島田の家での勉強会の翌日
「姫路さん、昨日は大丈夫だった?」
昼休みに僕らは皆で卓袱台をくっつけて弁当を食べていたのだ。三上さんはたまにはクラスの子と食べていることになってるので、今はいない
「それが・・・凄く怒られてしまいました・・・」
姫路がしゅんと俯く。それはそうだろう
「おかげで週末までの間学校以外は外出禁止にされてしまいました・・・・」
「あらら。そりゃまた可哀想に」
女の子って大変だね。でもねこれだけは言っておくよ
「いや、でもね?親の電話をスルーしていたのは流石に心配するよ?」
「それに関しては同感だ。出るだけでも親は安心したのに」
「うぅ・・・反省します・・・」
「なんじゃ。明久はともかく、雄二らと姫路はあの後すぐに帰ったのではないのか?」
「確かにそうだな?なんでだ?」
「僕が帰るときになってもまだ二人とも美波の家の近くにいたよね?」
「帰るには帰ったんだけど・・・」
「途中で姫路が色々と駄々をこねてくれてな」
僕らが言うと姫路は肩身狭そうに身を縮めていた
「あっ、そういえば坂本はよく無事だな」
「そうだね。僕もそう思うよ」
「ん?俺の親は何も言わないから大丈夫だぞ?」
ジャイアンと明久の言葉の理解してないね
「いや、そうじゃなくてさ」
「なんだよ?」
「二人が言いたいのは、二日連続で女子と夜遅くまで出かけている上に、昨日は姫路と夜道を一緒にいたでしょ?霧島さんは怒らないの?」
「・・・・・・」
その瞬間、雄二の顔は真っ青になって「やってしまった」という見事な表情は初めて見たよ
「ま、まぁ、大丈夫だろ。バレなければなんの問題もーー「・・・雄二。今の話、向こうで詳しく聞かせて」・・・oh」
あ。霧島さん登場
「まぁ待て翔子。お前は勘違いをしているぞ?お前の考えているようなことはなにも起きていないし、そもそもお前に俺が責められる謂れは無いと」
「・・・・うん。言い訳は向こうでゆっくりと聞かせてもらう」
雄二&霧島退場
PiPiPiPi!!
その直後、明久の携帯のメール着信音が鳴り響いた。何だろうと思って見せてもらうと・・・
【From 坂本雄二】
たすてけ
きっと『助けて』と打ちたかったんだろうと思うと、涙が止まらなかった
「となれば、今回の勉強会はどうする?」
「参考書とかはないが、俺の家ならいいぞ?」
「ジャイアンの家かー。僕はいいよ。明久らは?」
「今日はワシとムッツリーニは遠慮しておこう」
「・・・・(コクコク)」
「うちも遠慮するわ。葉月の事もあるしね」
「うぅ・・・行けないの申し訳ないです・・」
「となれば、今日行くのは僕とのび太とジャイアンか。三上さんは?」
「うーん、声かけておくよ。姫路さんもいないのは正直痛いんじゃない?教えれるメンバーが減ったし・・・」
「ご、ごめんなさい。のび太君たちの言う通りにしとけばよかったです」
「ああいや、姫路さんは全然悪くないよ。自分の勉強を置いといて僕らに教えてくれてるんだから、感謝してるくらいなのに」
「・・吉井」
「ぅわっ!」
不意に背中から声をかけられ、明久が飛び上がった
「き、霧島さんか。びっくりした・・・。どうかしたの?」
「勉強に困ってる?」
「あ、うん。そうなんだよ」
霧島さんのシャツについている赤い液体には目を向けないようにする。アレはきっと食事の時にこぼしたトマトジュースか、もしくはタバスコだ
うん・・・そうだよね?
「・・・それなら、私も協力する」
「え?協力って?」
「・・・週末に、皆で私の家に泊まりに来るといい」
つまり、学年一の頭脳を誇る霧島さんに教わって夜遅くまで勉強できるってことか
「皆でと言うのは、この場にいる皆ということで?」
「(コクッ)・・・いつか吉井にお礼したかったから。のび太、三上を呼んでね?」
「三上さんもOKなんだ。わかった」
僕と霧島さんが了承すると、他のメンバーも意見を出した
「なら俺も参加するぞ」
「週末ならウチも都合いいわね。瑞希はどう?」
「た、多分大丈夫です。ダメでも、なんとか両親を説得しますっ!」
「・・・参加する」
秀吉、島田、姫路、ムッツリーニも参加することになった。これは週末が楽しみだ。三上さんも必ず呼ぼう!
「ところで、雄二は参加できるの?」
多分大丈夫だろうけど、この場にいないからよく分からない
「・・・大丈夫」
「え?そうなの?」
「・・・その頃には退院してる」
「そっかー。良かった」
皆でにこやかに頷き合う。とりあえず、全員が参加できるようで何よりだ
ん?退院??
そんな不穏なキーワード聞いて聞き返そうと思ってらもういなかった・・・は、はやい。
こうしてる間に放課後迎えて僕らはジャイアンの家へと向かっていた
家の玄関について僕はインターホンならしたのだ
ピンポーン
《はーい?どなただい?》
「あっ、ご無沙汰しています!のび太です」
《あら!?久しぶりねー。どうぞ上がりなさい》
ご了承をもらったので僕が代表としてドアを開けてはいったのだ。玄関で靴を脱いで上がろうとすると・・・
「あれ?のび太さん?」
「え・・・ジャイ子ちゃん?」
「うわー、久しぶり~!あれ?お客さんがいっぱいいるからお兄ちゃんよんだらいいのかな??」
「ジャイアンは部屋?」
「うん。勉強会するの聞いていたけど、のび太さん達だったなんて・・・そちらの方は?」
「あっ紹介するね?バカそうなのが吉井明久。で、こちらが三上美子さん」
「「お邪魔します」」
「ご丁寧に、初めまして。ジャイ子ともうします。漫画家です」
「漫画家?失礼ですが・・・ペンネームは?」
「クリスチーネ剛田・・・って言うてもそこまで有名ではないけどね」
「えぇ?!あの少女漫画で今人気の新人さん!?」
「?」
「あァ、明久は知らないんだね?彼女は少女漫画家で今話題の子なんだよ?」
「え?それメディア出るほどの有名人!?」
「私はメディア出るほど有名ではないよー。ってお兄ちゃん待ってるから上がってね?あっ、隣の部屋は覗かない方がいいからね?」
「え?なんで?」
明久は分からないといった顔をしていた。いや人様の家だよ?そんなに気にすることある?
「隣の部屋は多分みたくないと思うよ?」
「まぁ、そういうことだよ。ってジャイ子ちゃんはこれから出掛けるの?」
「えぇ。これから編集者ときちんと次の漫画の話をしにいくの。それじゃあ、またね」
「うん。またね」
僕らはジャイ子ちゃんと別れてすぐにジャイアンの部屋にいく・・・
ガラガラ
「・・・・(ピクッピクッ)」
「・・・・・」
ピシャッ!
「ねぇ・・・今ジャイアンが倒れていたけど・・・?」
「気のせいだよ?」
「それに何か食べ物食べて倒れていたわよ?」
「それも・・き、気の、気のせい!!」
「「何かためらっていった!?」」
うん。気のせい!!ジャイアンが泡吹いて倒れていたのは気のせい!!
「とりあえず、二人はそこで待ってて?」
「え、う、うん」
僕は二人にそこで待ってほしいと指示だしてジャイアンの部屋に入り起こしたのだ
「ジャイアン。おきて?」
「・・・・ウゴォ!?の、のび太か」
「あっ起きたんだ。何で泡吹いていたの?」
「・・・飯食べたら意識失った」
「ジャイアンが作った手料理?」
ジャイアンが力なく首を降っていた
「ジャイ子の手料理だ・・・。見た目が美味しくっても味が独特でな・・・意識がとんだ」
「!?!(あっれー?ジャイ子ちゃんは手料理そんなにダメだったって・・・?)」
「あいつの出された料理全部食べきった後に部屋戻ったら・・・」
「今の状態って訳か・・・明久達を中入れていい?」
「おう・・・」
あのジャイアンが倒れるほどの手料理・・・それって、下手したら姫路さんレベル?そんな冷や汗が出ながらも、明久達を中に招いたのだ。尚、先程の光景は昼寝していたからと言っていたら納得してくれた
この後の勉強は確りと捗りました・・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!