僕フェチの彼女達   作:シマユウ

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多いのに新キャラ登場


三話

 今日も今日とて四人からの欲求に応えている僕がいた。しかし日に日にその欲求がエスカレートしていった。一人一人の要求をすべて答えていたら精神が持たない。そこで僕だけの時間を作らしてもらっている。この時間は誰も要求をしてはこない。つまりは干渉してこない。やはり一人の時間は大事だよな。しかも今日は図書室に新作が入荷するらしいので楽しみだ。鼻歌混じりに向かっていると図書室前で倒れている女子生徒がいた。

 

「………うきゅ~~」

「えっ!? だ、大丈夫ですか!?」

 

 僕が駆け寄ってみると顔が辛そうな感じだった。急いで彼女をおんぶしあまり揺らさないようにして彼女の荷物を持ち保健室に向かった。保健室についてすぐにベッドに寝かせた。保健室の先生曰わく貧血で倒れたようだ。先生は用事があるみたいで彼女を見ておくように言われたので目が覚めるまで待っていた。彼女のことを良く見ると真っ白な肌であまり日の光には浴びていない事が分かる。そういう人も居るんだなと思い彼女が目を覚ますまで返却する予定だった本を読む事にした。

*****

 ほどなくして彼女は目を覚ました。僕は読んでいた本を閉じ、彼女に話しかけた。

 

「あのぉ、大丈夫ですか?」

「あれ、ここは……」

「図書室近くで倒れてたんですよ。覚えてますか?」

「そうか……。我は倒れてしまったのか……。うぬぬ、あの憎っくき太陽め。我の行動を遮りおって……」

「(我って……)そ、そうですか。まぁ、目を覚まして良かったです。何か飲み物でも買って来ましょうか?」

「あぁ、その心配は無用じゃ。我のバックを取ってくれぬか?」

 

 僕は言われたとおり彼女にバックを渡した。バックを開けて中身を確認していると

 

「ほあぁああああ!?」

 

 彼女は変な叫び声をあげた。

 

「ど、どうしたの?」

「……な、無いのじゃ」

「へっ?」

「いつものやつが無いのじゃあ。アレがないとやっていけないのじゃあ」

 

 彼女は泣き出してしまった。それほど大事なものなのだろう。……というか、これでは今他の生徒が入ってきたら僕が泣かしたみたいにならないか。それだけは避けたい。僕は彼女を落ち着かせることにした。

 

「ま、まあまあ、落ち着いて」

「うぅうううう」

「そ、そうだ、それなら無くなったやつを買ってきますから」

「ここでは売ってないのじゃあぁああああ!!」

「じ、じゃあ、僕に出来る事なら何でもしますよ」

 

 すると彼女の顔が明るくなり泣き止んだ。

 

「ま、まことか!?」

「で、出来る範囲でお願いします」

 

 こちとら四人の変態から色んなことをやられているんだ、それに比べたら何も怖くない。

 

「そうか、……ところでその指はどうしたのじゃ?」

「えっ、指?」

 

 見てみると血が出ている。さっき、本のページで指を切っていたのだろう。

 

「うおっ!? いつの間に!?」

「うむ、それはちょうど良いの」

 

 彼女は手招きをして僕を誘導した。絆創膏でももっているのかな。近づくと彼女は血がでている指を口の方へもっていき

 

「では、いただくぞ」

 

 僕の指を咥えた。そして血をチューッと吸い始めた。僕は何が起きたのか分からなかった。少し呆然としたが、我に帰り彼女に向かって

 

「ち、ちょっと、何しているんですか!?」

 

 彼女はキョトンとして

 

「へ、ふぁって、ふぁっき……」

「一旦指を離して下さい」

 

 彼女は最後の一滴と言わんばかりにに吸いようやく指を離してくれた

 

「ぷはぁ。少しは生き返ったぞ」

「……で、これはどういうこと?」

「何がじゃ?」

「だから、いきなり指の血を吸ったことです!!」

「さっきおぬしは言ったではないか。何でもするって」

「いや、それは言ったけど……」

「しっかし、おぬしの『血』は極上だったぞ。今まで飲んできたなかで一番であったぞ」

「はぁっ!? 今まで飲んだ!? っていうか、血を!?」

「うむ、そうじゃよ」

 

 笑顔で言ってくる彼女に僕は驚き過ぎてもう訳が分からない。血を飲んでいる。それだけ怖いよ。僕は頭を抱えていると

 

「なあなあ、お主の名前はなんじゃ?」

「へぇっ!? か、神山悠希だけど」

「神山悠希か。我が名は鬼塚玲奈だ。玲奈と呼ぶがいい。そして今日からおぬしは我の恋仲にしてやろう」

「はぁっ!? どういうこと!?」

 

 僕は恋仲という言葉に驚いていると玲奈は少し恥ずかしそうに

 

「えっ、だ、だっておぬしの『血』がとっても美味しかったし、それならば付き合ってしまうしかあるまい」

「何でそんな考えになっちゃうの!?」

「恋仲ならば毎日献血で200mlばかし採っても大丈夫だろう」

「いや、恋人でもそんな貢献したくないよ!?」

「おぬしが大丈夫なら400mlでも良いのだぞ」

「誰も血の量は言っていないよ!?」

 

 これはどうしたら良いんだよ。玲奈は話を聞いてはくれないし。誰かこの状況を打破してほしい。その時保健室の扉が開いた。もしかして救世主か?

 

「はぁい、悠希くん」

 

 やせいの西園寺紫苑が現れた。話がごっちゃになること間違いない。玲奈も紫苑に気づいたようだ。

 

「あ、玲奈ちゃん」

「お、おぉ、紫苑ではないか。ひさしぶりじゃな」

「えっ、知り合いなの?」

「知ってるも何も玲奈ちゃんは副会長だもん」

「えっへん!!」

 

 玲奈は無い胸で胸をはっていた。僕は驚愕で頭が回らないが話は続けられる。

 

「ところで、どんな話をしていたのぉ?」

「うむっ、我が悠希と恋仲になるという……」

「ちょっと待ったぁああ!!」

 

 慌てて玲奈の口をふさいだ。恐る恐る紫苑の方を見た。

 

「あらあら、そうなの」

「うむ、そうなのだ」

「あ、あははは……」

 

 僕は乾いた笑いしか出なかった。紫苑はニコニコと笑いながら素早く携帯を使った。そして携帯をしまうと同時に保健室の扉が開いた。そこには柏倉あや、守山鈴、大谷沙織が不機嫌そうな感じでいた。僕はもう笑うしかなかった。

 最初に動いたのはあやだ。僕の背後から抱きついてきた。

 

「ちょっとぉ、それってどういうことなのぉ。悠希君はウチらのものでしょ」

 

 だから後ろから抱きつかないでよ。そしてついでに嗅がないでよ。すると鈴が僕の僕の右手を握りしめてきて

 

「……悠希くんは私たちのよ」

 

 妬ましそうに言った。でもね、手を握るのは良いけどその後に舐めたりしないで欲しい。そして滑り込むように沙織先輩が僕の足の方へ来て

 

「そうだ、悠希は私たちのものなんだぞ」

 

 沙織先輩は全力で僕の足を頬ずりして太もも辺りを撫で回してきた。その光景に玲奈は圧倒されていた。

 

「な、なんじゃ、こやつらは……」

 

 まぁ、そう思うのが当たり前だよね。今も彼女たちは思うがまましています。

 

「なら、我もする~」

「へっ?」

 

 そう言って僕に近づき玲奈は持っていたなぜか持っていたメスで僕の左手の親指を少し切った。

 

「痛って!!」

 

 そのまま血を吸い始めた。いや、謝ろうよ。いきなり指切ったんだよ。そこは謝ってよ。ニコニコ笑いながら紫苑は

 

「あらあら、人気ものねぇ」

 

 これのどこが人気ものなんだ。右手を鈴が触りながら舐めていて、左手を玲奈が血をすすっている。沙織先輩が足を頬ずりして背後であやがニオイを嗅いでいる。というかなんだよこの状況は。今は特になんのアクションをしていない紫苑に助けを求めた

 

「紫苑、助けて下さいよ」

「えー、どうしようかなぁ」

「もう、今度なんでもしますから」

「良いわよぉ。はーい、みんなこっちを見てぇ」

 

 紫苑はみんなに注目してもらい話を進めた。

 

「とりあえず、悠希くんはみんなで共有って最初に言ったよね。だから一人くらい女の子が増えても問題ないでしょ。みんなで仲良く悠希くんの彼女になりましょう」

 

 みんなで共有は当たり前なんですね。薄々知っていたけどさ……。みんなで話し合いをした結果

 

「悠希くん、玲奈ちゃんは血が欲しいらしいから毎朝献血をしてから学校に来てね」

「えっ!? マジですか!?」

「男の子なんだし400mlくらい取りましょう。大丈夫よ、こっち景品は準備するから」

「誰も景品が目当てじゃないよ」

 

 玲奈は親指の血を飲むのを止めて

 

「よろしく頼むの。悠希」

  

 そんな満面の笑みを断ることが僕には出来るはずがなかった。こうして僕は新しい彼女が出来ました。そして毎朝献血をする事が日課になってしまいました。僕の意志とは一体なんだろうな。

*****

 朝、家を出ると『悠希専用献血車』が家の前にあった。車からは眠そうな玲奈が出迎えてくれた。

 

「……おはよう、悠希」

「お、おはようございます。……大丈夫ですか?」

「……うむ、我は朝が苦手でな。早く起きるのは得意ではないのじゃ」

「そうですか……」

「それはそうと早速献血じゃ」

「アッ、ハイ」

 

 車に入ると献血用の機械と医者っぽい人が準備をしていた。

 

「では、始めるとするかの」

「へーい」

 

 玲奈の為の献血が始まった。血がたまる様子を嬉しそうに玲奈は眺めていた。採られた血はいくつかの専用のボトルにいれて終わりだ。最後に栄養ドリンクを貰い飲みながら学校まで送ってもらった。

 学校に着くと玲奈はさっき採ったばかりの血をストローで飲みながら車を降りた。僕も玲奈に手を引かれ後を続くかのように降りた。周りの人たちはざわついている。それもそうだ、端から見たら四人も彼女がいる男に新たに彼女を引き連れているからだろう。僕は本当に悪くないです。

 

「では、また後での~~」

 

 下駄箱辺りで玲奈は手を振り早々にどこかに行ってしまった。僕も靴を入れ教室に向かった。教室について一息ついていると横からドロップキックをかまされた。親友の前川文哉だ。そのあとその親友は僕のことを羽交い締めしてきた。

 

「お前はぁああ!! どういうことだよぉおおお!! 説明してみろよぉおおお!!」

 

 文哉にはどうやって説明すればいいのたろう。そんな疑問を胸に文哉からの攻撃を受け続けた。

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