とある少女の救済神話 【完結】   作:カリーシュ

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むかしむかし、あるところに、ひとりの、こころやさしいおんなのこがいました。


おんなのこは、いじわるでわるいかみさまのせいで、すきなひとを、たいせつなものを、こわしてしまいました。

かなしんだそのおんなのこは、ひーろーさんたちに、たすけてと、さけびました。

ひーろーさんたちは、わるいかみさまを、こらしめようとしました。

そこでわるいかみさまは、そのおんなのこをつかって、ひーろーさんたちをみなごろしにしてしまいました。

そのおんなのこは、―――



――今も、幾千万のセカイを彷徨い続ける







『夢見るままに待ちいたり』
共通ルート:第1話


side??

 

黒い空から、紅い雫が雨となって垂れる。

 

死骸が散乱し、蹂躙され、

 

それでもなお、戦いは終わらない。

 

 

【――VOOOOooooooooooooooooooooooooooo!!!

 

『――――!?』

 

『―――!!』

 

双剣でもって切り掛かるソレを殴りつけ、半身を消し飛ばし、死体が1つ増える。

 

その刹那、追随するように左右から音すらを置いていく拳と剣撃が襲う。

 

『『―――、―――!!!』』

 

ooo……………oAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!

 

拳を受けながら捻り、そのまま蹴りを繰り出せば掴んだ腕だけを残し消える。

 

『―――!?! ――』

 

GOAAAAAAaaaaaaaaaaaaaa!!!

 

背後の剣の主に爪を振るう。

凌ぐ隙すら与えず、その一振りでもって剣を両断し、首を刎ねる。

 

断面からは血の代わりに焔が洩れ出るが、首に喰らい付き、ゴリガリと咀嚼する。

 

『――――!!!

―――――――!!!!』

 

既に満身創痍のソレが、その力無き拳を握り、

 

『!?!? ―――』

 

それに気がつき、触手でもって払う。

 

OOooooo……………GOAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!

 

立ち上がれぬソレに一歩で追いつき、

 

 

ソレの心臓を、一撃で破壊する。

 

 

『?! ―、――』

 

OOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!

 

 

最後のソレの死が確定し、勝利の咆哮が世界を揺らす。

 

 

空間は軋み、悲鳴をあげ、

 

肉眼では見えぬほど矮小な存在ですら、恐怖に絶命し、

 

大地は死に絶え、蝕まれ、

 

空は呪われ、吸うもの総てを害する。

 

 

 

 

 

『―、―、――』

 

ソレは、その右手をあげ、

 

 

 

しかし、その手は、届かず、

 

 

 

 

 

――――地に、堕ちた。

 

 

 

 

 

OOO、vOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!

OO、OOOOooooo、oo、oooぉぉぉぉぉぉ、ぉ、あ?】

 

地獄の主を除く総ての命が等しく否定され、あらゆるモノを喪った咆哮は、次第に慟哭に変わる。

 

【………あ、あぁ、ああああ、」

 

死神はその惨状に恐怖し、後ずさり、ナニカに躓く。

 

 

 

 

 

ソレは、上半身を喪った身体だった。

 

ソレは、四肢をもがれた身体だった。

 

ソレは、腹部に噛み跡のある身体だった。

 

ソレは、全ての関節を逆に捻られた身体だった。

 

ソレは、口から腸を溢した身体だった。

 

ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは、ソレは

 

 

生けるものの光は無く、

 

 

 

 

 

そして、死神は、誰がソレをやったのかを理解した。

 

 

 

 

 

自身の爪は隙間に血肉が入り込み、

 

拳や脚には、重いものを打った感触が残り、

 

口元は血塗れ、腹は不自然に膨れ、

 

「!?! うお、え、ぅぇげえええぇぇぇぇぇぇぇ!」

 

そこまで考えて、胃の中身を吐き戻す。

それだけでは飽き足らず、自身の腹を殴る事で腸の中身すら排出しようとする。

 

胃液は赤く染まり、所々白いモノや金属片が混じっていた。

 

コロリ、と、白いモノの1つが転がり、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

目が合った。

 

 

 

 

 

「―――?!?!?!」

 

『ソレ』は、眼球だった。

 

「あ、あ、あ、」

 

周りを見渡せば、

 

 

目に映るは、亡者の瞳。

 

 

 

その1つ1つが、身を呪う。

 

怒りが、憎しみが、嘆きが、

 

 

 

 

 

―どうしてこうなった? ―どうして俺/私は死んでいる? ―どうしてお前だけが生きている? ―誰がコレをやった?

―痛い ―熱い ―寒い ―助けて ―助けて

 

 

 

―お前の、所為だ

 

―お前の所為だ。

お前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だお前の所為だ

 

 

「ああ、ああぁ、あああああああ!!!」

 

爪が、拳が、何度も振るわれる。

 

総てを知る者によって、決して死ぬ事の出来ぬ身体を幾度と無く切り裂く。

 

 

四肢は取り払った。 脳は抉った。

心臓は潰した。 背骨を粉微塵にした。

 

 

だが、死ねない。

 

 

「あああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

 

 

オマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダオマエノセイダ!!!!!!

 

 

「あああああああああAAあああAAAAAAAAああああAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!!】

 

 

 

 

 

絶望と狂気に囚われ、その身の死を渇望しながらも、次の地獄への転移が始まる。

薄れ行く理性と意識のなか、無意識に翼で自身を包む。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『私は誰も、傷つけたく無い』

 

『私はこんな力、望んで無い』

 

『私は、バケモノなんかじゃ無い』

 

『私は――――』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

side杏子

 

「……………」

 

魔女の結界の内側。

 

使い魔が一体もいないその場では、ある1人の人生が凝縮され、まるで罪状を並べたように、展示されていた。

 

 

 

 

 

――最初の願い(原点)は、子供っぽい、

けれど誰もが一度は考えそうなものだった。

 

 

 

 

 

『―――――――――――――――力が。 最強の力が欲しい』

 

 

一体どんな経緯でその望みを持ったか、叶える存在に出くわしたかは分からなかった。

 

 

けれど、その『願いを叶える存在』は、インキュベーターですらドン引くだろう程の屑だった。

 

 

 

言葉巧みに騙すなんて事はせず、

 

 

一切の選択権を奪い、

 

 

容赦なく歪めた願いでもって叶えた。

 

 

 

 

 

最初は、問題無かった。

人生は大きく変わり、原始の地球で力の元に絶望する事はあれど、新しい希望()ができ、

翼の白骨化という代償はあれど、天敵をその力でもって撃破した。

 

 

 

 

 

問題は、その後。

 

 

 

 

 

更に世界を超えた先で、その力で全てを解決しようと、あらゆる事件に介入しようとした(・・・・・・)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――結果は、悲惨なものだった。

 

 

身に宿した力ゆえ、近付いただけであらゆる生命が狂い、気がついた時には手遅れだった。

 

 

狂人どうしの殺し合いを止めようと、涙を流しながら飛び込み、

 

 

 

けれど、ただなんとなしに腕を振っただけで命が奪われ、

 

 

 

魂を守ろうと魔術を使えば、その全てが相手の心を壊し――

 

 

 

「――だぁぁもう! 見てられるか!!」

 

見てるだけでソウルジェムが濁りそうな『記録』を、槍の一閃で切り裂く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――あぁ、アイツは、アタシと同じだったんだな。

 

 

誰かの幸せを祈ったのに、その『誰か』を壊してしまった。

 

 

 

違ったのは、その後。

 

 

 

アタシは、自分の為だけに魔法を使った。

 

 

アイツは、それでも誰かの幸せを祈り続けた。

 

 

 

 

 

最初は、さやかを助けてくれた礼を言うだけのつもりだった。

 

「…………それだけだったのにさ」

 

魔法少女の正体は、ゾンビの様なものだった。 今更その行き着く先が魔女だと示されても驚かない。

 

 

 

 

 

見覚えのある顔が写った『記録』がある所まで来た。

 

 

"ピンク色の髪を、両サイドで結んだ少女"

 

"剣を構える、青い髪の元気そうな少女"

 

 

『私は、―――』

 

 

"金髪ツインドリルの、マスケット銃を構える少女"

 

"赤い髪をポニーテールに結んだ、槍を携えた少女"

 

 

『私は、やっぱり、――』

 

 

"黒髪の、銃口を向ける、少女"

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『―――"バケモノ"だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……………」

 

いとも簡単に、魔女の居る最深部への扉に辿り着く。

 

「……ま、流石にそう楽にはいかねぇか」

 

 

 

扉の隙間から泥が染み出し、醜悪なヒトガタになる。

 

人に近いのは大まかなシルエットと背丈だけで、全身ヌラヌラとしたタールの様な色で、目鼻は無く、牙と爪が異様に発達している。

 

 

 

 

 

《ゴプコポ………ゴォアアアアアアア!!》

 

「―――そこを、どけぇぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideほむら

 

杏子の魔力反応を追って、クトの魔力で構築されている結界に入る。

 

魔女の結界にしてはシンプルな一本道で、両サイドの壁に写真の様な物が置かれている。 書き込まれている赤字の内容からして、クトの視点でしょうね。

 

「……キュゥべえ、この魔女の性質は分かるかしら?」

 

………私は、見ない様にする。

後で概要を聞けば十分だろうし、まどかの前で、マミみたいに「ごめ"んなざい、人外呼ばわりしぢゃって、悲しがったわよ"ね」みたいな状態になるのは、ちょっと抵抗がある。

 

「……性質は『虚実』。 所々魔力以外の技術で構築されてるみたいだから、ボクたちの知識や常識は当てにしないほうがいいね」

 

「つ、つまり!?」

 

「本当に自意識があるかもしれない。 でも魔女のままでいるから、そうだとしたら何か問題があるんだと思う」

 

「何があろうと、助け出すだけさ!」

 

少し赤くなった目を擦って、前を向くさやか。

 

ふと『記録』を見る。

 

 

 

 

 

『――今回も、ダメだった。

 

『狂気の波動』を抑えきれない。 殺した。

 

私を狙った連中が、彼奴らを人質に取った。

殺した。

 

彼奴らの1人に攻撃された。 身を守ろうと腕を上げただけで、皆死んだ。 ナンデ?????』

 

書き込みのある写真には、高校生くらいの白い制服の少女たちに、1人の男子と、見覚えのある少女が写っていた。

 

 

 

 

そして、それを覆う様に、写真に写っていた人物一人一人の死体が写されていた。

 

 

 

 

 

 

 

――奥へ進めば進むほど、『記録』は増える。

 

 

 

自然発生する狂人を抑えようと、魔術で自らを縛る。 時間稼ぎにしかならなかった。

 

 

自身を狙う者が表れる。 一般人に紛れても、誰とも会わずに深海に引き篭ろうとも、必ず襲われた。

 

 

 

 

 

 

 

次第に、少女(クト)の意識が邪神(クトゥルフ)に呑まれていくようになった。

 

 

狂気に染まり、殺戮を止められなくなる。 死体は際限無く惨たらしくなり、最早原型を留めない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――最終的に、自死を考え始めた。

 

 

自傷し、神に挑み、英雄に挑んだ。

 

 

己を封じる魔術の全てを使って構築した結界の内側に、理性ある内に彼らを呼び込む事には成功した。 己の全てを話し、万全の状態だった。 寧ろ、殺さず救うことすら出来たかもしれないと思うほど。

そこには、確かな希望があった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……結果は、全滅だったが。

 

 

 

 

 

「………こんなのって……あんまりだよ………」

 

「………うぷっ

 

「……………」

 

 

 

 

 

「………ようやく、分かったよ」

 

「……何よ」

 

肩に乗ったキュゥべえが、小さく呟く。

 

「何で宇宙から降ってきたクトが、あんなに人間を理解していたか。

堕ちてきた時の、絶望の深さが、どれほどだったか。

『探るな、理解するな』の意味。

………そして、なぜ彼女が魔法少女になったのか」

 

 

 

 

 

そして、『記録』は、見覚えのある少女を写す。

 

「……ほむらちゃん、これって、」

 

「……………」

 

壁一面に書き込まれた、『私は化物じゃない』『私を殺して』の赤字。

 

 

そして、最後には、疲れたような文字で、

 

 

 

 

 

『―――私は、やっぱり、"バケモノ"だ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……よぉ、遅かったな」

 

「! 杏子!」

 

巨大な扉にもたれかかる佐倉杏子。

足元には、タールで作ったヒトガタの使い魔が鎖で簀巻きになっている。

 

「クトはその先かしら?」

 

「おう。 ヤバそうだったから待ってたんだよ」

 

「…? もう見てきたのかしら?」

 

「ああ。 アレは多分、チビの意識があるな」

 

「!! それなら、助けられるかも、」

 

「………どんな算段があるかは知らないけど、多分無理だ」

 

「!? どうして?!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――使い魔が魔女を攻撃している(・・・・・・・・・・・・・)

コイツみたいなホラゲーに出てきそうな奴らが、アタシを無視してひたすらにな。 あれなら放っとくだけでグリーフシードになる」

 

「………死にたがり、ね」

 

 

彼女なら寧ろ、トドメを刺されることを望むでしょうね。

 

 

時々見た、クトの笑顔を思い出して。

 

その裏に隠れていただろう、決して口に出さなかった嘆きを想像して。

 

 

 

 

 

「……私がやるわ。 時間を止めている間に近付いて、爆破を――

待って!!

……まどか?」

 

「クトちゃんは、そんなこと、願ってないよ!! 助けてって叫んでる!!」

 

両目に涙を溜めて、叫ぶ。

 

「……まどか、クトは自分を殺させようと、」

 

「そう考えてるかもしれない!! でも、本音は違うよ!!

キュゥべえ!!」

 

「キュッ!? な、なんだい?」

 

「クトちゃんは、さやかちゃんを助けたことも隠そうとしてたんだよね?」

 

「う、うん」

 

「ならやっぱりそうだよ!! クトちゃんは、助けを待ってる!!!

だって、本当にクトちゃんが死にたがっているなら、ここがあることはおかしいよ(・・・・・・・・・・・・・)!!!」

 

「………そっか。 本当に『悪』になりきりたければ、嘘でもこんな『記録』を残したりしないわ!」

 

「「「「!?!?」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………助けよう」

 

さやかが、ポツリと言う。

 

 

「今まで、何人ものあたしたちより凄い人たちが試して、失敗したことだけど、

 

でも、あたしたちに希望が無いわけじゃない」

 

扉に、手を当てる。

 

 

 

「……私も賛成よ。

謝りたいこと、言ってあげたいこと、聞きたいこと、いっぱいあるもの」

 

扉に、手を当てる。

 

 

 

「……私も行く。

私には、呼びかけるくらいのことしか出来ないけど、

それでもクトちゃんは、私たちの大切な『友達』だから」

 

扉に、手を当てる。

 

 

 

「……アタシもやるよ。

グリーフシード無しでのソウルジェムの浄化方法、まだ聞いてないしな」

 

「ツンデレ乙」

 

「重曹で擦れば落ちるわよ?」

 

「う、うっせー! 誰がツンデレだっ!! てか重曹?! なんで重曹?!?」

 

扉に、手を当てる。

 

 

 

「……ボクも行こう。

彼女には、大きな借りがある。

それに、こんな結末、ボクは嫌いだ。 感情が芽生えたばかりのボクでも、これだけは断言出来る」

 

扉に、手を当てる。

 

 

 

 

 

「……………私は、」

 

クトのことを、どう思っている?

 

 

『正体不明』、『化物』、『怪物』、『悪魔』、………

 

 

「………私には、クトを助けに行く資格なんて、」

「あるさ」

 

見慣れない、感情の篭った赤い瞳が、私を見上げる。

 

「クトは、特にキミに悪印象を植え付けようとしていた。 キミがクトを殺す時に躊躇わないように。

逆に考えれば、キミは、そうでもしないと引き金を引けないと思っていたということだ」

 

「そんな、私は、」

 

「だって、キミだって皆を救おうとしたんだろう?」

 

「―――」

 

……私、は……………

 

 

 

 

 

 

 

――腕を、伸ばす。

 

「……私も、やるわ」

 

これは、最初で最後の、『最高のハッピーエンド』のチャンス。

 

 

 

なら、誰かの笑顔の為に戦う、私たちにとっての、エンディングを目指そう。

 

 

 

 

 

 

――5人と1匹で、扉を押し開ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――『終わり』が、『始まる』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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