どうぞ見ていってください。
「あいつあん時よりやる気になってんな」
「なんかあったんか?」
体育祭当日、体育祭の発表の時にやる気を出していなかった魔理華はこの数日で何があったか
「やる気ないとか言っといて張り切ってんじゃん」
「魔理華ちゃん、何があったんだろう......?」
魔理華の心境が急に変わってしまったのは昔の修哉の体育祭のDVD、どこの誰が送ってきたのかはわからないが彼女の体育祭へのやる気を出すために送りつけてきたのだろう。
「みんな準備できるか、もうじき入場だ!」
「
「
飯田の知らせに全員席を立って準備をしようとすると轟は緑谷に話しかけてきた。
「客観的に見たら実力は俺が上だと思う。けどお前、オールマイトに目かけられてるよな。別にそこ
轟の宣戦布告に場の空気が固まり、何も言えなくなった中で緑谷は口を開いた。
「轟君が何を思って僕に勝つと言ってるのかわからない、実力的に轟君が上だよ。大半の人達も勝てない。客観的に見ても敵わないよ。けど、他の科もみんな本気でトップを目指しているんだ。僕も、本気で取りに行く」
緑谷は真っ直ぐに轟を見て負けず劣らずに宣言した。見ているだけで熱くなる光景を目の当たりにした魔理華は改めてみんなの上位を狙う意思の強さとそんな人達と競い合うことを理解した。
_______________
魔理華たちが入場の準備をする数分ほど前、三人のプロヒーロー、デステゴロ、シンリンカムイ、
「あの〜、今持ち合わせがなくって......」
「いいよ、タダで!」
「ありがとうーっ!!」
「プライドないのか」
「そのたこ焼きの代金、俺が払うわ」
Mtレディの代わりにお金を出すと言ったのはサイクル・ボーンの店長の
「な、なんでエコロさんが出すんですか」
「そりゃお得意さんのご
「なによそれ、ていうかなんでエコロさんがいるの!?」
修哉が代金を払うと代金を出す理由に怒るMtレディの質問に答えた。
「俺は雄英の警備をすることになったからここにいるんだ」
「そうか俺たちと同じか」
「それなら我らと一緒に行動しようではないか」
「えっ!?」
「じゃ、同行させてもらいます」
修哉はMtレディたちと行動することになったが、Mtレディは嫌がっているのか修哉から少し離れて歩いて警備を続けていった。
____________
「緊張するね......」
「大勢の観客にめちゃ見られてるからな」
話し合っている手和と上流がいる場所は体育祭会場のど真ん中、観客はとても多く誰もが事件を乗り越えたAクラス目当てでやってきた人たちが半数を超えている。そのせいでか普通科やヒーロー科Bクラスからの視線が痛く感じる者もいた。
(終わって終わって終わって終わって終わってお願い早く終わって!!)
観客の中にもヒーローがいる。魔理華は顔を平常に保って大会の挨拶を早く早くと心の中で叫んでいた。さっきまでヒーローなんか気にしなくなってやる気満々だった彼女がこうも変わってしまったのは一つの噂を聞いたからだ。
エンデヴァーが雄英にいる息子の姿を見にやってきた。
エンデヴァーは魔理華がヴィランだった時に捕まる寸前に追い込ませられた相手。もし今エンデヴァーに見つかって捕まってしまえば雄英人生は終わり修哉たちに迷惑がかかってしまうと魔理華は恐れに恐れていた。
雄英一年生徒達が全員並び終えるとこの大会の進行を務めるヒーロー、ミッドナイトが台の上に立った。ミッドナイトの姿は個性の効率のためとてもいやらしい格好しており、生徒だけではなく観客などの人たちが彼女に
「選手代表1ーA、爆豪勝己」
爆豪は一年代表として宣誓をすることになり、Aクラスは分かっていたのと心配であるの半々の気持ちでいた。爆豪は台の上に立って口を
「宣誓、俺が一位になる」
『『『絶対言うと思ってたーーー!!!』』』
『やっぱり言うんだ......』
Aクラスのみんなは心の中で叫び、魔理華も爆豪の言葉に我に返った。Aクラス以外の
「せめて跳ねのいい踏み台になってくれ」
さらに火に油の言葉を言って台から降りていった。飯田が爆豪に怒って注意し、爆豪の宣誓が終わっても怒号は収まらなかった。それから何とか全員落ち着いた頃にミッドナイトが第一種目を発表した。最初の種目は障害物競走、ヒーロー科、普通科、サポート科、経営科の計11チームの全員参加のレース。コースはスタジアムの周りにあり、コースを守れば何でもありとミッドナイトは言った。つまり個性を使うのはもちろん、それ以外のことを大抵できるということだ。種目の説明が終わると全員指定された地点に配置についてスタートの合図を待っていた。その間に魔理華はあることを考えた。
「上流、ちょっとこっちに来て」
「なんだ、呼び出して」
「あなた前に学級副委員長の時に邪魔、してたよね」
「過去は過去、すっぱり忘れて今を見ろよ」
「そうね、でも今あなたの力が必要なんです」
「俺の、力が?」
「はい」
「な、何でも言ってくれ!」
「まずはスタートしてからです」
上流との話を終えると出入り口前の上にある三つのライト、その一つが消え始めた。魔理華は正面を向いて、上流の手を強く握った。
『修哉さん、私は絶対にあなたのようなヒーローに、なってみせます!』
「スタートっ!!」
スタートの合図が出た瞬間、全員が走り出し、前を人を強く押し出していた。魔理華はバイガスとピルアを唱えて、上流を背負って高く跳んで壁に張り付いて壁を強く蹴り上げて跳んだ。跳んでは壁に張り付いて、張り付いては跳んでの繰り返しで前に進んでいった。
「すごいなお前、ところで俺の出番は?」
「もうすぐよ、もうすぐ」
壁を使った移動は体力的に効率が悪い、だが下でもみくちゃにされるよりはマシであった。そして出入り口の終わりに近づいて魔理華は上流を
「いくわよ!」
「えっちょっ、ってわあああぁぁぁぉぁ!?」
体を回転させ、上流を放り出した。上流は他クラスの頭上に落ちていき、魔理華は壁を強く蹴り上げ、落ちていった上流にめがけて行き、上流に向かってこう言った。
「上流、副委員長の時の恨み、今から晴らすから」
「せめて跳ねのいい踏み台になってね♪」
文字通り上流を踏み台にしてスタートダッシュを切った。外には地面が凍りついており、そこに着地した魔理華は滑って転びそうになるも次第に凍った地面を走れるようになった。周りには爆豪や青山みたいに
氷の道が途切れ一気にスピードを出していくと、前に現れたのは受験の時に出てきた仮想ヴィラン。だが今回は普通のだけではなく大型機が複数あり受験とは迫力が違っていた。
最初に走り出したのは轟焦凍、彼は目の前の大型機を凍らし動きを止め、止まった大型機の下を進んだ。轟と同じように走ろうとする人もいるが大型機は無理な体勢で凍らされもうすぐで崩れる。魔理華はその
次に出てきた難所は大きく底が見えない
谷間を越えて先に進もうとすると後ろから魔理華の名前を呼ぶ声が聞こえた。振り向くと上流がロープを使わずに足場から足場へ飛んでやって来た。
「よくも踏み台にしたなコラァァァァァ!!」
「今は仲良くしてる場合じゃないの」
「おい待て!」
魔理華は上流をほっといて先に進んでいき、上流は騒ぎながら魔理華の後を追っていった。
障害を順調に乗り越えていった魔理華は最後の難所、地雷原に着いた。ぱっと見では何にもないがよく見ると地雷が埋められた跡があった。誰もが地雷を踏まないように慎重に進むが地雷を踏み、吹っ飛んでいく。それを見た魔理華は一か八か地雷を利用しようとする。
「ピルア!!!」
魔理華は速度増加の呪文を唱え、一気に走り出すと地雷が埋められてる場所を思いっきり踏んで素早く体を前に出した。地雷は爆発を起こし、魔理華は爆発に押されて飛んで走っていった。それを繰り返していき、一位を争う爆豪と轟に追いつき、追い越していった。それを見た2人は争うのやめ魔理華の追っていった。魔理華は手を出して呪文を唱えた。
「ビリディン、コール!!」
魔理華は攻撃するが爆豪は爆破で打ち消し、轟は氷で防御した。炎は自分の過去を知られたくない為使えず接近戦だと不利、魔理華は少し残っているゲージを見てゲージの全てをスピード強化に使うことにしようとする。
「ゴラァァァ魔理華ァァァ!!」
一位の取り合いをしているうちにまだ怒っている上流が追いつき、
爆豪と轟が魔理華を追い抜いた、それと同時に大きな爆発音が後ろから響いた。その衝撃は遠くにいる魔理華たちにも伝わってきた。何故大きな爆発が起きたか、魔理華は考えたがそれはすぐに無くなった。
緑谷出久、彼が空から降ってきた。緑谷があの爆発を起こしたとわかり、その緑谷は
だが緑谷は爆豪と轟の背中を踏んで持っていた鉄板で地面を叩いた。それによって地雷が爆発、その場にいたみんなは後ろに飛ばされた。しかし、緑谷は爆発に乗って一位を守りゴールに走っていった。
魔理華はせめて上位だけでもとゴールを目指した。
次回予告
「第2種目で行うは騎馬戦」
「修哉さん、見ててください」
「私は集めたメンバーを信じて戦います!」
次回
「更に向こうへ、