プールサイドにて
「やっぱり女子はまだ着替え終わっていないみたいだね?」
「そうだね」
「・・・・・(コクリ)」
「ま、女性が準備に時間がかかるってのは、当然だからな」
「そういや秀吉は?」
僕達より少し遅れてスネ夫が出てくる。僕達と変わらない緑色のトランクスタイプの水着である
「まだ着替えてる。俺が着替えている時もまだ落ち込んでいたからな。俺が着替え終わった時に何とか気を取り戻したみたいだからな」
雄二の説明にスネ夫がジャイアンに秀吉って誰?って言う質問にジャイアンが答えると・・・
「・・・その秀吉って人・・・大変だね」
スネ夫の言うとおり、大変なんだろうね・・・
「ムッツリーニ、心の準備は良いかい?」
「・・・・まかせろ。すでにイメージトレーニング365パターン済ましてある。」
その言葉に僕と明久が、目を見開いて驚愕する。一年分のパターンってどんなのだ
「・・・・・そして365パターンの出血を確認した」
「・・・・致死率100%だね」
「というかそれ意味あったの?」
力強いムッツリーニの言葉に、明久の目が虚ろになる
「ん?おーい、誰か来たみたいだぞ?」
不意にジャイアンが呟き全員が顔を向けると小さな人影が駆け寄ってくるのが見えた。その姿は紺色の水着を着た少女、葉月ちゃんがスクール水着でこちらに来た・・・不自然に胸がデカく見えること以外は違和感はないそして、炭酸飲料の蓋を開けたような音と共に、ムッツリーニの鼻下に、赤く細い線が刻まれる。
「・・・・弁護士を呼んで欲しい」
鼻血を垂らしながら呟くムッツリーニ。それを聞いて周りが苦笑いする
「お兄ちゃんたち、お待たせですっ」
息を弾ませ駆け寄ってきた葉月の姿を見て、明久が微笑む。まあ年齢相応にスクール水着だね。一部を除いたら
「懲役は2年で済みそうだね、ムッツリーニ」
「・・・・・実刑はやむをえない(ポタポタポタ)」
「というか、何で小学生相手に鼻血垂らすの?」
スネ夫はムッツリーニにツッコみ、それを聞いて明久が苦笑い。すると、さらなる人影が更衣室から飛び出してくる
「こらぁあっ!お姉ちゃんのソレ勝手に持って行っちゃダメでしょっ?!返しなさい葉月っ!?」
「ソレ?・・・・何のことだろ?」
「あぅっ、ズレちゃいました」
現れたのは、胸元を手で覆い隠している島田。返せって言ってるのは、葉月ちゃんが胸に詰めてるものだろうね
「この一撃に、ウチの全てを賭けるわ・・・!」
明久に向かってものすごい怒りで歩いてきたのだ
「だ、ダメだよ美波!その一撃は僕の記憶どころか存在まで消し去りかねないから!」
「落ち着きなよ、それだと、流石に危ないよ?」
流石にヤバイと思ったのでそういうと島田も踏みとどまってくれた・・・
「うぅぅ・・・・折角用意してきたのに・・・葉月のバカ・・・」
「美波」
「なによ」
あれ?珍しく明久が何か言おうとしてる
「そ、その言いにくいんだけど」
「やっぱりこの格好、どこか変なの・・・?」
「うん。その・・・」
「・・・」
「ちゃんと水着着た方が良いよ」
・・・・・・カアァァァっと完熟トマトのように島田は真っ赤になり
「いやあぁぁぁ!!」
「ぎやあぁぁぁぁ!!」
バキ、ゴキ、ガッシュ、ドシュ
「お~い、そのへんで辞めとかんといくら明久でも死ぬぞ~」
ボロボロになった明久はその場に崩れ落ち島田は更衣室に走って戻っていく。ジャイアン、良いタイミングで止めたね
「黙っときゃいいものも・・・」
「そういうわけにはいかなさいさ・・・」
「ジャイアン・・・のび太・・輸血しているやつや今殴られたやつみてさ・・・」
「うん」
「どうした?」
「ここって色々と怖いね?」
ふっ、そんなことか・・・スネ夫・・・
「「慣れれば怖いと言うより普通になってしまう」」
「そだねー。僕ちゃん・・・今の状況にビックリ―」
「「そだねー。皆見慣れているからだろうね/な」」
そう話していると・・・・
「の・・・のび太君、いったい何があったの?」
「あっ、三上さん。実は・・・」
そこで僕はふりかえると固まったのだ。三上さんの水着はホルターネックみたいなタイプの水着に着ていた。色は青色・・・可愛い・・・
「のび太君?」
「あっ、ご・・・ごめん!その、三上さんの水着が似合っていたから!!」
「え?」
「あ・・・」
「「・・・・・」」
僕の言葉で変な空気になっていた・・・どうしたらいいだろう?とおもっていると・・・
「ぐああああああっ!目が、目がぁっ!!」
突然、雄二の悲鳴が響き渡った。僕達が何事かと思い見てみるとそこには目を潰されのた打ち回る雄二の姿。そして手をチョキにしている大人しめな白のビキニに水着用のミニスカートを組み合わせた格好の霧島さんが立っていた。見た目通りの配色と彼女の色の白さが際立ってすごく美しい
「すごいわ・・・坂本の目を潰す仕草まで綺麗だなんて。」
「うん・・・あの姿を見られるのなら、雄二の目なんて惜しくないね。」
「そりゃお前らに実害がないからな!」
その光景に僕ら四人は・・・・
「・・・霧島さん相変わらずだね・・・」
「あれは痛いよ・・・」
三上の言葉にのび太も同意しながらあれは痛いと平然に言っていた
「容赦なく攻撃・・・こ・・・怖い(ガタガタ)」
「やっぱり耐性がなかったらこうなるか・・・しっかりしろ。スネ夫!」
そして、この見慣れてない光景にスネ夫は震えていた。それを見かねたジャイアンが渇を入れたのだ
「翔子・・・」
「・・・・うん」
「ティッシュをくれ。涙が止まらん」
「このバカ雄二。もっという事あるんじゃないか!」
「視界を奪われて何を言えと!?」
「『お前がほしい』の一言ぐらい言って見せろよ?」
「剛田!?なに誤解を招くようなことを言わせる気だ!!」
「雄二・・・・」
ジャイアンの一言で顔を赤らめる霧島さん。
「誤解だって言ってるだろ!!俺はお前の水着に興味なんて・・・」
「・・・・・それはそれで困る」
ガシィ!!
「ぐあぁぁぁ!!なんかこれ前にもあったような・・・なかったような・・・・」
雄二の一言で怒ったのか霧島さんは雄二にアイアンクローを極めた。そこへ・・・
「すみません!背中の紐を結ぶのに、時間がかかっちゃって・・・!」
駆け足でこちらに来る姫路の姿があった。それを見て、大量の出血をして倒れるムッツリーニと、それと同様に出血多量で倒れた明久
「Worauf fur einem Standard hat Gott jene unterschieden, die haden,und jene. Die nicht haben!? Was war fur mich ungenugend!(神様は何を基準に、持つ人と持たざる人を区別しているの!? ウチに何が足りないっていうのよ!)」
「お姉ちゃん時々混乱するとあんなふうにドイツ語になるんです」
「何となくだけど、神様に対する文句みたい・・・」
「スネ夫、ドイツ語わかるんだ。でも納得だね」
「あぁ、姫路のは凄いからね・・・」
「うんうん。女の子の私でもすごいスタイルだと思うよ」
姫路はビキニからはちきれんばかりの胸が際立っている。姫路は普段とは想像がつかないくらいの露出度が高いピンクのビキニにパレオ
「あ...あの、どうかしましたか?私、何か変ですか?」
変ではない。変ではないが一緒にいると理性を破壊しかねんほどの破壊力に僕達は圧倒されている
「へ、変じゃないよっ!すごく似合っているよ」
「そ、そうですか?」
「うんうん。僕も思わず息をのんだよ。ね?ジャイアン」
「お・・・おう」
「「「「ハハハ・・・」」」」
僕達4人は笑いながら鼻血を出さないように体を反らして顔を上に向けている
「何だ・・・?一体、何が起こってるんだ?」
「雄二」
ガシィ!
「がぁっ!なっ、何だ!?・・・って翔子!?お前、何してやがる!?」
「目隠し」
メキ・・・メキ・・メキッ!
「それはわかるが力が!!?これ以上やられると目がへこむ!!」
雄二は雄二で霧島さんに目をふさがれているが力の入れ方がすさまじいのか、手足をばたつかせて悶えている。そして忘れた時に秀吉が入ってきた・・・
「遅れてすまぬ。着替えはさほど手間取らんかったのじゃが、落ち込んでいた時間が長くての」
「☆●◆▽□♪◎×(ううん、そんなに待ってないよ秀吉)」
「明久、ここでは日本語で話そう!」
秀吉の格好は、確かにトランクスである。
ただし、構成は美波と同じようなスポーツタイプであり、上は肌に張り付く様なショートタンクトップ。下は飾り気のない普通のパンツの上に、ショートパンツのようなズボンを一番上のボタンを外した状態で重ねている
・・・・・・・つまりは、女物のトランクスタイプ。どうしてこうなった?
「秀吉、見ただけで男物かどうかぐらい区別できるはずでしょ?」
「やっぱりそっちの趣味があるのか?」
「ち、違うのじゃ!ワシは本当に男物を買った筈なのじゃ!きちんと店員にも『普通のトランクスタイプが欲しい』と言ったのじゃぞ!?」
「というか男物に上がある時点でおかしいと認識しない方にも問題があるでしょ!?」
「ムムム、確かにそこで店員を信じ切ってしまったことは反省じゃ」
スネ夫の指摘に秀吉も反省してた・・・・・この秀吉を見て彼もやはりFクラスなのだなと実感した