バカとのび太の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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明久の怒りと決着

僕は今、目の前の先輩達を睨みながら雄二と共にポイント入ったのだ

 

「待ったか?先輩方?」

 

「そいつは悪かったな。ちょいとヤボ用があったんでな。日々忙しいセンパイ方は時間が貴重なんだよな」

 

「当たり前だろ。お前らみたいなバカどもとは違うんだよ?ところで、昨日お前ら【個人的な勝負をする】って言ってたよな?それって当然、何か賭けるんだろ?」

 

勝ちを確信しているのか、坊主変態が挑発するように言うのが聞こえた

 

「やりたくねぇってんなら・・・そうだな。この場で土下座でもしてもら――」

 

「いいですよ。約束ですから。この勝負、罰ゲームありにしましょう」

 

「「んぁ?」」

 

僕がそう答えると、予想が外れた常夏コンビは間抜けな声をあげる

 

「そ、そうか。お前らがそういうなら乗ってやろうじゃねぇか」

 

「だな。それで、罰ゲームは何にする?」

 

「そうですね・・・・【負けた方は勝った方の云うことをなんでも聞く】っていうのはどうですか?」

 

「「んだと?」」

 

「どうでしょうか?それとも・・負けるのが怖いのですか?先輩?」

 

「まぁいいだろ。お前らが何を企んでるのか知らねぇが、どうせ猿知恵だろうからな。行くぞ《サモン》!」

 

「ぶちのめしてやる。サモン!」

 

 

常夏コンビが召喚獣を呼び出そうとする

 

しかし――

 

「ぁあ?なんだ?でてこねぇぞ?」

 

「なんだこれ?どういうことだ?不調か?」

 

雄二の作戦通り、召喚獣が現れないようだ。そろそろ来るかな?

 

「理由はわからないっすけど、仕方がないから、俺が 念の為に 来てもらっていた世界史の先生に頼んで勝負ってことにしましょう?」

 

「!坂本まさかてめぇ!?」

 

「んん?どうかしましたか、センパイ。お忙しいセンパイ方は時間がないんスよね?」

 

見事な片言で雄二は先輩を煽っていた。それを聞いた坊主先輩は怒っていた

 

「己・・・!」

 

「時間がないのですよね?待たすのも勿体ないので僕が田中先生を呼んできました」

 

「何かしやがったな?!てめぇら!」

 

のび太が先生をつれてくるのを見て、坊主先輩は顔真っ赤にして怒ってきた。そして雄二の煽りにさらに頭が湯気出ているかのように真っ赤になっていた

 

・・・・ゆで卵でもしてみる?

 

 

 

のび太side

 

はぁ・・作戦うまくいってよかった・・・。明久もうまいこと時間かけてくれたし、雄二のあれも干渉してくれた

 

「先輩らは時間無いようなので僕が担当の先生を連れてきました」

 

すごい不満そうな先輩に雄二は悪い顔して説明していた

 

「安心しろよセンパイ。科目が変わる代わりに、俺は召喚獣を喚べねぇ」

 

「実質、明久はあなた方二人相手となります。それとも・・・屑に負けるのが怖いのですか?明久が仕方なしに先輩らとそれなりに対等の点数を選んだのですから」

 

フィールドを作っている最中、雄二は召喚できない。つまり、この勝負は明久一人対常夏コンビで行うことになる。要するにここまでやっても点数差は三対一から二対一になっただけ。少しマシになった程度でこちらが不利なのは変わらない

 

 

「ここからは明久のステージだから頼むよ?」

 

「あいつに惨めに負ける先輩達をここから眺めさせてもらうぞ?」

 

僕と雄二がそれぞれそう言うと先輩と明久はにらみ合い・・・

 

そして・・・

 

「「「・・・サモン!!」」」

 

三人の火蓋は今切れた

 

 

Aクラス

常村勇作   144点

  &      &  

Aクラス

夏川俊平   163点

 

向こうは前にも見た牛頭と馬頭。モニターで見て違うのは、金の腕輪を装備していないというところだ

 

吉井明久   161点

 

ほぼ互角か・・・・。夏川先輩は牛頭?そして常村先輩は馬頭か・・。明久は大丈夫なのかな?彼の召喚獣は右手には重そうな刀に左の方には弱点の頭を抱えてる。やりにくさはあるはず

 

「そんじゃ・・・俺たちを楽しませろよ?屑のお前らがわざわざ科目を代えたんだから今さら卑怯とか言うなよ?・・・くたばれや!!」

 

夏川先輩はそう言うと、召喚獣を明久に突進して攻撃する。しかし明久は読んでいたのか、夏川先輩の突進に対して低く入り、体をぶつけた

 

「なに?」

 

「っはぁ!!」

 

そのまま、剣を振り落とすが向こうも同じことを考えていたのか武器を振るうとお互いによろけた

 

「「・・・っ!!」」

 

それを常村先輩は仲間がやられないようにカバーをした。やはりそう簡単に首はとらしてくれないみたいだ

 

「貰った!!」

 

「くそ!」

 

横槍が牛頭の脇に立つ馬頭から放たれる。明久はすかさずデュラハンを牛頭の体を蹴るように飛び退かせる。その着地を待たずに、牛頭が槌を突き出すように突進を仕掛けてきた

 

「ぐぅ!!!」

 

明久は大剣を盾に直撃を避けるが、空中にいたために為す術も無く吹き飛ばされる。デュラハンの首が胴体から離れていく――が、なんとか大剣を持たない方の手で抱え込ませた

 

弱点守れても受け身はとれなかったか・・

 

「吠えた割には随分な動きだな吉井よぉ!」

 

その隙に牛頭と馬頭の双方が武器を構えて踏み込んでくる

 

「っ!」

 

明久が上手く二人の召喚獣の間にデュラハンを飛び込ませると、牛頭と馬頭は互いの長い得物をぶつけ合い、攻撃に移るのが遅れる

 

「このやろう・・・!」

 

「夏川、落ち着け。いつもよりは扱いにくいんだからお互いに距離をとった方がいい」

 

「わかってる!!」

 

 

明久は常夏先輩の動きに警戒し背中を取られないように移動しながら睨み合う

 

「おい、そこのメガネサルと坂本よ?今からでも科目を戻して、参加した方がいいんじゃねぇのか?このままだとつまらない勝負になるぞ」

 

自分達が優位にたっているからなのか上から目線でそう発言するが、雄二は鼻で笑って言い返した

 

「なに言ってるんだ?ここで見学させてもらうさ。自分たちがクズって呼んでいたやつに負けるクズの最上級のセンパイたちの惨めな姿を、な」

 

「それに、先輩達は勝つことはあり得ないです・・」

 

「はぁ?お前頭バカか?」

 

「少なくとも見下してひどい発言と痴漢をした人よりはましです」

 

「っ!?このやろう!?」

 

夏川先輩は睨んでいたが、僕らはあえてスルーしていた。怒らしてはいけない男がこのまま終わることなんてないと思う

 

「二重召喚!!」

 

明久がキーワードを口にし、白金の腕輪が起動、もう一体の召喚獣が現れ、常村先輩の馬頭に向かって主獣と副獣が二体同時に攻撃を加える。

 

「っく!」

 

馬頭は主獣の大剣を槍の柄で受け流すように受けるが、その脇から副獣が大剣を突き込む

 

「っち!させるか!」

 

しかし、さっきまで俺らにだらだら話していた夏川先輩は慌てて常村先輩をフォローして、明久の分身片方が飛ばされた

 

「くそ!?」

 

「アテが外れたみてぇだな。俺たちがその腕輪のこと忘れてるとでも思ったのか?」

 

「誰があの召喚大会の決勝戦で勝負をしたと思ってるんだ?」

 

常村先輩と夏川先輩が勝ち誇った顔で明久と雄二を見る

 

「俺たちは年上のプライドってのがあるんだよ?」

 

「坂本よぉ?早く出てこいよ?このままだと負けるぞ?」

 

はぁ・・・と僕がため息つくと夏川先輩はキレて僕に怒鳴ってきた

 

「さっきからてめぇはなんだ?メガネサル?!言いたいことあるなら言えよ!?」

 

「なら言わせてもらいますが、この戦い貴方達が負けますね。特に夏川先輩は怒らしてはいけない男を怒らしたのですから」

 

「はぁ?」

 

「それに・・・屑と言っていた男達がその屑に負けたとき・・貴方達はどうしょうもない屑といわれても反論ないですよね?」

 

「はっ?好きにいいな!?俺たちが負けることはありえない!」

 

「約束ですよ・・・それと、僕と話している場合ではないですよ」

 

「?うぉ!?」

 

夏川先輩の召喚獣はデュラハンの大剣を槌で弾いた。その隣では常村先輩の召喚獣がもう一体のデュラハンの攻撃を横っ飛びでかわす

 

「やる気じゃねぇか吉井。そっちがそうくるのなら相手になってやるよ!」

 

「後悔するんじゃねぇぞ!」

 

先輩二人の牛頭と馬頭。二体の召喚獣がそれぞれ別の方向からデュラハンに飛びかかっていく

 

 

その様子に僕は内心、明久の動きを評価しながら、このあとの展開を考えていた

 

明久のあの能力果たしかにデメリットもあるけど、恐らく今の明久はとんでもないほどの集中力が出ているはず。

 

それに・・・

 

「どういうことだ!?片方はお前らが使ってんじゃねぇのか坂本!メガネサル!?」

 

どうやら、うまく倒せずイライラしたのか夏川先輩が怒鳴ってきた。この先輩は・・・

 

「そんな事出来るわけないだろ?」

 

「そんないいがかりはやめてほしいですね」

 

「じゃあどうなってんだ!一人の人間が二つの身体をあんなに上手く使えるわけないだろうが!」

 

まだ気づいていないのか・・・

 

「バカってのは不思議だよな?先輩方」

 

「サッカーバカとか野球バカとありますけど、そういう人たちは物事がかなり集中してるからそういわれるのですよ」

 

そう話してる間にも明久に攻められて苦戦をしていた夏川先輩は怒っていた

 

「何が言いたいんだよ!?」

 

牛頭と馬頭がデュラハン二体に突っ込む。それをデュラハンたちは横に跳んで回避する

 

「「明久は・・・姫路を泣かされた時からスイッチが入っていたってことだ」」

 

デュラハン二体の間に牛頭と馬頭が構えている。

 

その間の二体目掛けて、デュラハンたちはそれぞれ獲物を投げつける。最初は(A)。一瞬タイミングがずれて(B)も

 

「「ーー!?」」

 

突然の投擲攻撃に先輩らはかがんでその攻撃をやり過ごした。そして、投げられた物はそれぞれ対角線上にいるデュラハンが受けとる。一体は武器である大剣を投げ、もう一体が投げたのはーー

 

 

「頭!?」

 

 

大剣を屈んで避けた二体の上を弱点の頭が通過した。それを走りながら受けとり、両手で弱点をかばうように抱えながら肩から突っ込むデュラハン(A)

 

「くそ!!」

 

「はぁ!!」

 

「うそ、だろ・・・」

 

咄嗟に槍を掲げて一刀目を防ぐ馬頭。だが、横から振るわれた二刀目を避ける手段はない。首なし騎士の一撃で、馬頭の身体は上下に分断された

 

残りは夏川先輩か

 

「ふざけるな!どうしてこの状況で俺たちが――!」

 

馬頭の亡骸を踏みつけるようにして立ち上がる牛頭。しかし、その行動は一手遅い。デュラハン(A)は弱点の頭を見せつけるかのように牛頭の頭上へ放り投げた

 

「なに!?」

 

突然物を投げられたせいで坊主変態の意識が上へと向いている間に、デュラハン(B)は大剣をデュラハン(A)に投げつつ牛頭にスライディングタックルをかました。

 

「バカな・・」

 

デュラハン(B)ともつれるように地面に倒れる牛頭の身体はデュラハン(A)に踏みつけられ、自由を奪われた。これでもう牛頭は動けない。

 

「止めをさせ。明久」

 

「やめーー」

 

雄二の言葉とともに明久は止めをさした

 

「賭けは僕の勝ちです、先輩」

 

「くそ・・・てめぇなんかに・・」

 

「やめろ、夏川・・それで俺達に要求はなんだ?」

 

明久の希望は最初っから決まっているだろう。それをやらせたいが為に、明久は何でも言うことを聞くなんて馬鹿げた賭けを提案したんだから

 

 

明久がこの連中にやらせたいこと、それは――

 

 

 

 

 

 

 

 

「――姫路さんに謝れ」




ここまで読んでいただきありがとうございます!実はオカルトのあとの話は今不透明でして、何を書こうか思案してます!以前リクエストしていただいた方に関しても考えてますし、こんな話も書いてほしいとメッセージもいただければと思います!


作者もこのオカルトのあとの話を考えます!これからも宜しくお願いします
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