトカーのサイレンの音が聞こえ、警察たちが侵入してきたマスコミを連れて行き、事態は収まった。ちなみにパトカーのサイレンの音が聞こえた魔理華は少しばかりビクッと怯えた。

 

 

 

 

 

昼休みが終わって他の委員決めを始めた。緑谷はとても緊張していて、話が進まない。

 

「出久くん、話進めて進めて」

 

しばらくは出久くんのサポートをするのかなと魔理華は先のことを考えていた。

 

「で、では、他の委員決めを取り行なってまいります。けどその前にいきですか?委員長はやっぱり、飯田天哉くんがいいと思います!」

 

いきなりのことでみんなが、特に飯田が驚いていた。

 

「あんな風にかっこよく人をまとめられるんだ。僕は、飯田くんがやるのが正しいと思うよ」

 

魔理華はこの状況がチャンスだと思った。この流れに乗って副委員長の座を八百万に渡してしまえばいい。

 

「私も「俺はそれでいいと思うぜ。緑谷もそう言ってるし、確かに飯田、食堂で超活躍してたしな」

 

「私も「あぁ、それになんかさ、非常口の標識みてえになってたよな」

 

「私も「時間がもったいない、早く進めろ」

 

今度はちゃんとわかってもらうように魔理華は大きな声を出そうとする。

 

「私も「そうだ!緑谷委員長が言ってるんだ、飯田なら頑張れるよな!」

 

矢那(やな)(ぐも)、もう少し静かにしろ」

 

だが、上流(あがる)のわざとらしい大声で魔理華の声はみんなに届かなかった。

 

「委員長の指名なら仕方あるまい、以後はこの飯田天哉が委員長の責務を全力で果たすことを約束します!」

 

結局は、チャンスを逃して副委員長の座は変わらなかった。

放課後、魔理華が上流(あがる)をしばき倒したことは言うまでもない。

 

 

 

 




次回予告

「レスキュー訓練をしようする私たちの前に、突如(ヴィラン)たちが現れた」

「彼らは(ヴィラン)連合(れんごう)と名乗り、平和の象徴、オールマイトを殺しに来たと言う」

次回 たたかえ ヒーローの卵!

「更に向こうへ、 plus(プルス) ultra(ウルトラ)!」







八百万に変わって魔理華を副委員長しました。
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