僕らがそれぞれにお説教しているときにーー
「お前らうるさいよ!!」
なんかクレーマがきた・・・。あれどっかで見たことがあるよう気が・・・
「騒がしいと思ったらやっぱりまたお前か!吉井!」
「お前はつくづく目障りなヤツだな・・・!」
「変た――変態先輩でしたっけ?」
「おい!?今言い直そうとしたくせに俺たちの顔を確認して言い直すのをやめなかったか!?」
「お前俺たちを心の底から変態だと思ってるだろ!常村と夏川だ!いい加減名前くらい覚えろ!」
それが明久。でも・・・あの夏川って人に関してまだ許してないのよね・・・
「それで常夏先輩。どうしたんですか?」
明久の召喚獣が持っていたロッカーを下ろしながら聞く
「テメェ!?個人を覚えられないからってまとむやがったな!!」
「さすがはあの吉井明久だ。脳の要領が小さすぎるぜ」
「っていうかお前らうるせぇんだよ!俺たちへの当てつけかコラ!」
「夏期講習に集中できねぇだろうが!」
常夏コンビと一緒にいた他の三年生も「そうだそうだ」と騒ぎ立てる
へぇ・・・そこまでいちゃもんつけるんだ
「すいません。上の階まで響いてるとは――」
「随分とひどい言い方するな?先輩方」
「ジャイアンの意見に同感。ねぇ・・先輩方?」
「え?ジャイアンに、のび太。言いがかりってどういうこと?」
「どういうことも何も、俺たちは騒がしかったかもしれないが、これだってれっきとした試験召喚獣を使った勉強の一つだぞ?学園長のお墨付きな訳だしな」
これも試験召喚獣を使った催し物だ。これを否定するのは試召戦争も、この学園のシステム自体も否定することになる。第一、学園長のお墨付きがある以上、頭ごなしに否定される謂れはない
「それにここは新校舎だよ?古くてボロい旧校舎ならともかく、新校舎は試召戦争なんて騒ぎを前提として作られた校舎だよ。よって、下の階の騒ぎ声なんかが上の階の扉を閉めた教室の中にまで聞こえるわけがない」
「普通の校舎でも、大抵は鉄筋入りのコンクリート造りで上下の階の音なんてほとんど聞こえない。それが試召戦争という騒ぎを前提として作られたこの校舎なら、騒ぎ声なんかが聞こえるわけがない。真面目に授業を受けていたらな」
「センパイ方は勉強に飽きてフラフラしているところで俺たちが何か楽しげなことをしているのに気がついて、八つ当たりをしにきたってワケだ」
僕とジャイアンが説明して、まとめに雄二が言うと他の三年生はバツが悪そうに目を逸らした
「器が小さいのね・・・」
三上さんがあきれて言うとーー
「それじゃあ言わせてもらうがよぉ!お前らは迷惑極まりないんだよ!学年全体での覗き騒ぎに、挙げ句の果てには二年男子が全員停学だぞ!?この学校の評判が落ちて俺たち三年までバカだと思われたらどうしてくれんだ!内申に響くじゃねえか!」
「夏川先輩?彼らが覗きをしたという事実は確かにあるかもしれませんが、全員ではありません。噂を誇張しないでください」
「はっ?どういうーー」
「噂を誇張しないでくださいといいました。それにここにいる二人は覗きをしてないという事実があります。何より・・・」
三上さんは一回深呼吸して先輩方に大きく言ったのだ
「学校の評価が悪いから、受験失敗したなんて言い訳ではありませんか?」
「三上さんのいう通り、最後は自分が結果を出せばいいだけの話です」
「内申点が悪いから、学校の評価が悪いから・・・自分達が勝手に逃げ道を作ってるじゃねぇか?それを人のせいにするのは可笑しいだろ?」
「「「・・・」」」
都合悪くなったら目をそらすとか黙るとか・・・
「はっ!だいたいお前ら二年は出来が悪い連中が多すぎんだよ。バカの代名詞の観察処分者だって二年にしかいねぇし、学園祭で校舎を花火で破壊したのだってそこのクズコンビだろ?」
「(ブチッ)・・・夏川先輩?クラスメイトの悪口や過去の事をそこまでいうなら此方も黙ってませんよ?」
「「「(あっ、あの先輩に対してすげぇ目が据わってる・・・。何をしたんだ?あの先輩)」」」
ほほぅ・・・過去の事を言うなら此方も証拠はきちんとあるよ・・・
「夏川先輩・・・。口は災いの元って知ってますよね?」
「はっ?それぐらい常識だろ?」
「そうですよねー?常識ですよね・・・。彼らを屑とか言うのでしたら貴方達は女の敵でですねぇ?」
「録音?なんだ?面白いのでもあるのかよ?」
「そもそも俺らがやましいことしてるわけがーー」
ポチっと
『あの丸坊主の人が私のお尻さわっていたわ・・・』
『皆さん!この丸坊主の人は私のお尻も触っていました!!このモヒカンの人もです!』
「「ってまてーーー!?」」
僕の流した録音に夏川先輩と常村先輩が慌てて突っ込みいれたのだ
「どうしたんです?やましいことないっていっていたじゃないですか?」
「そうそう。言っていたな?みんなも聞いたな?」
「「「うんうん」」」
「これは合成だろ!?」
「そ、そうだ!俺たちは無罪だ!」
するとーー
「先輩方が私のお尻をさわったのを忘れたなんて言わせないわ」
三上さんが冷たい目で睨んでいた。後ろを見ると女子もとんでもない怒りがこもっていた
「「げっ!?!」」
「いやー、先輩方?私のクラスの美子にお尻さわったのですか?屑はどっちなのですか?」
「最低・・・」
「女の敵」
「そこの豚ども。聞けば、とあるクラスの来客時で同じこといっていたというのもありますし。Aクラスや他のクラスの営業にも大きく迷惑していたので、名誉毀損及び営業妨害って罪がありますが・・・そこはどうなんですか?」
「「あっいや・・・そ、それはその・・・」」
女子の冷たい目での一斉口攻撃に二人はおろおろとしていた。三上さんのお尻さわったのに関して絶対に許さない
「えぇい!そこまで言うなら怒るぞ!試獣召喚《サモン》!!吉井!これもてめぇのせいだ!」
「ほんとうに器小さいな・・・。ふっ、僕の強さを見せるさ!試獣召喚《サモン》!!」
居心地悪くなったのか明久に敵意を剥き出して、召喚すると、明久も相手になるべく対応した。暫くすると二人の召喚獣が出てきた。あの先輩の本質は・・・?
世界史
Aクラス
夏川俊平 163点
大きな槌を持った頭が牛の鬼が現れた。ジャイアンが
納得したように手を当てていった
「あぁ牛頭か。となると坊主先輩の本質は悪役ってとこか」
「なんだと!?てめぇーー」
「武力で攻撃するならもう一回同じ目をあわしますよ?先輩とはいえ、やりすぎは俺は許さんので」
「「・・・ッチ」」
明らかに二人はジャイアンに文句を言おうとするとジャイアンが以前の事をいったら黙ったのだ。さて、明久は?
334クラス
アレクサンドロス大王 161点
なんてこった・・・あれがあのままでるなんて・・・
「「「「・・・・・」」」」
「さぁ勝負はここからだ!この僕の本当の力を見せて――」
「おうコラ。ちょっと待てそこのバカ」
「え?なんか不都合な点でも?」
「不都合な点しか見当たらねぇよ・・・」
常村先輩が頭に手を当てて呆れていた。そりゃそうだよね・・・
「誰だよアレクサンドロス大王って!しかも334クラスなんて学校拡張し過ぎだろ!?明らかにこれはお前の点数じゃねぇだろうが!」
「ち、違いますよ!ちょっと間違えちゃっただけで、これは正真正銘僕の点数です!名前のミスなんて誰もが一度はやるこどじゃないですか!」
「無記入ならともかく、何を間違えたら名前がアレクサンドロス大王になるんだ!?」
明久がなにか反論しょうとしていたが仕方ない・・・
「あのですね。最近は試験召喚システムの調子が悪いらしいから、もしかすると名前の違いはその影響かもしれないですよ?」
「ん?ああそうか。確かにそうでもなければこんなことはありえないか。確かにそうだな」
とりあえず、誤魔化すか・・・。名前の真実思い出したら涙が出てきそう・・・
「まぁ名前の部分は不具合だとしてもだ。坂本と吉井がこの学校の汚点だということに変わりはねぇし――」
「不具合とは聞き捨てならないねぇ」
更に言い募る先輩の言葉を遮り、不機嫌そうな声が聞こえてきた
「「「学園長!?」」」
なぜ学園長が・・・?いったいなぜこのタイミングで来たのだ・・?
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いいたします!