俺はある目的のためにゆっくりと歩くとそいつらを見つけたのだ・・・
『しっかし、あれはマジでウケたな。』
『うんうん!私…結婚が夢なんです…どう?似てる?かわいい?』
『ああ、似てる!けど――キモイに決まってんだろ』
『だよね~!』
それじゃ、とっとと用を済ませるか。ゆっくりと歩み寄り、背後から声をかける
「なぁ、アンタら。」
『ぁあ?ぁんだよ?』
2人組が真っ茶色な顔をこちらに向けてくる。きちんと礼をしておかないとな。
『リョータ。コイツ、さっきのオトコじゃない?』
『みてぇだな。お前もさっきのガキどものお友達か?・・・・・んで、その新郎サマがオレたちになんか用か、あァ!?』
男の方が一歩前に出て、威嚇するような仕草を見せた
「いや。大したようじゃないんだが―――――」
借り物上着を脱ぎ、タイを緩める。不思議なことに、身体は準備運動を必要としないほどに温まっていた
「―――ちょっとそこまでツラぁ貸しな!!」
『あぁ?てめぇ、ふざけんのもいい加減にしろよ。こっちは見たくもないもん見せられてよぉ』
「あぁそうだろうな。だが俺はお前らの態度が気に入らねえんだよ。客だからって傍若無人な振る舞いしやがって・・・ちったぁ遠慮しろっつうの!!」
俺は2,3歩歩み寄った後その勢いで男の顔面を殴った
『ぐふぁ!てめぇ、ガキが粋がってんじゃねえぞっ!!』
チンピラは反撃するつもりか腕を大きく振りかぶって殴りにかかろうとする。だがそんな見え見えの攻撃が当たるはずもなく、軽くいなし、今度は胸に膝を一発蹴りを入れる。
『くそっ、ムカつく野郎だ!』
「奇遇だな。俺もおめぇのことはいけすかねぇなと思ってるぜ」
『だったらここでくたばっちまいな!』
そういってまたチンピラが殴りかかる。だから何度も同じことは効かんっつーの。同じように横によけて反撃しようとしたその時
バチィ!!
「っ!!」
俺は全身のしびれにガクンと崩れる。この感覚はスタンガンか!?
『リュ、リュータ?!』
『馬鹿が、俺が何度も同じ手に引っかかると思ったのか?えぇ?』
クソッ、完全に油断した。
『せっかくだ。ここで死んじまえよ』
『リュータ。それはさすがに...』
『うるせぇ!こいつはココでやらないと気が済まねぇんだよっ!』
そういって男はスタンガンからナイフに持ち替え 逆手に持って掲げる。逃げようにも体のしびれが残って思うように動けない。俺は反撃しようと構えた
その時...
一つの銃声が聞こえたのだ
『あががが・・・!』
男の持っていたナイフは銃によって落とされたのだ・・・・
これは・・・
「雄二の喧嘩終わるまで出さないつもりだったけど・・流石にナイフで攻撃した時点で見過ごせない・・・」
ゆっくりと後ろから歩いてくる音が聞こえたのだ・・・
『あぁ!?なんだ!?てめえは?』
「なんでここにいるんだ?のび太?」
どうしてここだと分かったんだ?
「悪いね?雄二の喧嘩出すつもりなかったけど・・・僕も今虫の居所が悪いのだよ?」
・・・・・キレてやがる・・・・それもかなり
『ちょっ!?何で銃もってるの!?違法でしょ!?』
バカ女が騒いでいたが、のび太は銃をちらつかせたら黙った・・・お前らのほうも違法だがな・・・
「君たち二人とも動くな・・・動いたら・・・撃つよ?」
『ふ・・・ふざけるな!クソが!死にさらせぇ!!』
男はやけくそ気味に落としたナイフ拾ってを前に出しのび太に刺そうとした
キィンッ!!
「動くな・・・そういったはずだが?それと・・・先に武器を使ったのは君達だ・・・」
のび太は銃でナイフを弾いたのだ・・・
そして銃で男の頭をいつでもうけるように当てていた
『あ・・・あぁぁ・・』
「僕はね・・・非常に頭きているのだよ?そこの女性も動かないことを勧める・・・一歩でも動いたら・・・二人とも撃つ」
『ひ・・・ひぃぃぃ』
今のび太は・・・逆らったらいけない状態のやつだ・・・あいつがあそこまでキレてるのはここまで恐ろしいのか・・・
「ねぇ?人の夢をバカにする権利・・・君たちがあると思う?そんなに偉い立場なの?ねぇ・・・?答えろ!!」
『『ひぃぃぃぃ・・・』』
「人の夢をバカにする権利は誰にもない・・・夢ってのは叶えるための物だ・・・願うものではなくね・・・それをバカにした君達は・・・何様なんだ!?」
銃のセーフティーを外そうとしていたのび太を見て流石にダメだと思い俺は止めようとした
「おい!流石にやりすぎだ!」
「・・・それもそうだね・・・」
のび太は俺の意見に聞き銃はしっかりと頭に当てたまま、懐にあるものを出したのだ
あれは・・・唐揚げ?
「これを食べたら解放するよ・・・?食べる?」
『『た・・・食べる!食べるから!』』
・・・・何故だろう?のび太の方が今犯罪者に見えてしまったのは・・・
「なら、食べなよ?」
チンピラカップルは慌ててそれを食べると・・・
『『!?!!!!』』
声にならない叫び声をあげて倒れたのだ・・・・
俺は気になり、のび太に聞くと・・・
「これ?この唐揚げの料理をしたのはね・・・姫路とジャイアンの手作りさ。」
ゾワッ!?!
「お前!?!あれを食べさせたのか!?」
姫路の料理は知ってるからあれだが、剛田のは姫路程じゃないが、かなりヤバイと聞いていた!!
「うん。安心して?この料理食べて死ぬことはない・・・せいぜいトラウマを植え付けさせたらいいのさ」
「・・・・何もこれ以上触れない・・・」
「鮮明だよ・・・・さ、この処理は任して雄二は行きなよ」
俺はのび太の言葉に甘えて・・・翔子の方を探したのだ
のび太が笑顔でチンピラカップルに残りの唐揚げを食べさせたのは見なかった事にしょう・・・
「よっ。随分と待たせてくれたな。」
「・・・・・雄二。」
如月グランドパークの中にあるホテルの前で待つことしばし。玄関から翔子がトボトボと俯きがちに出てきた
「さて。それじゃ、帰るとすっか。」
「・・・・・・・」
翔子はなにも言わず、静かに俺の少し後ろをついてきた。 夕暮れの中、黙々と駅に続く道を歩く。どのくらいそうしていたのだろうか。
如月グランドパークを出てあえて人気のない道を歩いていると、翔子が聞き取れるからどうかギリギリの小さな声で呟いた
「・・・・・雄二。」
「ん、なんだ?」
「・・・・・私の夢、変なの・・・・・?」
例の馬鹿カップルに笑われたことをずっと気にしているのだろう。 翔子は足を止めていた。俯いているから表情は見えないが、長い付き合いだ。どんな顔をしてるかぐらい見なくてもわかる
「まぁ、あまり一般的ではないかもしれないな」
俺は少し言葉を選んでからそう答えた。
「・・・・・・・・・・・・・・」
再び黙り込む翔子。だがこの際はっきりと言わないとな・・・
「翔子、この際だから言っておく。お前が俺に対する気持ちは過去に対する責任感を勘違いしたもんだ」
「!!・・・・・・ゆう、じ・・・・・・」
翔子が息をのむ、俺に面と向かってこんなことを言われて傷ついたかもしれない
「けれども――」
おかしいのはコイツの勘違いだけで、1人の人間を長い間想い続けるという行為は胸を張れる誇らしいことのはずだ。だから、これくらいは伝えてやりたい
「けどな、俺は・・・・・・・俺はお前の夢を絶対に笑わない!」
「!!」
全てが間違いなのではなく、彼女の気持ちを抱く対象を勘違いしていただけで夢自体はおかしなものではないということを
「お前の夢は、大きく胸をはれる、誰にも負けない立派なものだ」
俺はそういいながら翔子の下に駆け寄り、鞄からある物を取り出した
「――――まあ、相手を間違えていなければの話だけどな?」
「っ!・・・・・これ・・・・・・さっきのヴェール・・・・・・」
会場で拾っておいた物を俯く翔子に被せてやる。 折角の体験だったんだ、これくらいの思い出は残しておいてやりたいよな。おっとそうだった、もう1つ――――
「それと、翔子・・・・・・弁当、旨かったぞ」
俺が食べた弁当見せると翔子は驚いていた
「・・・・・私のお弁当・・・・気付いて・・・・・くれたんだ・・・・・」
「当たり前だ。さて。さっさと帰るぞ。遅くなると色々誤解されるからな」
「・・・・・・・雄二」
「特におふくろの奴は、いくら言っても――――」
「雄二っ!」
ここ最近では記憶にない翔子の大きな声を聞いて、思わず立ち止まってしまう。
「なんだ?」
俺は平静にいつも通りの態度と声で言葉を返す。 そして振り返ると赤い光の中、自らの手でヴェールを持ち上げ、
「――――私、やっぱり何も間違っていなかった!」
太陽の光をバックに満面の笑みを浮かべる幼馴染がそこにいた
オマケ
僕はあの後スタッフに後処理任したのだ・・・ゆっくりと三上さん達が居るばしょに向かっていったのだ
「おう!のび太!・・・お話は終わったのか?」
「うん。少し遅くなったけどね・・・」
「大丈夫だった?」
三上さんが心配そうに聞いてきたのだ・・
「うん!大丈夫だよ?」
僕は汚れてもいい・・・だけど、三上さんがあんなやつらに怒る必要はない・・・そんな役目は・・・僕だけで十分
「そろそろ帰ろう?」
「そうね・・・」
「おう!そうだ!のび太も折角だから、これ帰ったら食べろよ」
僕らが帰ろうとしたらジャイアンが懐から何かを出したのだ・・・
そ・・・それは!!
「俺様の手料理久しぶりに食べろよ?後、姫路さんの分もあるから渡すぞ。手伝ってくれたお礼だとよ」
「う・・うん」
・・・・あぁ・・・僕の命日は今日なのか・・
僕は心の中で嘆きながら、ジャイアンと三上さんと喋って帰ったのだ
そして・・・
その日の夜は記憶がなくなって・・・川の向こうには大好きだったお婆ちゃんと生まれる前になくなったおじいちゃんがいたのだが・・・おじいちゃんが強く僕に向かって「こっちに来るな!お前にはまだ早い!」といわれて帰らされたのだ・・・
あぁ生きているって・・・素晴らしい・・・
ここまで読んでいただいてありがとうございます。タイトルの意味はこういうことです・・・