これは、文月学園を卒業してから数年は経過していての話だ……。あの頃の伝説な学生達は、働いていたり学生生活を過ごしていたり様々な人生を歩んでいた……。これは、そんなある男の話だ……
「のび太……折り入って相談がある」
深刻そうに僕の家に入ってきたのは、あの文月学園史上初めての観察処分者を受けた吉井明久がやって来た。今の明久は、卒業してから料理の勉強をして今や自分の店を持つために働いている
「いきなり、深刻そうに来てどうしたのさ?」
「そうね。いきなり会いたいなんて、本当にどうしたのよ?」
「本当に急に来て申し訳ない……でも、のび太や三上さんしか相談できないことなんだ!!!」
「僕達にしか?」
一体どうしたのかわからないけど、三日前に明久がどこかで会えないかと連絡がいきなり来た。電話では相談しにくいので直接会いたいと言うので僕と美子さんの家……あ、三上美子さんとは高校卒業後すぐに入籍したよ
「簡単に言うと……命の危険さらされてます」
「「来ていきなり物騒な相談!?」」
予想外の相談に僕達はビックリするが、明久本人は本当に真面目な相談みたいで、これはどうしてあげたらいいのか黙って聞いていた
「実はね、姫路……いや、瑞希ちゃんや美波、葉月ちゃんの三人に命の危険がさらされているんだ」
「まさかと思うけど……
「うっ……」
「なるほどね。三人に迫られているけど、告白をしてないと言うこととこの間の合コンの件で大分怒りを買ってしまったのね」
「おしゃる通りです……。雄二に至っては未だに霧島さんに監視されながら生活しているよ」
「あれでも、少しずつましになっているのだけど、愛情が強いからね」
そう、あれでも霧島さんは卒業後の雄二の扱いはましになっているのだが、この間の合コンみたいにやると……かっての霧島さんに戻り、お仕置きされるのだから
「まぁ、それはおいといて明久は三人をどうしたいの?誰かを選んで他は……付き合わないと言う選択はないの?」
「……その選択は正直できない」
「なんで?吉井君は、知っているかもしれないけどこの国は……一夫多妻制度ではないのだよ?私としても、言いにくいけど……誰かを選ばないといけないのよ?」
「……それでも……それでも!!僕は誰かを捨てて誰かを選ぶって言うのは難しいんだ!!」
明久が叫びながら、立ち上がるのその姿はあの文月学園の時の周りを巻き込む力があった吉井明久だった
「何故?」
「葉月ちゃんは、僕と出会ったときからずっと……好きでいてくれてる子だ。あの子は大きくなっても、僕を必死に振り向かせようと色々動いてるのはわかっている」
「そういえば、葉月ちゃんは吉井君と結婚するって、ずっといっていたもんね。美波が危機感を抱いていたの思い出したわ」
「美波は、確かに怒ると怖いし、お仕置きされるときはいつも僕の体が持つか不安だったけど…それでも!!美波は可愛い女の子なんだ」
「へぇ……」
島田姉妹に対してしっかり向き合おうとする明久の姿勢に美子さんも感心して黙って聞いていた。明久は、僕達の暖かい目線に気づかずに姫路さんに対しての思いを打ち明けた
「姫路さんは……僕にとっては、本当に本当に初恋の人で学生の時は彼女が僕の奥さんになってくれたらなぁって何度か思っていたよ。でも、僕はバカだから、無意識に遠慮していた部分もあるんだ。……例えば、姫路さんの料理とかアドバイスしたらよかったのにね」
「あぁ……」
姫路さんの料理に関しては、やはり何度か死にかけていたみたいだな。卒業後も彼女は明久の胃袋をつかもうと料理出していたのは知っているし、その度に死にかけながらも完食していたのを思い出したよ
「だけど、僕は三人のうちの誰かを捨てて、誰かを幸せに選ぶなんてできない……だから、僕は決心した」
「「何を?」」
「たとえ……たとえ!!!許されない行為であろうとも、自分の気持ちは偽れない!!正直に言おう。今、僕は……純粋に三人と結婚して生きたい!!」
かっての合宿で明久は秀吉に問われていた。『明久。なぜここまで圧倒的に不利な状況にありながら諦めないのじゃ?お主は観察処分者じゃ。痛みのフィードバックもある』と……その時の明久の答えは、『純粋に覗きをしたい!』と宣言すると共にどこかで道をはずしてしまった彼の増援がやってきて、その後西村先生を倒したのだから……
「どんなに批判されても、それは覚悟の上?」
美子さんは、厳しい目で明久に問い詰めていた。それも当然かもしれないが、美子さんにとっては大切な親友の二人に対しての覚悟が軽かったら許せないのかもしれない
「もちろん。だから、悩んで悩んで出した答えはそれだよ!!確かに、批判はあるかもしれない……けれど、生半可な覚悟でこれを決めたわけではないよ!!!」
「例え、その道のりが険しくっても?」
「うん……僕は何度でも言おう……彼女達を愛して、必ず幸せにして見せる!!!」
「……えぇ、
「……へ?合格?」
明久の覚悟を聞いた美子さんはさっきまでの厳しい目線から優しい目線へと切り替わり、合格と告げると明久はキョトンとしていた。まぁ、明久の相談は何となく予想通りだったと言えばそうだよねー
「ごめんね、吉井君の相談が何なのかは、
美子さんは、そういいながら手を叩くと後ろのドアが開き、入ってきたのは……
「あの頃の豚野郎が、偽りなくはっきりと答えたのに、美春はすごく感心しました」
「え!?し、清水さん?!」
「悪いね、清水さんだけではないのだよ」
「あ、明久君……」
「お、お兄ちゃん……」
「あ、アキ……」
美子さんの合図に入ってきたのは、かって、島田キス事件や盗撮事件で明久を激しく憎んでいた清水さんだった。そして、清水さんだけではなく、顔を真っ赤にした話題の三人かはいってきた
「え、何で三人がいるの?!まって!?まさか……」
「えぇ、豚野郎がお姉さまに対していった台詞を全部聞きましたよ」
「さ、最悪だぁぁあぁぁぁぁ!!」
「お兄様が、もしかったらこういうことあるかもしれないから待機してね?って指示聞いてよかったです。これで、この豚野郎を弄る機会が増えましたね」
清水さんが、明久のあの台詞を聞いて嬉しそうに笑っている。因みに相変わらず僕達の事をお兄様、美子姉様と呼び募っている上に生まれてくるかもしれない子供のために色々協力してくれている
「お兄様、美子御姉様。美春はきちんと仕事をこなしましたよ!」
「ありがとう、美春はえらいね」
「えへへへ、美子御姉様に誉めてくれれば明日からも頑張れそうです!!」
美子さんが清水さんを誉めていると、尻尾があったら、それはもう興奮してますよと言わんばかりに振っているだろうなぁと思うくらい笑っていた
「さて、明久。あの言葉に偽りはないよね?」
「(えぇい、男は度胸!)そうだよ!僕は例え困難でも……三人を幸せにすると覚悟を決めたよ!!」
「もう安心だね……。じゃあ、三人にきちんと言ってあげなよ」
「う、うん……あのね、三人とも…」
明久は意を決心して、三人に向き合っていた。その当の三人は、緊張していて明久と向き合っていた
「三人とも知っての通り、僕は頼りないし
「「「うっかり??」」」
「……少しうっかりするけど!!3人の事は必ず大切にするからね!だから………結婚前提に付き合ってください!!!」
「「「……はい!!!」」」
明久の一世一代の告白に三人は泣きながらも、その涙はきっと何よりも美しく綺麗な涙だろう……
ここまで読んでいただきありがとうございます!
良い夫婦の日にって聞いて、なぜか急に書きたくなりました……
いきなりの投稿で驚いた方もいれば、困惑したかたもいるといもいますが、お許しください。