バカとのび太の召喚獣   作:絆と愛に飢えるシリアス

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必殺仕事人は身近にいる

ジャイアンside

 

俺たちはあの後、鉄人こと西村先生の登場により全力で逃げていた。ってか俺は何もしてないのに追いかけられるなんて・・・理不尽だ

 

「はぁはぁ、ま、まさか鉄人が出てくると思わなかったぞ・・・」

 

「た、確かに・・・あ、危なかった・・・」

 

「お、お前らあの先生からひごろにげてるのか・・・そ、尊敬するぞ」

 

俺達はぐったりとしながらもどうやらBクラスの監視の目から逃れたのが何となく分かったのだ。そして今俺達はFクラスでぐったりしていたが、のび太は相変わらずボーとしていた

 

「余分な時間をとってしまったから予定は問題ないが、ムッリーニーは戻ってきてるのか?」

 

「えーと」

 

「それなら今戻ってきたぞ?」

 

教室を見渡すと、タイミング良くムッツリーニが帰ってきたところだった

 

「お?戻ってきたか。偽情報はどうだ?」

 

「・・・首尾は上々」

 

誇るわけでもなく、淡々と答えるムッリーニはまるでプロだな

 

「・・・次の仕事は?」

 

「姫路がもう少しで戻るはずだからその時に実行する」

 

「ちょっとして、姫路ので何か次の作戦の要となるのか?」

 

「あぁ。暗殺用としてな?」

 

本人が聞いたら泣くな。まぁ、美味しすぎて苦しむのかもな?

 

「根本君に食べさすの?恐らく彼食べないと思うよ?」

 

「いや、あいつはターゲットではない」

 

?なら誰に?

 

 

「狙いはBクラスからDクラスへの使者だ。ムッツリーニの偽情報でDクラスに狙われていると知ったら、Bクラスの連中はその対応をする必要があるその場合、考えられるとしたら何だ明久?」 

 

「う~ん・・・僕らがCクラスにしたことするんじゃないかな?」 

 

「まあ、正解だ。同盟を結ぶことだな。使者を出すだけで戦いを避けられるなら、それに越したことは無いからな」

 

なるほどな。そう言うことをお前たちは前の戦いをしていたのか・・・それをする事で戦いは避けられるしメリットはある。しかし、敵に何故か同情してしまうのは何故だ?

 

「けど、暗殺だったらスタンガンでもいいんじゃない? わざわざ姫路さんの料理で毒殺なんかしなくても。」 

 

「・・・・スタンガンだと悲鳴をあげられる」 

 

「口を手で押えればいいじゃないか?」 

 

「アホかお前は?んなことしたら自分も感電するだろうが」 

 

「でも・・・」 

 

「気にするな。姫路の料理を選んだのは俺の趣味だ」 

 

すると・・・

 

「え?坂本君、私の料理が好きなんですか?」 

 

すると、教室に姫路が戻ってきた。 その手には5.6個くらいのドリンクゼリーの容器が見える

 

「ひ、ひめ、じ・・・?」 

 

姫路の声を聴いて血の気が引いたように顔色が悪くなる。そしてギギギ、とブリキの玩具のように首を動かす

 

「良かった。そう言ってもらえると嬉しいです。けど、霧島さんに聞かれたら怒られちゃいますよ?」 

 

しかし、坂本にとっては有りがたくないな。

 

『ウェルカム(グッ)』 

 

「テメェ、そのムカつくほど爽やかな笑顔はなんだ・・・!」 

 

仲間が出来たことで嬉しいんだろう。顔から喜びがにじみ出ている

 

「坂本君の分もありますので、良かったらどうぞ。」 

 

姫路は笑顔のまま明久と坂本にパック入りのゼリーを渡す。それを出来る限りの作り笑顔で受け取る明久と雄二。この二人だけなのか

 

「そ、そうか。すまないな。後で腹が減った時にでももらうとしよう」 

 

「ぼ、ぼくもそうさせてもらうよ」

 

「あっわかりました。あとのび太君の方に少しいってから、私は調理室の鍵を返しに行ってきますので。」 

 

ペコリとお辞儀をして姫路はのび太に何かを渡して教室から出ていった。何を渡したのだ?

 

 

 

姫路がいなくなり俺たちは再びA~Dクラスのある新校舎へと向かい、階段の近くで隠れながらBクラスの様子を見ている

 

少し待っていると教室から男子生徒が一人出てくるのが見えた。おそらくBクラスの生徒だろう

 

「(相手が一人っていうのも予想通りか?いや、わかっていたのか?)」

 

「(まぁな。Bクラスは点数補充に忙しくて使者に人数を割けるわけがないからな。立場の無さも考慮すると男子が一人で向かうのは予想通りだ)」 

 

なるほどな。そこまで計算するとは本当にすごいな。Bクラスの男子はDクラスへ向かって歩き始めている。周囲には大勢というわけじゃないけど人影が少し見える

 

「(だけど、うまくいくの?)」

 

「(ムッリーニを信じろ!)」

 

BクラスとDクラスの間の短い道のりを使者が歩く。 

あと三十秒もしないうちにDクラスの扉を叩くことになる。 

どんどん距離が近づき、使者がDクラスにつくまであと五メートル。 

 

「(行けるのかよ?)」

 

後三メートル 

 

「(大丈夫だ。ムッツリーニを信じろ)」 

 

後二メートル 

 

「(けど、もう距離が・・・!)」

 

後一メートルというところで何かが視界を横切った。すると・・・

 

      カッ 

 

何かの音が使者から少し離れた場所の廊下の壁から響く。目を凝らすと壁に何かが刺さっているのが見える。 

 

『なんだ、アレ・・・?』 

『先に何か貼ってあるな。』 

『何かの写真、か・・・?』 

 

壁に刺さったものを見ようと集まりに居た人たちが集まり出すと使者もそれを見ようと、集まった人たちの最後尾についた

 

そうか!ってことは・・・

 

『・・・・(ススッ)』 

 

音も無くその背後に迫るムッツリーニ。今は周囲の視線は全てカッターと写真に集まっている。誰もその様子には気付いていない

 

『・・・・・(ガッ!)』 

 

『──っっっ!?!?』 

 

暢気に写真を見ようと背伸びをしていた使者をムッツリーニが後ろから羽交い絞めにして口を押さえる。使者は目を白黒させて突然の事態に驚いている。そして、ムッツリーニの手に例の暗殺道具が見えた

 

明久たち曰くの物体X(ゼリーVer)か・・・

 

『・・・・・』グッ! 

 

『──っ!──っ!』 

 

指の隙間からパックの先を押し込み、ムッツリーニが中身を押し出す。相手はそれを必死になって阻止しようとしていた。 他の生徒たちが写真に注目している背後で命を懸けた攻防が繰り広げられる。 そして俺らが息を呑んで見守る中、その戦いはついに決着を迎えた

 

ゴクリッ 

 

遂に飲み込んでしまった。これを見て俺達は一斉に手を合わせる。 

 

『カ・・・バ・・・!キサ・・・マ・・!ムッリ・・・ーニ・・・・』

 

末期の寸前に憎しみのこもった視線を向けてくる使者に対して、ムッツリーニは情け容赦なく更にパックの中身を押し込んだ。使者の手が一瞬ビクンッと跳ね上がる

 

そしてそのまま男は動かなくなった・・・

 

「「「逝ったか・・・・」」」 

 

美味しさのあまり天にのぼったに違いない!

 

使者をBクラスの方におき、Dクラスには見えない場所におき、満足そうにムッリーニは戻ってきた

 

「・・・任務完了」

 

「よし!ここを脱出するか。もう目的果たした今、ここには用はねぇからな」

 

坂本の指示通りに俺たちはすぐに動いたのだ。明久は聞こえてないか気づいてないがあの写真・・・いや、俺はなにも見てなかった




ここまで読んでいただいてありがとうございます!次回もよろしくお願いします!
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