バカとのび太の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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扱いの悪さに涙

「ムッツリーニ!僕を助けてくれない!?」

 

ムッツリーニのいる屋上に倒れこむように駆け寄る。すると、明久の行く手を遮るように雄二が大きな身体が邪魔をしてきた 

 

「後にしろ。今は俺が先約だ」 

 

目的地に先に陣取っていたのは雄二だった。いつものツンツン頭が少し萎れているように見えるが何かあったんだろうか? 

 

「ムッツリーニ、何の話?」 

 

「・・・・・・・・・・・・雄二の結婚が近いらしい。」 

 

「雄二と霧島さんの結婚?僕はてっきり結婚宣伝したもんだからもう子供ができた事にされているのかと」 

 

「子供まで行かなくても両親と話しでもしてるのかなとは思った」

 

「あー、俺は婚約の話までいっていたと思っていた」 

 

「・・・・・・お前ら。笑えない冗談はよせ」 

 

僕らの冗談に対し雄二は浮かない表情のまま淡々と話す。そりゃあ彼からすれば彼女との結婚は素直に喜べるものじゃないからね 

 

「僕達の方も大変だけど、一応雄二の方が先だからね。雄二に何があったの?」 

 

「・・・・・・実は今朝、翔子がMP3プレーヤーを隠し持っていたんだ。」 

 

「MP3プレーヤー?それくらい問題ないだろ?多分、英文とか入ってるんじゃないのか?」 

 

確かにジャイアンの言う通りだ。その可能性はないの?

 

「いや、アイツは結構な機械オンチだからな。そんな物を持っていて、しかも学校に持ってくるなんて不自然なんだ」 

 

霧島さんは機械オンチなのか。なんでもできそうなのだが・・・ 

 

「そこで怪しく思って没収してみたんだが、そこには捏造された俺のプロポーズが録音されていたんだ。それに婚約の証拠として父親に聞かせるつもりのようだ」 

 

「へぇ~、それは災難だったね」 

 

明久は何事もなさそうに言っていたが、僕は以前の清涼祭での「あれ」を思い出した。ジャイアンは分かってないからすぐに教えると何とも言えない顔だったのだ・・・ 

 

「MP3プレーヤーは没収したが、中身は恐らくコピーだろうし、オリジナルを消さない事には・・・・・・」 

 

霧島さんの計画は思った以上に壮大かつ綿密に進められている。なんか聞いてて雄二に悲哀が漂ってるの見えたのだ 

 

「そんなわけで、ムッツリーニにはその台詞を録音した犯人を突き止めてもらいたい。さっきも言ったようにアイツは機械オンチだから、きっと機械に長けた実行犯がいるはずなんだ」 

 

「・・・・・・明久は?」 

 

と、ムッツリーニが明久の方を向いてきた。今度は明久の事情を聞いてくれるみたいだ 

 

「実は、僕のメイド服パンチラ写真の姿の写真が全世界にWEB配信されそうなんだ」 

 

「・・・・・・なにがあった?」 

 

「それだけだと意味が分からないよ。こっちが説明するよ」 

 

僕が代わりに説明した 

 

――――――――――――説明中――――――――

 

「そんなわけで、その写真を作った犯人を突き止めて欲しいんだ」 

 

「何だ。お前も俺と同じような境遇か」 

 

「・・・・・・・・脅迫の被害者同士」 

 

「こんな事で仲間ができてもな……」 

 

そうやってそれぞれの説明を終えたところで、ガラガラと教室の扉が開く音が響いた。どうやら西村先生がやってきたみたいだ 

 

「遅くなってすまないな。強化合宿のしおりのおかげで手間取ってしまった。HRを始めるから席についてくれ」 

 

そう告げると西村先生は手に大きな箱を抱えていた。きっと今言っていた強化合宿のしおりが入っているのだろう 

 

「・・・・・・とにかく、調べておく」 

 

「すまん。報酬に今度お前の気に入りそうな本を持ってくる」 

 

「僕も最近、仕入れた秘蔵の写真を十枚持ってくるよ」 

 

「・・・・・・必ず調べ上げておく。」 

 

報酬のおかげでムッツリーニの目がぎらついた。 まぁ、ムッツリーニも快く引き受けてくれたので、鉄人に睨まれないうちに素早く席に戻る。プール事件以降、明久と雄二は特に目をつけられているので、こういった時くらいは目立たないようにしないと何をされるかわかったもんじゃないだろうね

 

「さて、明日から始まる『学力強化合宿』だが、だいたいのことは今配っている強化合宿のしおりに書いてあるので確認しておくように。まぁ旅行に行くわけではないので、勉強道具と着替えさえ用意してあれば特に問題はないはずだが」 

 

前の席から順番に冊子が回されてきた 

 

「集合の時間と場所だけはくれぐれも間違えないように」 

 

西村先生のドスのきいた声が響き渡る。確かに集合時間と場所を間違えたらシャレにならない学力強化が目的とはいえ皆で泊まり込みのイベントに参加できないなんて寂し過ぎる 

 

パラパラと冊子を捲って調べておく 

 

今回向かうのは卯月高原という少し洒落た避暑地で、この街からは車だとだいたい4時間くらい、電車とバスの乗り継ぎで行くから5時間くらいかかるところだね

 

「特に他のクラスの集合場所と間違えるなよ。クラスごとでそれぞれ違うからな」 

 

そこまで差別化するかー。Aクラスはきっとリムジンバスとかで快適に向かうんだろうなぁ。そうなると僕らはやっぱり狭い通常のバスだろうか。いやもしかしたら教員と相席という可能性もありうる

 

「いいか、他のクラスと違って我々Fクラスは現地集合だぞ」 

 

『『『『『案内すらないのかよっ!?』』』』

 

あまりの扱いに全級友が涙した




投稿遅くなりました!次回も宜しくお願いします!
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