俺は正直、今までにないほどの怒りが溜まっていた。いや、正確には・・・先程ので一気に怒りが溜まったせいで俺は怒っているのだと心の中で考えていた
ーーー!キィィィィン!!!
「ふん。俺に勝てるとでも・・・・?」
「ずいぶん強気じゃねぇか?のび太・・・」
「事実をのべているだけだ」
「そうか・・・よ!」
「おっと!」
俺は槍であいつの攻撃を弾きながら、会話を繰り広げていた。俺の知る限りののび太は女に手を出さなかった!!俺は槍の先であいつの頬に向かって攻撃すると、あいつはおどけた声を出しながら下がっていた
「フフフ、中々歯応えのある敵が出て来て俺は今すごく楽しい!」
「そうかよ・・・お前は楽しくてもな・・・俺は楽しくねぇんだよ。・・・・のび太」
「ふん、この際だからはっきり言ってやろう。この程度では・・・お前を含む後ろの女も俺に捕まるの時間の問題だぞ?」
「何?」
俺はのび太の言葉を聴いて怪訝と聞き返した。今、あいつは何をいった?
「なんだ?のび太は俺に勝てるとでも言いたいのか?」
「そうだといっている。・・・それとも、お前は何処と無く戦いが慣れている筈なのにぎこちないな・・・」
「ふん。うるせぇ・・・お前を倒して目を覚ましてやる!」
俺は槍を水平に構えながら走ると、のび太はゆっくりと木刀を構えながら相手を見据えていた
「うらぁぁぁぁ!!」
「・・・ふん」
ーーガキィィィン
俺の槍の攻撃にのび太は木刀を今までに見えないくらいに最速の速度で叩き落としてきた
「(今何をされた!?この俺の攻撃を・・・叩き落とした!?)!?」
「今・・・驚いて動きを止めたな?」
「しまっ!?」
「はぁぁぁ!!」
「がっ!?」
動きを止めてしまった俺の隙を逃さなかったのび太は俺に腹蹴りをしてきた。それをまともに喰らった俺は・・・・
ーーーゴォォォォン
「っがは・・・-」
「「「剛田君?!」」」
「ジャイアン?!」
「武君!!?」
近く壁に直撃した俺は苦痛の声を漏らすと留瑠璃や三上にルナさんや明久、そして・・・最愛の婚約者の声が聞こえた
「ぐっ・・・」
「つまらないな・・・・」
俺は苦痛の声を漏らしながら起き上がろうとするとあのバカの声が聞こえたので、顔をあげると本当につまらないという顔をしていた
「この程度とは本当につまらない」
「のび太・・・」
「ふん。貴様は後で止めをさしてやるがひとまず・・・くたばれ」
「がはっ!?」
あいつの攻撃に俺は地面に倒れて動けない状態になると、のび太は俺から背けてゆっくりと三上達のいる方に向かっていた。俺はあいつが何をやろうとしてるのか分かり、急いで立ち上がろうとすると体が動けなかった
頼む!!皆逃げてくれ!!
三上side
私は・・・いえ、私達はゆっくりとこちらに歩いてくるのび太君を見て恐怖しか感じなかった。あの優しいのび太君なら絶対に・・・仲間を傷つけたりする行為はしないのに・・・
「ジャイアンが・・・まけた?!」
明久くんの声が聞こえるけど、私は今目の前の光景に愕然としていた。さっきほどののび太君は剛田君を躊躇うことなく・・・倒した・・・
「よくも・・・よくも」
「なんだ?俺は女でも・・・立ちふさがるなら容赦しない。おとなしく、俺に捕まるなら手荒な真似はしないが」
「良くも武君を!!許さない!!あなたに人の心はないのですか!?」
「ふん・・・そんなものとっくに失ったさ。そんなの聞いてなんの意味がある?」
「なんですって・・・?!サモン!!!」
真理亜さんが怒りのあまり召喚獣に変身して構えていた。私は真理亜さんの怒りもわかるし、剛田君が倒れた今・・のび太君を止めるためにも・・・
「のび太君」
「誰だ?お前は」
「っ・・・」
「誰ってのび太の「吉井君!!!」っ・・三上さん?」
そうよね・・・あれだけ私はあなたに最低なことをしたし、私のせいで貴方という優しさを失ったのだとしたら・・・それは私の罪として受け入れよう・・・
けれど・・・
「今の貴方は間違えている・・・私が貴方を止める・・・サモン!」
「三上さん!」
「・・・・それでいいの?美子」
私が召喚獣に変身すると吉井君が心配そうな声で私に話しかけるのと、留瑠璃が心底心配してるのが分かる声だった
「私は大丈夫よ。留瑠璃と吉井君はルナさんと一緒にそばにいてあげて」
「わかったわ。けれど気を付けて・・・今の彼は見てわかったと思うけど貴方達の知る彼はもういないのよ」
「えぇ・・・だからこそ・・・私達で彼を取り戻す!!」
「覚悟はよろしいですか!!のび太さん!!」
「やれやれ・・この俺に歯向かうなら来い。そして教えてやる・・・俺の前で勝てると思うな。そして・・・捕まえさせてもらおう」
私と真理亜さんの覚悟に彼の心は届かずにただ無情に見ていた。もし彼に倒されてしまっても・・・まだ剛田君や吉井君がいるから・・・彼を助けるチャンスはある
「貴方は・・・・私の大切な人だった・・・・だからこそ・・・もう一度向き合って・・・貴方を止めたい!!」
私と真理亜さんは彼に向かって走った
本当の優しい貴方を思い出させて見せる!!
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!