私はアイドルマスターシャイニーカラーズをやっとTrueEndできるようになるくらい暇です...
じゃあ、小説書けよ。と思ったのでリハビリ程度に番外編をお送りします。
世界的な大影響を与えている新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)。世界保健機関(WHO)の信用失墜、日本の水際対策の失敗、病巣:中国の医療ビジネス展開など世界各国では様々な問題が起こっている。
我々の生活の中ではマスク不足が大問題となった。小売店での行列が起きるほどのマスク不足で政府は急遽法律で転売禁止を規定、電気機器メーカーなど製造設備がある企業にマスク生産を要請、全世帯に布マスクを支給するといった施策が取られた。しかし、いつ届くか不透明な布マスクに国民は期待薄であり、マスク不足問題には焼け石に水であった。医療現場でも必要なマスクの供給が追いつかないなか商業界は対応に追われていた。
山城が働く甲辰商事も例外ではなかった。メーカーの在庫もない中、出来ては出荷という状況でマスク入荷の問い合わせが殺到していた。
「はい。入荷のめどは立っておらず...はい。メーカーの方から出荷連絡があればまた改めて連絡させていただきます。はい、では失礼いたします。
pi...
はぁ。キリがないな。」
山城は繊維2課であるが、今は医療用繊維製品を担当する5課のサポートを行っている。元々甲辰商事の繊維部は衣服を取り扱う1~3課までであった。しかし、それから次々と新規参入を行い、医療衣類などの調達を行う5課がうまれた。アパレル業界も新型コロナウイルスの影響で客足の減少や自主休業などが進み、2課の仕事も減っていた。その代わりに5課の電話対応が追いつかない事態となり繊維部総出で電話対応を行っていた。受話器を置き前を見ると2課の社員が受話器を片手に対応していた。
「課長、コーヒーどうぞ」
「ありがとう。水萌くん」
山城は水萌からマグカップを受け取り、口をつける。
「うちもそろそろ在宅ワークを取り入れるらしいよ。満員電車に乗らなくて済むのは少しありがたいかな。」
「そうなんですか?課長に会えなくて寂しくなりますね。」
「はは。そんなこと言ってくれるのは水萌くんだけだよ。」
水萌との決着後、二人の関係は気まずいものになるかと考えていたが、次の日も水萌は普段通りに接してきたので山城も気兼ねなく部下として水萌と接することができている。以前よりも水萌のスキンシップは大人しくなったが、ときに好意が強く現れるのはまだ山城を諦めていないからだろう。
「課長、電話対応代わりますよっ少し休憩されてはどうですか?」
「じゃあ、お言葉に甘えて少し外の空気を吸ってくるよ。」
山城は席を外す。
「野口」
「どうした山城。仕事中に顔を出すなんて珍しいな。」
「ずっと椅子に座りっぱなしじゃ辛いだろ。ちょっとだけ散歩でもしないか?」
「ああ。こっちも電話対応に飽き飽きしてたところだ。」
山城と野口は1階に下りていった。
*******
「しかし、マスク不足はいつになったら解消されるんだろうな。」
「今増産体制に入っているし、数か月後には供給も追いつくんじゃないか」
「数か月は今の状態が続くのか。きついなぁ...」
「うん....」
野口は苦笑していた。一方で山城は頷きながらスマホを操作していた。
「歩きスマホは危ないぞ山城。どこかに座るか?」
「ああ、なんか飲み物買ってきていいぞ...ちょっと返信に忙しくて」
「分かった」
山城はベンチに腰を掛け、指を必死に動かしていた。山城がメール魔な所は初めて見る。普段昼食の時も山城はほとんど携帯に触れていない。野口は物珍しいモノを見た気がした。
「おっ」
野口はとあるワゴンカーを見つけ、ある飲み物を買い山城の下へ戻った。
「.....」
「山城、ほれ」
「ん。ああ野口ってタピオカ!?」
山城の手に太いストローの刺さったプラスチック容器が渡される。ブームが下火となっているタピオカミルクティーだった。
「あそこの屋台で買ったんだ。」
「おっさん2人がタピオカなんて歳不相応な」
「山城だってらしくないことしてるじゃないか」
「あ、すまない」
「いや、別に責めてるわけじゃないんだ。どうしたんだ?そんなにスマホいじる人間じゃなかっただろ」
「うん、実は家内が最近メールを頻繫に送ってくるから返信が大変で」
画面を見るとメールの受信ボックスは「麻知」からのメールで埋まっていた。
『あんまり水萌さんに迷惑かけないようにね』
『返信が遅かったね。お仕事忙しかったのかな...それとも』
『電話対応大変だね。でもお仕事頂けるだけありがたいね。頑張ってねあなた♥』
『今休憩中なの?1人かな。水萌さんいないよね?』
『野口さんと一緒?本当に?噓はいけないよ...?(怒)』
受信頻度も数十秒と異常な早さだった。山城がスマホの虫になるのも分かる。山城は手早く文面を打ち込んでした。
「あ、野口ちょっと寄ってくれないか?」
「ん?」
野口が山城の傍に座ると山城はカメラを起動して男二人がタピオカを飲む姿を自撮りした。その写真をメールに添付し、送信した。
「奥さんに送ったのか?」
「俺が野口といるって言ったら信じてもらえなくてな。流石に写真を送れば信じてくれるだろう。」
「いつからそんな感じなんだ?」
「うーん。3週間くらい前から。まぁこれくらい増えたのはつい最近だけど」
「大変だな...」
野口は麻知が自宅へ遊びに来た時から山城の事故には何かがあると感じていた。ただ、詮索をしてはいけないと第六感が言っている気がしてそのことに関して話題を振ることは避けていた。
『夫が誤った道にそれたら正すのが妻の仕事です...』
自分に放った麻知の言葉が未だに頭に残っていた。この大量のメールもその一環なのだろうか。心配なのは山城の方であった。今の忙しさもありながらこれだけのメールに返信をしていたら山城の身体がもたないんじゃないだろうか、と。そんな不安がつい声に出た。
「でも、麻知とメールするのは楽しいよ。普段こんなに話すこともないし。まぁ少し数が多いから減らしてもらえるよう言うけどさ」
「..ならいいんだけど。また無理はするなよ」
「.....ああ。」
山城は野口に笑いかけ返答した。
*******
『麻知ちゃんどうしたの?』
「ん。メール」
『さっきからずっとスマホ触ってると思ったらメールしてたんだね。珍しい、あんまりケータイいじるような人じゃないしさ麻知ちゃん』
麻知と透はオンラインお茶会をしており、画面越しの透は紅茶をすすっていた。
「あっ。滉一と野口さんがタピオカ飲んでる!」
『え?何それ!?見せて見せて!』
麻知はカメラにスマホの画面を映し、透に見せた。そこには仲良くタピオカミルクティを飲む2人の様子があった。
『どういう状況なのこれ?』
「今休憩中みたい」
『なんでタピオカ?』
「それはちょっと分からないけど..」
麻知はメールを打ち込んで再び透に向き合った。
『そういえば、あの後またHしたの?』
女性だけの会話ということもあり、話題は性活に入った。水萌を説得した日、麻知は酔った勢いで山城と体を交わした。軽い交わり程度は数ヶ月に1回はあるが、その日は麻知が山城を深く求め、精魂尽き果てるまでに至るほど激しいもので、これほどに激しいまぐわいは初めてだった。翌日、褥に無数に転がる丸まったティッシュペーパーがそれを物語っていた。
「ない..よ。そんなの」
『えー!?だってそんなに激しいセックスしてそれから何も無いって..』
「うう..素面だと恥ずかしい」
『そんなこと言ってたら赤ちゃんなんて産まれないよ!欲しいんでしょ!子ども』
「それはそうだけど..恥ずかしいところ見られるのはやっぱり...」
『滉一さんがいかがわしいお店行ったら嫌でしょ!』
「そんなの許さない」
『そうそう!それぐらいの意気で頑張って!』
「透ちゃんはどうなの?」
『えっと...それは...その』
「それでよく他人のこと言えるね透ちゃん(怒)」
『だって、したいけど切り出すのができないんだもーん!』
ガールズトークは夕方まで続いた。
閲覧ありがとうございます。
本編ではコロナのない世界戦で描くので、番外編で少し触れてみました。
シャニマスのID、活動報告あたりで公開してみようかな