あのあと、頑張ってお客様に美味しい料理も提供して後堪能してくれて良かったが、姫路と島田もトーナメント出ているから途中で抜けて僕らはよりいっそう大変だったが……
「あー、暇だね」
「うむ、あれ以降可笑しい客来てないんだがのぅ……,客も伸び悩むしのぅ」
トラブルは無事に解決しても、客が中々来ないこの状況をお互い唸ってながらも、時間をみて今いない四人の話をした
「明久たちは今頃対戦終わったんじゃない?」
「確かにのぅ。そろそろ戻ってくるはずじゃぁ」
そろそろ戻ってくるのではないかと話していたそのタイミングに、がらがらとドアが空く音来たので振り向くと、Eクラスの三上さんが入ってきた
「三上さん?どうしたの?」
「うん、私の仕事はもう今日は早く終わったから、Fクラスの店で今何してるのかな?って思ったのだけだけど、お客さん今中々来てないのね?」
「うん」
「・・・折角だから、お店のお薦めで食べていいかしら?」
「わかった!少し待ってくださいね」
僕らはお薦めのを三上さんに食べてもらおうとしてムッリーニーに以前美味しいと好評だった胡麻団子と陶器のティーセットを頼もうとしたら・・・
「・・・出来た。運んでくれ(ビシッ)」
サムズアップするように僕に向けてそうした。つまりムッツリーニにとってもこれはかなりの自信作だと判断した僕は提供した
「お待たせしました。こちらの当店のお薦めの商品でございます。どうぞ後堪能してくださいませ」
「美味しそう・・・ありがとう、頂くわね?」
三上さんはそれを食べると、おいしいに食べていた
「お、おいしい!表面はカリカリで中はモチモチで食感がいいし。甘すぎないのがいい!そしてこのお茶も染み渡る感じがする!凄いわ!」
三上さんが夢中に食べていてくれて、僕は満足だ。すると、タイミングいいの悪いのか、明久が帰ってきたのだ
「あれ?お客さんは三上さんだけ?」
「お帰り、明久。雄二は?」
「雄二ならトイレいってから戻るってさ」
そう話していると廊下から雄二の声が聞こえた
「お兄さん、すいませんです」
「気にするなチビッ子」
「チビッ子ではなく葉月です!」
ガラッと音を立てて扉が開き、雄二が入ってくる。話し相手は小柄なのか雄二の影になって見えない
『んで?どんなやつを探してるんだ?』
雄二が聞いているとうちのクラスが群がって言ったのだ
『お、坂本。妹か?』
『可愛い子だなぁ~。ねぇ、5年後にお兄さんと付き合わない?』
『俺はむしろ、今だからこそ付き合いたい』
大変だ!うちのクラスから犯罪者が出る前に警察に通報ー!お巡りさんー!ここに一歩危ない男がいます!
三上さんも今の会話聞こえたのか、物凄い引いていた顔だった。・・・うん、カバーできないね
『あ、あの、葉月はお兄ちゃんを探しているんですっ』
『お兄ちゃん?名前はなんて言うんだ?』
『あぅ……。わからないです……』
『?家族の兄じゃないのか?それなら、何か特徴は?』
名前がわからない相手でも探してあげようとする雄二。雄二はなんだかんだ言って面倒見がいいからね
『う~んと、えっと……バカなお兄ちゃんでした!』
驚きの特徴!?こんな斬新な聞き方あるんだね・・・
『バカなお兄ちゃんなら・・・沢山いるんだが?』
残念ながらこのクラスにたいしてはたくさんいるため、否定できない
『あ、あの、そうじゃなくて、その・・・』
『うん?ほかに何か特徴があるのか?』
『すっごくバカなお兄ちゃんだったんです!』
はっきりと大きな声で言ったのだ。この特徴からすると・・・
『『『吉井だな』』』
「皆、何を言ってるのさ!僕に小さな女の子の知り合いなんていないよ!絶対に人違い――」
「あっ!バカなお兄ちゃんだ!」
葉月ちゃんが走ってきて明久に抱きつきいたのだ
「絶対に人違い、がどうしたって?」
「・・・人違いだと、いいなぁ・・・」
明久にとっては人違いであってほしかったが、どうやら残念ながら、現実はそう甘くはないのだった
「って、キミは誰?見たところ小学生だけど、僕にそんな歳の知り合いはいないよ?」
あっ、この言い方は不味い。下手すると・・・
「え?お兄ちゃん……知らないなんて、ひどい……」
あっ泣くパターンだ
「バカなお兄ちゃんのバカぁっ!バカなお兄ちゃんに会いたくて、葉月、一生懸命『バカなお兄ちゃん知りませんか?』って聞きながらここまで来たのに!」
あれ?なんか急に明久が不憫に感じるな・・・
「明久――じゃなくて、バカなおにいちゃんがバカでごめんな?」
「そうじゃなバカなお兄ちゃんはバカなんじゃ。許してやってくれんかのう?」
「バカなお兄ちゃんが、思い出せなくてごめんね」
「ほら、バカなお兄さんが悪かったのだから、まずは泣き止もう?」
僕も三上さんも女の子を泣き止ましていたのだが・・・
「でもでも、バカなお兄ちゃん、葉月と結婚の約束もしたのに――」
「「ぇ?」」
思わず、僕と三上さんは固まってしまい、もう一回聞こうとすると・・・
「瑞希!」
「美波ちゃん!」
「「殺るわよ!」」
「ごふっ!?!」
直後、明久の首筋に姫路と島田の攻撃がクリーンヒットした。うわー、あれは痛いなー・・・
「島田に姫路か。試合は勝ったみたいだな」
落ち着いて雄二は言っていた
「瑞希。そのまま首を真後ろに捻って。ウチは膝を逆方向に曲げるから」
「こ、こうですか?」
あれは死ぬんじゃないかな…いや、明久じゃなくても普通に痛そうだけど…
「ちょっと待って!結婚の約束なんて僕は全然-―」
「ふえぇぇんっ!酷いです!ファーストキスもあげたのにーっ!」
あぁ泣かせてしまった・・・僕と三上さんは、よしよしとしながら明久の方を見ていると島田が包丁を要求してて、姫路も明久の口を、使ってお説教していたのだ
姫路もFクラス馴染んでしなまったね・・・悪い意味で
「お・お願い・・話だけでも聞いて」
「仕方ないわね。2本で勘弁してあげるわ」
「いや、美波?それは犯罪になってしまうからね?」
三上さんが慌てて島田を止めたのだ!よし!これで収まるはず
「あ。お姉ちゃん。遊びに来たよ」
すると男どもの群集の中からひときわ小さな女の子が出てきた
「思い出した。あの時のぬいぐるみの子か」
「ぬいぐるみの子じゃないです。葉月です」
明久は何かを思い出したかのように答えた。三上さんが島田に質問したのだ
「そういえば美波も葉月ちゃんの知り合い?」
「あ!美子!知り合いもなにも、ウチの妹だもの」
そういえば所々似ているところはある。勝気な目とか、元気なところとか・・・ あっ、先お姉ちゃんて言っていたね
「吉井君はずるいです。どうして美波ちゃんとは家族ぐるみの付き合いなんですか? 私はまだ両親にも会ってもらっていないのに。もしかして義兄ちゃんになっていたり。・・・」
姫路が最近壊れ始めている気がする。原因がこの教室とバカなメンバーでなければいいのだけど
「ところで、この客の少なさはどういうことだ?」
そういって周りを見渡す雄二。確かに客なんていない。まさに閑古鳥が鳴きそうな状態だ。
「そういえば葉月、ここに来る途中で色々話を聞いたよ」
「どんな話なの?」
明久は葉月ちゃんの目線に合わせるように屈みこんで聞いてきた
「えっとね、中華喫茶は汚いから行かない方がいいって」
「それは私も聞いたわ。でも実際に食べていて美味しかったわ」
三上さんもきいていたみたいだ。それでもおいしいと言ってくれて嬉しい!
「・・・さっき来た連中が悪評を流しているのかもしれんのう」
「どうだかな。ひとまず様子見も兼ねて見に行くか」
「そのほうがいいじゃろう」
「お兄ちゃん達、葉月と遊びに行こう」
葉月ちゃんは明久の手を握る・・・・時計で時間を確認するとちょうどお昼時だ
「ごめんね葉月ちゃん。お兄ちゃんはどうしても喫茶店を 成功させなきゃいけないんだ。」
明久の言い分はもっともだが子供にそう言い聞かせても説得できないと思うけど。 だが姫路さんの転校がかかってんだ。必死にはなるよな。
「む~。せっかく来たのに…」
「それなら葉月ちゃんも連れていけばいいと思うよ?ほかの飲食店の偵察をする必要性もあるしね」
僕の言葉にみんなは満足して秀吉が残ってくれるみたいだ
「じゃあ僕達と一緒にご飯食べに行く?」
「はいっ!」
さっきの悲しそうな顔から一転して笑顔に戻った。うんうん子供はやっぱこの顔でなくちゃね!僕はその噂はどこに聞いたのか?と葉月ちゃんに聞いたのだ
「えっとですね。短いスカートを穿いた綺麗なお姉さんが一杯いる店で」
「よし!雄二。すぐに向かうぞ!」
「そうだな明久、すぐに向かうぞ!我がクラスの成功のために(特に低いアングルから)綿密に調査しないと!」
「アキ最低…!」
「・・・吉井君酷いです」
「お兄ちゃんのバカ!」
彼女らの罵倒を背に二人はその教室を求め、かなり早足で駆け抜けていった
「頭いたい・・・」
「のび太君私もついていくわ・・・あとお疲れ様」
あぁ、三上さんの言葉が物凄い癒される・・・
僕らは葉月ちゃんのいったところに向かっていったのだけど・・・この嫌な予感なんだろ?まぁいいや!行こう
今回は早く投稿出来ました!次回もよろしくお願いします!!