「準備はいいか?野郎共ぉぉ!!」
『おおーー!』
「今日はハメを外して盛り上がるよーーー!!」
『おおぉーー!!』
「「それでは、中華喫茶『ヨーロピアン』の成功を祝して、乾杯だぁ!」」
『カンパーーーイ!!』
僕とジャイアンの号令で缶と缶がぶつかり合う音が響く。集合場所である近所の公園は、既にFクラスで一杯だ。特に店も取らずに、お菓子とジュースを用意して公園で打ち上げ。これはこれで良いよねー
「むっ?やっと来たようじゃのう」
「お、遅かったな。2人共」
「・・・・先に始めておいた」
「ああ、ゴメンゴメン。ちょっと鉄人がしつこくてさ」
鉄人の鉄拳を受けていた明久と雄二は顔が面積が倍になるほど腫れ上がっている
うわー、雄二も捕まったのか~。まぁ、逃げ切れると思えなかったけどね
「お主ら、もはや学園中で知らぬ者はおらんほどの有名人になってしまったのう」
「・・・(コクコク)」
秀吉の言葉にムッリーニーも頷いていた
「・・・コイツと同じ扱いだとは不本意だ」
「それは僕の台詞だよ・・・」
今、明久と雄二は学園で一番の有名人なのは確定だね。あれだけの大騒ぎをしたのだから・・・
「あれだけのことをやっておいて、退学どころか停学にすらならないんだもの。妙な噂が流れて当然でしょ?ウチだって気になるし」
あー、この件を知ってるのは僕とジャイアンと後の二人だもんね。後は学園長が動いたのだろうね
「そういえば、お店の売り上げってどうだったの?」
このままでは不味いと思い、僕は話を変えた
「そうね。凄いって程じゃなかったけど、たった二日間の稼ぎとしては結構な額になったんじゃないかしら?」
島田が収支の書かれたノートを見せてくれる
「ふむ、どれどれ・・・」
島田の後ろから雄二が覗き込んでいる
「この額だと、畳と卓袱台がせいぜいだな」
「う~ん・・・。やっぱり出だしの妨害が痛かったよね」
だよねぇ。喫茶店ともなると、どんなに人気が出ても客の回転に限界が出てくる。短期間ではこれが限界だろうが、これでもいい方だと思うけどね
「まぁ、それでもいい方なんだろ?坂本」
「まぁな・・・・って待て!お前いつの間にいるんだ!?剛田!」
「本当だ!馴染んでいて気づかなかった」
ジャイアンの言葉に返事した雄二が慌ててジャイアンの方に振り向いてツッコミ入れたのだ。明久も今気づいたみたいだけど、他の面子も同じ顔していた
「いや、最初の時点で気付こうよ?ジャイアンと僕が合図だしていたでしょ?」
「「「言われてみれば・・・」」」
最初のいた面子もそういえばそうだと言っていた。まぁそれだけ馴染んでいたんだろうけどね?
すると・・・
「すいません~遅くなりました!」
姫路が走ってきてこちらによって来てのだ
「あっ、瑞希!どうだった?」
「はい!お父さんも話して分かってくれました!美波ちゃんが協力してくれたお陰です!」
あぁ、良かった。無事に阻止したみたいだ。
「姫路さん、お疲れ様」
「あ、吉井君・・・」
と、一瞬姫路が微妙な顔をした、すぐに元に戻ったがどうしたのだろう?
「すいません。私も飲み物を貰っていいですか?沢山お話したのでのどが渇いちゃって」
「あっ、うんどうぞ!」
「ありがとうございます」
受け取って、一気に飲み干す姫路
「あっ・・・!」
と、島田がその様子を見て声をあげる。なんか問題でもあるのかな?
「あれ?もしかして、美波ちゃんのだったんですか?」
いや、島田のものじゃないはず。どうしたんだろう?
「そ、そういうわけじゃないけど、その……」
「美波も飲みたかったとか?」
明久がそういうと島田が顔あげた
「飲みたかった・・・?そ、そうね!瑞希、悪いけどウチも一口貰っていい?」
「あ、ごめんなさい。全部飲んじゃったんです。新しいの貰ってきますから、ちょっと待ってて下さいね」
と姫路がジュースが置いてあるところに行く。あれ?姫路はあんなにフットワークがよかったかな?
「・・新しいのじゃ意味ないじゃない・・・」
と島田は随分と不満そうだ。なにが気に入らないんだろう?よく分からない
「そういえば、明久・・・」
「ん?どうしたの?」
「昨日変な連中から助けてくれた時、その・・・」
島田が恥ずかしそうに俯く。あぁ、あの時の礼を言いたいってことか?
「その・・・『よくも美波に手をあげてくれたな!』って怒ってくれたの、凄く嬉しかった・・・」
「えっ!?あ、いや、あれは、その!!!」
「言いたかったのはそれだけっ!じゃあねっ!」
と島田は走り去っていた。お礼言うだけであそこまで顔真っ赤になるなんて・・・
しかし・・・これは・・
「うん・・・お酒だよね?」
そう!僕らが飲んでいたのはお酒だったのだ。ばれないかな・・・?
そう考えていると、僕は待ち合わせの時間が来たのだ。そろそろ失礼しないと
「ジャイアン、雄二!僕はそろそろ動かないといけないから失礼するね?」
「おう!わかった!雄二!まだ飲めるな?」
「あぁ、この飲み物美味しいな。叉な。のび太」
そういう雄二は顔が赤いのは酒の飲み過ぎだね。ジャイアンは
さて、僕は待ち合わせの場所に行こうかな
『うぎゃぁぁぁ!』
明久の悲鳴を後にして動いたのだ。何をしたのだろうか?明久は
公園の少し離れた時計台で僕はある人を待っていたのだ。
「あっ来たね?三上さん」
「あっ、ごめんなさい。待たせてしまったかしら?」
三上さんが申し訳なさそうに言ってきたのだ。僕は慌てて、首を横に振りながら大丈夫と言うと向こうも安心したのだ
「そういえば、清涼祭お疲れ様。手伝ってくれてありがとうね?」
「うぅん。私がそうしたいからそうしたの」
「そっか・・・ねぇ、三上さん。話したいことって何?」
すると三上さんがいきなり頭下げてきたのだ。
えぇ!?なんでぇ!?
「まずは2つお礼言いたくって・・・」
お礼?何の事だろう?
「1つは昨日の事・・・不良から助けてくれたこと。そしてもう1つはBクラス戦の時の根本が奪った髪留めを取り返してくれてた事・・・それらを含めてありがとうね!」
「え?僕は当たり前の事をしただけだけど・・・」
すると三上さんがクスッと笑ったのだ
「やっぱり昔から変わらないね・・・のび太君は・・・あのときも」
「昔から?ごめん!昔あったことあったかな?」
すると、三上さんが根本に奪われていた髪留めを自身の方をさしたのだ。はて?その髪留めと三上さん・・・どこかで・・・
「・・・・あー!もしかって!小学校の時の会った子!?」
「うん!そうだよ?のび太君」
思い出した!昔、小学校の時の帰りの時に泣いている女の子がいたんだ!その時に親友に頼んで探し出す道具で見つけて嬉しそうに抱え込んでいた子だ!
「驚いた・・・だから僕の下の名前知っていたのか」
「えぇ、あの時のび太君が見つけてくれた髪留めは今も大切にしてるの」
そうか、これで僕のモヤモヤしていたのが一つ消えたのだ。
「ねぇ、これからも僕らは友達だね?」
「えぇ(・・・未だに気づいてくれてないのね・・私があなたにもう一つ話したいことが・・・でも時が来たら話したい)」
三上さんが何か考え込んでるがどうしたのだろう?
「三上さん?」
「あっ!ごめんなさい!」
?何を考えていたのだろう?
「今日はもう遅いから帰るわね?話したかったのはそれよ?私の事を思い出してもらおうって思って」
「そっか・・・またね?三上さん」
「えぇ、またね?のび太君」
僕らはそれぞれの帰路へ帰ったのだ。すると、メールが届いたので僕はそれを開けてみると驚くべきメールが
件名:思い出した!
ジャイアン:俺様も来週からお前の学校通うこと決まったからな~!因みにFクラスだー
「・・・・えぇ!!!!!!!!」
思わず連絡に僕は驚いたのだ・・・でも同時に嬉しかった。またジャイアンと馬鹿なこと出来るのに嬉しかった。早く来週にならないかな・・・?明日は休日だし・・あー、またジャイアンと同じ学校通えるのは楽しみだなー!
胸を弾ませながら帰宅したのだ。明日からも波乱の生活が待ってる!
ここまで読んでいただいてありがとうございます。ジャイアンもこれから出番が増えますのでよろしくお願いします!!