『人が生きていく上で必要となる五大栄養素を全て書きなさい。』
姫路瑞希の答え
『①脂質
②炭水化物
③タンパク質
④ビタミン
⑤ミネラル』
教師のコメント
流石です。優秀ですね。
野比のび太の答え
『①脂質
②炭水化物
③タンパク質
④ビタミンC
⑤ミネラル』
教師のコメント
C以外も必要です。
吉井明久の答え
『①砂糖
②塩
③酢
④醤油
⑤味噌』
教師のコメント
それは五大調味料です
点数補給のテストを終えた二日目の朝
「まずは皆に礼を言いたい。周りの連中には不可能だと言われていたにも関わらずここまで来れたのは、他でもない皆の協力があってのことだ。感謝している」
「ゆ、雄二、どうしたのさ?らしくないよ?」
「ああ。自分でもそう思う。だが、これは偽らざる俺の気持ちだ」
「確かに、ここまでいくまで過酷だったね・・・・」
「あぁ、そうだな。だが!ここまで来た以上、絶対にAクラスにも勝ちたい!勝って、生き残るには勉強すればいいってもんじゃないという現実を・・・教師どもに突きつけるんだ!」
「おおーっ!」
「そうだーっ!」
「勉強だけじゃねぇんだーっ!」
「皆ありがとう。そして残るAクラス戦だが、これは一騎打ちで決着をつけたいと考えている!!」
前の昼食を食べた時のメンバー以外はかなり驚いたらしく、教室にざわめきが広がった
「どういうことだ?」
「誰と誰が一騎打ちをするんだ?」
「それで本当に勝てるのか?」
確かにはじめて聞いたら誰でもそうなるかな?でも今から説明してくれるはずだ
「落ち着いてくれ。それを今から説明する」
雄二が机をバンバンと叩いて皆を静まらせたのだ
「やるのは当然、俺と翔子だ」
「馬鹿の雄二が勝てるわけなぁぁっ!?」
「次は耳だ」
明久に向かってカッターが飛んだ
「まぁ、明久の言うとおり翔子は強い。まともにやりあえば勝ち目はないかもしれない」
「いや?だったら明久にカッターナイフ投げないでよ?」
僕は雄二にそういったがスルーされたのだ。あれ?何でスルーするの??
「だが、それはDクラス戦もBクラス戦も同じだっただろう?まともにやりあえば俺達に勝ち目はなかった。だから今回だって同じだ。俺は翔子に勝ち、FクラスはAクラスを手に入れる。俺達の勝ちは揺るがない!」
雄二の無理なことに思える話を否定するヤツはもうこのクラスには居ない
「俺を信じて任せてくれ!!過去に神童とまで言われた力を、今皆に見せてやる!!」
『おおぉーーーっ!!』
確認するまでもない。僕を含めた全員が雄二を信じている
「さて、具体的なやり方だが・・・・一騎打ちではフィールドを限定するつもりだ」
「フィールド?何の教科でやるつもりなんじゃ??」
「日本史だ!」
日本史が、Aクラスの代表が苦手な科目なのか?
「ただし、内容は限定する。レベルは小学生程度、方式は百点満点の上限あり、召喚獣勝負ではなく純粋な点数勝負とする!」
「でも同点だったら、きっと延長戦だよ?そうなったら問題のレベルも上げられちゃうだろうし、ブランクのある雄二には厳しくない?」
「確かに明久の言うとおりじゃ」
「おいおい、あまり俺を舐めるなよ?いくらなんでも、そこまで運に頼り切ったやり方を作戦などというものか?」
「??それなら、霧島さんの集中を乱す方法を知っているとか?」
確かに明久の言う通りだ・・・それで勝算あるのかな?と思ったら雄二が否定したのだ
「いいや。アイツなら集中なんてしていなくとも、小学生レベルのテスト程度なら何の問題もないだろう」
「雄二もったいぶらずにそろそろタネ明かしをしてよ?」
「ああ、すまない。つい前置きが長くなった」
僕がそういうと雄二が謝罪していた。そして、かぶりを振って、雄二は改めて口を開いた
「俺がこのやり方を採った理由は一つ。ある問題が出ればアイツは確実に間違えると知っているからだ。その問題は──大化の改新!!」
「大化の改新?誰が何をしたのか説明しろ、とか?そんなの小学生レベルの問題で出てくるかな?」
「いや、そんな掘り下げた問題じゃない。もっと単純な問いだ」
「あぁ!わかった!何年に起きたかだよね?」
「おっ。ビンゴだのび太。お前の言う通り、その年号を問う問題が出たら、俺達の勝ちだ」
「大化の改新は645年、こんな問題なんか明久でも間違わないよね??」
「・・・うん」
「・・・目をそらさないで?明久」
まさか・・・これも間違えるのだとしたら、本当に勉強しょう?
「だが、翔子は間違える。これは確実だ。そうしたら俺達の勝ち。晴れてこの教室とおさらばって寸法だ」
「あの・・・坂本君」
「ん?どうしたんだ?姫路」
「霧島さんとは、その……仲が良いんですか?」
「ああ。俺はアイツと幼なじみだ」
え?確か、雄二と僕は同じ小学校だったけど、霧島さんもいたのかな?・・・・よく考えたら雄二が同じ小学校だと知ったのは最近だから僕が知らないのも当然か
僕がそんなこと考えていると・・・・
「総員、狙えぇっ!」
「なっ!?なぜ明久の号令で皆が急に上履きを構える!?」
「黙れ、男の敵!Aクラスの前にキサマを殺す!」
「俺がいったい何をしたっと言うのだ!?」
「明久達何してるのさ!?」
「遺言はそれだけか!?・・・待つんだ須川君。靴下はまだ早い。それは押さえつけた後で口に押し込むものだ」
「この無駄な一体感恐ろしいよ!?本当に明久も何をしてルのさ!?」
そう突っ込み入れていたらは姫路が明久に質問していたのだ
「あの・・吉井君?吉井君は霧島さんが好みなんですか?」
「え?そりゃ、まぁ。美人だし」
「・・・・・・・」
「え?なんで姫路さんは僕に向かって攻撃態勢を取るの!?それと美波、どうして君は教卓なんて危険なものを投げつけようとしているの!?」
「地雷踏んだかのような気がするね・・・島田も姫路も落ち着こう?」
「まぁまぁ。落ち着くんじゃ皆の衆」
僕と秀吉がさすがに不味いと思いみんなを宥めたのだ
「む。秀吉は雄二が憎くないの?のび太も」
「冷静になって考えてみるが良い。相手はあの霧島翔子じゃぞ?男である雄二に興味があるとは思えんじゃろうが」
そういえば、霧島翔子は男からの告白をかわしまくっており、同性愛主義者ではないか?という噂が流れてるっていってたね・・本当なのな?
「とにかくだ!俺と翔子は幼なじみで、小さな頃に間違えて嘘を教えていたんだ。アイツは一度教えたことは忘れない。だから今、学年トップの座にいる」
たが、今回はそれが仇になるって訳か・・・だけど、なんだろう?この不安・・・まぁ雄二を信じよう!
「俺はそれを利用してアイツに勝つ。そうしたら俺達の机は───」
『システムデスクだ!』
「一騎討ち?」
「ああ。Fクラスは試召戦争として、Aクラス代表に一騎討ちを申し込む」
恒例の宣戦布告。今回は代表である雄二を筆頭に僕や明久、秀吉、ムッリーニ、姫路、島田、というFクラス首脳陣勢揃いでAクラスに来ていた
「何が狙いなの?」
現在、僕達の交渉の席に立っているのが秀吉の姉である木下優子。確かに噂通り、秀吉と瓜二つな容姿、体格、声までも一緒ときたもんだ。確かにこれだとこの前のCクラスの連中も気づかないわけだけど・・・なにも起こってないよね?
「もちろん俺たちFクラスの勝利が狙いだ」
まあ木下さんが警戒するのも無理は無い。底辺に位置するFクラスが学年トップの霧島さんに一騎打ちで挑む事自体が不自然なのだから当然何か策があると考えるだろう
「面倒な試召戦争を手軽に終わらせる事ができるのはありがたいけどね、だからと言ってわざわざ リスクを犯す必要もないかな?」
「賢明だな。ところでCクラスの連中との試召戦争はどうだった?」
「時間は取られたけど、それだけだったよ?何の問題もなしだったわ」
木下優子さんに扮した秀吉の挑発に乗り昨日Aクラスに乗り込んだCクラスはぼこぼこにやられたみたいだ・・・
「Bクラスとはやりあう気があるか?」
「Bクラスって・・・昨日来ていた『あの』・・・・・・」
「ああ。アレが代表をやっているクラスだ。 幸い宣戦布告はまだされていないようだが、さてさて。どうなることやら?」
「でも、BクラスはFクラスと戦争して負けたのだから試召戦争はできないはずよね」
「知っているだろ?事情はどうあれ、対外的にはあの戦争は『和平交渉にて終結』って事になっていることを。だから規約にはなんの問題も無い」
試召戦争の決まりごとの1つ
ー準備期間ー
戦争に負けたクラスは準備期間を経ない限り戦争を申し込む事ができないのである。これは負けたら即再戦になるといった戦争の泥沼化を防ぐための措置だそうだ。 そしてこれは設備を入れ替えなかったからこそできる方法らしい。設備を入れ替えるということがいわば勝者と敗者を決定づけるシステムなら入れ替えなければ決着はついていないということである!
それを聞いて
「・・・・・・それって脅迫?」
「人聞きが悪い。ただのお願いだよ。」
なんだか雄二が悪役に見えるけど今は気にして火いけない。
「うーん・・・・・・わかったよ。何を企んでいるか知らないけど、 代表が負けるなんてありえないからね,その提案受けるわ」
「え、いいの?」
明久は驚いていたが、木下さんは疲れた顔で言ったのだ
「それにあんな格好した代表のいるクラスと 戦争なんて嫌だもん・・・」
「あぁ・・・」
そういえばあの時、根本が宣戦布告させに行ったときは女子の制服だったよね。そりゃあんな気持ち悪いもの見られたら関わりたくないのも頷ける
「でも、こちらからも提案。代表同士の一騎討ちじゃなくて、そうだね、お互いに5人ずつ選んで、一騎討ち5回で3回勝った方の勝ち、っていうのなら受けてもいいよ?」
「う・・・」
当然と言うべきか、しっかりと警戒している。やはり姫路が出てくる可能性を考えているのだろう
「なるほど。姫路が出るってことを警戒しているのか?」
「うん。多分大丈夫だと思うけど、代表が調子悪くて姫路さんが絶好調だったら、問題次第では万が一があるかもしれないしね」
「安心してくれ。うちからは俺が出る」
「無理だよ。その言葉を鵜呑みには出来ないよそれにこれは競争じゃなくて戦争だからね?」
その通りだ。負ければ失う。なら相手の勝ちの可能性はできるだけ減らすのは当然だ
「そうか。それなら、その条件を呑んでも良い」
「ホント?嬉しいな♪」
「けど、勝負する内容はこちらで決めさせて貰う。そのくらいのハンデはあってもいいはずだが?」
「え?うーん・・・・」
またしても悩み始める木下さん。なんせクラスを代表しての交渉だ。この会話で仲間全員の立場が変わる可能性もある。慎重になりすぎるのが普通だろう
「・・・受けてもいい」
優子の後ろからAクラス代表の霧島翔子があらわれた。
「あれ?代表いいの?」
「・・・その代わり条件がある」
「条件ですか?」
「・・・うん」
そういって霧島さんは一度雄二を見た後に姫路をまじまじと見て坂本に言い放った
「・・・負けた方は何でも一つ言うことを聞く」
「・・・(カチャカチャ)」
「ムッツリーニ、まだ撮影の準備は早いよ!」
「負ける気満々で準備しないで!?明久もまだむって負ける気満々じゃない!?」
「じゃ、こうしよう?勝負内容は5つの内3つをそっちに決めさせてあげる。2つはうちで決めさせて?」
さすがに全ては駄目だったが、木下さんからの妥協案が得られたんだから結果オーライ!
「交渉成立だな」
「ゆ、雄二!何を勝手に!まだ姫路さんが了承してないじゃないか!」
「明久、選択権をもらえたんだ。これはこれで悪くない提案だよ?向こうなりに譲歩してくれたんだから」
「でも・・」
「のび太の言うとおりだ。心配すんな。絶対に姫路には迷惑をかけない」
「・・・勝負はいつ?」
「そうだな。十時からでいいか?」
「・・・わかった」
「よし。交渉は成立だ。一旦教室に戻るぞ」
「そうだね。クラスの皆にも報告しないといけないから」
交渉を終了し、Aクラスを後にする。試召戦争の終結はすでにそこまで迫っていた
ここまで読んでいただいて感謝します!