バカとのび太の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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決着

のび太side

僕は美子さんに支えられながら明久が特殊能力を解放したのを見ていた

 

「・・・のび太君、あなたの体は大丈夫なの?」

 

「・・・・わからない」

 

「そう・・・。吉井くんは大丈夫なの?」

 

「わからないけれど、後は明久に託したんだ。すべてを・・」

 

そう・・・僕はもう戦う力はもうないけれど、明久なら・・・かっての僕よりも凄い事をしてくれるはず・・・

 

だから・・・・

 

「負けるな・・・吉井明久」

 

高校でできた新たな親友が・・・この戦いの決着をつけてくれると僕は信じてる

 

 

 

 

明久side

感じる・・・

 

暖かく力強く感じるこの魂は僕の心に届く!

 

「ミュータント!!」

 

「!!」

 

「これでお前の全てが・・・終わりだ!!!!特殊能力発動00!!!」

 

「ォォォ!!!」

 

ミュータントは手をかざして黒い球体みたいなのを完成させるのと同時に。僕は木刀が輝いてるのを感じ取り・・・・ゆっくりと目を閉じた

 

「(感じる・・・・皆の思いを・・・のび太の・・思いも!!)」

 

「クタバレェェ!!」

 

「くたばるのは君の方だ!!くらえ!!【友の怒りの剣】!」

 

僕はミュータントが攻撃はなすと共に僕の最大の攻撃がぶつかり合った

 

「「グゥゥ!?!」」

 

お互いの力が均等で思わず苦しげな声を出してしまったが・・・・

 

「人間ごときが・・・・勝てると思うなぁぁぉぉぁぁぁ!!!!」

 

「(理性も言葉も流暢になってきた!?しかもこの期に及んでまだ力が衰えないなんて・・・!!)化け物め・・・・!!」

 

「なぜ貴様は人間を庇う!?何故だ!なぜそこまで頑張れる!?」

 

ミュータントが突然僕に問いかけてきた。その問いかけてきた理由は知らないけど・・・

 

「そんなの決まっている・・・!」

 

「!」

 

「僕の大切な仲間を・・友達を・・・傷つけたお前を許すこと出来ないからだ!!」

 

「力が強まっている!?」

 

「もう誰も失わせない!!この吉井明久の誇りにかけて!!バカの誇りにかけて!!」

 

僕は木刀を強く握りながら、そして叫ぶように指摘した

 

僕は知っている・・・

 

 

誰かが泣いていたことを・・

 

『のび太君・・・!のび太君!!!ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい!私は・・・私は・・!』

 

誰かが苦しんでいたことを・・・

 

『俺はその夢のために頑張ってきた。そうだ・・・、誰かと共に共存する事がきれいだからこそ夢を見た・・・故に夢を見て真っ直ぐ進んできていた!』

 

『夢をバカにされた悔しさ!友人に騙されて絶望を抱いてきた事もあった!!多くの苦難を経験して、多くのものを救い!多くのものを失ってきた!!!この身はなにかを守るために真っ直ぐただ歩き続けた!!』

 

『そうだ・・・俺は人間とロボットを共存する未来・・・誰もが幸せな未来・・・そんな願いや夢を見ていた!俺は、そんな願いがあったからこそ頑張ってこれた!!そんな未来に実現することに憧れた!!!だが!!人の願いは儚く叶わなかった・・・。ロボットを兵器を扱うもの!!人の命やロボットを破壊してもをなんとも思わないものもいた!!!』

 

『故にこの願いは叶うことのない妄言にすぎなかったんだ!!!あの頃のようにただ・・まっすぐなにも考えなく追い続けてきた未来の果てがこれだ!』

 

誰かが悲しげに苦しかったことに・・・

 

『達者でね・・・美子さん』

 

『全く・・・随分と酷い話だよね・・・・そんなに真っ直ぐに攻撃するなんて・・・まるで・・・ひどい鏡をみた気分だよ』

 

だから・・・

 

この負の連鎖を終わらせるのが僕の使命なんだ!!!!

 

 

「(人間の力が強くなった!?)マケルカァァ」

 

「ッツ!」

 

「よし!、みんな今だ!!」

 

「「「「「「おう!」」」」」」

 

僕とミュータントがぶつかり合っていると後ろから声が聞こえた。その声の主は・・・

 

「明久!!聞こえるか!」

 

「ぐっ!今そっちにあんまり振り向く余裕ないのだけど!!」

 

「聞くだけで大丈夫です!」

 

「わかった!何!?」

 

「俺達の力をお前に託すぞ!!」

 

「え?!何で僕!?」

 

普通なら他の人に力を託すのが一番いいのに何で僕ぅ!?

 

「のび太がお前に託したからだ・・」

 

「え」

 

キッドの言葉に僕は驚くと他のドラえもん達が僕に安心させるように呟いていた

 

「だから!俺達ものび太の意思を尊重してお前に・・」

 

「君に倒す力を渡すの!」

 

「今この場で一番倒す力が残っているのは君だけです」

 

「だから、我輩達もお主にかけるのであーる」

 

「ガウガウ(負けないことを信じてるから!)」

 

「吉井さん!これはみんなの意見よ!」

 

「のび太君が君を信じてるように僕らも信じる!!」

 

皆・・・・!

 

「皆、準備はいい!!?」

 

「「「「「「おう!」」」」」」

 

「(ウシロカラヒカルカンジガスルノハナンダ!?)」

 

「「「「「「「「我ら、ドラえもんズ!!!」」」」」」」」

 

ドラえもん達がなにかを取り出して掛け声を発すると、ミュータントは苦しげに叫んでいた。そして、ドラえもん達の輝きが僕の方へと身に包まれた

 

「力が溢れる・・・・!これなら!!」

 

「人は醜い!!この世で一番悪魔で最低ナノハ人ダ!!!」

 

「たしかにそうかもね・・・けれど!!」

 

「!!」

 

「いつだって自分の敵は自分!!だから人間の良くも悪くも最後は自分次第で自分の意思!僕は・・・友達を助けるために今!この場で戦う意思を持っている!!!」

 

「負ける!?このミュータントが!?」

 

「さようなら・・・」

 

ミュータントは自分が押し負けている現状に驚き、もう押し返す力が感じられないの気づいた僕は・・・・力一杯出しきっていた

 

「「「「「「「「いけぇぇ!!!吉井明久!!!!!!」」」」」」」」

 

「うぉぉぉぉ!!!」

 

みんなの声援と共に僕は叫び声を出すと、ミュータントは光に飲み込まれた

 

 

暫く煙が漂い・・・・・・

 

やがて晴れると・・・・

 

「・・・・・見事だ・・・・・」

 

体がボロボロなのかミュータントは消滅し始めていた。そんなミュータントの先を見届けるために僕は木刀を下ろして見据えていた

 

「・・終わりだ、ミュータント・・・・・」

 

「そうか・・・・・このミュータントは・・・・・負けたのか・・・・人間に・・・・」

 

「君はすごかったよ。たった一人でのび太や他のみんなを倒してきたのだからね。正直、僕も本当に死ぬ覚悟はあったけどなんとかこっちが勝ったよ・・・・」

 

「・・・ならば・・なぜ負けたのだ・・・」

 

「簡単だよ・・・。僕には仲間が・・・友達がいたからだよ」

 

「友・・・逹・・・そうか・・・一人の人間に負けたのではなく・・・・私は人間の・・

絆に・・・ま・・・け・・・た・・・・」

 

そういうと共にミュータントは完全に光になり天へと登った・・・・・

 

 

 

長かった戦い・・・・・・

 

 

 

これで・・・・・

 

 

・・・・終わった・・・・・




ミュータントとの戦いはこれでようやく終わりです!だらだら書いてるとか思っていた方、長らくお待たせしました。
そしてこれからもよろしくお願いします

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