僕らサルベーションは今目の前にいるキャッシュに対して異様な雰囲気が纏ってるのを見て冷や汗をかいていた。さっきまでこちらが優勢だったが・・・何やら様子がおかしい
「・・・・・・」
「(何やら・・・とんでもない感じがするな)・・・・先手必勝!“居合い切り”!」
キャッシュが何かする前に僕らは走り込んでキャッシュに向かって居合い切りでダウンをさせようとしたが・・・・
「!?か、体が・・・動かない!?」
空中で僕らの動きが止まってしまった。こいつは・・・・一体!?
「・・・・」
「っ?!まさかキャッシュが・・・!」
「ァァアァァァァァ!!!」
「っが!!?」
ーーーボゴォォォン
空中で止まっていた僕らはキャッシュはいつのまにか目の前に飛んでいて、回しけりを入れてきた。まともに食らった僕らは壁付近へと直撃した
「ぐっ!」
「うぉぁぁお!」
「っ!!っくそ!」
僕らは奴の攻撃を慌てて横へ飛んだ。すぐに起き上がって木刀を構え直した
「ふぅ・・・」
「フフフ・・・・アハハハハハハ・・・アハハハハハハ!!!」
「・・・・・どうやら、最悪のことが起きてしまったみたいだね。さっさと倒して破壊したかったのに・・・参ったな・・・」
本当に最悪だと思っていると、心のなかで明久が僕に質問をしていた
「(最悪なことってーー)」
「(キャッシュは誰と合体したか覚えてる?)」
「(・・・・あ、もしかって・・・・ピンチ?)」
「(ピンチもピンチ・・・何故なら・・・)」
僕らは心の中の会話を終えると、目の前の敵へと意識向けた
「何故なら・・・・キャッシュはミュータントと合体したのだから超能力が使える。けれど、キャッシュは使わなかったのではなく使えなかった」
「アハハハハハハ!!」
「だが、急に人格が変わってしまったところから考えられるのは・・・・今目の前のいるのはキャッシュではなく・・・ミュータント」
「ご名答・・・お陰で知恵も・・・体も馴染んできた!!!」
「言葉も片言ではなく流暢だし、知恵も回る・・・参ったな・・・・」
「ここまで楽しませてくれたお前たちに礼を言おう・・・。そして切り刻みな・・・究極ミュータントという力をな!!」
キャッシュ・・・いや、今の人格者はミュータントだから究極ミュータントは手をかざしていた
「アソボ」
「っ!!やばい!!」
僕は飛んできた石を全速力で後ろへ交わすと奴の振り下ろした手はビームへとこちらに向かっていた
「っく!!」
「アハハハハハハ!!凄い凄い!あの日の夜よりはまともに戦えるんだ!」
ミュータントは笑いながら感心するように呟いていた。そんな呟きに僕らは皮肉を込めて起き上がりながら言った
「どこかの敵のお陰さまでね・・・」
「なら・・・こいつはどーかな?」
「また体が動かない!?」
「ほらぁ!!」
「がっ!!」
ミュータントは僕らの動きを止めると共に動けない僕らにアッパー攻撃をしてきた。それをまともに受けた僕らは軽く浮かんだが・・・
「あんまり・・・なめるなぁ!!」
「!!ぐっ!」
僕らは意地でも倒れずに頭突き攻撃をすると、奴の顔面に当たって奴はよろけた。そして、そのすきを逃さなかった僕らは攻撃を続けた
「ジャイアン直伝!!ジャイアンのママがジャイアンに数々の痛みを与えた技!!【無限ビンタ】!!!」
「がっ!?」
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぉ!!!!!イヤァァァ!!!」
「ぐが!!な、なんだ!?その攻撃は!!」
「さらに!!僕自身がジャイアンに食らってきたダメージ!【ジャイアン拳骨】!」
「いだぁぁ!?」
顔にひたすらビンタ繰り出して、奴がよろけたのを見逃さなかった僕らは勢いよく左足を前にして腰を回すように右拳を奴の頭に攻撃すると苦痛な声あげていた
「ッチ!」
「はぁはぁはぁ・・・・・・・ふぅ・・・」
「・・・・少し油断した。まさかそれだけの力がまだ残っているとは」
「(傷が再生されてる?ミュータントは再生能力があるのか?それとも・・・ダメージ事態は無かったのか?)本当に嫌になるね」
「まだまだ遊ぼうよ・・・・人間」
目の前にいるミュータントは冷たくどこまでも感情が危険で・・・・最悪の存在になりつつあった。なんとかここで打開できればいいけど・・・・難しいな・・・
「(けれどここで勝たないと・・・世界や時空を越えた危険が及ぶ可能性がある!ならば・・・・)いいよ、遊ぼうか・・・ミュータント!!」
木刀を構え直しながらゆっくりと僕らは叫んだ。何にしてもここで倒してやるのだから!!!
ここまで読んでいただきありがとうございます!次回もよろしくお願いします!