清涼祭の開始前の時間・・・Fクラスはいそいそと準備を進めていた
「本当、昨日とは打って変わってすごい統率力ね。坂本は」
「ホント。いつもはただのバカなのにね。」
いつもの小汚い教室を少しでも良くするためにクラス全員で掃除を強制させ、装飾は女子が行うことでそこそこ見栄えはよくなった
「秀吉、こっちのテーブルは終わった?」
「こっちも終了じゃ、これなら外から見たらまずわからないじゃろう」
「しかし本当にすごいですね二人とも。どこからかきれいなクロスで手際よくてきぱきとやってくれるなんて」
予算の都合上テーブルがどうしても確保しきれなかったため、仕方なく僕らが使っているミカン箱を積み重ねて演劇部で使っているクロスをかけるという形でテーブルを使うことになった
「ま、見かけはそれなりのものになったがのその分クロスをめくるとこの通りじゃ」
「これを見たら店の評判はがた落ちね」
クロスをめくるとそこには見慣れた小汚い箱が見える。確かに飲食店でこんな汚いものがあるとなると衛生面上問題がないとは言い切れないからね
「大丈夫だって。こんなところまで見る人なんていないし、言いふらすような人なんていないって」
「そうですわね、わざわざクロスをはがしてアピールするような人は来ませんよね。きっと」
明久の言葉に姫路も同意していた
「EクラスとDクラスの人達には感謝しなくちゃね 」
「Eクラスは条件付きでだけどね」
Dクラスは清水を交渉のテーブルに出して美波をダ シにしたらすぐカタがついたんだが・・Eクラスには少し条件付けられた
「ここまで装飾が完璧なら後は出し物ね!」
「・・・飲茶も完ぺき」
「「うわ!!」」
背後からいきなりムッツリーニが現れた。しかもその手にはメニューの一つを持ってきたのだ
「・・・・・味見用」
そういってお盆におかれた胡麻団子と陶器のティーセットが置かれた。 これだけでも高い完成度だ
「え、いいの?私達が食べても」
「・・・・(コク)」
「それじゃいただくとするかの。」
そういうと僕と明久と雄二以外のメンバーはお茶と胡麻団子をいただいた
「お、おいしいです」
「本当。表面はカリカリで中はモチモチで食感がいいし」
「甘すぎないのがいいの」
女子には大好評だし、このまま見てるのももったいないから僕も食べよう
「僕らもいただくね?」
「・・・・(コクッ)」
皿に乗った胡麻団子を一つ掴み、女子達と同じよう に勢いよく頬張る
……ふむ
「「表面はゴリゴリ、中はネバネバ。甘すぎず、辛すぎる味わいと妙な刺激が何とも―――グゲパッ!!」」
同じような感想を言って僕と明久がぶっ倒れる
――ああ、意識が…
「・・・っろ!・・きろ!」
「っは!?!・・・リアルに意識失っていた」
明久の声で僕は目が覚めた・・・ふっ、これで検証された・・・姫路とあの男が手を組んだら・・・命はない・・・
「良かった・・・!本当に良かった!」
「・・・驚異の生命力・・・」
「ありがとう。本当にありがとう…!」
三人で生きる喜びを噛みしめる。因みにに女子達はまだトリップしてる
明久の話聞けば、2分意識失っていたらしい・・・
「うーっす。戻ってきたぞー…ん?なんだ、美味そうじゃないか。どれどれ?」
「「「「あ」」」」
雄二が突然戻って来て止める間もなく、皿の上の食べ物を口にする
「…たいした男じゃ」
「雄二。キミは今最高に輝いてるよ」
「男らしい行動だね」
「?お前らが何を言っているのかわからんが、ふむふむ、外はゴリゴリでありながら中はネバネバ。甘 すぎず、辛すぎる味わいがとっても―――んゴパッ!」
「あー、雄二。とっても美味しかったよね?」
明久が雄二に目で合図を送っている。
「ふっ。何の問題も無い」
雄二は床に突っ伏したまま言う。
「あの川を渡ればいいんだろう?」
「それはダメだ!Come back!」
「え?あれ?坂本君はどうかしたんですか?」
「あ、ほんとだ。坂本、大丈夫?」
先程までトリップ状態だった二人が元に戻ったようだ。胡麻団子は問題ないね!
「大丈夫だよ、ちょっと足が攣っただけみたいだから」
「おーい、起きろー」
おどけた口調だが、明久の手は必死に心臓マッサージをしている
「六万だと?バカ言え。普通渡し賃は六文と相場が決まって――はっ!?」
蘇生完了!脈もある!いい救命措置だ!明久!
「雄二?足つったんだよね?」
「つった?足が攣った?バカを言うな!あれは明らかにあの団子の――」
「・・・・もう一つ食べる?」
「足が攣ったんだ運動不足だからな」
素晴らしい判断力だ
(明久、いつかキサマを殺す)
(上等だ。殺られる前に殺ってやる)
なんでこいつら、仲良くなったんだろう?
「ふーん。坂本って足を攣りやすいのね」
マズい。島田が怪しんでいる
「ほら、雄二って余計な脂肪がついてないでしょう?そういうからだって、筋が攣りやすいんだよ。美波も胸がよく攣るからわかるとぐべぁっ!」
「俺が手を下すまでも無かったな」
明久がこういう目にあうのは、Fクラスの日常になってるね
「そういえば雄二はどこ行っていたのじゃ?」
秀吉の質問に雄二は歯切れ悪そうに答えたのだ
「あぁちょっとな」
科目を指定してきたなんてことは言えないから雄二は適当に茶を濁す
「それよりも喫茶店の準備はいいか?」
「バッチリさ!!」
「・・・・・飲茶も問題なし」
「よし、それじゃ厨房はムッツリーニ、ホールは秀吉に任せる。のび太は俺がいない間お前が臨時でここの代表だ。問題が起きたら臨機応変に対処しろ。俺がいるときは厨房の方で頼む!」
「了解!」
責任重大だね
「あれ?なんか用事でもあるの?」
「うん。僕たちも大会に出ようと思って。」
「もしかして賞品が目的とか?誰と行くつもりなの?」
島田から攻撃的なオーラが立ち込めた。おそらくそのチケットが欲しいと思った明久が誰と行くか気になるんだろう
しかし雄二がほしいという事を考えないのか?まぁ雄二の性格を考えればそんな面倒くさいものはほしいとは思わないだろうけどね
「吉井君。私も誰と行きたいのか気になります」
文章だけではわからないが姫路もものすごいオーラを発している。答え方次第では明久が殺されかねない
「だ・・・誰と行きたいって言われても」
「明久は俺と行くつもりなんだ」
ここで雄二がとんでもない爆弾を投下した。さっきの説明を聞くとまるで明久と雄二が疑似的に結婚体験をするって言っているようなものじゃないか。誰がそんな見ても得にならないことを・・・
「俺は何度も断っているんだがな」
「やっぱりあんた、木下よりも坂本のほうが..・・・」
「ちょっと待って!!その「やっぱり」って言葉がすごく引っかかる!それと秀吉、少し寂しそうな顔をしないで!!」
「明久君。男の子なんですから女の子に興味を持ったほうが.・・・」
「それが出来れば明久だって苦労しないさ・・」
「雄二、もっともらしいこと言わないで!全然フォローになっていないから!?」
もう明久が同性愛者の疑いが晴れることは当分ないのかもしれない
「っとそろそろ時間だな。行くぞ明久」
「・・・くっ!と、とにかく、誤解だからね!」
そういって明久たちは試合会場に向かっていった。まぁ誤解は解かれないだろ。暫くはね
「さて、それじゃ僕たちは与えられた役目をこなしていくよ。いいね!ムッツリーニ、秀吉!」
「・・・・(ビシッ)!!」
「了解じゃ!」
「皆!準備はいい!?必ず成功させるよ!」
「「「おぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」」
清涼祭・・・開始
急いで投稿しました!文のおかしいところもあると思いますが、いかがでしかたか?これからもよろしくお願いします!