明久side
僕はのび太の悲痛な叫びを聞いて愕然としていた。僕の知る限りののび太はそんな事を一言もいってくれなかった・・・
「のび太は・・・本当に昔何があったのだろう・・・」
「・・・・武君もあんまり昔のことを話さないですが、今ののび太さんのは明らかに憎悪を吐き出して攻撃しまくっていますね・・・」
「私達の世界を救ってくれた彼は、本当に真っ直ぐでした。今この場で見てる彼は・・・本当に誰ですか?」
僕の言葉に続けるように真理亜さんとルナさんも悲しそうにのび太を見ていた。確かに、のび太もジャイアンも昔何があったのかあんまり話してくれなかった
「・・・・のび太君・・・」
「目をそらしてはいけないわ。美子」
「留瑠璃さん・・・わかっているわ」
「貴女にとっては辛いかもしれないけど・・・今の彼はすべてを憎む破壊者その物かもしれないわ。別の言い方をすれば・・・彼に目の前写るものは復讐する対象ばかりということなのかしら?」
「わからないわ・・・。けれど・・・彼はこの遥か先の未来を見て絶望を抱いていたのは確かみたい・・・・」
「そうね。ただひたつだけ言えることはあるわ」
僕はまだ体が痺れてるのか起き上がれない三上さんが留瑠璃さんに支えられながら悲しそうな顔で話していたのを見た。そんな三上さんの悲痛な言葉を聞いて、僕は何とも言えなかったけど、三上さんの言葉に留瑠璃さんが一つだけ言えることがあると言うのに反応を示していた
「彼・・・のび太君は貴方の事も記憶にないはずなのに・・・止めをささなかったでしょ?それに関しては真理亜の時も同様」
「あっ・・」
留瑠璃さんの言葉に三上さんも思い出したように小さく声を出していた。確かに、あの時ののび太は真理亜さんと三上さんを攻撃していた・・・というよりはスタンガンで眠らせようとしていた
「貴方達は彼に目を覚ますために攻撃をしていたのに対して彼は気絶させて捕らえようとしていた。そこからなにか気づかない?」
「・・・・ひょっとして、のび太君は無意識に眠らせようとしていた?」
「その可能性があるわ。普通なら奪った吉井明久の木刀を攻撃したらいいのに、何故か彼はそれをせずに別の選択を取ったことから彼は・・・まだ貴方達の知る彼が心の中に残っている可能性があるわ」
「(私では貴方を助けられないの?いえ、それは私のかってな思いね・・・。私の事をあなたが憎いと言う気持ちがあるなら・・・別れられても仕方がない。それでも・・・)私は貴方を愛してるから・・・・のび太君」
僕らは恐らく決着をつくのがもうそんなに時間が掛からないと思い二人の決闘を見届けながら三上さんの悲しそうな顔を見て、僕の心の中にはのび太に対する途方もない怒りを抱いていた
早く帰ってきなよ・・のび太!!!
ジャイアンside
「おぉぉぉぉあ!!!」
「っく!!!」
俺は高く跳びのび太に向けて槍を振り下ろすとのび太は舌打ちをしながら苦痛な声をあげていた
「おらおらおらおら!!!どうした!?」
「ッチ!どうやら、俺は貴様になにか目覚めさせてはいけないものを触れたようだな!!先程よりも攻撃が重い!」
「はっ!そりゃあそうだ・・・俺はお前のガキ大将だから力強いのも当たり前だよ!!さっさと負けろ!」
「嘗めるな!!!」
俺が槍を振るいながらそう言うとのび太は交わしながら木刀を俺に向かって攻撃してきた。確かにさっきまでの俺はのび太に負けていたが・・・・
「うら!!」
「がはっ!!」
俺はのび太のからだに足蹴りで攻撃するとのび太はまともにくらい地面にバウンドして倒れたがーー
「ッチ!!はぁぁあ!」
ーーパァァン、パァァン、パァァン!!
無理矢理上へ飛んで懐から拳銃を取り出して俺に攻撃を仕掛けてきた
「やはり持っていたのか・・・・おらよ!!」
「弾いただと!?」
「この程度の攻撃は俺でも弾けるが、戦闘だけはお前に負けたくないんだよ。のび太」
俺は軽く槍を横ふりしながらのび太に話しかけた。対するのび太は少しだけため息を吐きながら木刀の方を構えていた
「なんだ?もう、拳銃は使わないのか?」
「フッ・・そう簡単に拳銃通用するとは思えなくってね・・・」
「そうかよ。まぁ・・・」
「!?」
俺はこれ迄にない最速の速度でのび太に向かうとのび太は目を見開いていた
「今の俺は・・・負ける気がしない」
「っぁぁ!!」
「ッチ!!それでも反応をするとか流石だな!のび太ぁぁ!」
「何故だ!?先程までお前は押されていたのに!!何故こんなに動きも変わってる!?」
「そんなもん決まっているだろうが・・・」
「何?」
「俺は泣き虫なお前を無視することできないし、友達を助けるのに理由がいるか?」
「!・・・・もうこれ以上話しても平行線だ・・・」
のび太は俺の言葉を聞いて目を見開くが、すぐに冷たい目になり木刀を腰に下げて体を曲げていた
「あれは・・・おもしれぇ・・・」
俺はのび太が何をしょうとしてるのか分かったが、あえてその策をのって構えた
「来い・・・すべてを切り伏せる!!」
「それは明久のものなんだがな・・・まぁいいや」
俺とのび太はこれ以上はしゃべることなくお互いに構えをとっていた
「「「「「・・・・」」」」」
誰もが沈黙を保ちながら、目の前にいる敵から目をそらすことなく見据えていた。俺もあいつも神経を研ぎ澄ませながら・・・
そして・・・
「「!はぁぁぁぁぁ!!」」
おれとのび太は互いに高く跳び、のび太は居合い切りをしかけ、俺は槍を縦に振り下ろした。そして・・・・・
スバァァァァァン!!
「「「「「!」」」」」
「「・・・・」」
おれとのび太は同時に地面に着地して、そのままの体勢だった。先に倒れたのはーーー
「ぐっ!!」
「ジャイアン!!!」
「武君!?」
先に倒れたのは俺だった。そんな俺に明久達の悲鳴が聞こえたが、俺はのび太の方を見た
「・・・・まさか・・・・俺を倒すのではなく木刀を叩きつけるとはな。おかげで・・・」
ーーーザクッ!!
「木刀が半分おれてしまったな・・・」
「あぁぁぁ!?僕の木刀がぁぁぁ!?」
明久の悲鳴が聞こえるがそんなの関係ない。俺はゆっくりと立ちながら、槍を捨てて構えた
「ここからは・・・ただの拳での喧嘩だ!」
「・・・いいだろう(スッ)」
俺の構えにのび太もまた構えていた。何だかんだアイツは拳銃を使わないで俺と同じように戦うなんて・・・
「(やっぱりアイツはあいつだな)一撃で決める・・・!」
「(力は奴の方が上だ。油断してやられたなんて笑い話もできないな)・・・こい!改めて名を教えろ」
「そうだったな。俺はお前にジャイアンと言ってたんだよ。・・・いくぞ!」
俺は全速力で走りながら叫ぶとのび太も走りながら右こぶしを強く握っていた
「のび太ぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
「ジャイアーーーーーーン!!!!」
お互いに拳を顔に思いきり殴り、力を出しきっていた
「「おぁぁぁぁぁぁぁぉぁぉぉぉお!!」」
お互いに倒れないと地面に踏ん張ると亀裂が走っていたが、そんなの関係なく俺らは互いに力を出し尽くしていた
「(絶対に・・・・・)」
『のび太君っっ・・・』
「(絶対に・・・・三上を悲しませたこのバカを吹っ飛ばさないといけない!!!三上はいつも一人で寂しく泣いていたのを俺はしってる!!)いい加減に・・・目を覚ましやがれぇぇ!おぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「っがは!!!!」
俺のパンチにのび太は近くの壁に思いきり吹っ飛ばされた。俺は限界の体に鞭をうちながら心の中でもうあいつが起き上がるのは止めてくれと思いながら見ていたが・・・
「はぁはぁはぁ・・・」
「嘘だろ・・・不死身かよ・・・」
「はぁはぁはぁ・・・ここまでの敬意を払って・・・俺のもつ最大の一撃を放ってやる!!」
俺はまだ立ち上がるあいつに少し怯えるとあいつの体の回りに黒いオーラが発していた。さすがに今の俺はもう迎え撃つ力がない・・・畜生・・・ここまでか!?
「久しぶりに楽しかったぞ・・・。そして・・・さようならだ」
「ッ!!」
「さぁ!!すべてを破壊しろ!!撃ち抜け!【ジャンボット・ガン】!!!!」
のび太は右腕を押さえながら俺に向けて思いきり攻撃を放った。さすがにここまでかと思っていると・・・・
「ありがとう剛田君・・・のび太君を止めるために戦ってくれて」
俺の前に三上がいつの間にか来ていた。おれは驚き、小さい声で話した
「三上?」
「次は私が彼を受け止める番だから」
「まさかーーー、よせ!!三上!!もしもの事があれば!!」
「大丈夫よ。もう・・・私も覚悟を決めたから・・・」
迫ってくる【ジャンボット・ガン】に三上は真っ直ぐ見据えて手を前に出した
「今貴方の苦しみを解放するから・・・少しいたいけど我慢してね?のび太君・・・【ジャンボット・ビーム】!!」
ドカァァァァァァン
悲しき決闘の決着は・・もう目の前だった
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願い来ます!