超次元ゲイムネプテューヌ- ゲイムギョウ界に迷い込む戦士と七つの龍玉 -   作:GPSA(´・ω・`)FB

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旧神タリ編の冒頭となっております(´ω`)
前半はあの元気娘の登場となっております。
オリ主は後半辺りに出てきます。


第20話『新たなる異変!?来訪者は幼き少女!』

ーーーーー

 

プラネテューヌ教会付近に設置されたトレーニングルーム施設内…

超サイヤ人3に変身した上で重力コントロールの重力負荷を100倍に設定した状態にしたキールがいた。

超サイヤ人3の弱点である大き過ぎる負荷の軽減と、超サイヤ人3でも長期間の戦闘を維持する為の修行を試みていた。

 

「…波ああああああぁぁぁっ!!!」

 

しかし、消耗という言葉が相応しい超サイヤ人3の負荷に身体を慣らす為に行なっている修行が過酷なのか、既に戦闘服はボロボロの状態になっている。

キールは塵衝波を放つ構えを取りながら気を練り上げて急激に高めていく。

そして、限界まで溜めた気を勢いよく放てば操気術で操り、自分のいる場所に向かってUターンさせると共に、塵衝波を受け止める為に身構えていく。

 

「ぐっ…くああぁぁぁっ…っ!!!」

 

戻ってきた塵衝波のエネルギーを受け止めるものの、あまりの威力とパワーに大きく後ろに下がらされてしまう。

何とか踏み止まって気を解放すれば、エネルギー波を両手で押さえ込んでいく。

 

「ぐはぁああぁぁっ!!?がっ!!」

 

しかし、互いに大き過ぎるパワーを相殺しきれず室内が大爆発に飲み込まれてしまい、キールは壁に勢いよく叩き付けられていた。

同時に、超サイヤ人3を維持する事が出来ずに変身が解けてしまう。

 

「はぁっ…はぁっ…くそっ。あの戦いからもう3ヶ月になるっていうのに……」

 

方で呼吸するように息を整えキールはその場に座り込み、苦い表情を浮かべながら、リーンボックスで起きた戦闘の事を思い返していた。

マジェコンヌとの激闘から3ヶ月の月日が経ち、ネプテューヌ達にいつもの日常が戻っていた。

失ったシェアエネルギーを回復するべく、各大陸の女神達は奮闘していた。

そう、プラネテューヌの守護女神をただ一人除いて…

 

ベールのいるリーンボックスは、ホームパーティーの時にネプテューヌ達が楽しんでいたVRゲームを最新のハードと共に一般向けに発表した事で、大きなシェアエナジーの回復に繋がっている。

ブランやロムとラムがいるルウィーは、ブランの顔の模様が入った饅頭…ぶらん饅頭が大ヒットした事で、シェアの回復も順調に進んでいるようだ。

ラステイションはノワールとユニが2人でモンスター退治に精を出し、失った以上のシェアを回復しているとの事だ。

 

「(あいつらは今頃、ピクニックを楽しんでいるだろうな…)」

 

出掛けたネプテューヌ達の事を思い出しながらも、気を取り直すように修行の反省点と改善点を探る為に座りながら考え始めるキール。

彼が行なっていたのは超サイヤ人3の状態で放った塵衝波を受け止める…というものである。

 

「(確かに超サイヤ人3には慣れてきた…だが、いくら維持した所で、気を溜めたり放出する時に余計に消耗しているのを何とかしない限りは超サイヤ人3の弱点を克服できない…。)」

 

超サイヤ人3の状態で気を溜めたり放ったりする際に力が抜けるような致命的な状態を克服する為、様々な修行方法を考え試したのだが、その殆どが失敗に終わっている。

その為、比較的効果のあった修行を重点的に行なっているが頭打ちの状態に陥っていたのだ。

 

「…今日はこのぐらいにしておくか。」

 

行き詰まった時に無闇に続けても進展は望めない為、早めに修行を切り上げる事にしたキールは、重力装置を操作して負荷重力を解除すると、着替えの服とタオルを手に取りながらトレーニングルームから出て行く。

 

「ん?ネプテューヌからか…」

 

汗を流す為に浴場へと向かおうとするものの、待機室のテーブルに置いていた携帯電話が鳴っているのに気付けば、携帯電話を手に取りつつ連絡してきている人物の名前を確認すると、自分に携帯電話を渡したネプテューヌからの電話だった為ひとまず出る事にした。

 

「もしもしキール、今って暇かな?」

「どうしたんだ?ピクニックに行ってるなら、別に俺に連絡を付けなくても…」

「それがさぁ、ちょっと大変な事になっちゃって…悪いんだけど来てくれないかな?」

「…分かった。後で行くから待っていろ。」

 

電話に出ると困ったような口調で話すネプテューヌの様子に何かあったのだろうかと考えつつも、ひとまずネプテューヌ達を迎えに行く為にシャワーを浴びる事にしたのだった…

 

ーーーーー

 

キールに連絡が入る数分前…

プラネテューヌの都市を見渡せる高い高台で敷いた敷物の上に座り、のんびりした長閑な雰囲気の中でネプテューヌ達はピクニックを堪能していたのだった。

 

「はむっ…んーっ!美味しいーーっ!!」

「まったく、あんな事があったのにピクニックって…ネプ子も変わらないわね。」

「えーっ?逆だよアイちゃん。あんな事があったからこそ、こうやってピクニックに来たんだよ。毎日がエブリデーみたいな!」

「意味が分からないわ…」

 

美味しそうにサンドイッチを頬張るネプテューヌを見たアイエフはやや呆れた表情を浮かべて呟いていた。

 

「キールも来れば良かったのにねー。せっかくこんなに良いピクニック日和なのにさ。」

「キールさん、ここの所ずっと修行に打ち込んでるから…」

「そうね…マジェコンヌとの戦いで倒し切れなかったのがよほど悔しかったみたい。」

 

現在この場にいないキールの話題が出れば、少し場の空気が微妙になっていた。

超サイヤ人3を維持できずに醜態を晒した事に納得がいっていないのか、キールは彼女達の誘いをキッパリと断って修行に打ち込んでいたのだ。

断った詫びとしてピクニックで食べるサンドイッチ等を用意したのだが…

 

「あーーーーーっ!!!」

「「「「…ん?」」」」

「コンパ!アイエフ!」

 

穏やかな天候の中でサンドイッチを堪能しながら高台から映るプラネテューヌの景色を見ていたが、聞き覚えの無いような声が聞こえればネプテューヌ達は声が聞こえた方向へと振り向いていく。

するとそこには、黒色と黄色のストライブ柄が特徴的な服装に、赤色のフェルトボールの付いた髪留めを付けた…金色の髪と水色の瞳をした小さな少女がアイエフとコンパの名を呼んで2人を指さししていたのだ。

 

「な…何?この子…?2人とも、この子の事知ってるの?」

「し、知らない子ですぅ…。」

「さ、さあ…?」

 

その少女に指を指されて名前を呼ばれたコンパとアイエフは困惑した表情を浮かべていたが、ネプテューヌに問い尋ねられればより困った表情を浮かべながら少女を見ていたのだった…

 

ーーーーー

 

シャワーを浴び終えたキールはいつもの服に着替えてからプラネテューヌ教会から飛び立ち、ネプテューヌ達の元へと向かっていた。

因みにプラネテューヌからはそれほど離れていない為すぐに到着したのだ。

 

「…あれか。」

 

空を飛びながらも自分が呼ばれるような事態が起きているのだろうかと考えていたが、ネプテューヌ達のいる場所が見えてくればそのまま彼女達の元へと降り立っていく。

 

「あっ、キール!」

「…わああぁぁっ!!空とんでるっ!」

 

キールに気付いたネプテューヌが声を上げながら手を振ればアイエフやコンパ、ネプギアもキールに気付いて彼の方を向いていく。

小さな金髪の少女も空を飛んできているキールに気付いたのか、舞空術で滑空している彼の姿を見てはしゃいでいた。

 

「ネプテューヌ、その子は?」

「えっと、それが急に現れたから分からなくてさー…」

「そうなのか…うおっ!!?」

 

彼女達の元にたどり着くと共に、見慣れない幼女の姿にキールは不思議そうにしながらネプテューヌへと近付きながら問い掛けるものの、目をキラキラと光らせ純粋な眼差しで見上げてきながら近付いてきた少女に驚いていた。

 

「ねーねー!どうやって飛んでたの!?教えて!教えてっ!!」

「えっ?あ、あぁ…その前に一旦教会に戻るが…一緒に来るか?」

「行くっ!」

 

少女の反応にキールは困惑しながらも、イストワールに相談し手から決めた方が良いなと考えると、少女に付いてくるかどうか聞くものの、空の飛び方が知りたそうな少女の反応に困り果てるキールであった…

 

ーーーーー




次回はアニメ本編第6話前半…ラステイションの珍騒動回となっております(´ω`)

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