「てな事があって、おかげで散々な週末だったよ」
週明けの教室、朝のHRが始まるまでの時間にいつものメンバーで卓袱台を囲い、昨夜の降りかかっ不幸についての説明をしているのだ
「そうじゃったか。それは災難じゃったのぅ・・・」
気遣うように柔らかな表情を浮かべる秀吉
「・・・・・重労働」
ムッツリーニが明久の隣で、ボソリと呟いた
「だよね。あんな広い所を掃除なんて、何か褒美が欲しい位だよ」
「褒美という程じゃないが『掃除をするのならプールを自由に使っても良い』と鉄人に言われたぞ?」
「え? そうなの?」
「ああ。だから秀吉とムッツリーニも、今週末にプールに来ないか?」
折角の貸し切りなら、と早速雄二が2人を誘い始める。
まず最初にムッツリーニが頷こうとして・・・・
「ただし掃除を手伝ってもらうけどな」
「・・・・・」
さっきの雄二の一言で動きが止まった。重労働な仕事をしてまでしたいかというと少し悩むところだよね
「ちなみに、姫路と島田にも声をかけるつもりだ」
「・・・・・ブラシと洗剤を用意しておけ」
雄二の言葉に動きを止めたが、この一言で交渉にあっさりと頷いた
「うむ、そうじゃな。貸し切りのプールなぞ、こんな時でなければ中々体験できんじゃろうし、相伴させてもらうかの。無論、ワシも掃除を手伝おう」
「え? 結構大変だと思うけど、いいの?」
「うむ、お安いご用じゃ」
と、快諾する秀吉
「なら、俺らも手伝うぞ。なぁ?のび太」
「うん!」
僕らがそういうと明久が思い出したように不満を言ったのだ
「そうだ!ジャイアンものび太も何で昨日プール来てくれなかったの!」
「・・・・逆の立場なら助けてくれるの?鉄人の補習を?あの鬼の補習を助けてくれるの??」
「「・・・・・ごめん」」
いいんだ・・・・分かってくれれば・・・・
「なら、女子も呼ばないとな!おーい、島田と姫路」
「なに?坂本」
「呼びました?坂本君」
変な空気を振り払うように雄二が姫路たちを呼んだのだ。助かる・・・
「2人とも今週末は暇か?学校のプールを貸し切りで使えるんだけど良かったらどうだ?」
「「え・・・・?」」
「プール」という単語で島田と姫路が一瞬ビクンと反応する
「あ、もしかして2人とも予定があったりする?」
「い、いや、別に予定はないんだけど。その、どうしようかな・・・?プールって言うと、やっぱり水着だし・・・」
「そ、そうですよね。水着ですよね・・・その、えっと・・・」
島田は自らの胸部へ、姫路は腹部へとそれぞれ視線を送った。女の子特有の悩みだな。自分の体に自信がないのだろう
雄二「まぁ、お前らにはお前らの悩みがあるんだろうが・・・一つ言っておくと秀吉は来るぞ。明久に水着を見せに・・・な」
「ずるいわよ秀吉。自分は自信があるかって!」
「そ・・そうですっ!木下君はずるいです!」
「??おぬしらは何を言っておるのじゃ」
二人とも、秀吉は男だよ
「で、どうするの?行く?」
「い、行くわ!その、イロイロと準備をして・・・」
「そ、そうですね。準備は大事ですよね」
複雑そうな顔をしつつ、2人は一応肯定の意を示したようだ
「ところで使うのはFクラスだけか?」
「いや、翔子を呼ぼうと思う」
ジャイアンの質問に珍しく雄二が霧島さんを呼ぶみたいだ・・・
「あれ?あっさりと霧島さんのこと誘うんだね?てっきり拒否すると思ってたけど」
「明久・・・呼ばなかったら雄二の身がどうなると思う?」
「・・・なるほどね」
流石に理解してくれたか・・・・
「とにかく、全員オッケーなようだな。んじゃ、土曜の朝10時に校門前で待ち合わせだ、水着とタオルを忘れるなよ。Aクラスには俺から話しておく」
雄二のシメの台詞と同時に、鉄人が教室のドアを開ける音が響いた
「あっ、三上さんも呼ぼうかな?折角だし・・・」
「他の人も呼ぼうか??」
「うーん、三上さんだけ呼ぶよ。あっ、でもスネ夫も呼ぼうか?この間のお礼もかねてね」
「おぉ!それいいな!」
すると、ジャイアンも納得してくれて授業を励んだのだ・・・さ!勉強も頑張らないと!
タイトルと話短くってすいません!次回も宜しくお願いします