ではどうぞ。
「北方さん、おはよう」
朝、玄関を出ると同じクラスの女子がいた。誰だったかな..まぁコウくん以外どうだっていいんだけどね。
「おはよう。どうしたの?」
「北方さんと一緒に登校しようと思って」
「そっか。待たせちゃった?行こっか」
コウくんと私を会わせるのを邪魔しようってことか。あの女..しばらくは泳がせておくか。この女は頼まれて私と登校させられてるのだろう...「赦す」か。
正門まで来るとコウくんがいた.....あの女と一緒に。そういうことか...一緒に登校したかったから私をコウくんから離したのね。そんなことはどうだっていい。なんでコウくんは嬉しそうなのかな?おかしいよね?私がいるのに...あんなにヘラヘラしてあの女のこと○したくなるじゃない..あの女を消したらじっくり教えてあげるね♪コウくんは私のものだって...
「麻知、おはよう」
「おはよう。コウくん」
「急に笹島が来て驚いたよ。先に言ってくれればよかったのに」
言ってくれればよかったのに...?あの女を見れば勝ち誇ったような顔をしていた..私が頼んだみたいに言ったのだろう。乗ってやるか皮肉を込めて
「麻知?」
「ううん。ちょっとサプライズしたくてねっコウくんも『たまには』他の女のこと登校できてうれしかったでしょ」
「まぁ新鮮だったな」
ふぅん。コウくんそういう返しか、そうだよね私と一緒の方がうれしいもんね♪まぁだからって嬉しそうにあの女と登校したことは許さないけどね。あの女は私を邪魔くさく思ったようで「行こうか、北方さん」と一緒に登校した女が言ってきた。コウくんにバイバイしてその場を立ち去った。そのあとあの女から何か言われるのかと思ったがそんなことはなかった...甘いな私だったら釘をさすのにね。
そしてお昼休みになった。コウくんがおなかをすかせて待っているはず...お弁当をバッグから取り出すと軽い...どうしてだろうか?そう思い弁当の中を見てみると空っぽであった。少し離れたところでは女子の集団がこちらを見て笑っている。きっと彼女たちが捨てたのだろう。私のだけならいい...しかしコウくんの分まであいつらは手を出したようだ...赦されるはずがない。こいつらは....だな。
「麻知」
「あ、コウくん」
コウくんが教室に来てくれた♪そこまで私と会いたいなんてコウくんは...でもお弁当はないしどういえばいいかな...
「行こうか」
「ごめん...コウくん、お弁当作るの忘れちゃって」
「え!どうしよっかなぁ」
凄くショックといった感じでコウくんはリアクションをした。別に私が悪いわけではないけど申し訳なさが立ち込める。こんなことでしかコウくんの役に立たないのに...
「本当にごめんね!」
「いや、麻知に頼りっきりのところがあったんだ。たまにはこういうことがあってもいいよ。購買でも行くか」
「うん...そうしよう」
コウくんは本当に優しいな...私だけ優しくしてほしいな、まぁもうすぐコウくんは私のモノになるけどね。それにしてもあの女ども絶対に許さない許さない許さない....
コウくんと購買に向かっているとこの事件の黒幕が現れた。
「笹島...みのり...」
コウくんに聞こえないくらい小さい声で奴の名を呟いた。この泥棒猫...コウくんにすり寄ってきてどうせ弁当を台無しにしたのもこの口実を作るためって線だろう、幼稚な。あいつがコウくんに向ける笑顔は本当にぐちゃぐちゃにしたいくらいだった。二度とコウくんに顔を向けることができないように...
「一緒に食べよ山城」
「その前に麻知と購買まで付き合うよ」
うれしいな...コウくんはやっぱり私を選んでくれるよね...♡でもごめんね...
「...あ、コウくんそういえば私部室でプログラミングの続きしないといけないから笹島さんのところに行ってあげて」
「そうか。じゃあ、また放課後な」
「あ、放課後もちょっと難しいかも。ごめんねコウくん」
「...うん」
「ほら、山城いこ」
そして私はコウくんから離れた。コウくんが放課後誘ってくれたのに...本当私っていけない子だな..でもこの埋め合わせは絶対するからね。邪魔者がみんな消えてから。そしたら私とコウくんとの大事な時間が守られるから...購買によらず、情報処理室に入った。放課後はある程度の生徒がいるが、昼休みとなると誰も来ない部室棟。私はPHSでお姉ちゃんに電話をした。
「もしもし、お姉ちゃん?」
「あ、麻知か。どうだった、腹の2、3発は喰らったか?」
「ううん。私に直接何かをするってことはなくて一緒に登校させないようにとか弁当をゴミ箱に捨てるとか....つまらない」
「なんだ、ってまぁ麻知に傷でもつけたらただじゃ済まさなかったが..面白くねぇな。こうまわりくどいんじゃこっちのやりがいがないってもんだ」
「そうだね...もっと派手に動いてもらわないと壊すのも楽しくないね」
「それで?まだいいのか」
「うん。まだ少し楽しませてあげようかなって..その幸せも短いとは知らずに..コウくんとの時間を与えるのも本当は嫌なんだけど」
「そうか。じゃあまた仕事になったら連絡してくれ連中はいつでも準備できてる」
「ありがとうお姉ちゃん」
「いいってことよ」
そして、電話を切った。
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