ヤンデレアイドル玉坂マコトちゃんもいいけど、一般向けアニメの声優として活躍してほしい...では摂氏0℃はじまるよー
「あけましておめでとう。コウくん♪」
「あけましておめでとう麻知」
2006年1月1日 年の初め、山城家には山城と麻知しかいなかった。リビングの机の上にはおせち料理が入っているであろうお重と置手紙があった。
『滉一と麻知ちゃんへ
お母さんは少し用事があるので出かけています。今日の夕方には帰ってきます。
おせちの隣に小皿があります。箸のストックはコンロの脇の作業台に置いてあります。普通の箸を使っちゃだめよ。お正月は縁起よく祝箸で!あと、お雑煮のすまし汁を温めておもちを焼いて入れてください。
初詣に行くならしっかり戸締りをしてから行ってね!暫くの間お留守番お願いね
母より」
「おばさまどこに行ったのかしらね?」
「ああ、麻知は知らないか。いつものことなんだ。夕方には帰ってくるよ。それよりもお腹すいたしおせち食べよう」
「うん。今お雑煮温めるね♪おもちいくつ?」
「二つー」
おせち料理はそもそも主婦が正月に仕事をしなくて済むように料理を作り置いて正月はゆっくり過ごすために出来たという俗説がある。とはいえ、縁起の良いものを使った料理が多く年末に買い物、手の込んだ調理をする必要があるのだから本末転倒な気がする。普段山城家は百貨店で買ったおせちを食べているのだが今年は麻知が作ってくれたようだ、見たことのないきれいな朱塗りの重箱(多分引き出物か何かだろう)の中には手作りのお煮しめ、田作り、昆布巻、紅白なます、きんぴらごぼうの他定番の伊達巻、かまぼこ、黒豆などが入っていた。
「美味しそう~このこんにゃく変わった形してるなぁ..」
お煮しめのこんにゃくを見てみると三つ編みになっていた。
「うん。飾り切りに挑戦してみたんだ。覚えてみると簡単だよ」
「とても美味しい!手作りのおせちなんて初めて食べたよ!うん。うん」
「それは良かった...味付けは大丈夫?薄くない?」
麻知は安堵の顔を浮かべ、盆に山城と二人分のお椀に汁をいれる。湯気が立ち上がりリビングからも美味しそうな匂いが分かる。
「ちょうどいいよ。麻知もこっちに来て食べなよ」
「うん!お雑煮できたから今行くね」
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あれから何年が経ったのだろうか?時計もなく季節感もない四方コンクリートの壁、最初の頃は日数を数えたこともあったが今やどうだっていい...文加が早く来ないだろうか、寒いしお腹がすいた。体はもうまともに動けない。椅子に座った状態で縄で拘束され、足首にはおもり付きの足枷がしてあるそんな状態で十数年いれば筋肉も衰え今ではもはや咀嚼する力も衰えている...
俺は監禁されている
文加は俺がもう植物人間のように呼吸をするだけ、飯を食べるだけだと思っているようだが思考能力は健在だ。しかし身体がまともに動けず、声も出なくなった俺はもはや健常ではないが...
コツコツ...
文加が来たようだ!めしめしめしめし....
「あけましておめでとうダーリン♪今楽にしてあげるね♡」
文加はそう言うと健一の後ろに回り腕に縛っている縄を解き、鍵で足枷を開錠した。開錠されたところで健一は逃げ出すことはできない。文加は扉の鍵を律義に閉め、片手にはスタンガンを持っている。もし暴れたらその手にあるもので抑えるつもりだろう。そもそも生気を失った健一に逃げ出せる力など残っていないのだが...
「お正月だからおせち料理にしてみたよ。麻知ちゃんは滉一のために作ってたのに触発されて今年は私も作ってみました~うれしいよね?」
そんなことはどうでもいいから早く食べさせてくれ
文加はお煮しめの人参を箸でつかみ、健一の口へと運ぶ。数時間ぶりの食事、至福の時間だ。しかもお正月は毎年拘束を解放されて365日の中でたった24時間だけだが本当の意味でゆっくりできる日だ。もう逃げようとかそんなことを考えることはない。絶望に近い感情しかわいてこないからこそこの時間を楽しむしかないのだ。
『ザー
「コウくん、初詣にでも行く?」「んーどうしようかなぁどこも混んでるんじゃないかな?」「それもそうだね。おばさまもいないしね」「いや、母さんはいつも行かないからいいけど...成人の日あけるまで休みだし三が日明けてからでもいいだろ」「うん♪コウくんに振袖姿みせてあげるね」「それは楽しみだな」...』
トランシーバーから若い男と女の声が流れてきた
「あ、これが滉一と麻知ちゃんですよ。あんなに小さかった北方先生のところの麻知ちゃんも今じゃ可愛い女の子になってて滉一の彼女なんですよ。滉一もだんだんダーリンに似始めて...まぁダーリンの方が数倍かっこいいけどね♡」
いつも思うが文加は誰の話をしているのだろうか。北方...知らない名前だ。滉一ってやつはよくわからないが身内のようだ。
こういち....
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『名前は滉一だ!滉一にしよう』
『滉一...いい名前、あなたみたいに逞しく育てばいいな..』
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『あ.....おぅおぅ..』
『文加!滉一が立ったぞ』
『あ、本当!ビデオカメラ持ってこなきゃ』
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キーコーキーコー
『パパーなにやってるのー?』
『あなた、なんで昼間に公園なんているの?』
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『パパーあそんであそんでー』
『んんーあっち行って遊んでな』
『ダメよ滉一。パパは競馬で忙しいんだから』
『なんだその言い草は!皮肉か?あぁ?』
『やめてよ!ママをいじめないで』
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『どうしたの?深刻な顔して?え!?借金?!幾らなの....ふーん大丈夫だよ。私に任せて♪』
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『文加!何の真似だ。お前ただじゃおかないぞ』
『これからここがダーリンのお部屋ですよ。私が借金を返済してあげたんですから身体で返してくださいね♡』
『ふざけろお前!』
『まだ自分の立場が分かってないみたいですね...』
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『あの女と浮気した罰がまだでしたね。手の爪全部剥いだら許してあげます............大丈夫ですよ。手が使い物にならなくなっても私がいますから』
『おい....やめろ...来るな....待て...俺が悪かったから...やめ....や..
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『あれー?なんで椅子がこんなに近くにあるのかなー?ダーリン?まだ逃げようなんて馬鹿なことを考えてるんだぁ♡可愛い♡でも、おいたが過ぎたね...お仕置きしないと。そうだ!一週間ご飯抜きね♪』
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『そろそろ限界かな?じゃあこれを食べたら許してあげる♡』
『お前それって....』
『言わせないでよ..//私の***だよ。ダーリンならきっと食べられるよね?』
『食えるわけないだろ!そんなもの!』
『え......?食べられるでしょ!好きな人のものが出したものならなんだって!ほらお口開けて...』
『ぐ....ガハッガハッ..』
『なんで吐いたの...もう許さないから』
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『どう?寒いって言ってたからヒーター6台用意したよ?暑い?ふふっダーリンはわがままね。そうね...ダーリンが倒れたら止めてあげる...ふふっ』
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『ダーリンが私のモノっていうのをどうすれば分かるかって考えたときに刺青は私彫れないし衛生的にもあれじゃない。それで考えたんだ。はい♪烙印今から二の腕に焼き付けるから動いちゃだめよ。他のところも火傷しちゃう...動かないで。言う事聞けないの..?いい子すぐ終わるからね♡』
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「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」
「チッ..薬が切れたか。ちょっと待っててね」
文加は手慣れたように救急箱を開け大量のカプセルを開ける。30錠を超えるカプセルを右手に左手には水の入ったコップを持ち発狂した健一の口に薬を放り入れ、水を飲ませる。
「大丈夫。痛いことしないから..いい子いい子」
文加は子どもをあやすように健一を抱きしめる。この部屋は完全防音なので上にいる滉一や麻知には蚊の音ほども聞こえていないだろう。
「滉一の名前を出してもフラッシュバックするか...もうしないほうがいいかしら」
文加による監禁生活は今年で15年になる。
閲覧ありがとうございました。
私はおせち料理では黒豆とか栗きんとんとか甘い系が好きです。