バカとのび太の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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襲撃と死刑執行直前

「ただいまー」 

 

「ただいま戻りました」 

 

姫路さんと島田の声が聞こえる。この様子を見ると召喚大会には勝ったみたいだ 

 

「おかえり、丁度よかったよ。二人とも疲れているところ悪いけどホールに回ってくれる?」 

 

あの後、明久がチャイナドレスに着替えた秀吉と葉月ちゃんを連れて校内を歩きまらせるように頼んだ。そのおかげ最初はまばらに来ていたお客さんも今は満員状態になっている。宣伝の効果は抜群だ

 

「へえ、凄いお客さん。最初の頃よりずっと多いわね」 

 

「良かったですー」 

 

「女性客も結増えているんだ。味の噂も流れ始めたんだろうね」 

 

最初はチャイナ目的の男ばかりだったが、次第に女性客が増え始めてる。うちの店の味も伝わってきているといってもいいだろう

 

「二人とも、来たばっかりで悪いけどウェイトレスお願いしてもいい?」 

 

「はい!」 

 

「オッケー!」 

 

チャイナドレスの裾を翻して注文票やペンを取りに行った。これで更に客が増えること間違いなし!!

 

三上side

 

私は今、のび太君達のお手伝いをしている。詳しい事情はわからないけど、成功させないといけないのなら、私は手伝うわって言うとのび太君が心配そうに聞いてきたが、クラスの許可もらってるから心配ないと引いてくれた

 

「君、ちょっと注文していいか?」

 

「はい!お待ちください!」

 

「本格ウーロン茶と、胡麻団子を」

 

あっ、この先生は竹原教頭先生だ。うちのクラスの何人かはこの先生の評価高いけど、私は何かこの先生苦手だ

 

「はい!本格ウーロン茶と胡麻団子ですね?かしこまりました」

 

メモを取り、注文の確認の為にお客様に笑顔を向ける

 

「では、少々お待ちください」

 

「それと聞きたいことがあるんだが、いいかね?」

 

クラスのこと聞かれたら嫌だな。って思いながらも笑顔で振り向いて聞こうとし

 

「はい!構いませんよ?」

 

「このクラスに吉井明久という生徒が居ると聞いたのだが、どの子かな?」

 

「吉井君はあそこのウェイターですよ」

 

「ああ、そうかい。彼が――吉井君(笑)か」

 

「竹原先生。人の名前に(笑)はおかしいと思いますよ」

 

吉井君・・・職員室で何て呼ばれてるのか分かっちゃった・・・

 

「美子!厨房の土屋から伝言。茶葉が無くなったから持ってきて欲しい、だって」

 

良いタイミングよ!美波!

 

「竹原先生、失礼します」

 

「あぁ、特に用はなかったからね」

 

ならなんで明久君が誰かを聞いてきたんだろう?まぁ明久君有名人だから?

 

 

「三上さん、ムッツリーニが急いで欲しいって言ってるよ」

 

「うん。ところで・・・吉井君、また何かしたの?」

 

「?何が?」

 

「まあいいや、明久君も一緒に行かない?てか手伝って」

 

「あ、うん。いいよ」

 

本人も心当たりないみたいだから、とりあえず、頼まれたことをやりに行こう

 

 

 

 

私と吉井君は目的の場所につくも、どれくらい持っていったら良いのか?と考えていると・・

 

「おい」

 

「「うん?」」

 

呼ばれた二人は振り向くと吉井君とは年が変わらない男が三人いたのだ

 

「そうはいかねぇ。吉井明久に用があるんでな」

 

そう言いながら一人が後ろ手でドアを閉める

 

「え?僕?」

 

「お前に恨みはねぇけど、ちょっとおとなしくしてくれや!」

 

そういいながら吉井君に殴りかかってきたのだ

 

「ちょっと待った!人違いじゃないの!?」

 

「いやっ!」

 

「げふぅっ!!」

 

吉井君は屈んで拳をかわし、立ち位置を入れ換える。私は空振りした男の腹に蹴りを入れ、倒れた上を踏み付けて扉側に行く。誰か助けに来てくれたらいいんだけど・・・

 

「嘗めた真似しゃがって・・・」

 

「逃げんなこらっ!」

 

倒れた男も立ち上がる。どうしよう。扉側にいるから逃げるのは簡単だけど、それだと喫茶店にこの連中が来てしまう・・・どうしょう?

 

その時、ガラッと音をたてて扉が開いた

 

「三上さん!明久!大丈夫!?」

 

「「のび太(君)!!」」

 

登場したのは、エプロン姿でフライパンとおたまを持ったののび太君・・・助けに来てくれたんだ・・・

 

「あ?おい、コイツどうする?」

 

「面倒だから一緒にやっちまおうぜ」

 

そう言って、三人がのび太君に襲い掛かる。危ない!!

 

「はぁ・・・はっ!!」

 

 

 

ガンッゴンッガンッ!

 

 

けど、のび太君にフライパンとおたまで返り討ちにされる。おたまで的確に相手の頭にクリーンヒットって・・・凄い

 

 

「ふっ・・・またつまらないものを撃ち抜いた・・・」

 

倒れいる三人のを一瞥して言うとこび太君が凄く格好良かった・・・

 

 

 

のび太side

 

さて、状況把握だね。僕はさっきまで、厨房にいたが、見慣れない三人組が向かっているって、ムッリーニーから連絡くれたのだ

 

「おい!のび太、こいつらはなんだ?」

 

後から来た雄二が倒れてる三人組をみて聞いてきたのだ

 

「ムッツリーニから不審者情報もらったから駆けつけたの。それと、こいつらは明久と三上さんに攻撃しょうとしていたの」

 

「なるほどな・・・」

 

「でも、何で僕は狙われたのだろ?」

 

「大方、売れ行きがよくなったFクラスの妨害でもしに来たんだろ」

 

「さすがに、そんなバカな人いないよ」

 

明久が雄二の答えに否定したが、確かにその可能性はあるけど、とりあえず、ムッリーニーが

待ってるから急がないとね

 

「どうだかな。とりあえず急いで戻るぞ。ムッツリーニが待っている」

 

雄二も同じこと考えていたみたいだ

 

 

 

僕らは教室に戻り、いつも通り作業をしていたのだが、2時間ほどたったころ雄二が時計を見て持っていた伝票を置いた 

 

「明久、そろそろ4回戦だ。」 

 

「え?もうそんな時間。」 

 

時間は午後2時、召喚大会は2時30分開始となっているためそろそろ準備しておかないと間に合わない。 

 

「あれ、アキたちもそろそろなの?」 

 

島田がそう言いながら持っていたトレイを置いた。そういえば対戦表を見た限りそろそろ・・・

 

「お兄ちゃん。葉月を置いてどこかに行っちゃうの?」 

 

葉月ちゃんが寂しそうな顔をして明久のズボンの裾を掴んで立っていた

 

「葉月ちゃん。今アキ・・バカなお兄ちゃんは大事な用事があるから、ちょっとまっててね。」 

 

「うう。でも・・・・」 

 

「のび太?さっきなんで僕の名前を言いかけてそっちを言ったの?」 

 

明久が寂しそうな顔をして尋ねる。だって葉月ちゃん、さっきまでの言動を見て明久の名前知らなそうだし。そして当の葉月ちゃんはいまだ納得しなさそうにうつむいた

 

どうすべきかと思っていたところに雄二が葉月ちゃんと同じ目線に立って

 

「その代わり、いい子にして待っていたらバカなお兄ちゃんが大人のデートを教えて 

くれるからな。」 

 

「葉月。お手伝いしてくるです!!」 

 

雄二の言葉で一気に表情が明るくなり、トレイをもって走り出した

 

「ち、違うんだよ葉月ちゃん。僕は君が期待するような財力はないんだ。ねぇ、聞いてる?!」 

 

ガシッ! 

 

「アキ、ちょっと校舎裏まで来て。」 

 

葉月ちゃんの姉である島田がいつもより二回り低い声で明久の肩を掴んだ。あの雰囲気からして妹を守るためだけの行動ではないだろう 

 

「待ってください。美波ちゃん」 

 

ここで姫路さんが二人を止めた。でもこのパターンだと・・・ 

 

「次の対戦相手は吉井君たちのようですから召喚獣でお仕置きした方が遠慮なくできますよ?」 

 

えげつないこと言ってきたよ・・・この人は。しかも目がなんか怖い。輝きの無いどす黒いものが見えてきそうだ。それに相手はたかが小学生だろ。高校生がそこまでムキになることはないと思うのだが・・・

 

「ちょっと待って。僕の召喚獣はダメージのフィードバック付きなんだよ姫路さんの召喚獣で攻撃されたらただじゃ――」 

 

「フン。望むところだ」 

 

「・・・雄二。お前は明久の味方じゃないのか?」 

 

「悪いが俺はあんな馬鹿をメンバーに入れたのは俺の生存確率を上げるためのただの駒であり、壁役だ」 

 

「雄二!僕を入れたのは召喚獣の操作で勝っているから入れたんじゃなかったの?」

 

「アホか、それならのび太が入れた方がまだ、勝率上がる。だがお前みたいなバカだと扱いやすいからお前を選んだんだよ」 

 

「おのれ!!雄二!!!」 

 

「上等よ。アキがどんな声で啼くのか楽しみだわ」 

 

「いいだろう。そこまで言うなら明久にどこまで大きな悲鳴を上げさせられるのかじっくり見せてもらおうじゃないか」

 

本当に、雄二と明久が仲が良いのか?って聞かれたら即答で答えれない・・・

 

「ねぇ、のび太・・・」

 

「・・・何?明久」 

 

「先に遺書を書いておいた方がいいのかな?」 

 

「書いた後、意地でも生き残れ!僕からはそれしか言えない・・・」 

 

「無理だって、相手はあの姫路さんと美波だよ。勝てっこないって・・・」 

 

「こういう時は頭を使おう。テストの結果が強さだけじゃないでしょ?」 

 

僕らがそう話していると雄二が明久を呼んでいた

 

「ほら、明久。さっさと行くぞ」 

 

「そうよ。アキ。今からあんたの死刑の執行をするんだから」 

 

「・・・・・はい」 

 

この時、僕はただ見送ることしかできなかったがその時の明久の背中はどこか悲しげで哀愁すら漂わせるものだ

 

 

僕が考え事していると・・・

 

「ねぇ、のび太君・・・助けてくれてありがとうね」

 

「うぅん。三上さんが無事で良かった・・・困ったら必ず助けるからね?」

 

「うん・・・」

 

明久が去った後に僕らがそんな会話していたのは誰も知らない・・・




時々問題を書きますので、よろしくお願いします!明日は更新できるかは分かりませんが、これからもよろしくお願いします!
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