EクラスとFクラスの戦争は相討ちで終わり、お互いのクラス交換はなかったが、いま僕は三上さんと屋上で冷たい風を浴びながらも外のグランドの方を見ていた
「まさか、今回の戦争は二人の代表や仲間たちにはめられたなんてね……」
「そうね。本当にお節介というかお人好しと言うか……なんか色々な意味で救われたわね」
「まぁね……にしても最後の僕らの対決は、結果的に見たら引き分けだけど多分、クラス全体の結果で見れば僕の敗けだと思うよ」
「どうしてそう思うの?」
三上さんが不思議な顔でこちらを見ていた。まぁ、確かに不思議に思われても仕方がないけど僕からしたらあれは敗けだよ……
「まず1つは、主力組の敗北。ジャイアン達がやられたのはこちらとしてはかなり痛かったし、明久と僕だけの攻撃では敗北する恐れが高かった」
「私たちもあんなにうまくいくと思わなかった。けれど、あなたたちはそれを逆転する力があるじゃない?」
「分が悪いよ。肉体的な対決ならまだしも、点数は0になったら敗けなのだから頭を使わないと厳しいよ」
そう、召喚獣は頭を使ってそいつをうまいこと操りながらなおかつ戦略で勝ちにいくから強い。たとえば、明久なんて召喚獣は誰よりも操作はうまいけど、その反面頭が残念なのとダメージ受けたあとの反動がきつい
「味方を上手いことを生かしながら相手を倒す……たしかに、それは一見簡単なようで難しいよね」
「ただ、その結果……まぁ、僕たちは苦しめられたけどね」
「あなた達が考えそうなことを考えてその選択一つ一つを選んだのよ」
「なるほど」
まぁこう話していてはなんだけど、あのあともし戦いもつれていたら、どうなっていたかはわからないね
「さて……お互いのクラスの話し合いはおしまいね」
「だね」
お互いに今度はなんの話をするのか理解しているのでお互いの顔を見つめあっていた
「……なんかこうして顔を見合わせるのは久しぶりな気がするね」
「そうね。……あんまり寝ていない感じ?目の隈が見えるよ。一応いっておくけど、私相手にごまかしても無理よ」
「あはは……実はあの日以降から自分が何がダメだったのかどうしたら防げたのかと反省していたら朝を迎えることを多々あったよ」
「そう。私も1人の時間はずっと反省していたわ……何がダメでどうしたらよかったのかね」
「三上さんは被害者でしょ?あいつらに操られた訳だし、それなら僕は君を傷つけた罪があるのだから悪いのは僕だよ」
あの時、君を傷つけないで助ける方法はもしかったらいくつかあったのかもしれないし、それに……
「それに、女の子に暴力するなんて最低なことを僕したからね」
「本当に頑固ね……」
「それが僕だからね!」
「ま、この話ももうお仕舞いね。お互いに謝り続けてたらきりがないらね」
三上さんは自分の手を叩きながら、僕の方を見ていた。そして、三上さんは嬉しそうにこっちにわらいかけてきた
「大事なのはこれからどうする……でしょ?」
「うん。あのね、三上美子さん……君がよければだけど……もう一度だけダメダメな泣き虫である少年……僕野比のび太と……付き合ってくれませんか?もう二度と君を泣かせたくないから……」
「……ありがとう、のび太君。でも、ごめんなさい」
そりゃあそうだよね`…お互いにあんな別れかたをしたのだからもう一度付き合ってもらうなんていうのは自己満足すぎるよね……
「私はあなたと付き合うのではなく、高校を卒業してあなたと結婚したいから、私と結婚してくれませんか?つまり婚約をお願いよ」
「………え……」
僕は断られたと思って落ち込んでいたら思わぬ続きの言葉に、顔をあげた。そして、その時の三上さんを見ると優しそうにそして愛おしそうに僕をみていた
「ふふ、いっておくけど本気よ?私は貴方と結婚したいということに……嘘はないわよ」
「ありがとう……。君を必ず幸せにするから……結婚する前提で婚約者として付き合ってほしい!」
「えぇ、私三上美子の人生を貴方に捧げるわ。勿論、不満あるときはしっかりとぶつけ合って話し合いましょ!!それが夫婦ってものでしょ……?」
「…うん、君が悩んだときや苦しいときそして、僕もまた君としっかり向き合うよ!約束するよ、君を必ず大切にそして、幸せにするって……」
彼女の差しのべた手に僕はしっかりと握りながら誓いの言葉をたてた。もう二度と彼女を悲しませないと!!
そして、時は流れる………
ここまで読んでいただきありがとうございます!
現実では色々とあり大変な日々ですが、これからもよろしくお願いします!