べ、別に高校編の展開考えている間のつなぎとかじゃないんだからねっ!勘違いしないでよねっ
ではどうぞ...
御茶ノ水駅から歩いてすぐにある神田神社、通称神田明神。鎮座する神田のほか、秋葉原、丸の内、築地など...100あまりの町会の氏神である。出雲大社に祀られているオオクニヌシノであるオオナムチノミコト、三の宮には関東の英雄平将門が祀られている。平将門が祀られていることから神田神社を崇敬するものは成田山新勝寺を参詣してはいけないという暗黙の了解がある。それは成田山新勝寺が平将門の乱の鎮静化を祈禱したという事実があるからだ。平将門といえば首塚の伝説が有名であるが実は神田神社で崇拝されている存在なのだ。(参考・wikipediaより)
「今は大衆迎合な気もするけど」
神社にはアニメのコラボグッズの販売テントやアニメキャラののぼりが立ってたりしているこれが神社本庁の別表神社とは到底思えない姿である。
「これが目的かと思った」
麻知がしらーとした目でこっちを見てくる。今日は神田明神に行こうと言い、それからここまでくるまでご機嫌斜めだったのはそのせいか。
「なんでそう思ったんだ..」
「...だって最近隠れていかがわしい漫画を読んでいるから...まぁ燃やしたけど」
「...銭形平次の碑でも見に行こうか」
深く追求されたくなかったので話を逸らした。
本殿の脇に銭形平次と子分の石碑がある。また裏には摂社が鎮座している。鳥居から本殿まではごちゃごちゃしている印象であるがちょうど裏といえる摂社はとても静かで本来の神社の雰囲気を醸し出している。
「なんか落ち着くね」
「麻知がそんなことをいうのは珍しいね」
「あなたに連れられて色々神社を回ってきてこういう静かなとこは何か空気が違うように感じるの」
身を肩に預けるように山城に寄りかかる。
「空気?」
「そう空気。重くて、ピリッとしているそんな空気を神社へ行くと感じる...」
「ふうん俺は感じないなぁ。」
「漫画の女がいないから?」
「馬鹿っそんなんじゃないからもう機嫌を直してくれよ」
今日の麻知はなんだかしつこい。そんなに気にしているのか。
「別に気にしてないよ?だってあなたは私だけのものだもの。ただ、私がいるのにそういうものを持っていたことが許せなかっただけ...あとできっちり説明してもらう..」
「お手柔らかに頼むよ...」
私は神社巡りが好きだがこれまでそんなものを感じたことはない。しかし、修羅場の空気は間違いなく感じた。
神社を一回りし、男坂を下りる。これを下りると秋葉原である。元は神田市場という青果市場があった場所で今もフルーツパーラーなど当時を思い起こさせる店がひっそりと存在している。とはいえ、時代の流れで電気街、アニメの街昨今はラーメン激戦区と街の姿を変えている。神田神社から向かうとアニメ専門店が並ぶ通りにたどり着く。
「オタクばっかりと思えば外国人も多いんだな...」
秋葉原のイメージはリュックを担いだ太ったオタッキーな人達が歩いていると思っていたが、そんな人は少数で外国人もちらほら見られた。
「だいぶ歩いたしどこかでお茶にでもしようか」
コクッ
人ごみの多いところを歩き続けるとメイド服を着た女の子達がチラシを配っていた。
「メイド体験してみませんかぁ~」
「...」
麻知がメイド喫茶のチラシを貰いジィーと見ている。
「ここにしよ」
「え?あの麻知さんや、正気ですか...?普通の喫茶店もあるんだぞ」
「そういいながらもあなたも行きたいんじゃないの?だってさっきから勧誘のメイドを目で追っていたし..」
麻知が嫉妬まじりに言う。なるほどだからメイドになりたいわけね...別に目で追っていたわけじゃなくてこんな格好で勧誘するのって恥ずかしいだろうなぁとか思いながら見ていただけなのだが..
「じゃあ、そうしようか。」
「ふぅんやっぱり行きたかったんじゃない」
「...もうそういう事でいいよ..それで」
これ以上何か言っても火に油を注ぐだけなので大人しくチラシに書かれたカフェに向かう。
メイドカフェと一概にいっても今やいろんなカフェが存在する。古典的なメイドがご奉仕するメイド喫茶があれば、コンセプトカフェと言われる独自の世界観を醸し出すカフェもある。今はもうないが過去にはヤンデレカフェという本当のヤンデレが集結してしまい刃傷沙汰になったコンセプトカフェがあったりと多様化が進んでいる。
「おかえりなさいませ。ご主人様、お嬢様」
「「!!」」
もはや代表的な挨拶なはずだが、実際言われると固まってしまうものだ。山城と麻知はこの独特な世界観に気圧されそうになる。
「これ...メイド体験ができると聞いた。」
麻知はチラシを見せた。
「お嬢様、奉仕をお手伝いいただけるのですね!!ご奉仕の内容にご主人様(山城)の接客だけと、給仕だけと接客・給仕の3つがありますがどうなさいますか?」
「接客・給仕で」
「ありがとうございますお嬢様、ではご主人様お待ちくださいませ」
接客と給仕って完全にアルバイトじゃないか?まぁ大人版キッザ〇アだと思えばいいのか...そうして席で麻知の着替えを、水を飲みながら待っていると
「おかえりなさいませ。旦那様...その似合って..いますか?」
メイド服に着替えた麻知が戻ってきた。少し恥ずかしながら聞いてくる。
「あぁ..似合ってるよ。実際働いてそうで」
「旦那様からお褒め頂き感激でございます。ですが、わたくしは旦那様だけのメイドですからおっしゃっていただければいつでも旦那様だけの専属メイドになりますよ?ですから他にメイドに目移りしませんよう..」
『新人さんかな?』『可愛い子だな』『ヤンデレメイドって設定かぁ。俺も重い愛を受けてみてぇ..』など周りの客の注目を集める。
「旦那様、ご注文はどうなさいますか?」
「じゃあ、メイドの淹れたてホットコーヒー(商品名)を...」
「以上でよろしいですか?旦那様?」
「ええ」
「本当によろしいのですか?遠慮なさらなくてもよいのですよ?旦那様」
麻知が詰め寄ってきた。近い…胸の部分が開いており、麻知は見せつけるように上目遣いで胸を寄せていた。
「えっと、じゃあ麻知のおすすめは何かな..」
「はいっ僭越ながら..この愛情たっぷりオムライスがおすすめです」
おすすめという名の注文強要である。これがもし本当のメイドであれば直ちに解雇するだろう。
「じゃあ、それを」
「ケチャップで文字やイラストを描きますが、何がよろしいですか?」
「お任せします..」
「はい。旦那様。ではお待ちくださいませ」
注文を聞き終えると、麻知はキッチンへと消えていった。
「メイドってこと以外はなんらいつもと変わりないような」
『あのメイドさん、あんたの奥さんかい?』
近くにいた私より年上のチェックのシャツを着た男が話しかけてきた。
「ええ、そうです。メイドがしたいというので来たんです。」
『あのヤンデレっぷり演技なのかい?それともいつもあんな感じなのかい?』
「さっきから思ったのですが、ヤンデレって何ですか?」
「ご主人様に代わって私が説明しますね。ヤンデレというのは愛をこじらせて精神的に病んでしまった女の子のことで..」お待たせしました。旦那様」
メイドさんから話を聞こうとしたら麻知が遮るようにコーヒーとオムライスを持ってきた。オムライスにはケチャップでこう書いてあった。
『なんでホカのオンナとハナしてるの?』
「旦那様、他のメイドと仲良さそうに話していらっしゃったようで」
終始笑顔だが、目は笑っていなかった。
「いや、ただわからない言葉があったから教えてもらっただけで..」
「言い訳はいいです。理由はどうであれなんで私以外のメイドと仲良くするのか納得のいく説明をしてもらいましょうか」
『これマジもんのヤンデレだ』『初めて見るわ。災難だな』など同情の声が外野から聞こえる。だからヤンデレってなんなんだ。
『俺の言った通り言え。』
さっき話しかけてきた男が耳打ちする。それを聞き、麻知を見据えセリフを言った。
「俺のメイドは麻知、お前だけだ。他のメイドと話していたことは謝る。でも麻知しか見ていないから、それだけはわかってほしい」
「え..そ、そんな人前でそんなこと言われると恥ずかしいです旦那様..私のことが好きでたまらないだなんて..えへへ」
間違いなくそんなことは言っていないのだが、まぁ事なきをえたようだ。
「どうもありがとうございました。」
『いやいや、さっきの話の続きだがヤンデレっていう子は嫉妬深いけど好きな相手から好意のあることを言われるとデレデレするあんたの奥さんみたいな人のことをいうんだよ」
「へぇ..」
「じゃあ、私が食べさせてあげますね。あーん」
こうして1時間をこの専属メイドに奉仕を受け過ごしたのだった。
閲覧ありがとうございました。ヤンデレメイドって需要あると思うのですが供給が間に合ってない感じがするんですよねぇ。
ちなみに前半の神田神社については私ごちうさ難民ですが、神社がコラボするというのは何か違う気がするんですよね..なので一度しか言ったことありません。靖国神社は東京に行くと毎回参拝しますが。