バカとのび太の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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断れば・・・

僕らは待ち合わせの場所へと行くと、雄二達がもう居たのだ。珍しい・・・

 

「おまたせ。僕らで最後かな?」

 

「おう、のび太と三上!」

 

「のび太様達が最後でございます」

 

僕らで最後か。まさか明久が10分前行動出来ると思わなかった

 

「今何か失礼なこと考えた?」

 

「さぁ?」

 

「そういえば、吉井君は瑞希達と回って楽しめたの?」

 

三上さんが明久にそう質問すると、明久は急に黄昏て答え始めた 

 

「野口英世先生がとんだよ・・・」

 

「「「「あぁ・・・」」」」

 

その言葉だけで大体察した。後ろで喜んでいる二人を見て、大分払ったのか・・・。お疲れさん、明久

 

「あれ?なんかあるよ」

 

公園の野外ステージの近くで明久が見つけた看板の文字を見ながら鳥の唐揚げを頬張るジャイアンが読み上げた

 

「ん・・・納涼、ミス浴衣コンテスト”だっとよ?(モグモグ)」

 

「今回のお祭りの目玉イベントかな?」

 

「ミスコンか。面白そうだな」

 

ミスコンという名前自体はいろんなところで耳にしたりするけれど、実際やるのを見るのは初めてだ

 

「このお祭りは町おこしも兼ねているのかもしれないですね。色々と手が込んでいますし」

 

「凄いわね。浴衣の貸出とかもやってるみたいじゃない」

 

「・・・撮影チャンス」

 

「へぇ~ボク、ミスコンがあるなんて全然知らなかったよ」

 

「凄いですわね」

 

看板を見ているジャイアンと明久のところに続々と皆が集まってくる。皆も興味があるのかな?

 

「・・・面白そう」

 

「みんなが参加するなら参加するわ」

 

霧島さんが雄二の裾を掴んでそんなことを呟いていた。三上さんは、その光景を見ながら意見を言った

まぁみんなが楽しめるならそれでいいけど、問題は皆が出場したがらないって可能性は高い

 

「それはいいですね。頑張って皆で出場してみませんか?きっと良い思い出になると思いますよ」

 

姫路から意外な返答が帰ってきた

 

「えぇぇっ!?姫路さん!?嫌じゃないの!?」

 

「はい。恥ずかしいですけど、それくらいへっちゃらですっ!」

 

「ホントにホントに、いいの?ステージに上がるんだよ?」

 

姫路が何かと勘違いしていないかどうか確かめる為に、明久は再度聞いていた

 

「はい。大丈夫です。皆と一緒なら頑張れますし、良い思い出になると思いますから」

 

「じゃあ、申し込んでみようか。皆可愛いし、きっと勝てると思うよ」

 

「じゃあ、俺は真理亜達と観戦しとくか。って唐揚げなくなったな~」

 

「ジャイアンはこの瞬間でも食べるのやめないの!?」

 

「まぁ、ジャイアンらしいけど・・・!?」

 

そんなやり取りをしている時に、背中から寒気がした。

 

「はいっ。出てみましょう・・・この場にいるみんなで」

 

「「散!!」」

 

「「・・・逃がさない!」」

 

その言葉を聞いた瞬間に逃げようとした雄二と明久をそれぞれの隣にいた霧島さんと島田が捕獲した

 

「アキ。どこへ行こうとしているのかしら?」

 

「・・・雄二。コンテストに参加する。この場にいる全員で」

 

2人とも笑顔が崩れていない・・・・。僕らは被害ないからあれだけど・・・同情しかないよ

 

「ね、ねぇ。何を言っているのかな・・・・?僕には全然意味がわからないんだけど・・・・」

 

「だ、だよな明久。なぜ俺たちが肘関節を極められているのか、全然意味がわからないよな」

 

諦めなよ・・・。ここまできたら許してくれてないとわかるはずだよ?

 

「明久君。坂本君。まさかとは思いますけど・・・・」

 

「・・・・昼間のナンパ・・・・」

 

「あの程度で許されたなんて、思ってないわよね?」

 

そんな島田や霧島の様子をみた三上さん達はというと・・

 

「全部このための伏線ってわけね・・・。狙い通り過ぎて怖いわ」

 

「あらあら・・・」

 

「「す、凄いです・・・」」

 

三上さんは呆れていて、氷華三姉妹は驚いて困惑していた

 

「「「罪には罰を、駄犬には鞭を」」」

 

どこの調教師の台詞・・・・!?

 

「で、でも、いきなり女装なんて無理があるよね?」

 

「だ、だよなぁ。俺たちは見ての通り男だぜ?」

 

確かにそうだね・・・・ん?

 

「あっ・・・」

 

「どうした?のび太?」

 

「あのさ、ここに来る前に玲さんの言葉覚えてる?」

 

「玲さんの言葉?・・・あっ」

 

「「『着替えがある』って言っていたから、つまり・・・」」

 

明久と雄二はそこから先は言わずに、顔真っ青にして震えていた。答えがわかってしまってビックリしてるね・・・

 

「だ、だが待ってくれ!細身の明久ならともかく、俺のガタイで女装には無理があるはずだ!ここは明久の女装だけで納めてくれ!」

 

「キサマ雄二!1人だけ助かろうというのかこの裏切り者!」

 

「・・・雄二も吉井も、往生際が悪い」

 

「まったくよ。少しは男らしく覚悟を決めた土屋を見習いなさいよ」

 

自分までとばっちりを喰らうのは勘弁して欲しかったのか、この場から逃げ出そうと試みたいだけれど・・・・あっさり工藤さんに捕まってしまった

 

「ダメだよムッツリーニ君。友達を見捨てちゃ、ね?」

 

「・・・・俺は、無関係」

 

「知ってるんだよ。キミがこっそりボクたちの水着姿の写真を撮っていたのも、浜辺でお姉さんたちにナンパされてたのも、全部」

 

「なぁ!?工藤もムッツリーニの女装みたいよな!」

 

「・・・(ガクガク)」

 

「勿論!」

 

雄二が何を思ったのか、突然工藤さんに話を振るとムッツリーニは小さい声で「なしっていってくれ・・・!」と言っていたのだがOKされたことにより、絶望の顔色浮かべていた

 

ドンマイ。ムッツリーニ・・・む!?!

 

「のび太、ジャイアン、スネ夫も出てくれるよね?ね?」

 

「「「く、くるな!」」」

 

「来るんだ!君たちがこっち側に来れば、誰もかも痛み分けだ!!さぁ!」

 

「いまの明久は狂喜になっている!?」

 

「使いどころ間違えてない!?ジャイアン!」

 

「えぇい!何を言おうが僕らはナンパしてない!してないんだ!だから関係ない!」

 

明久の気迫ある言葉にジャイアンとスネ夫がコントをしていたが、僕ははっきりと拒絶をしていた

 

すると・・・

 

「武さま・・・」

 

「私達は男気のある武さまを見たいです・・・」

 

「ぬっ!?」

 

真理亜さんと冬花さんが目をうるうるして問いかけるとジャイアンは呻いていた。頑張れ!ジャイアン!

 

「・・・仕方ありません・・・。武さまのこの世で怖いのはーー」

 

「すまん!参加するから言わないでくれ!!」

 

さて!読者の皆様に問題です!ジャイアンがこの世で一番怖いのは!?

 

 

 

そこのあなた正解です!そう!ジャイアンがこの世で怖いのは・・・

 

「のび太くん?」

 

「はい?」

 

答える前に三上さんに呼び止められました。なぜに?

 

「いえ、いきなりどこかに遠い目になったから・・・」

 

「そう?」

 

「うん。あっ、のび太くん。土屋くんから手紙を渡された。なんでも伝言代わりだって」

 

「ムッツリーニから?何々?」

 

 

・・・・!

 

バタン!!(落ち込む)

 

「三上さん、僕参加するよ・・・」

 

「えっ!?ど、どうしたの?いきなり落ち込んで!!?」

 

「うん。簡単に言えば・・・屈した」

 

「??」

 

いったい何を読んだのかあえて聞かないでほしい。うん・・・

 

「ってあれ?スネ夫は参加しないの?」

 

「参加するよ!?拒否権ないんだから!」

 

理由を聞けば、この場のノリで見る限り断れば危険だと判断したみたいだ・・・

 

「そもそも、僕らが出場したいなんて言っても受付で弾かれるよ!」

 

「そうだ!明久の言う通りだ!」

 

「あ。それじゃあ、こうしましょう。用意して、受付で撥ねられちゃったら私たちも諦めます。でも、そうでなければ明久君たちはきちんと出場する。そういうことでどうですか?」

 

まだ議論していた・・・。まぁそれがてってり早いね

 

「諦めなよ・・・。もうこうなったら止まると思えないよ」

 

 

「「くっ!まだだ!まだおわってない!」」

 

「・・・雄二・・・?」

「明久くん?」

「アキ?」

 

「「「ギリギリのお仕置きとこれ。どっちかいい?」」」

 

「「もうそれでお願いします!!」」

 

二人はあっさりと諦めて土下座した。始めっからそうしたら良かったのに・・・・

 

 

あれ?僕らも女装するのよね?・・・気持ち悪くなってきた・・・




ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!
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