「のび太、明久・・・今日のうちに貴様らを殺す・・・」
「あははは、いやだなー雄二の顔怖いよー」
「いや、だってさ、霧島さんは雄二の幼馴染みだからこうなることも予測されていたでしょ?だってさ、霧島さんだよ?」
「ぐぅ、それを言うと反論できない・・・!」
あの後明久が雄二に腹パンして薬を吐かせ、冷水を飲ませて安静にさせていた。誰も霧島さんがあそこまでやるとは思わなかったから僕たちは焦っていたが特に体調の変化もなく無事で安心した。ちなみに秀吉とムッツリーニには先に喫茶店に戻って店の手伝いをさせている
「だがそれで婚姻届けに判を押すやつがどこにいる!!裁判起こしたら結婚詐欺で確実に勝てるぞ!?」
「これは雄二が起こした不始末だ。雄二が責任をとれ」
「俺が言いたいのはそこまでさせる必要はないだろって言いたいんだ!!」
雄二はもう言っても無駄だろうと思ったのかため息をついて話をつづけた
「ところで姫路や島田達は教室にいるか?」
「えっ?確認してないけどいるんじゃないの?」
いきなりの話題に明久は少々戸惑う。一応シフトでは残りは全員で働こうと決めていたんだが・・・何だろうこの嫌な予感は?
「多分、そろそろ仕掛けて来る筈だと思うんだが・・・」
「・・・・・・雄二」
教室の前に行くと、ドアの前に立っていたムッツリーニが僕達のもとに駆け寄る
「ムッツリーニか。何かあったのか?」
「・・・・・・ウェイトレスが連れて行かれた」
「何!?犯人は誰!?」
「そうだよ!?なんで姫路さんたちが!!」
「お前ら落ち着け。流石に直接やりあっても勝てないと考えたか・・・当然といえば当然か」
雄二はさも当然といったようにつぶやいている。もしかして例の常夏コンビが・・・
「あの常夏コンビか?」
僕がそういうと、雄二は考えながらムッツリーニーに問いかけていたのだ
「ムッツリーニ、さらわれたのはウエイトレス全員か?」
「・・・手伝いしてくれたE組の三上美子も連れ去られた」
「何!?それは本当!?ムッツリーニー!」
「・・・ウエイトレスを連れ去ろうとしたチンピラに注意したところ騒がれてはマズイと考えたのか一緒に連れ去ってしまったということだ。彼女は厨房で作業してくれていたが、様子見たときに・・・」
くっ!まさか、三上さんも巻き込まれていたなんて・・・!!
「そうか・・・となると例の常夏コンビではないな。たぶんさっき絡んだチンピラどもだろう」
「なんでそうだといえるの?」
「常夏コンビにしては事がデカすぎる。もしばれたりしたら停学や受験取り消し。最悪退学する危険性がある。あいつらにはそれだけの根性はない。ましてやさらった人数からして常夏コンビだけでできる人数じゃないほかの連中集めたとしても3年でそんなバカなことをする奴らなんていないだろう」
確かに同じ学校だと足が付きやすい。彼らにそんな危険までして妨害をするとは考えにくい
「ってそんな事より、姫路さんたちは大丈夫なの!?どこに連れて行かれたの!?相手はどんな連中!?」
「落ち着け明久、これは予想の範疇だ」
「えっ?そうなの?」
「ああ。もう一度俺達に直接何か仕掛けてくるか、あるいはまた喫茶店にちょっかい出してくるか、そのどちらかで妨害工作を仕掛けてくると予想できたからな」
だけど、これは予想していなかったと、雄二はため息ついていた
「・・・・行き先はわかる」
と言って、ムッツリーニが取りだしたのはラジオの様な機械
「何それ? ラジオみたいに見えるけど?」
「・・・・・・・盗聴の受信機」
「ムッツリーニー、いまそれがあるのはあえて触れないでおくからね?明久もいいね?」
「うん」
普通なら警察に突き出されても文句は言えないが、今はこれのおかげで救われているからグッジョブと言っておこう。
「さて、場所が分かるなら簡単だ。かる~くお姫様達を助け出すとするか」
雄二がそういって、僕らは行こうとしていたのだ
「ちょっと待った。その話俺も参加していいか?」
!?この懐かしい声は・・・
「ジャイアンにスネ夫!?」
「よう!のび太!」
「さっき、学園祭で遊びにいっていたらのび太を見かけてね。まぁ、話は聞かせてもらった!僕ちゃんも協力する!」
彼らは僕の小学校の時の友人だ。僕が驚いていると、雄二もおどろていた
「なっ!?お前剛田か!?確か、隣にいるのが・・・骨!」
「おぉ!?お前はやっぱり坂本かー!」
「違う!骨川だよ!」
「あの・・・・だれ?」
明久は面識無いのは仕方ないけど・・・何でここにいるの?
「実はよ、スネ夫とさっき、変なチンピラが女の子達を連れていくの見てよ。そこで、のび太の通っていた学校の子だと思い出してな」
「のび太を探していたらすぐにそこにいたから聞こうと思ったら、いまの話聞いていたわけさ!」
「・・・ジャイアン。悪いけど協力してくれない?スネ夫はFクラスの場所渡しとくから、この紙を渡してくれない?僕らが戻るまでの間に、客来たときの対応だから」
「「分かった!!」」
スネ夫とは別れて僕らは姫路たちが捕えられているカラオケ店に向かった。 因みにジャイアンと明久はお互いに自己紹介していると、思い出したように明久を指差しながら・・・
「バカな男だ!」
「バカじゃない!明久だよ!?」
って会話していた・・・
他校にも噂で聞かれる明久のバカって最早どうしたらいいのか?と考えてしまう・・・・
「いらっしゃいませー。」
そしてカラオケ店「ビックゲコー」についた。 レーダーの反応から見て姫路たちはおそらくここの店に入ったんだろう
「すいません。少し前の時間に大勢の男性と女性が来ませんでしたか?」
「はい。少々お待ちください。」
そういって機械で店員が確認して数分後店員は営業スマイルでこたえた。
「そのお客様でしたら今パーティールームをご利用していますがいかがなさいましたか?」
「その人たちが今連れ・・・「すいません。その人たちと一緒に来るはずだったんですけど遅れちゃって、すいませんけど同じ部屋で登録できませんか?」
「えぇっと・・・ちょっとお待ちください」
そういうと店員が席をはずした。
「バカ!さらわれたなんて店員に言ってみろ。それこそ本当に警察沙汰だろ!」
「でも姫路さんたちがさらわれたのは事実でしょ!」
「頭を使おうよ!そんなの店員にいって警察呼んでしまったら、姫路はどうなる?転校してしまうでしょ?」
明久はその言葉に聞き、顔真っ青になっていた
「そうだ。だからここは黙っておくんだ」
「すいません。そうなると別の部屋でのご利用になるのですが…。」
そうこうしているうちに店員が戻ってきた。別に俺らは彼女たちを助けるために来たから、そんなことは気にしないのだが・・・
「あぁいいです。あいつらにちょっと用事があるだけなので・・・」
そういって僕達は例のパーティールームに進んでいき、部屋の前で待機して盗聴器で様子を確認していた
『さて、どうする?坂本と吉井だったか?そいつら、この人質を盾にしてよびだすか?」
『待て。吉井ってのは知らないが、坂本は下手に手を出すとマズい。坂本は中学自体は、相当鳴らしていたらしいしな』
『ああ。出来れば、事を構えたくはないんだが・・』
『気持ちは分かるがそうもいかないだろ?依頼はその二人を動けなくする事なんだから』
『お、お姉ちゃん・・・・・・』
『アンタ達!いい加減葉月を離しなさいよ!!』
盗聴器から泣きそうな葉月ちゃんの声と、島田の怒鳴り声が耳に響いてきた。しかしさらった奴らもそうだが俺達もやっていることはよそから見たら犯罪なんじゃないかって思えてくる。
『お姉ちゃん、だってさ! かっわいぃー!』
チンピラの苛立つ声に明久が今にも部屋に入りそうな勢いになる。
(待て明久、勝手に行動するな!)
(今重要なのは人質の救助だろ?怒る気持ちは今は抑えておけ!)
(・・・わかったよ)
二人に諭され、明久が座る。 ジャイアンと雄二ナイス!正直僕も今すぐにでもチンピラをぶん殴りたい気持ちだ。 明久の気持ちは痛いほどわかるけどまず落ちつかないと。
『・・・・・・灰皿をお取り換えいたします。』
そして今店員に変装しているムッツリーニが状況確認のために部屋に入っていった
『おう。で、このオネーチャンたちどうする?ヤっちゃっていい?』
『だったら俺は、コッチの巨乳チャンがいいなー!』
『あっ、ズリー!それなら俺、2番目ね!』
『だったら俺は短い髪の毛の黒髪の嬢ちゃんがいいな。なんか気が強いのは俺の好みだな!』
聞いていて苛つく・・・ムッツリーニーから密かに貰った武器を懐に確認してジャイアンの方を見ると、拳をポキポキ鳴らしていたのだ。表情は爆発寸前の顔だ
『せめてあの子には手を出さないでください!』
『そうです。葉月ちゃんには乱暴なことはしないでください』
!?三上さん!姫路も!
『それはお前たちの頑張り次第ってところだな』
『ちょっと!いい加減にしなさいよ!!』
『そうよ!さっきから貴方達は・・・』
『あーもう、うっせェ女共だな!』
ドンッ!
『『キャッ!!』』
突き飛ばした音と、三上さんと島田の悲鳴が聞こえたと同時にまるで何かがテーブルを巻き込んで倒れたような音が聞こえた
プツンッ
僕の中の何かが切れ、僕と明久が同時に立ち上がり、部屋のドアを開けた
覚悟してね・・・?僕は優しく終わらすつもりは・・・ない
はい!ついにのび太キレました。そして、今回はジャイアンも助っ人として参戦していただきました!
ここまで読んでいただいてありがとうございます!次回よろしくお願いいたします