私を助けたのはとある店長兼ヒーローだった   作:水被り

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もう一つ小説を書こうと思っています。


No7 勉強 運動 猛特訓

「私、雄英高校に行きたいんです」

 

「......まさかお前がそんなことを言うとはな。行きたい理由は?」

 

修哉は予想外なことに驚きつつ魔理華に理由を聞いた。

 

「私は修哉さんに助けられて感謝しています。だから、修哉さんの役に立つために雄英高校に行きます」

 

「ゆーえーこーこーって何だ、兄ちゃ?」

 

「雄英高校は日本で超最難関のヒーロー養成学校だ。強いヒーローの大体が雄英高校出身で、あの『No1 ヒーローオールマイト』も雄英出身だしな」

 

「もしかして兄ちゃもその学校でヒーローになったの?」

 

「ああ、そうだよ」

 

「じゃあ、そこで頑張れば兄ちゃみたいなヒーローになれるのか!?すっげー!!」

 

「俺みたいなヒーローがたくさんいたらこの世が終わってしまうわ。ヒーローの考え、戦い方、生き方は人それぞれだから、全員が一緒って訳じゃねえよ」

 

「......話が脱線してるよ」

 

途中から違う話に変わってしまったことを千代に指摘された二人はハッと思い出した顔をして話を続けた。

 

「私の個性は手のひらから炎を出す、しかも使える回数も限られているけど修哉さんみたいに強くなれば何とか...」

 

「ちょっと待て魔理華、実は試したいことがあるんだ」

 

「試したいこと?」

 

「もしかしたら炎を出す程度の個性じゃないかもしれんぞ」

 

修哉が出したのは普通のノートと削った鉛筆だった。

 

「ノートに何か書いてみろ」

 

「え?」

 

いきなりそんなことを言われ、キョトンとするが魔理華は鉛筆を持ってノートを開けた。何を書くか目を瞑って考えた。

 

すると鉛筆を持った手がピクリと動き、ノートに何か書いていった。サラサラと文章を書いているように見えている。

 

だが魔理華は目を瞑ったままで文章を書いていた。まるで違うものが書いているかのように。真斗と千代は不思議そうに眺め、修哉は思ってた通りになり喜んでいた。

 

「..................う〜ん、あれでも書く...か...。あれぇ!?」

 

文章を書いていた手が止まり、魔理華が目を開けると細かく書かれた文章があってそれに驚いた。

 

「やっぱりお前の個性はまだあったんだな。今まで気づくことがなかったもう一つの要素、名前をつけるなら...『レポート』だな。」

 

「修哉さん、これは」

 

「お前の個性は『火炎弾』じゃない。お前の個性は『マジシャン』というべきかな」

 

「『マジシャン』、ですか」

 

自分の個性の秘密がわかったが、魔理華はまだそのことに信じられなかった。

 

「しかも、その個性は文字通り『成長する個性』みたいだしな」

 

「修哉さんはどうして、私の個性がわかったんですか?」

 

「いやあ、俺のゲームコレクションの中にそれに似たやつがあったから、もしかしてと思って試したんだ。さっき言っていた俺みたいに強くなるのはまず無理だ。けど今のお前なら」

 

「ヒーローになれる」

 

修哉は魔理華の目を真っ直ぐ見て言った。

魔理華は憧れであり、命の恩人でもある人から聞きたかった言葉が出てきて嬉しくて涙が出てきそうになった。

 

「さ、特訓は明日からだ。今日はご飯を食べてゆっくりするぞ」

 

泣きそうになった魔理華に気づいて修哉は話を変えて、ご飯を食べ進めた。

魔理華は涙を堪えて、生姜焼きを食べた。

 

 

 

_____________________________

 

 

 

 

「今日から雄英に向けての特訓をするのだが、雄英は超最難関な場所だ」

 

「はい!」

 

翌日、修哉たちは朝食を食べ終え、リビングに集まっていた。

 

「そのためにある場所に案内する。ついてこい」

 

「?はい」

 

修哉は魔理華と後ろからついてくる真斗と千代を連れていった。ついた場所はお店のカウンターだった。修哉は何もないところのタイルを触っていると、タイルの一部が剥がれその下から金属の持ち手が出てきた。それ引っ張ると

 

「これって!」

 

「おおーっ!」

 

「......隠し部屋?」

 

タイルの床が開き、石の階段が下に続いていた。修哉は手招きをして進んでいき、魔理華たちは意を決してついて行った。中は暗く真斗の個性で照らして進み三階ほど降りていくと薄い水色の鉄の扉があった。開けて進んだ修哉に続いていき、パチンと音が鳴った。

 

「ここは...!」

 

「おおおおーーーっ!!」

 

「......すごい!」

 

明るくなると飾りっけのない白一色の部屋が見えた。だが三人が驚いたのはそれではなかった。赤いサンドバッグや大きなタイヤ、いかにも鍛錬するにはもってこいの道具がいっぱい置いてあった。

 

「ここは俺が時々筋トレする場所でな、捨ててあったやつを再利用して使っている。試験当日までここで特訓するつもりだからな。あとこれ」

 

修哉が渡したのはトレーニングの時間割が書かれた7枚の紙だった。

 

「雄英合格実現プロジェクト、これの通りにやってもらうからな」

 

一枚一枚曜日ごとに、学校の時間や寝る時間までも分刻みでびっしり書かれていた。

 

「それをやるんですか...?」

 

「言っておくけど、それ結構きついからな。それでもやるか?」

 

「......はい!やります」

 

この日から魔理華の雄英に向けての特訓が始まった。

 

「走れ!ヒーローにとって体力は必要不可欠だ、一秒でもより速く現場に向かえる体力を作るんだ!」

 

「はい!」

 

「ちなみに目標タイムを三回切ったら、タイヤか往復回数を増やすからな」

 

「えぇっ!?」

 

最初はタイヤを一つ持って百回往復ランニングをやった。

 

「お前はまだ個性を使いこなせてない。個性を知るために個性をいっぱい使ってこい!」

 

「はい!」

 

次は修哉たちしかいないこの部屋で個性を使い続ける特訓をした。

 

「ご飯はしっかり食べるんだ!太りたくなかったら思いっきり運動して栄養を消費しろ!それが強い体つくりの基本だ!」

 

「はい!」

 

今日の特訓が終わり、魔理華はいつもの二、三倍の量がある料理を全部食べていった。

 

「x二乗+2x−5=0を因数分解することをできない。この問題を解くには今の問題をax二乗+bx+c=0と当てはめて...」

 

「修哉さん、何でこんな問題を出してるんですか...?」

 

「雄英は高校だぞ、受験勉強をしなきゃヒーロー実技試験でいい点取っても勉強がダメじゃ雄英には受からねえぞ」

 

「この問題が出てくるんですか?」

 

「ああ出てくる、と思う。これが終わったら国語の勉強をするぞ」

 

「はい...」

 

次の日は受験対策の勉強をしていて、魔理華は自分にとって特訓よりきついと思っていた。

 

「修哉さん、何で私たちゴミ掃除をしているのですか?」

 

「ボランティア活動もヒーローの仕事の一環。こういったゴミ掃除や市民の手助けなどをしていくのだが、最近のヒーローはヴィラン退治ばかりでこういうことする奴が減ってるんだ」

 

「兄ちゃ、これって燃えるごみ?」

 

「いや、それはプラスチックだからプラスチック用のゴミ袋に入れといてくれ。これもヒーローとしての仕事だ。覚えとけよ」

 

「はい、わかりました!」

 

次に魔理華がしたのは市内でのゴミ掃除。修哉たちと一緒に落ちているゴミを拾っていく作業をしていって、ゴミがあった場所を綺麗にしていった。魔理華はこんなヒーローの仕事があることを自覚した。

 

平日は学校に行って帰ってきたら特訓をして、土日は朝起きてすぐに特訓、そんなことが毎日続いていったが魔理華は1分たりとも無駄にはせずに頑張っていた。7ヵ月が経ち紅葉(こうよう)の季節となったある日、タイヤを二つ持って走っている魔理華を見ていた修哉が何かに気づいた。

 

「ちょっと走るのをやめて休憩しろ魔理華」

 

「いえ、まだ走れます...!」

 

修哉は休憩していいといったが、魔理華はそれを聞かずに走り続けた。

 

「俺が気づかないと思ってたか?雄英合格実現プロジェクトはお前の体に合わせて作ったんだぞ」

 

「.....................」

 

魔理華はそれでも走り続けた。

 

「お前、プロジェクト守ってないだろ。運動のやりすぎは逆効果だ。雄英に行きたくねえのか?」

 

その言葉に魔理華は走るのをやめた。呼吸が乱れ重心も保てずにフラフラと揺れていながらも立っていた。

 

「雄英に行って、ヒーローになるために勉強して、そして、あなたみたいなヒーローになりたいんです...!」

 

「私や、真斗と千代みたいな、誰にも助けられずにいる人たちを、何の躊躇もなく、誰だろうと救ってくれる、あなたみたいなヒーローになりたいんです!!」

 

「......っ!!」

 

「そのためなら、どんな特訓でも、私は頑張れます!」

 

それを言うと魔理華の体が地面に吸い込まれるように倒れそうになった。

 

「俺はそこまで大げさなヒーローじゃねえ、でもそういうの好きだぞ」

 

その倒れそうなった体を修哉は支えた。

 

「とにかく今日はゆっくり休め、プロジェクトの方はもう少し厳しくするから覚悟しろよ」

 

「は...はい...」

 

魔理華はそのまま気を失って、すーすーと寝息を立てて眠っていった。

修哉は魔理華を部屋まで背負って運んで行った。

 

 

 

そして、雄英高校試験前日

 

「よく頑張った魔理華、これで特訓は終わりだ」

 

「......はい、ありがとうございました...」

 

すべての特訓が終わり、今までの疲れが出て魔理華は膝から崩れていった。

 

「お前がここまで頑張るとは思わなかったが、その努力は絶対に報われる」

 

「今日はゆっくり休んで明日に備えてご飯をいっぱい食べ、ぐっすり寝るんだぞ」

 

「わかりました」

 

二人はご飯を食べに食堂へ向かった。

 

 

いよいよ明日、魔理華の人生を賭けた勝負が始まる。

 

 

 




次回予告

「ここが雄英高校、一体どんな試験が」

「ここでお前の人生が左右する。しっかりしろよ」

「はい!」

「おい、ハンカチ落としたぞ」

「あれ、あの拾ってくれた人は?」

「もしかして新キャラか!?」

次回 ヒーローとは

「試験で起きる出来事とは一体!」

「更に向こうへ!」

plus(プルス) ultra (ウルトラ)!」


設定更新

 名前 七咲 魔理華

 個性 マジシャン

 右腕のメーターの赤がある限り、呪文を唱えると色んな力が出せる。



 呪文(消費ゲージ)・・・効果

 フレイ(2)・・・手のひらから火炎弾を出す

 コール(3)・・・手のひらから氷の塊を出す

 ビリディン(5)・・・手のひらから電気を出す

 バイガス(4)・・・3分間パワーアップする

 ピルア(4)・・・3分間スピードアップする


ゲージ 6 >>> 28

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