ジャイアンside
『我々DクラスはFクラスに試獣戦争を申し込む!!』
翌日の朝のHR終了直後にDクラス男子がやって来て高らかにそう告げていった。ん?おかしいな?昨日聞いた話では、作戦は失敗したと聞いていたが・・・?
「なんじゃと?」
「昨日聞いた話だと清水の挑発は失敗のはずだが?ムッツリーニ。昨日何かあったか?」
「・・・・昨日何があったかはわからない。ただ、今日は朝から清水が興奮していた」
「清水が?それなら昨日の挑発は成功していたってことか?」
「いや、そんな事はないはずなんじゃが・・・。明久。お主、あの後に何か話しておったのか?」
「い、いや、別に。それよりも試召戦争だよ! Bクラスじゃないとはいえ、今の僕らには厳しい相手なんだから早く準備を始めないと!」
秀吉の確かめる言葉に明久は目を泳ぎながら答えたのだ。・・・こいつが何かしたのかもしれない
「おい、お前ら真実はどうであれ、まずは試召戦争だ。ここまでやってDクラスに負けたら意味がない。後から問い詰めればポロリとこぼすだろ」
「うむ。確かにそうじゃな。今ワシらの中でまともに戦える者は少ない。この戦力で凌ぎ切るのは至難の業じゃ。余計な事を考えている暇はあるまい」
確かにな・・・・
「防衛が優先だが作戦はどうする?」
「その前に今回は一つだけ俺らにとっては最悪なことがある・・・」
坂本が深刻そうな顔である奴を見ていたが、明久たちは分かっていないもんな・・・
「?どういうこと?」
「のび太を見てみろ?」
言われたとおりに男子は全員見ると固まっていた。いや、俺は今日あいつと登校できなかったし、三上とも会えてないから知らないけど・・・
「「「「何で、教室に布団があって横になってるの!」」」」
「あの通り、のび太は戦力にならない・・・おまけに事前に俺が個人で確認したが・・・」
紙を見せてくれると、俺はある意味久しぶりにあいつのこの点数を見たような気がする
「化学以外は0点・・・・!?」
「それだけじゃないのぅ・・・」
「・・・化学なんて10点しかない」
最悪だ・・・・クラスの戦力なる奴が前線にも立てない程の点数を出すなんて・・・
離れた場所でも・・・
「あんなのび太君見たことありません・・・」
「そうね・・・」
「美波ちゃん?えっと・・・」
姫路は少しだけ気まずい感じがしたが島田は姫路には怒ってないといったのだ。
「私が怒ってるのは、あの馬鹿ぐらいよ・・・」
「そうですか・・・」
すると島田は話しかけるように姫路に昨日の三上の話をしていた
「美子は完全にのび太に怒ってるし、下手したら私より酷いぐらい怒ってるわ」
「はい・・・。いくらこちらが言っても美子ちゃんはのび太君を許すつもりもないし聞いてくれません・・・」
「参ったわね・・・それと瑞希?気づいてない?」
「?何がですか?」
「何だかのび太何時もより顔赤いような気が?」
「?言われてみれば・・・でも今は何を言っても、のび太君はたぶん聞こえてません」
のび太の顔色も気になるが、恐らく聞いても反応は鈍いだろうと思いそっとした
「美波ちゃん」
「?なに瑞希」
「私は転校もしたくありませんけど、今回はもう一つだけあります」
「・・・のび太の事ね?」
「はい!のび太君が自分を責めないように今回は私達が頑張りましょう!いつも助けられてるお礼として!!」
「えぇ、そうね!(でもやっぱり、アキは許さない・・・)」
こんな会話してるのは明久たちは知らない・・・
明久side
僕らは雄二に作戦を聞こうとしたが、雄二は突如立ち上がってみんなに聞こえるように喋った
「全員注目!いいか!?これから俺たちFクラスはDクラスと試召戦争を突入する!まずは戦力の確認だ!各自、自分の持ち点を紙に書いて持ってくるように!」
ざわついた教室が静まりかえり、クラスの皆がペンを取って紙に自分の持ち点を書き込んでいく
「そう言えば、ワシはそこまで点数は消費しておらんな」
「え?そうなの?」
「うむ。総合科目勝負を挑まれたらワシらが率先して参加しよう」
心強い話を聞きながら、僕も自分の点数の書き終えた紙を雄二に渡す。雄二はそれをまとめ、簡単にぱらぱらめくりまたみんなに聞こえるように演説した
「注目!最初に下位十名に点数の補充をしてもらう。補充組は教室に残ってくれ。尚、科目は数学を受けるのが七人、世界史と化学と保健体育を受けるのが一人ずつとする。各自の配点は点数確認を終えてから発表する」
雄二の指示が終えると皆はそれぞれ動いていたが、僕はどうしても気になったのがあった
「ねえ雄二」
「なんだ?」
「どうして点数補充を細かく分けるの? 僕らは早く点数を補充しないといけないんだから、まずは採点の早い数学からそろえるべきなんじゃないの?」
そう、ここの学校の数学の先生は採点早いのが有名なのだ。戦力を早く固めるなら数学がいいのに何故?
「今回は極力時間を稼ぐのが目的だからな。戦術云々というより心理戦によるにらみ合いが必要になる」
「うん。それは何となくわかるんだけど」
「もしそれで数学だけ補充したと相手に知られてみろ。こっちは何も考えていないと言っているようなもんだぞ」
「だが点数補充をしていないっていうのは相手にもう知られているはずだ。今更隠す理由もないと思うんだが?」
ジャイアンの言うとおりだ。どうするのさ?
「そこを警戒させるのが作戦だ。まぁいいから見てろ」
そういって暫くするとFクラスの生徒の点数を確認してその中で数人を丸で囲んで仕分けたところで雄二が教壇に立ちあがった
「いいかお前ら!前回勝ったからと言って相手を舐めるなよ!この状況の上に相手は俺達より二つもクラスが上だ!下手に欲をかくと逆に手痛い目を見るハメになるからな!」
出撃前ブリーフィングとして、雄二が皆に説明を始める
「どんなに有利な状況でも決して深追いはするな!決められた場所でひたすら防衛に徹しろ!」
「向こうは圧倒的に有利な女子の総合科目をメインに攻めてくる!島田と秀吉、剛田、そして明久を主軸にうまく立ち回れ!限界まで粘ったら状況によっては教室前まで退いてもいい!以上だ!健闘を祈る!」
丁度チャイムがなると皆は叫んで出ていった。僕は美波の方に直ぐに寄った
今回は向こうもこちらに何かされる前に勝負をつけようと電撃作戦でくるはずなので、最初はスピード勝負だ。僕も渡り廊下に向かおうとしていると美波も同じように向かっている姿が見えた。・・・一晩たったけど、まだ怒っているのだろうか?
「美波、おはよう」
「・・・」
僕は意を決して話しかけてみる。気まずいのは確かだけどさ!
「Dクラスが宣戦布告してくれてよかったね」
「・・・」
こちらもむいてくれない。
「あとはこの戦いを乗り切るだけだね」
「・・・」
全然相手にしてもらえない。負けるもんか!諦めずに頑張って話しかけてやる!きっと一方的に話しているから悪いんだ。質問に変えてみよう
「今回はのび太がダメだから僕らが頑張ろう!」
「・・・そうね。のび太に関しては流石に負担かけすぎてあんな事を招いたしね。うちのメールの確認不足もあるけど、もと言えばあんたの責任よ」
うっ・・・確かに元と言えば僕のメールからあんなことに発展して三上さんの仲違い作ったきっかけだ
「それとあんたはどうせ一晩たったらウチが忘れると思ったの?この際はっきり言うわ!もう話しかけないで!ウチの事なんてほっといてよ!!」
美波がダッシュで先に渡り廊下に向かって行った。そんなつもりは無かったのに・・・失敗したなぁ・・・ 廊下を軽く走りながら旧校舎と新校舎をつなぐ渡り廊下を目指す
雄二side
明久らが出ていった後に俺はのび太の方を見たが、布団をもって横でふて寝してやがる
「はぁ・・・・のび太。今回はお前はわかってると思うが教室待機だ。無理に出なくっていい」
「・・・・うん」
「(ここまで重症とは・・・この戦争終わっても日常に影響でては困るしな・・・)はぁ、考えるか」
とにかく、今は目の前の事を集中するか!
ここまで読んでいただいてありがとうございます!次回もよろしくお願いします!そして活動欄にまだまだ他にも意見がありましたら書いてください!お待ちしております!