あの召喚獣システムがある文月学園を卒業して数年……在学していたときは色々とあったけどあの明久が無事に卒業できたことが今でも驚いてる……
「はーい、ストップ!!!今明らかにおかしいのがあったよね?!」
「ん、明久どうしたの?」
僕は明久がなぜいきなりそういうことをいってきたのかわからずに首をかしげると明久が必死に抗議してきた
「いやどうしたのって…今明らかなに冒頭の文章でおかしいのがあったよね?!なんで僕がディスられてるの!?」
「……そう突っ込みいれたのは、文月学園始まって以来の伝説である男吉井明久である…」
「ムッツリーニ!さらっとナレーションを付け加えないで!?それをいうなら君も伝説の男でしょ!?!」
「たしかにのぅ……お主やムッツリーニは伝説の男扱いじゃからのう」
明久は文月学園始まって以来の超おバカさんで彼を越える馬鹿はいまだにいないと西村先生が言っていたね。ムッツリーニこと土屋は、盗撮の技術が凄すぎてムッツリーニ商会では大もうけしていたと裏伝説がある
「っていうか、卒業して数年だけど雄二は今日参加できなかったのは残念だったよ……」
「雄二は卒業と共に霧島と婚約者になり、本人は何とか結婚ルートを回避したいが親同士は公認であるからもはや結婚しないという選択はできないからのぅ」
「……そして、いまや霧島財閥の仕事を学んでいるとか……」
「霧島財閥といえばジャイアンとスネ夫は真理亜さんを初めとする三姉妹と小暮先輩の立ち上げた会社で働いてるのだよね」
ジャイアンとスネ夫は卒業と同時に大学進級して経営の勉強を学びながら会社を営んでいた。ちなみにジャイアンの実家はその会社の系列として仕組んでいて、農業の契約したり家電関係の契約をして自身の実家を大きくしていたみたいだ
「そういえば、秀吉とムッツリーニはよく帰ってこられたね」
「明久のいう通りだね。ムッツリーニは世界中で写真を撮っているし、秀吉は劇団に歩んでるもんね」
「……友の誘いだからな」
「ワシもたまたまこの日はオフだから飲み会に参加したのじゃ。まぁ、雄二は参加したくってもできないじゃろうな」
「そうだね、前に明久と雄二が合コンしていたことがばれて、霧島さんは大分怒っていたみたいだし、今は監視されてるみたいだね。明久はよく今日は参加できたみたいだね……」
僕がそう明久の方に振り向くと明久は気まずそうに顔を背けていた
「うっ……」
「え、まさか……黙って参加したの!?」
「し、仕方がないじゃないか!?どのみち折檻コースは確定だし!」
そう明久が答えると、ノックする音が聞こえたので振り向くと、そこには……
「のび太君、おつまみ作り終えたから入って良いかしら?」
「うん。いいよ、美子さん」
「失礼するね」
入ってきたのは、僕の恋人であった三上美子さんだ……いや、今は違うのだったよね……
「三上さん、こんにちは…って今は三上さんじゃなかったね。野比美子さんだったね」
「ふふ、昔の名字でも良いのに」
「今日はお主達の家へ招いてくれてありがとうのぅ。しかし、のび太の行動も驚かされるわぃ」
「……法律上結婚できる年齢になると、すぐに婚姻届をだしていたのも記憶に新しい。それと、結婚式あげるのも一番だった」
「そうね、私達が結婚するときはどちらの両親もwelcomeだったわね。しかも、霧島財閥、骨川財閥、剛田財閥がバックアップの結婚式だったのよね。今でも良い思いでよ」
「そうだったね」
そう、僕と美子さんは今は夫婦関係となり仲良く家に暮らしているのだ。ちなみにこれは明久達には秘密だが、いずれは僕の家族と美子さんの家族と僕らで住めるように現在稼いでる
「それより、吉井君はまだ三人の告白の返事答えてないの?三人ともこの間カンカンだったし、今日は私達の家に来てるとさっき話してると怒っていたわ」
「え、そうなの?明久は姫路達に告白されていたの!?」
「……島田と姫路は気づいていたが、島田妹の葉月ちゃんにまで告白されたのか」
「まって、なんで今の流れでその三人とわかったの!?」
「「「「……」」」」
この通り明久は今、三人に告白されていまだに返事だしていないのだ。だから、この間の合コンばれたときは三人の怒りすごかったよ……
「まぁ、一応私からも今回の件は穏やかに済むように話したから後は頑張ってね」
「うぅ……またおこづかいが飛ぶよ……この間許してくれたから大分カットされてるのに、またカットされたら……」
「きちんと連絡しなかったお主の自業自得じゃ…」
「……のび太、ドラえもんは?」
「ドラえもんは今未来で色々な道具を取り寄せてくれてるのだよ。あ、そうだ。秀吉のお姉さんはどうしてるの?」
「姉上は今は小説家として売れているから大変じゃ。そういえば、思い出したのじゃが中林宏美はプロテニスになったのじゃったな?」
「えぇ。ちなみに山田君は宏美のマネージャーとしてスケジュールと体調管理してるみたいよ」
「みんなすごいなぁ……」
明久がそんなことをいっているが、その言葉に僕らはすぐにうんといえなかった
「いや、君も大概だよ?」
「うむ?そういえば明久は今何してるのじゃ?」
「え、僕は料理人になったのだよ?」
「明久はね…自分の店を持つために今まで日本や海外で修行していたの。学力はあれだけど料理はすごかったからね…☆一つの店で修行足りしていたらしいよ」
「なんと!?」
「……脅迫して働かせてもらったのか?」
「なんでそうなるのさ!?」
だって、あの明久だよ?平気で友人に売りそうな明久だからそれをしてもおかしくはないや……。そういえば僕もそろそろ報告しないとね
「今日は明久達に報告したいことあったのだよ。姫路達は仕事の都合で無理だったから残念ながら後で話すことになるけどね……」
「うむ、そういえば報告とはなんじゃ?」
「……思い出した。たしか今日はそれをかねて飲まないかと誘われたのだった」
「うん……実はね……僕と美子さんに子供ができるみたいなんだ」
「へぇ……ってえぇぇぇ!?」
「「ぶーーー?!」」
「って汚いよ!?二人とも僕の顔をめがけて吹き出さないでよ!?」
僕の言葉にムッツリーニと秀吉は飲んでいたものを綺麗に明久の顔へと直撃した。さすがにそれはかわいそうだったので、美子さんが明久にタオルを渡すと明久はしっかりと拭いてこっちを見た
「い、いつ子供生まれるの!?ってか、なんでそんな大事なことをすぐに連絡しなかったのさ!?」
「妊娠がわかったのは今朝だよ。すぐに両方の親に連絡してそれは伝えているし、明久は今日空いていたのは知っていたからついでに他のメンバーも空いてたら伝えようと思ってね」
「……なるほど、それでドラえもんもいないのか」
僕の説明にムッツリーニは納得するように呟くと秀吉も気づいたみたいだ。そして、明久はムッツリーニの言葉の意味を理解してなかったので秀吉が説明してくれた
「明久、ドラえもんはどういう存在か知っておるじゃろ?」
「えーと、ダメなのび太を立派にするために22世紀から来たのだったよね?」
「うむ。そして、ドラえもんは本当の役目はなんなのかわかっておるか?」
「っ、そうだ!子守りをしてる猫型ロボットだったね!」
「そうじゃ、つまりドラえもんは22世紀に帰ってのび太の子供のための用意しておるのじゃろ?」
「うん。ドラえもんはドラえもんズ達とともにその用意してくれてるのさ」
「生まれてくるこの名前は決めてるの?」
明久の言葉に僕は頷き、美子さんの肩を抱き寄せながらみんなに聞こえるように話した
「女の子の場合の名前はまだ決めていないけど、男の子なら決まってるわ……」
「聞きたい!」
「「野比……ノビスケ。二人の子供が男の子ならノビスケと決めていたの」」
文月学園に入る前の僕は静香ちゃんに告白した結果、ふられて未来が真っ暗だった……。けれど、今の僕ならきっと過去の僕にこう伝えることは言えるだろう。
未来はいつだって君にしかわからない答えがある。他人が君の人生を決めるのじゃない、君の物語、君の人生は君が決めていく……そして最後には君自身の答えがあるからね
僕?僕の今の答えはね……
僕は今……幸せです……
ここまで読んでいただきありがとうございます!
2018年二月からこの作品を投稿させていただきましたが、本日でこの作品は完結です!
長いこと愛読していただきありがとうございます!
最後にこの作品は終わりましたが、コロナを機に高校生活とか楽しかったのを思い出して、またバカテスを書こうかと考えてます。
この作品以上のバカテスはもう書ける気がしませんが、それでも書きたいと思う自分がいますのでまたよろしくお願いします