ジャイアンside
俺は三上と真理亜さん目の前に庇うようにたってのび太をにらんでいた。真理亜さんがやられたのも勿論怒りの原因だが・・・
「お前・・・今自分で何をしょうとしたのか分かってるのか?」
「ペッ・・・さぁな。しかし、何故立っていられる?」
「へ・・・そんなの決まっているだろうが・・・今のお前がものすごく腹立つと言うことが全てだ」
「・・・ふん。言い方を変えれば、勝算もなく俺に戦いを挑むと言うことだろ?」
からだに埃がついたのか、それを払う動作をしながら俺の方へとゆっくり歩いていた。相変わらず明久の奪った木刀を構えているな・・・
「人のものを奪うのは泥棒って教わらなかったか?」
「其は貴様がいえた義理か?人のものを奪ったことがあるのに」
「!」
俺はのび太に言われて、少しだけ固まってしまった。確かに昔の俺は「お前のものは俺のもの俺の物は俺の物」と言っていたが、俺はあいつにどうしても一言言わないといけない
「違うな・・・」
「なに?」
「いいことを教えてやる・・・・。お前の言葉にひとつ訂正してもらわないといけないことがある」
「ジャイアン?」
明久の声が聞こえるが俺は構うことなく、目の前ののび太に対して指差した
「それはな・・・人のものを奪って許されるのは俺だけだからそうしたんだよ!!!」
「・・・・・・・・・は?」
「お・・・・・横暴だぁぁぁぁぁぁ!?今目の前に横暴な発言をした人がいるよ!?」
「武君それはちがいますよ・・・。頭がいたくなります・・・」
「「ま、真理亜さん大丈夫?」」
「なんていうか・・・なんとも言えないわね・・・」
のび太をはじめとする皆が唖然としていて、真理亜さんが頭を抱えていたが俺はなにか間違えていたか??
「お前はどこぞの暴君だ!」
「暴君ではない。ジャイアンだ」
「そういう意味じゃない!!!あぁもう!!なんか貴様と話していると調子が狂う!!」
「そうか・・・まぁ、あとは・・・戦いで語り合うするか・・・。そして・・・」
俺は軽く目をつぶりながら、あの頃を思い出していた
『喧嘩ならドラえもん抜きでやろう』
『何を・・・まだ勝負はこれからだ・・・!』
『ぼ・・・僕だけの力で・・・き・・・君に勝たないと・・・』
『ドラえもんが・・・安心して・・・帰れないんだ!!』
たった一度だけ・・・・たった一度だけ本気の喧嘩で俺はあいつに負けた・・・。だが、あの頃のあいつの方が・・根気よく最後まで俺に食らいついて戦っていた・・・
「目を覚ますついでに・・・いい加減にあの頃の本当の決着をつけるぞ・・・のび太!!」
「・・・ふん・・・」
俺は槍を軽く振り回して目の前のあいつに矛先をむけるとあいつは気を取り直してまた構えた
「・・・・突然だがひとつ聞く・・・。お前は人の未来をどう思う?」
「はっ、み、未来??」
「質問を変えよう・・・。未来と言うよりも・・・お前達は人をどう思う?」
槍を下げないまま俺はのび太の問いかけの意味にわからず困惑していた。いったい何が言いたいんだ?
「未来とか人とか・・・言いたいことが・・・分からないな!!」
俺は走りながら槍をあいつ向けて攻撃を放すとあいつは木刀で槍を受け流すような動作をして俺に話しかけた
「お前に夢はあるのか?」
「夢だと・・・?そんの・・・あるに決まってる!」
「そうか・・・なら、その夢が叶いもしない儚いものだとしたらどうする?」
「・・・・何だと?(!こいつの力が・・・なんか強くなってないか?)」
「今の俺は・・・何故ここにいるのかはわからないがそんなのはどうでもいい。今の俺は・・・・すべてを否定するためにここにいるのは確かだ」
「否定だと!?っと!」
俺はのび太の言葉に反応を示しなが、あいつの攻撃に対して俺は後ろに下がり、槍を構え直しながらものび太は攻撃の手を緩めなかった
「そうだ・・俺が今ある記憶は・・・ある約束のためになにかを遂げようとしていたことだ」
「約束?(大方ドラえもんとなにか約束していたのか?それに先からのび太は何が言いたいのかわからない)」
「今の俺はもう・・・記憶がはっきりと思い出せないが・・・1つだけ確かな約束をしていた。・・・・何かに『きっと一人でも立ち上がれることを・・・』と俺はなにかに約束をして・・・ある夢を目指してきた」
「!!」
のび太の言葉と共に俺の持っている槍が押され始めた。段々、のび太は語気を強めながら俺の槍を上へ押し上げた
「っく!」
「俺はその夢のために頑張ってきた。そうだ・・・、誰かと共に共存する事がきれいだからこそ夢を見た・・・故に夢を見て真っ直ぐ進んできていた!」
「のび太・・・っ!!」
「夢をバカにされた悔しさ!友人に騙されて絶望を抱いてきた事もあった!!多くの苦難を経験して、多くのものを救い!多くのものを失ってきた!!!この身はなにかを守るために真っ直ぐただ歩き続けた!!」
「ぐぉ!!」
一つ一つの攻撃が重く鋭い一撃で俺は苦痛な声を出していたがのび太は怒りたまっていたのか攻撃が止まる感じはなかった
「そして、俺は何度も嫌になり何もかもすべてを投げ出したく10年も離れたときもあった!!」
「「「「「え?!」」」」」
今の言葉に俺は違和感を持っていた。あいつが10年も投げすてて行方不明になった話はしらないぞ!?
「ガッ・・・」
「ジャイアン!!」
「来るな!!この喧嘩は俺の喧嘩だ・・・そこで見てくれ!」
「でも!!」
「いいから来るな!!・・・・俺を信じろ」
俺は明久に厳しく制すると明久は大人しくなり、同時に俺が写る瞳にはのび太はだれでもわかるかのように体全体も怒りに震えていた
そんなあいつに俺は問いかけた
「お前の夢は・・・誰かと共存するための未来だったのか?のび太・・」
「そうだ・・・俺は人間とロボットを共存する未来・・・誰もが幸せな未来・・・そんな願いや夢を見ていた!俺は、そんな願いがあったからこそ頑張ってこれた!!そんな未来に実現することに憧れた!!!だが!!人の願いは儚く叶わなかった・・・。ロボットを兵器を扱うもの!!人の命やロボットを破壊してもをなんとも思わないものもいた!!!」
「のび太君・・・」
三上が悲しそうに呟くのが俺にも聞こえたが、アイツは気にとどめず俺に攻撃を続けてきて、俺は必死に防御とっていた
「故にこの願いは叶うことのない妄言にすぎなかったんだ!!!あの頃のようにただ・・まっすぐなにも考えなく追い続けてきた未来の果てがこれだ!!」
「(やべ!!とばされる!!)ぐぁぁぁぁぁぁ!」
「「「ジャイアン(武君)(剛田君)!!」」」
「夢なんて・・・叶わないものなんだ・・・そんな甘い夢を見ていきるくらいなら・・・何もかも破壊した方がましだ!!!」
「が・・・は・・・」
「っっ・・・武君!!!!」
俺が地面に倒れるのと同時に真理亜さんが悲痛な叫びしていたのが俺には聞こえた・・・
未来の果て・・・あいつは確かにそういったな。・・・そうか・・・あいつは・・・操られてるだけではなくこの未来・・・いや、俺達の遥か先のこの未来でなにかを見て絶望を抱いてしまったのか・・・?
「・・・っ!のび太・・・?」
「のび太君・・・?」
だが、俺はのび太の方を見たときあることを感じた。あいつの瞳は・・・いや、三上も気づいた感じだが・・・泣いてる?
そういや今でこそ泣かなくなったが、あいつの昔は泣き虫だったな。いつもドラえもんに道具を頼ったりしていて、でも時には頼らないでなんとか自分の力でやろうとしていたんだよな・・・
「あぁそうか・・・お前は苦しかったんだな」
「なに?」
「記憶を失っても・・・お前はのび太だと安心できる・・・。何故なら、俺は知ってるんだよ・・・お前は誰よりも優しく真っ直ぐなやつだと・・・!」
俺は槍を支えにゆっくりと立ち上がり、のび太を睨んでいた。対するのび太は黙りながら見ていた
「俺が・・・いや、俺たちがお前の優しさを取り戻す!!そして、お前のその暴走を・・・止めてやる!!」
俺は槍を構えてのび太をにらんだ。必ず、あいつの正気を取り戻して三上の方に連れて土下座させてやる!!
覚悟しろよ・・・のび太ぁぁ!
ここまで読んでいただきありがとうございます!
次回もよろしくお願いします!